『ステップ』 | アディクトリポート

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本日のおつとめ

2020/7/25

 

ここからが本題。

 

『ステップ』

2020/7/20 イオンシネマ越谷レイクタウン Screen10 C10

 

当初は2020年4月3日に公開予定で、

コロナ騒動で営業自粛になる前、

さんざん予告で見かけ、

「これは泣けるだろうな」と。

 

でもってようやく、

本編を観たわけだが、

予告で感動的かと思われた部分はサラッと流れたり、

「いや、ここで使うかね」だったりと。

 

とはいえ、

上映中はまんじりともせず画面を見入ってしまい、

見終わった後には満足感と充足感がありました。

 

原作は重松清だそうで、

もうこれだけで、まともな作品は約束されたようなもの。

 

とはいえ、

私は重松清の小説は1冊も読んだことがないのに、

なぜそう言い切れるのか。

 

2008年に『きみの友だち』と言う映画を試写で見て、

たいへんな衝撃を受けた。

 

 

 

 

淡々とした物語だが、

泣かせる脚本家、斉藤ひろしの功績もあってか、

しみじみと感じ入った。

 

『ステップ』も、原作・重松清と予告で知って、

これは間違いなかろうと。

 

 

果たしてその見込みは正解であった。

 

あえてケチをつければ、

主人公の会社の業務形態がよくわからんが、

そこに主眼はないので、どうでもよろし。

 

泣ける映画と言ったって、

『犬と私の10の約束』(2008)とか、

 

 

『旅猫リポート』(2018)みたいに、

 

 

 

 

 

「これだけ要素をぶちまけたら泣けるだろ、ほら泣け、さあ泣け!」

みたいな無理やりの押し売りでなく、

思わぬところで不意打ちを食らって、ところどころ泣くって感じ。

 

配役も主演級は絶妙。

 

山田孝之も感情の波を抑えた、

しみじみした演技で、

抑制を効かせた演出意図に沿っていた。

 

大洗にも星はふるなり』(2009)

やまだ

おだぎり

 

 

 

 

ばいく

すーぱー

おどり

等の迷走からようやく抜け出た感じ。

 

娘役は年齢ごとに3人で演じ分け、

↑中野翠咲(2歳)

↑中間期(6〜8歳)の子(白鳥玉季)が一番カワイク、

 

↑最年長(田中里念・9〜12歳)は声がいい。

 

遺影のみの登場の母・朋子役は、

「川栄李奈みたいな顔つきだな」

と思っていたが、

それが後で生きてくる。

亡き妻・朋子役が誰かキャスト記述がネットにないから(見過ごし?)、

川栄の写真で切り抜けたの…かも。

 

なにしろ朋子の遺影は一度もアップにならないし、

娘役3人さえさほど似ていないことから察するに、

声だけ別人で、姿は川栄のWキャストかも。

(※知ってる人は教えてね!)

 

後半にようやく登場の広末涼子は、

年齢なりの役どころをしっかりこなし、

 

『太陽の家』

 

 

 

 

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』と併せ、

 

 

何年かおきに再見するたびに、

できれば見たくなかったもの」になっていなくてホッとする。

 

 

 

とはいえ、

これは後述にもつながるが、

世間の広末評はキビシイものがあるのは事実。

 

 

 

 

(以下転載:青字部分)

 

最後に登場する本命のお相手がⒸ広末涼子演じるナナエなわけですが、

もうしわけないけど、これ明らかにミスキャストでは?

原作では嫁ぎ先との間でかなりつらい過去があったりするんですけど

映画では「死産した子ども」をにおわすシーンがあっただけで

ちょっと影のあるミステリアスなマドンナみたいで、ナナエというより

「広末涼子 降臨!」って感じで

ちょっと異質なものを感じてしまいました。

 

私はどうやら広末涼子が好きらしく、

彼女の演技がひどいと思ったことは一度もない。

 

後日

わさびスチル

泣く

 

それと関連して、

かくして『ステップ』は、この題材ならこれで特に文句はないわけだが、

いつもどおり本作をくさすのはどういう人かと探ってみたら、

↓こんなトンデモ評に出くわす。

 

↑映画『ステップ』にカメオ出演の中川大志。

 

悪意ある書き方ももちろん、

この評者は明らかにウソをついている。

 

「山田孝之の他人事のような態度がずっときになったのだが、

見終わった後で子育て放棄で隠し子が発覚していたことを知り納得」

としながら、

タイトルで

「隠し子発覚の山田孝之が子育て?原作冒涜」

と言う論旨がとうに出来上がっており、

結論=山田孝之の否定

から、映画『ステップ』を無理やりこき下ろしているのがわかる。

 

Yahoo!映画レビューと言えば、

『猿の惑星: 新世紀』(2014)の時にも

souiu

 

通ぶった評者が、

「撮影がダメ」とか、「そこかよ!」な的外れ評をかましていたが、

上記の論法だと、

実生活でヘマをやらかした役者には挽回のチャンスは与えられないことになり、

離婚歴のある女優は初婚を貫く役柄を演じてはいけないし、

男性を知らない役なんか、演じられる女優が一人も見つからなくなってはしまいか?(極論)

 

同様の理論が成り立ったら、

子どもがたくさんいる広末涼子は、

死産から人生設計が総崩れに陥ってしまった役なんかできなくなってしまう。

 

別人の幾通りもの人生を演じわけるのが役者だという大原則を、

このバカ評者は知らないんでしょうか?

 

アンソニー・ダニエルズは生身の人間だからロボット(ドロイド)は演じられない
ダニエル

とか、

アンディ・サーキスも生身の人間だから、

ゴラムやキングコングや(以下略)

とかの屁理屈を、真に受けるバカがどこかにいますかね?

 

「役に立った」とするバカが5人もいるから腹立たしく、

バカ評者を増長させるんですよ。

 

何が「(ステップは)独りよがりな典型的失敗作」だよ。

それはお前のレビューだよ!

 

皆様におかれましても、

ゴミ評にまどわされず、ご自身の目で作品の真価を見極めて下さいね。