『SWフォースの覚醒』に期待できない理由〈その1〉 | アディクトリポート

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9月4日から『スター・ウォーズ フォースの覚醒』グッズも発売され、
それらを店頭で見かけての感想。

スター・ウォーズ ブラックシリーズ 6インチフィギュア カイロ・レン
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あかん…。

『フォースの覚醒』の新登場キャラやメカで、
目を惹くものには必ず元ネタがある。

まずはキャラで行くと、
主人公のレイ(デイジー・リドリー)は、
いつつ
1975~76年頃に、ラルフ・マクォーリーが、
まだ1作目『スター・ウォーズ』(エピソード4 新たなる希望・1977)の主人公を、
男性にするか女性にするか未定だった時に描いたスケッチに由来する。

グウェンドリン・クリスティーとかいう女性が演ずる、
通称クロー・トルーパーこと、
キャプテン・ファズマは、
ふぁずま
やはり1975~76年頃に、マクォーリーが描いた、
「シス・ロード」(シス卿)と称される、
ダース・ベイダー原案の一つを使い回し。

このスケッチの時点では、
↓ベイダーに特注の装備をあてがわず、
hekisa
↑つまり当初のベイダーは、シャドウトルーパーみたいな存在だった。

一般兵(ストームトルーパー)のアーマーを色替えし、
マントを羽織らす程度でしのぐ予定だった。


というわけで、レイを見れば、
ねっきあ
「ああ、あれね」
スター・ウォーズ ブラックシリーズ 6インチフィギュア レイ & BB-8
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キャプテン・ファズマを見れば、

↓光沢のメッキアーマーと言えば、スペースコンボイ
どやさ
「はいはい、あれね」
——と、いちいち納得してたんだが、


まったく感心できないのが、
カイロ・レン。

窪塚洋介みたいな、
アダム・ドライバー(アダム・サンドラーじゃないよ)とか言う人の素顔は
↓これとして、
tenntenn
問題は、↑立体としての面白みに致命的に欠けるマスク。

凹凸に乏しく、クソつまらない顔面の基本造形に、
表面をひっかいただけみたいな浅い彫り込みに、
「こんなの、SWマスク造形の汚点じゃないか!」
とガッカリ、イライラしたことって、
確か前にもあったような……。

そう、それは1999年のこと。
『エピソード1 ファントム・メナス』とかいう、
どうしようもない映画があったんじゃ。

そこに出てくる、
↓バトル・ドロイドっていうのがな、
ぽぽぽ
↑カイロ・レンのマスクを連想させるんじゃよ。

バトル・ドロイドの貧弱なデザインは、
dorodoro
あのダグ・チャン(台湾出身で、中国語読みで「チエン」)。
ダグ

アフリカの原始彫刻がモチーフなんだとか…。
choukoku
センスねえなあ…。

そう、パクリ野郎なうえに、

↓「エピソード1」「2」の、ナブーの宇宙船は、
des
↑50~60年代のアメ車のボンネットに乗ってたオーナメントから。


自前のデザインが、
一つ残らずクソという意味で、

uuyou
↑獲物を狩るライオンや、
↓ゾウをモチーフにするも、
ぞう
イマイチ決まらない、冴えないデザイン力。


才能の無さにおいては日本の佐野研二郎に匹敵する、
「ことごとく外しまくる」へっぽこデザイナー。

カイロ・レンのマスクが、
顔面なのに顔がない=無表情なことにイライラするのも、
たしか前に経験したような…。

そうそう、2002年の『エピソード2 クローンの攻撃』に、
あのサンドピープル(砂男・砂族=タスケン・レイダー)の女性版(砂女)が登場と聞いて、
↓これの女性って、どんな顔なのか、それは楽しみにしてたっけ。
niruru
↑なのに出て来たのは、母子そろって、
まったく表情の読み取れない、これだよ!

↓すでに確立されたキャラ(左)と対になる新キャラ登場にえらく期待したのに、
「えっ、なんでこうなる?」(右)と肩すかしを食らったのは、
よっつ
思えばこれが先だった。

しかも女性タスケンとカイロ・レンのデザインの、
絶望的な立体としてのつまらなさには、
通じるところが多々ある。

タスケン女性と子供のデザインは、
ダーモット・パワー(Dermot Power)
ぱわー

パワーは、後にアサージ・ヴェントレスに転用される、
da-motto
女性「シス」の原案の筆致からも、画力は相当に達者だとわかるが、





絵がうまいのと、
立体映えするデザインができる能力とは、
まったく別の才能。

先頃、短編アニメが発表された、
内山まもるの「ザ・ウルトラマン」
に登場するメロスも、
hhh
メロスのアーマーの原案は、当時「小三」編集担当の八巻孝夫氏。
めろ
デザイン的には、まったくいただけないのと同じ事。

「SW界のサノケン」こと、
ダグ・チャンに話を戻すと、
ふてぶてしくも図々しくも、
『フォースの覚醒』にも参加するとは聞いてたから、
「イヤな予感がする」と思いつつ、
「まさかメインで起用しないよな」と信じてたが、
↓カイロ・レンのダメダメぶりを見ると、

↓映画のデザインって言うのはなあ、
ひとめ
↑一目見て、ぱっとわかる強烈さがなきゃダメなんだよ!


「おいおい、なんでまたやらせたんだよ!」
という脱力感に襲われる。
※本当にダグ・チエンがデザインしたかは、定かではありません。

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もしもまたチエンの仕業なら、
まるで、あの騒動の末に、
オリンピックのエンブレム選考をやり直しておきながら、
またサノケン案を採用するのと、
同じようなもんじゃないか。

しかも『フォースの覚醒』の「疑惑のゴミデザイン」は、
キャラよりもメカに、より顕著なので、次回はその話。