『ラ・ラ・ランド』(2016) | アディクトリポート

アディクトリポート

真実をリポート Addictoe Report


ラ・ラ・ランド IMAX
yuko

パナビジョン撮影の画質はフィルム(調)で粗く、
エンジェル ウォーズ』(2011)や
うちあい
ジェイソン・ボーン』(2016)と同じで、
887
なんちゃって(無理やり引き伸ばし)版IMAXなため、
画質的にはIMAX(追加料金+500円)で観るまでもなかったが、
音響面で通常版より勝る(と判断した)ので、
ドルビーアトモス(未体験/追加料金+200円)よりも、
mkmk
こちらを選択。
TOHOシネマズ新宿 2017/3/7
たた
スクリーン10 H-21

アカデミー賞6冠(監督賞、主演女優賞=エマ・ストーン、撮影賞、作曲賞 、歌曲賞=「City of Stars」、美術賞)
受賞ではずみがつき、
劇場はどの上映会も満員。

観客はのきなみ女性とカップルばかりで、
場違いな思いを味わいながら、
映画が始まってたちまち、
やはり自分にはつくづく不向きな作品じゃないかと、
後悔し始めた。


タモリが常々、
「ミュージカルは苦手」と広言しているが、
おかしなこと、ありえないことが平然と起こってしまうのがミュージカル。

ミュージカル発祥の地、舞台の演目ならともかく、
映画、特に昨今のデジタル時代には、
さすがに時代錯誤の感が否めない。

なぜなら一般の劇映画は、
作為を極力読み取られないように、
自然な見映えを保とうと懸命なのに、
ミュージカルはその真逆を行くから。

例を挙げれば、
『ラ・ラ・ランド』冒頭の、渋滞しているハイウェイでのモブシーン。
123456789

偶発的に起こった体(てい)になってるが、
膨大な準備作業の集大成で、
計画外のことは、何一つ起こっていない。

「弱っちゃったな。オレはこういうのにつきあいきれるタイプじゃないよ」
と、たちまち作品選択を誤った後悔の念に駆られる。

その思いはしばらく続き、
「こんなにわざとらしいものを、どうやってすんなり受け入れろというのか」
「よくも古色蒼然としたスタイルを、現代の観客に押しつけられるよな」
と思いながら観ていた。

447
22145

ところが中盤からドラマがどんどん現実味を帯びていき、
エマ・ストーンのリアル(=わざとらしさが皆無)な演技に感服。
89874

さらに作り手がミュージカルの弱点をじゅうぶんに心得た上で、
その手法を逆手にとり、
ミュージカルでしか不可能な大技を繰り出すに至り、
脚本・監督のデミアン・チャゼルの才気にひたすら感服。

圧倒され、満足感と共に劇場を後にした。

物語の舞台、
ロスのハリウッド地区が、
勝手知ったる旧サンスイート邸の界隈で、
ターミネーターが初めて出現する
ましn
ここ
だだんだんだだん
はんこう
グリフィス天文台の目と鼻の先だったり、
個人的な感慨もあったが、
そういう刷り込みがなくても、
誰にでも訴求する素晴らしい作品でした。

ぜひ劇場でご覧ください!

1115478

Ost: La La Land
Ost: La La Land
posted with amazlet at 17.03.10
Original Soundtrack
Interscope Records (2016-12-09)
売り上げランキング: 3