さよなら日劇/シネコンウォーズ(5) | アディクトリポート

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この記事より。

日劇といっても、

大別して前・後期の二期あり。

 

前期が旧館。

開業当時の日劇(昭和8年)

 

日本劇場(にほんげきじょう・1933年12月24日 - 1981年2月15日閉館)は、

かつて東京都千代田区有楽町に存在した劇場。日劇(にちげき)の通称で親しまれた。

 

1933年(昭和8年)竣工。

戦時中の空襲による被災や、終戦後の占領軍による接収も免れ、

半世紀近くにわたって日本興行界を代表する象徴のひとつとして存在した。

『ゴジラ』(1954)も、日劇前を横切った。

 

映画館として建設されたが、

映画の上映は長らく途絶え、

日劇の壁は、映画の宣伝看板や垂れ幕で覆われたが、

『ジョーズ』は松竹系で公開だったので、日劇で上映されたわけではない。

 

1978年の『スター・ウォーズ』で久々だった。

1978年6月24日 - 映画『スター・ウォーズ』(後々「エピソード4:新たなる希望」とされた)が封切。

 

私はここでは1作目『スター・ウォーズ』を観ることなく、

sippai

もっぱらテアトル東京だった。

1作目上映時のテアトル東京の画像は見つかりませんでした。

 

日劇では『帝国の逆襲』の2回目を観た。

(『帝国』初回は新宿プラザ)

 

さすがに古い建物なので、

音響はよろしくなく、

ドルビーの乾いたクリアな音声と、

ボコボコの重低音が分離して、

古い博物館で映画を観ているような気分になった。

 

『帝国』の翌1981年(昭和56年)、

再開発により隣接する朝日新聞東京本社の旧社屋と共に解体。

 

跡地に有楽町センタービル(有楽町マリオンマリオン)が新築。

元の敷地は、(旧)朝日新聞東京本社、(旧)日本劇場(日劇)、(旧)丸の内ピカデリーだったため、

朝日新聞社、東宝、松竹が所有権を持っていた。

現在は3社共同出資の有楽町センタービル管理株式会社が管理している。

 

これが後期。

 

前歴からの流れで、

有楽町マリオンには他にも丸の内ピカデリー1・2・3という松竹系映画館もある。

 

東宝日劇系映画館は有楽町マリオンの阪急側にあり、

日本劇場」は11階に、

日劇東宝」と

日劇プラザ」は9階にあった。

 

ただしこの3館の劇場名は、

有楽町マリオンが竣工した1984年10月6日から2002年まで、

これが後期(新館マリオン)の第1期。

 

この頃は、映画と言えば銀座、マリオンという自分の中の基準があって、

2階分の高低差を生かした急勾配の「日本劇場」では、

オープニング上映作品の
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)

以来、

ゴーストバスターズ』(1984)
ネバーエンディング・ストーリー』(1985)
エイリアン2』(1986/オールナイト)
アンタッチャブル』(1987)
ニューヨーク東8番街の奇跡』(1987)
ウィロー』(1988)
ダイ・ハード』(1989)
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)
ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)
トータル・リコール』(1990)
バックドラフト』(1991)
ターミネーター2』(1991/オールナイト)
フック』(1992)
ジュラシック・パーク』(1993/オールナイト)
トゥルーライズ』(1994)
スピード』(1994)
ポカホンタス』(1995)
ザ・ロック』(1996)
ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』(1997)
ボルケーノ』(1997)
タイタニック』(1997、126日長期間興行、次作上映日から日劇プラザにて上映延長)
プライベート・ライアン』(1998)
グリーンマイル』(2000)
ホワット・ライズ・ビニース』(2000)
——等々を、

 

日劇東宝」では、

ゴジラ』シリーズ

の何本か、

『ゴジラ』(1984)も、マリオン前を通過。

 

「日劇プラザ」では、

美女と野獣』(1991)

トイ・ストーリー2』(1999)

を、たしか観た。

プラザはディズニー/ピクサー系作品の上映館でもあったので、

デジタル上映も早く、

ミッション・トゥ・マーズ』(2000)で初体験した。

 

1984年は大卒1年後だが、

教員の本採用からもれて、

大学に研究生としてとどまった。

 

1985年は、非常勤講師として、

浦和市の英語と美術の中学教員。

 

1986年から1992年までの6年間は、

中学の美術教員の本採用だった。

 

美術教科は、定期テストがないので、

この期間に映画を観た。

 

2002年の改装時からは、

それぞれ「日劇1」、「日劇2」、「日劇3」、

3館の総称が「日劇PLEX」だったが、

 

これが後期の第2期。

 

1992年後半からは、

高校の英語教員に転職し、

テスト時期には作成と採点に追われるため、

わざわざ銀座まで映画をみに行けなくなった。

 

 

1999年あたりからは、勤務地、居住地の千葉県のシネコン市場が充実したため、

すっかり銀座からもマリオンからも足が遠のいた。

 

