私がマクガイヤーチャンネルを推す理由【その1】 | アディクトリポート

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この記事(絶対に信用してはいけない映画レビュー)に、

※2週連続で興収トップらしいが、私は観る気がございません!

 

以下のようなコメントをいただいた。

 

らじっく

 
マクガイヤーの事で ちょ…ちょっと待ってください!

 

これの53:13あたりを見て欲しいんですが
女の子の前にいるからって「あ…あれはねえ?」って最高にダサすぎる…

ADDICTOEさんの映画レビューとか駄目なスターウォーズのメカを見てざざっと「俺の方が格好良いメカを描ける」って描いちゃう所とか好きなんですけど
ちょっとまってください!
なんでADDICTOEさんともあろう人がマクガイヤー程度の人間を良き映画レビュアーにするのですか

 

コメントありがとうございます。

これから書くことは、

決してらじっくさんを揶揄しているわけではなく、

現代ネット社会の人物評価の問題点をふり返るものですので、

くれぐれも誤解なきよう。

 

私がマクガイヤーチャンネルを推す理由は、

数ある映画評動画の中で、

ズバリ核心をつくもの、

他の動画では得られないことを与えてくれるからで、

中には他の動画が意識的/無意識に避けている

「なぜ触れない?」「なぜ言わない?」に、きちんと触れていることが実に多いから。

 

そのためたいてい1時間越えの動画をしんどい思いで再生しても、

「みるんじゃなかった…」と悔やむことはなく、

「よかった」と素直に感じます。

 

その意味では、

マクガイヤー氏が自分の動画公開に踏み切った動機の、

おそらくマク氏も不満を感じていたであろう岡田斗司夫氏の動画や、

ネタバレ禁止が建前だからか、

「この映画について語るならズバリこれ」の一言が常に欠けている、

ダラダラと冗長なライムスター宇多丸氏のラジオ映画評よりも、

よほど視聴の価値があるし、

かたや何かと一般大衆の反感を買いがちな町山智浩氏とも、

重なる部分もあれば独自見解も多く、

とにかくマクガイヤー氏は賢い方なので、

ヤバめの人とも心の距離を置きつつ、互恵関係を保ってつきあっている。

 

ところがらじっくさんは、

マクガイヤーはあてにならないと言う。

そしてそんな彼を評価し、推す私も理解できないとおっしゃる。

 

でもって「信用できない理由」として挙げられた動画は、

2015年に公開間近の『SWエピソード7/フォースの覚醒』

を予想する、

というのが概要で、

岡田斗司夫チャンネルを見本に、

いよいよマクガイヤーチャンネルも独自に開始!宣言でもあった。

 

この動画、前に見た覚えがあり、

さて、らじっくさんがダメ判定するような箇所があったかなと、

見返してみた。

 

ご指摘の部分は、

『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』(1999)の、

kiki

ポッドレースのシーンは、

podrace

↓『ベン・ハー』(1959)の

hur

戦車競走を下敷きにしているのに、

マクガイヤー氏は間違えて

↓『十戒』(1956・日本公開1957)

ぜず

と言っていたところ。
 
……。
 
それだけ?
 
単なる言い間違いじゃんか!
 
たとえば私が、
近年のマクガイヤーチャンネルの評価点
すなわち
 
  • 『永遠の0』(2013)や次期オリンピック開会式映像(2020)等で、現政府寄りと見られていた山崎貴は、『アルキメデスの大戦』(2019)で反骨精神を示した
  • 24時間テレビ(2018)で、みやぞんがマラソンで完走することに局が込める意味
  • 岡田斗司夫動画の分析や、町山『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)評に群がる批判のかわし方
  • 現令和天皇は、子ども時代の愛読書が怪獣図鑑だった

——等々への納得、感心が、

配信たちまち『ベン・ハー』と『十戒』を言い間違えた
くらいで覆ることはないし、
当のマクガイヤー氏本人だって、
2015年以来、4年も動画配信を続けて来たからこそ、
意義と価値、独自性のある充実配信を連発しているわけでして。
 
逆に言えば、
「私は駆け出しの頃の配信で『十戒』と『ベン・ハー』を言い間違えたので、配信はもう辞めます」
なんてあり得ないし、
世間のマクガイヤー評価が、そこに固定化されるなんて、
思ってもいないだろう。
 
らじっくさんの論旨はひょっとして、
↓『十戒』と
両作共に主演がチャールトン・へストンで、類似場面も多い
↑『ベン・ハー』の違いもわからない人間が映画を語るな
と言うことかも知れないが、
観た映画の本数/知識自慢って、
映画評論家が他者を牽制するのによく使う手ですよ。
 
WOWOWで、かねがね良い映画コメントを連発していた
松崎健夫氏が、肩書きを映画評論家に改めた際、
同局を根城に移し替えたての町山智浩氏が、
「映画評論家はタイヘンですよ。たくさん映画をみなくちゃダメだから」
と本数自慢をしていたので、
「こいつ、さりげなく牽制してるな」
と勘づいた。
 
また、いくら鑑賞歴の蓄積があっても、
「創作には必ず元ネタがあるはずだ」
としか決めつけられず、
自分が『進撃の巨人』(2015)の脚本を担当すれば、
きょじん
目も当てられないものしか納品できないことから判断するに、
「この人、ホントに映画がわかってるわけじゃないんだな」
と見透かされもする。
 
映画評論家と脚本家は別の才能、だから責めるのは酷
——と言う町山擁護論もあるでしょうけど、
脚本を引き受けたのは本人で、
ダメ脚本を納品したのも本人の責任、
ひとえに見通しの甘さ(=こんなもんで通用すんだろ)が原因ですからね。
 
らじっくさんが、
マクガイヤー氏の些細なミスで評価を固定してるのを取り沙汰してるが、
お前だって、町山智浩氏への厳しい視線は、
もしドラ』(2011)以来、ずいぶんと執拗じゃないか、
あつこ
というご意見もございましょう。
 
いえいえ。
マクガイヤー氏の
↓『十戒』
↑『ベン・ハー』混同問題は、
他になんら影響を及ぼさないが、
町山氏の「自分に甘く、他者に厳しい」姿勢は、
ぼうばく2
——等々に延々と引きずられているし、
同氏の、
自分の身を確保しての偽善は、
↓2019/9/25の今でも続いているから。
消費増税を打ち出した自民党に、投票するわけないでしょ。わかってるくせに…
 
 
それから、
言い間違いは、あくまでも動画生配信の怖さで、
たとえばこのブログは読み物として公開するまで、
何度も推敲を繰り返せますが、
生配信は言い間違いを挽回できない、危険な一発勝負である。
 
もっともニコ動/ニコ生はコメントが視聴者から流れるので、
『十戒』もその場で即座に『ベン・ハー』に訂正されてたから、
それでいいのでは。
 
というより、それしきの言い間違いが致命傷になるんなら、
誰も動画配信なんてできないと思いますよ。
 
ここで悪しき例を挙げると、
また岡田斗司夫が出てきてしまうが、
あの伝説の「宇宙戦艦ヤマト」プロデューサー、
西崎義展(にしざき・よしのぶ)のことを、
わかい
にしざき・よしの
と何回も言い間違えてる。
 
一向に直す気配すらない。
 
だけどマクガイヤー氏に限らず、
私だって色々言いたい岡田斗司夫氏を批判する際に、
「ヤマトのプロデューサーの名前を言い間違えるから」
がその根拠だったら、
批判の中身まで信用されないのではないか。
 
これについては、まだまだ色々と語れるが、
ブログ記事の1回分としては、
とりあえずここまで。
 
おそらくまた続きを書くことでしょう。