【臨時】1/350宇宙戦艦ヤマト模型3号艦アシェット/1号艦イマイ | アディクトリポート

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更新予定記事がたてこんでおり、

水・土・日(火・金・土の深夜)の週3回更新では間に合わないため、

今回は臨時更新します。

 

実に久々に、

宇宙戦艦ヤマト関連記事ですよ。

 

とはいえ、

『2202』本編についてではなく、

ヤマトの模型について。

 

デアゴスティーニと並び、

週刊パートワーク誌を多数出している

アシェット(フランス語で「斧=おの」の意味)から、

2202版ヤマトが、分冊形式で発売される。

現在は長野県あたりで地域限定発売中

 

このテスト販売を4号ほど続けた後

全国展開になるらしい。

 

スケールは1/350。

従来の同スケールヤマトの模型は、

実艦が全長263〜265メートル設定だったので、

このスケールだと全長約75センチだったが、

2199ヤマトから全長設定は333メートルに変更されたので、

アシェット版は全長約95センチとなる。

 

ヤマトの1/350スケールモデルは、

アシェット製で3つ目になるので、

今回はスケールが1/350の3種類のヤマト、すなわち

  • 1号艦(イマイ)
  • 2号艦(バンダイ)
  • 3号艦(アシェット)

をざっと紹介。

 

壱號いちごう艦 今井科学イマイ製】

 

宇宙戦艦ヤマト1/350スケール模型の第1号は、

今井科学の木製キットだった。

こうこく

 

senntai

buhinn4

buhinn2

(一部パーツは金属製)

kinn

 

弐號にごう艦 萬代バンダイ製】

 

第2号は、

バンダイのプラモデルで、当然プラスチック製。

 

これは1999年の
↓プレステヤマト用の宮武一貴のリニューアルデザインを立体化。
12345

(一部にエッチングパーツを使用)

 

発売日:2007年1月27日

全長約766mm

 

参號さんごう艦 仏斧アシェット製】

そして最新のアシェット版は、ダイキャスト製。

 

 

今日の記事では、

今井の木製キットをおさらいしておこう。

 

ふたたび【壱號艦 今井科学製】

 

この製品は都合3回販売された。

ささ

 

1回目が『ヤマトよ永遠(とわ)に』(1980)に合わせた1981年1月で、

もくせい

波動砲口の上と

後方の舷側に錨(イカリ)マーク

主砲の砲塔に3本の白ストライプが

デカールで付属。

 

価格は28,000円。
(※当時は消費税はなかった)

さいしょ

↓組み立てカラー図解の表紙

さんせい

↑組み立てカラー図解の背表紙

 

2回目(再販1回目)が1997年の12月で、

価格は40,000円+税5%=42,000円。

どっち

紙

くみたて

さいはん1

 

↓再販1回目の組立説明書。
reiji

権利者が松本零士に変更されている。

↓同じ説明書の背表紙

↑版権主の記述以外は基本的に初版と同じだが、裏表紙の画像が減っている。

 

3回目(再販2回目)が1999年の初旬で、

たいとる

てんじ

てんじ2

価格は55,000円+税5%=57,750円

やまとです

 

どっちで

 

まんま

やまと

 

このキットの完成は至難の業で、

未塗装で木製の素材を生かす完成品がほとんど。

きほんぐみ

taizenn

はんざわ

 

塗装作例は、完成見本写真で確認するのがせいぜいで、

ふる

クライアントの意向に合わせて、

オリジナルカラーで仕上げた人もいたが、

みどりっっっhっっっっっl

zzzzz

とにかく、アニメ設定どおりのカラーの完成品を、

じかに見た覚えがない。

 

キットの説明書には、

形状も中途半端で実物とはほど遠い、

「ひとつの妥協点」が示されている。

 

そのとおりに組み立てると、

↓こんな具合に仕上がる。

78

uuu

uuu3

さんせい

 

このイマイ木製キットを、

形状、塗色、ギミックまでもアニメ設定どおりに完璧に仕上げたのは、

小林誠氏だけではないか

500

こおk

 

今回あらためて検索したら、

かなりの力作を発見した

 

↓近年、オークションに出品され続けている完成見本

【以下引用】

 

商品説明

 
宇宙戦艦 ヤマト 完成品
イマイ 1/350 木製キット 完成品
 
経年劣化で、接着部が取れてしまっている場所があります
第三艦橋 接着が取れています。
カタパルト 取れています。
第一、第三主砲 接着が取れています。
私が治すより、現状販売が最善策と思いました
 
古いものなので、埃も少々かぶっています
ガラス扉の棚にて、保管しています
画質の悪い、コンパクトデジタルカメラでの撮影なので、解りづらく申し訳ありません
 
大きいです。重いです。硬いです
販売当時、メーカーがプロに委託して、見本として作ったものと聞いています
委託されたプロが、アニメ仕様として組み立て塗装
粗い木から、よくぞここまで
バランスとれた、良い形です
世界唯一
 
手渡し大歓迎です。
埼玉県比企郡より
1時間圏内なら、無料で届けます
発送は、厳重に慎重に梱包いたしますが、自信はありません
 
このキットの完全完成品、是非コレクションに
 
 

当初の企画ではしかし、

↓これだけの完成度を誇るはずだった。

koukoku

↑モデルアート誌1981年1月号に掲載された広告

 

いち

もでる

↑週刊少年チャンピオン誌上広告(※掲載年月日不明)


にい

高額なため売れ残り、カレンダーをおまけにつけて売りさばく作戦だったらしい。

 

81年当時、宇宙戦艦ヤマトの模型と言えばなにしろバンダイのプラモデルだったので、

イマイは、形状の差別化を迫られた。

びっくり!

そこで船舶設計会社の、

青年誌

籾山(もみやま)蔵太郎と、

森恒英が作成した図面を元に、

らぽーと

これを細部まで忠実に立体再現するつもりだった。

どや

 

しかしキット購入者に、とてもここまで工作は要求できず、

ふるば

理想の完成形は、

広告用画像のみで姿を消した。

ごぶん

もっくあっぷ

 

され

hiraku

でら

 

アシェットが1/350スケールで宇宙戦艦ヤマトを発売してくれたおかげで、

イマイ木製ヤマトの過去記事をここに再結集できたのはよかった。

 

アシェット版参號艦については、

全国版が発売されたら、

また取りあげるかも知れません。