『ファースト・マン』〈その1〉IMAXエレジー(哀歌) | アディクトリポート

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『ファースト・マン』

2019/2/20 ユナイテッドシネマ浦和 4スクリーン E-15

 

どうしても映画館で観ておくべき映画となると、

IMAX上映作品に限ると感じる、

1982年以来のIMAX教信者の私

 

その弊害で、

『TAXi ダイヤモンド・ミッション』までIMAXで観てしまった。

これは返す返すも大失敗。

 

一方で近年はIMAX上映もすっかり日本国内の世間に浸透し、

どのシネコンでもIMAXラッシュが発生。

 

上映開始からたった1週間でIMAX上映終了?(※未確認)の

『メリー・ポピンズ リターンズ』(未見)のⅠ週後、

2/8には2本の新作

『ファースト・マン』

『アクアマン』

が同時公開。

 

新作の入りよりも、

旧作で安定人気の『ボヘミアン・ラプソディ』の方が好調ならと、

『ボヘミアン〜』のフレディ・マーキュリー秘密替え歌歌手、

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『ファースト・マン』を私が鑑賞した2019/2/20の水曜日の浦和ユナイテッドでは、

アサイチ(9:30)で『アクアマン』

昼(12:30)が『ボヘミアン』

午後(3:30)が『ファースト・マン』

夕方/夜(6:30)が再び『アクアマン』だった。

 

せっかく一度出かけたんなら、

『ファースト・マン』と『アクアマン』のIMAX上映が終わらないうちに、

2本ハシゴも辞さない方がよかっただろうし、

実際この金曜日2/22からは、

アリータ:バトル・エンジェル』が上映開始で、

さすがに『メリー・ポピンズ〜』をほんの1週間でIMAXからどかした

『ボヘミアン』は終了となったが。

見られるときに見ておくに越したことはない。

 

でもって、シネコン激戦区の浦和/さいたま区が故に、
らんりつ

水曜日は通常作品1100円均一のユナイテッド浦和に行きつつ、

なんで『ファースト・マン』1本で終わらせたかと言えば、

ブラックパンサー』以来の来館がまたしてもチャリ通で、

向かう途中でサドルが不安定になり、地獄のこぎ心地だったため、

帰りを考えると、総上映時間5〜6時間を立て続けはキビシイので、

『ファーアスト・マン』1本に絞った。

 

あんのじょう、夜間の帰り道は地獄。

イオンモール川口が閉店、建て替え中なのを横目に、

時折小雨に打たれながら帰宅したため、

回復には次の日まる1日かかった。

 

ユナイテッド浦和でIMAXを観たのは、

『ブラックパンサー』の時以来で、

その時にも感じたが、

そうまでして映画をみるかね、しかし。

 

 

2001:キューブリック、クラーク
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『2001年宇宙の旅』IMAX上映で再認識したのは、

 

IMAXの画面の大きさよりも、

むしろ大音響で、

それもあって品川に通い詰めた。

 

映画レビューは、

一番のキモを記しさえすれば、

それ以外はどうでもいいはずなのに、

ついつい、余計なことで埋め尽くし、

肝心な点がおろそかになりがちだ。

 

『2001年宇宙の旅』のオープニング、

星の直列と、そこにかぶる「ツァラトゥストラはかく語りき」の大音響を耳にして、

その迫力と威容に圧倒され、

「なるほど、キューブリックはこのハッタリを効かせたかったのか!」

と初公開から50年を経て、ようやく実感した。

 

その後、旧版ブルーレイをパソコン再生して、

あまりのショボサに拍子抜け。

 

そもそもIMAXといえば、

スクリーン比率が純正IMAXの正方形っぽいスタンダード(4:3=1.33:1)ではなく、

フォーマット

スクリーン

規格

 

↑フィルム時代のIMAX画面比率

ぬぬ

 

従来IMAXと、シネコン対応デジタルIMAX=MPXの画面比率の違い。

 

デジタルIMAX(シネコン・MPX仕様)の今ではすっかり
標準縦横比はビスタフォーマット(1.85:1)

 

↓IMAXの画面比率とスクリーンサイズの一覧


どうやねん
になってしまっており、

関東では成田HUMAXの

24.5×14メートル(1:1.75)

なれいた

以外は、

「キュープラザ池袋」内のシネコン「グランドシネマサンシャイン」に導入される、

常設の映画館として国内最大、

18.9m×25.8m(1:1.365)のスクリーンの

「IMAXレーザー/GTテクノロジー」シアターが2019年7月に開業するまでは、どこも同じ。

 

 

IMAX純正スクリーンには、
1:1.33(1:1.365)1:1.43が混在している

のはなぜか。

1:1.33というのは3:4=30:40
つまりそもそものスタンダード規格の縦横比。

1:1.43というのは30:43で、
これがより正確なIMAXの画面縦横比。

もともとスタンダードの3:4(1:1.33)縦横比は、
35ミリフィルムの1コマ分、4パーフォレーション(フィルム送り穴が4つ)に由来する。

35
通常の70ミリフィルムは5パフォ/垂直送り。
いkじゅふ
IMAXは70ミリフィルムを1コマで15穴使う水平送りなので、
minty
結果的に縦横比が1:1.43となった。
221

縦径(高さ)が同じだと、
1.33は1.43の面積比93パーセント。

IMAXで1:1.33のスクリーンに縦を全部映せば、
横方向の7パーセントがスクリーンからはみ出して表示されない、
ムダ部分になっていた。

デジタル4kでは正確無比に表示可能なので、
スクリーンサイズも画像情報どおりの1:1.43に統一されている。

 

さて、当初はIMAXの画面にばかり注目していたが、

『ラ・ラ・ランド』(2016)
yuko

『グレイテスト・ショーマン』(2017)

ボヘミアン・ラプソディ』(2018)

と、定期的に音楽映画をIMAXで観て、

音の迫力でも映画はIMAXに限るとの結論に至った。

 

いまにして思えば、

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009)を、

拡大画面のアラが目立とうと、

IMAXで鑑賞した人は先見の明があった。

 

となると逆に、

同じIMAXでも、

音響がイマイチだと…。

 

シネコン改装型は、

この点がアヤシく、

川崎109のレーザー化でも、

画面の明るさ、鮮明さと引き替えに、

最新音響に施設が耐えられず、

音のビリツキがあるらしい。

 

今回の『ファースト・マン』も、

近場で浦和にしたが、

こちらもシネコン既存館の改装なため、

音量は十分でも、低音や環境音の残響がなく、

ベコベコと薄いフンイキで、

閉所恐怖症的なサスペンス演出の効果が薄い。

 

というところまでで、

更新時間になったので、

『ファースト・マン』鑑賞記は後日に続きます。