ウルトラマンCタイプについての、その2。
AタイプやBタイプの時と同様に、Cタイプの正しい色調(身体の模様が赤ではなく朱色)の大判全身画像を探したが、なかなか見つからない。
Cタイプと言えば、この代表写真で済まされて来た感じもあるし、

↑前回掲載したものより、元画像のサイズが大きいが、周囲のトリミングが大きく、特に下部分が欠落している。
↓このスペシウム光線ポーズの正面写真は、

45年以上の長きにわたり、それこそ無数の商品に使用され続けて来た。

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全身を撮影するという概念が希薄だったのか、バストショット(ひざ上)が多い。

しかもそのバストショットでさえ、ネットに大判で流布しているとは限らない。
たとえばこの画像なら、

まともな大きさは、せいぜいここ止まり。
これだったら、同じ写真を使用した商品画像の方が大きい。

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↓これなんかも、

このサイズが最大。
やはり商品画像の方が大きい。

※色調やディテールが読み取れるかは、保証の限りではありません。
バストショットでこれだけ難儀するんだから、全身となると、さらに難しい。
「えっ、あれがあるじゃん?」と思い浮かべるものが、ネットに大判サイズであるとは限らない。
ザンボラー(32話)だったら、馬乗りの図とか、

商品写真の方が鮮明で大判。

※この時期のDVDジャケットは、色調修正した本編に合わせて、朱色を純赤に直してしまっているため、色調はまったく正確ではありません。
シーボーズ(35話)だったら、なぜか両手バンザイの写真だが、

ネットにはほとんど流れず。
ザラガス(36話)だったら、右手にビートル機だけど、

おそらく鮮明なのはモノクロスチルらしく、入手できるカラー写真は、
↓これがせいぜい。

キーラ(38話)だったら、脇抱えだけど、

ネットの画像は、恐ろしく小さい。

おまけに逆版…。
そんなこんなで、今回のCタイプの全身画像が、のきなみ小さいことをご理解ください。
対ウー戦(30話)

Bタイプと交代したばかりで、足先が(Bタイプ同様に)尖って反り上がっている。
対メフィラス星人戦(33話)

↑まともな色調の最大サイズ。ただし腰まで。
↓全身画像は、残念ながら褪色気味。

↓これまた、色調はメチャクチャです。

対ゼットン戦(33話)
↓膝下までなら、どうにかこのサイズ。

↓全身だと、こんなに小さくなってしまう。

足はAタイプ同様の、扁平なものに戻っている。

※これまた、色調はあてになりません。
↓色調が大きく狂った画像。

↓こちらが正しい色調。

↓劇中画面。正しい色味ではないが、雰囲気の参考に。

以上。
えっ、もう終わり?
そうですよ。ネットに流れてるのは、せいぜいこんなところです。
「なに言ってんの? 手持ちの資料本から、スキャンしてアップすればいいじゃん!」
と思ってる、そこのあなた!(←誰?)
いやいや、それはこのブログの精神に反します。
基本的にネットに接続さえしていれば、タダ(無料)でパクれる画像と情報だけで勝負することにしているからです。
実際の話、
つい最近発売(2012年12月20日発行)された、
「キャラクター大全 ウルトラマン 全調査報告」が1冊あれば、

今回チマチマやってることは、全て事足りてしまう。
正版・逆版の判別も、たちどころに。
にしても、講談社の特写ライブラリーの充実度には、すさまじいものがある。
Cタイプだって、写真はA、Bに劣らずあるにはあったが、本放送時には使い切れなかった(?・後述)だけのこと。
よって放送終了から4年も経った、1971年の4月から、通巻⑬から㉔まで(※それ以前はウルトラセブン)が、わずか4ヶ月で12冊(一月に3冊のハイペース)刊行された、

↑12巻全冊揃えると1枚の絵が完成する、ぜいたくなつくり。
「たのしい幼稚園」のウルトラ怪獣絵本には、これでもかといった感じで、Cタイプの大判画像が掲載されている。

↓こちらの⑯や、

↓この⑳でも、ウルトラマンの目が、ことごとく黄色く着色されている。

しかし本放送終了から4年も経って、わざわざ絵本を編纂するのも、おかしな話だし、新規に作成したにしては、異様に刊行ペースが速すぎる…と思ったら、
基本的に、ウルトラマン本放映と、終了後もしばらく続いた(であろう)、当時の「たのしい幼稚園」の記事の再録らしい。
このシリーズは好評につき、㉔以降も数年かけてじっくり続刊され、
1979・昭和54年に連番が㉛に、値段が100円アップの250円になった頃には、

目の部分が無加工で、本来の正しい色調が確認できる写真が紹介されていた。
しかし幼年誌とは、穴場だったなあ…。
ってところぐらいで、今回はカンベンしてください。