『スター・ウォーズ』も、パンフ欲しさに、

『エピソード1』(1999)しか観ていない。


なにしろシネコン以前の主要映画館事情は悲惨。

指定席は限定ゾーンのみで割高なので、

誰もが上映開始前から列をなし、

前回の終了たちまち館内になだれこんで、

走って良い席を確保するという、

野蛮で原始的なシステムだった。

 

日本だけじゃなく、

アメリカでも、2002年の『エピソード2 クローンの攻撃』で、

チケット購入はネットになっても、

座席取りの列は変わらなかった。

(サンフランシスコのAMC)

 

とはいえ、この年からチケットのネット事前予約購入が始まったので、

人気映画の行列というのは、

事実上無効化された。

 

一応、『クローンの攻撃』は、

日本では行列がまだ効力を発揮していた、

最後の『スター・ウォーズ』だった。

 

2006年10月に、
運営会社が東宝株式会社から

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現在のTOHOシネマズ株式会社に変わり、

 

だいめいうし


2009年2月17日にスクリーン名と3館の総称が最新、最後のものに改称されている。

日劇1がスクリーン1
日劇2がスクリーン2
日劇3がスクリーン3
日劇PLEXから、TOHOシネマズ日劇になった。

これが後期の第3期。

 

スクリーン3で、

『カンフー・パンダ』(2008)

を観たと思う。

 

 

TOHOシネマズ日劇、松竹の丸の内ピカデリー丸の内ルーブルの3サイト全7スクリーン、

そのいずれもが横幅13m以上のスクリーンと450以上の客席を有する大劇場であった。

合計の座席数は4,534席(2014年当時)に及び、

同一施設内に入居する映画館の総座席数としては、

開館から約34年にわたり日本最多を誇っていた。

 

東京メトロの駅案内板などでは総称として

マリオン映画街(Mullion Movie Theaters)という呼称が使われており、

一部サイトでは「プレミアムシネコン」という表現も用いられていた。

 

2018年3月29日に、

三井不動産が中心となって進めている有楽町一丁目の再開発計画

「東京ミッドタウン日比谷」の大規模複合ビル内に出店予定の、

シネマコンプレックス「TOHOシネマズ日比谷」が開業。

11スクリーンの約2300席を新設し、隣接するTOHOシネマズスカラ座・TOHOシネマズみゆき座の2スクリーン・約800席を改装し一体運営となり、合わせて13スクリーン・約3000席で、2018年オープン予定。

 

 

マリオンは2014年に丸の内ルーブルが閉館し、

日本一の座席数の座は「TOHOシネマズ日比谷」に譲ることとなった(13スクリーン、約2800席)こともあり、

TOHOシネマズ日劇の3館は、

2018年2月4日に閉館した。


閉館当日の2月4日は『ゴジラ』や『タイタニック』・『君の名は。』などのヒット作が上映され、

『ゴジラ』の上映後には宝田明が登壇して制作の裏側などを語り、感極まって涙を見せる場面もあった。

 

最後は支配人の佐藤希が「1億人以上のお客さまに足を運んでいただき、皆さまに愛されて上映を続けられたことを感謝したい」と挨拶をし、これをもって旧日劇時代から85年の歴史に幕を閉じた。

 

跡地は改装され、

11〜13階(スクリーン1跡地)には

2018年夏に約900席の貸ホール

①「ヒューリックホール東京」が、

9〜10階(スクリーン2・3跡地)には2018年冬に

コニカミノルタプラネタリウムが運営するプラネタリウムを中心に、

③丸の内ピカデリーのほか、

④有楽町朝日ホール、

⑤スタジオアルタ・オルタナティブシアター

の5施設が入居するエンターテインメントフロアとして刷新される。

 

今からざっと10年前の、

新宿プラザの「さよなら上映」は、

『ベン・ハー』(2008/11/1)と

『2001年宇宙の旅』(2008/11/2)に参加したが、

2018/2/4の日劇終映には立ち会わなかった。

 

なにしろ、

2期の日劇プレックス時代も、

3期のTOHOシネマズ日劇時代も、

ほとんど足を運ばなかったから、

自分の中では、マリオンの東宝系映画館は、

1期の日劇、日劇東宝、日劇プラザでとっくに終わっていたのだ。

 

 

マリオンでの鑑賞って言えば、

最終回の終映後に、下りエレベーターは混みまくるので、

外壁に隠れた非常階段で、

地下鉄銀座駅まで下りたっけ。

 

もしも最終上映に参加していたら、

この秘密の通路で帰って来たことだろう。

 

日比谷には、

新宿と同じIMAX(イマーシブ・サウンド・システム対応の「IMAXデジタルシアター」)が入るらしいが、

ぬぬ

 

なんで

109シネマズ大阪エキスポシティと同じ、最新次世代レーザー

じゃないんだ?

2019年オープン池袋シネコンへの気遣い? 

445

 

新宿との等位=非差別化?)


 

これじゃあ、

新宿より近いから、IMAXを観るかも以外は、

わざわざ行く意味もないんで、

いよいよさよなら?

銀座/日比谷の映画館!