『2001年宇宙の旅』IMAX
2018/10/23 T・ジョイ PRINCE品川 シアター11 G-17
TOHOシネマズのマイレージがあるため、
IMAXならTOHOシネマズ新宿と決めていたはずなのに、
なぜ『ドクター・ストレンジ』を一度観たきりの、
品川T・ジョイを選んだのか。
フィルムの70ミリ上映では2.21:1 、35ミリ上映では2.35:1のシネスコだった。
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2018-11-21)
売り上げランキング: 210
本作『2001年』に、
縦長のIMAX真正スクリーン比率(1.33:1)はいらない。
かえって高さがあると、
画面の左右を端折られた、ズーム上映にさらされる危険がある。
シネスコ比率=横縦比は2.35:1(12:5)のまま、
真正スクリーンの上下の大半を黒みで覆ったiMAX上映を観たのは、
『マトリックス レボリューションズ』(2003)だけしか覚えがない。
くしくもこれも、品川のIMAXで鑑賞したが、
当時はまだ、
フィルム版IMAX上映施設で、
メルシャン品川IMAXシアター
といい、
スクリーンサイズはIMAXスタンダード(標準)の16m×22m
スクリーン比率は1:1.43だった。
この貴重な画像は、このサイトからパクリました。
メルシャン品川IMAXシアターは、2002/4/25にオープン。
とにかく『2001年』を正方形に近い真正IMAXスクリーンに、
上下いっぱいまで黒味なしで拡大上映されてしまうと
同形ではないが、近い画面比率は
↓これ。
当然本来の画面左右がケラれてしまうので、
スコープサイズ
本来の左右画面情報が失われてしまい、
ビスタサイズ
本当の『2001年』全画面情報を見たことにはならない。
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2018-11-21)
売り上げランキング: 6,838
品川メルシャンは、
2007年3月31日まで営業。
品川IMAX閉館後は、
2007年12月21日から、
品川プリンスシネマの通常型映画館、
シアターZEROとして営業していた。
(6.7m×16.5m/シネスコよりさらにワイドだが、HDの9:16ではない)
品川プリンスシネマは、
日本で唯一のホテル直営によるシネマコンプレックスだったが、
通常版の上映作品には東映グループのティ・ジョイ系も多く、
2016年4月1日よりティ・ジョイとの共同運営に移行し、
名称をT・ジョイPRINCE品川に変更した。
そしてティ・ジョイ初のIMAX館、
T・ジョイPRINCE品川IMAXデジタルシアターは、
かつてのメルシャンIMAX館(シアターZERO)を、デジタル式に改装したもの。
コンセッション(売店)や通路こそ、
↑シアターZERO時代の通路。
前と同じだが、劇場内は完全にリニューアル。
302席(280席+プレミアシート20席+車椅子2席)
スクリーンサイズは非公表。
これは画面サイズで劇場を選ばせない、新IMAX協定のためだろう。
デジタルIMAX(シネコン・MPX仕様)の標準縦横比はビスタフォーマット(1.85:1)
サイズではなく、縦横比が最小のピンク表示と同じ、
品川Tジョイは、
品川メルシャンIMAXから、
シアターZEROへの回収の際に、
通常作品上映ではムダに高い天井を低くする改修工事を実施。
約9ヶ月を要する大工事だった。
でもって前に、
109以来スタンダードの、MPX仕様、
しかも最悪のシネスコ型(2.35:1)に変更されてしまったらしい。
他スクリーンとの比較から算定すると、
横幅の22メートルだけが維持されていたとしても、
縦は16メートルからたったの9メートルへと、
ごっそり短く(低く)なっている。
——と書いたが、さすがにそれはなく、
画面比率は1.85:1のビスタ型だと、今回あらためて確認。
ここに訂正しておきます。
とにかく、
成田IMAXみたいに、
デジタルIMAX(シネコン仕様のMPX)の最大サイズは、幅21.3メートル×高さ13.4メートル(70' wide by 44' high)とされており、成田はその目一杯上限で建設された。
拡大上映で左右の画像情報が欠ける怖れもなく、
新宿TOHOシネマズより
スクリーン横幅が明らかに長いので、
関東で最高の『2001年宇宙の旅』IMAX上映環境と見越して、
ひさびさに品川に出かけましたよ。
これも前に書いたが、
品川には東京メトロ駅がなく、
トクきっぷが使えないため、
西新井まで行って、そこから都バスを乗り継いで、
1日乗車券で往復500円で済ませることにした。
したんだが、スマホのNAVITIMEバスナビで調べると、
乗り換え3回、所要時間2時間30分という、
とんでもないヤツが示された。
都バス【王40】
西新井駅前
↓(54分)
池袋駅東口
乗り換え徒歩5分
都バス【池86】
池袋駅東口
↓(38分)
渋谷駅西口
乗り換え徒歩4分
都バス【都06】
渋谷駅前
↓(19分)
四ノ橋
都バス【品97】
四ノ橋
↓(11分)
品川駅高輪口
池86のドライバーに訊いてみたら、
「伊勢丹前」と即答。
都バス【池86】
池袋駅東口
↓(23分)
新宿伊勢丹前
乗り換え徒歩3分
都バス【品97】
新宿三丁目
↓(44分)
品川駅高輪口
38+4+19+11=72
23+3+44=70
と、ドライバー提案の方がわかりやすく、速い。
終映が午後8:25
バスが8:38
3回も乗り継ぎしてたら、
最終バスに乗り遅れかねない。
さて、そうまでしてわざわざ品川のIMAXで観る必要があるかだが、
さすがに別のIMAX館では絶対ダメとまでは言わないし、
東京/関東でなく大阪ならなにしろ
大阪市吹田の、
109シネマズ大阪エキスポシティに、
2015年11月19日から、
4kツインレーザー、
スクリーン縦18m×横26m(スタンダード1:1.43=真性IMAX)、
次世代音響12.1chの、
キャパは、一般席358、エグゼクティブ46、車椅子席3の計407。
超本格IMAXがあって、
さすがにそれには負けるだろうが、
とにかく品川ならではもあって、
東京でIMAXといえば、TOHOシネマズ新宿はいつでも混んでるが、
本作『2001年宇宙の旅』でも、
その前の回の『バーフバリ 王の凱旋 完全版 』でも、
平日の日中でもあってか観客もまばら。
というより、昔から品川IMAXが満杯になったのは見たことがない。
なかなか足を運びにくい、
隠れ家的なシネコンになっているのはTジョイ側も承知らしく、
本館の方では、
『ここは退屈迎えに来て』
『文福茶釜』
『覚悟はいいかそこの女子。』
『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ 』
『クレイジー・リッチ! 』
——と、初めて接するタイトルがならび、
そういうマイナーどころでは、
かろうじて
だけは試写で見ていて知っていた。
この入りでは、
好評につき続映決定はまずありえないので、
2週間限定上映、はやくもあと1週のみ、
くれぐれもお見逃しなきよう。
映画の内容や因縁については、また後日のブログでボツボツと。
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2018-11-21)
売り上げランキング: 613