タワー基地A/ミレニアム・ファルコン(SWメカ)のルーツを探る〈その2〉 | アディクトリポート

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今日の記事のテーマは「スター・ウォーズ」なので、
あえて別記事を立てることもないので、
これを機に最新情報にも触れておくと、
JJエイブラムスは、
えいぶ

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』の公開時期を、

2015年の年末から、
夏に繰り上げたいらしい。

映画の寿命が短くなってるので、
40年近く前のように、
夏の映画を5月末から公開してしまうのは自殺行為だから、
現実的には、6月末からなんだろうけど、
(※勝手な憶測であり、根拠はありません)
やっぱりSWは、夏休み映画だよ。

でもって、当初の予定だと、
『フォースの覚醒』(エピソード7)は世界同時公開で、
となると時差の関係で、日本が一番最初に公開されるはずだったのに、
またもアメリカ本国より、何ヶ月か後という悪しき慣習が蘇るのはカンベンだ!

ヘタすると、日本だけそのまま冬とか、
平気でなりそうな予感さえ…。

ディズニーの『アナ雪』だって、
主要国で最後の公開が日本だったし。

まっ、それも含めて(=なんで本国公開が後回しなんだ?←エイブラムスの心の声)
繰り上げ公開の意図なんだろうけどね。

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では今日の本題。

この記事(Yウイングのルーツを探る〈その1〉)つながりで、

うさ

ミクロマン支援ビークルが、
SWメカのデザインに影響を与えたかどうかを、引き続き検証する。

今回のお題は、ミレニアム・ファルコン
hjuyuy

マクォーリーの原案では、
単純に「細長い宇宙船」でしかなかったが、
↓当初のファルコンは円盤形でなく、漠然と「細長い宇宙船」とイメージされていた。
じう
「スペース1999」のイーグル宇宙船を想起させるため、デザインはブロッケード・ランナーに転用される。


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コリン・キャントウェルの立体モデルに移行たちまち、
farukonn
ミクロマンのタワー基地との類似性が顕著になる。
sasa

そこで、これが単なる偶然なのか、
本当にタワー基地をキャントウェルが目にしていたのかを検証する。

タカラのタワー基地M-115は、
ミクロマンの第1シリーズ中最大の製品で、
1974年の発売
さいたい
↑大型商品なので、2期連続で継続販売。イラスト版の初期箱(中段)と、写真版の後期箱(最下段)がある。
デザインはスタジオぬえ。

さらにタワー基地は、アメリカの提携先ミゴ/メゴ社(Mego)より、
マイクロノーツのメル(MEL=Mobile Exploration Lab/移動探検実験室)として、
600
1976年に発売

キャントウェルのデザイン作業は1975年中だったので、
メルを参考にするのは、ギリ間に合わない。

メルがアメリカで流通した頃には、
チュニジアやロンドンで、すでに本編撮影が始まっている。

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つまり1976年には、
↓Yウイングも、
nanika
↑ファルコンも、
とっくにキャントウェルのプロトタイプの跡形もなくなっている。

もっとも当時のルーカスの拠点、
サンフランシスコには日本人街があって、
日本の玩具や児童書が、
ほぼタイムラグなく売られていた
ので、

つい先日も取り上げた、朝日ソノラマの「宇宙戦艦ヤマト大図鑑」や、
287

ケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」は、
p1
ジョージ・ルーカスが通い詰めていた、サンフランシスコの日本人街から仕入れた。


ルーカスがタワー基地M-115を買い込んで、
「こんな感じで、一つヨロシク」
と、キャントウェルに依頼した可能性はある。

というのも、先頃開催されたオークションで、
立体デザイン専門と思われていたキャントウェルの、
SWアートが出品され


それを見る限り、
デザインの単純化、幾何形態へのまとめぶりこそ認められても、
ですよね
↑キャントウェルのXウイング<原案は、大気圏での飛行を考慮し、主翼の前縁が丸みを帯びている。
けっこうリアル志向で、
おもちゃへの傾倒が、さほど感じられないからだ。
ぢd

さらにキャントウェルは生粋(きっすい)のモデラーらしく、
プラモデルの流用パーツで作品も完成させているが、

もっぱらスケールモデルの部品のみを用い、
ここでも玩具志向は認められない。

タワー基地とSWメカの話は、まだ続きます。