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[若者の4人に1人がHIVの米国、エイズ発症リスクが高い人が多いとの報告]

(IRORIO  2014年01月31日)


ウイルスに感染して免疫不全が起きるHIV(後天性免疫不全症候群)や、
HIVが発症した状態のAIDSは抜本的な治療は未だ難しい病気だが、早期に
治療を開始すればコントロールできるようになりつつある。

そのHIVが進行した若者が米国で多いことが最近の調査で明らかになった。


米国立保健研究機構が、若者のHIV・AIDS治療相談や予防啓発を行っている
組織の利用者852人(12〜24歳)のリンパ球CD4の数を調べた。

CD4は免疫力を測る指標となり、健康な人のCD4の正常値は500〜1000とさ
れていて、HIVが進行するに連れその数は減って行く。

調査の結果、全体として感染率が非常に高く、しかもCD4が350以下だった
人が34%にのぼった。
これはAIDS発症リスクが非常に高いレベルだ。
さらに351〜500だったのが27%で、500以上は39%だった。

調査ではまた、HIVに感染している男性との性交渉を持った若い男性に
ついては実に30%の人で非常に深刻なCD4値が出たという。


米国立保健研究機構によると、米国では13〜24歳の4人に1人がHIVと推測
されていて、その60%が自身の感染を自覚していないとのこと。

調査にあたったビル・カポジアニス医師は「結論を出すにはまだ早いが、
若い同性愛者の男性から相談を受けているヘルスケア従事者は特に注意して
ほしい。早期の受診や治療をこれまで以上に呼びかける必要がある」として
いる。




http://irorio.jp/karenmatsushima/20140131/106816/



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[歯のクリーニングで肺もきれいに保てる]

(HealthDay News  2016年10月27日)


定期的な歯科検診は明るい笑顔を保つだけでなく、肺の健康も保つ可能性が
あるという。

米バージニア・コモンウェルス大学感染症部門内科助教授のMichelle Doll氏
らの新たな研究で、定期的な歯のクリーニングにより肺感染症を引き起こす
細菌量が減少し、肺炎リスクが低下する可能性があることが示唆された。


米国では毎年100万人近くが肺炎を発症し、5万人が肺炎で死亡する。
誰でも肺炎にかかる可能性はあるが、高齢者、他の肺疾患がある患者、AIDS
などの疾患をもつ患者ではさらに多くみられる。

本研究では、2万6,000人超の記録をレビューした。
その結果、歯科医を全く受診していない人は、年2回の歯科検診を受けている
人に比べて細菌性肺炎になる可能性が86%高かった。


この研究結果は、米国感染症学会(IDSA)、米国病院疫学学会(SHEA)、
HIV医学協会(HIVMA)、小児感染症学会(PIDS)の年次集会である
IDWeek 2016で10月27日発表された。
なお、学会発表された知見は、査読を受けて専門誌に掲載されるまでは
予備的なものとみなされる。


Doll氏は、「口腔衛生と肺炎との関係は十分に裏づけられており、歯科受診は
良好な口腔衛生を維持するために重要だ。口腔内の細菌をゼロにすることは
不可能だが、きちんとケアすれば細菌の量を制限できる。われわれの研究は、
口腔衛生が全身の健康に関係することを示すさらなるエビデンスであり、
歯科のケアをルーチンの予防医療に組み込むことの重要性を示唆している」と
述べている。



http://www.healthdayjapan.com/


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[抗生物質を飲んでいたら食道にカビが生えた72歳男性]

(MEDLEY  2017年5月18日)


<千葉大から症例報告>
健康な人の体にも、カンジダという真菌(カビ)が住み着いています。
普段は無害ですが、何かのきっかけで増殖して症状を現すことがあります。
食道でカンジダが増殖し、飲み込むときの痛みから気付いた人の例が報告
されました。



<飲み込むときの痛みが2週間続いた>
千葉大学医学部附属病院の医師2人から医学誌『New England Journal of
Medicine』に、カンジダ性食道炎が見つかった72歳男性の症状の写真が報告
されました。

この男性は2週間前から飲み込むときの痛みが続いていました。
症状が始まる16か月前にびまん性汎細気管支炎と診断され、それ以来マクロ
ライド系抗菌薬(抗生物質)の治療を続けていました。

びまん性汎細気管支炎は咳や息切れが続く原因不明の病気です。
細菌が原因ではありませんが、マクロライド系抗菌薬を少量長期使用する
ことで効果があることがわかっています。

 

<内視鏡でカンジダを発見>
内視鏡検査で、食道に白いコケのようなものが線状にできているのが見つかり
ました。
症状が見えている部分をこすり取って培養すると、カンジダがいたことが
わかりました。

カンジダはもともと元気な人にはあまり症状を起こしません。
カンジダ性食道炎になりやすい状況の例を挙げます。
  ・抗菌薬の長期使用
  ・免疫抑制薬やステロイド薬を使っている
  ・HIVに長期的に感染してAIDSになった

この男性では、免疫抑制薬・ステロイド薬は使っていませんでした。
HIVの検査でも陰性の結果でした。
抗菌薬の長期使用が当てはまっています。

治療のため抗真菌薬(カビに効く薬)を2週間飲むと痛みが軽くなりました。
12週間後に再び内視鏡検査をすると、白い病変がごく少なくなっているのが
見えました。

治療前後の食道の写真は「参照文献」のリンク先で見られます。

 

<いつもそばにいるカビ>
カンジダ性食道炎が見つかった人の例を紹介しました。

カンジダは元気な人の体にも住み着いている、ごくありふれたカビです。
カンジダ性食道炎のほかにも、抗菌薬の使用後に膣カンジダ症として現れる
など、病気の原因になる場合があります。

抗菌薬やステロイド薬、HIVのほか、糖尿病もカンジダの増殖につながる
ことがあります。

ここで紹介した人は薬でよくなりました。
「体にカビが生える」と聞くと怖く感じるかもしれませんが、カンジダによる
病気は多くの人が経験し、多くの場合は軽症で済みます。

抗菌薬使用などに当てはまる人で気になる症状が現れたときは、まず医療
機関で診察を受け、原因を調べてください。




(大脇 幸志郎)



 

https://medley.life/news/item/5913cdfdb3ab10b8018b4571

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[恐竜にも「10代の妊娠」はあった]

(HealthDay News  2008年1月21日)


恐竜には若年期に急速に成長する時期があり、この急成長が終わりに近づく
と、体の大きさが最大に達する前に性的に成熟するという。

ヒトをはじめとする中型から大型の哺乳類では、成長期が終わる前に生殖が
可能になるが、爬虫類にはこのような現象はみられない。

今回の知見から、恐竜は成体期の死亡率が高く、種を存続させるために若年齢
での性成熟が必要であったことが示されるという。


研究を実施した米カリフォルニア大学バークレー校教授Kevin Padian氏は、
この知見によって恐竜の成長モデルとして爬虫類を用いることはできない
ことが示されたと述べている。


研究チームの学生Sarah Werning氏およびAndrew H. Lee氏らは、若い雌の
恐竜の骨の化石を分析し、髄様骨と呼ばれるカルシウムの豊富な骨組織の層を
発見した。
髄様骨は、産卵直前に卵殻を作るためのカルシウム源として骨髄腔に貯蔵
されるもので、鳥類の雌にも認められる。

髄様骨は性成熟した雌でわずか3~4週間の期間しかみられない。
「このような雌の化石を発見できたことは幸運だった。発見するには大量の
恐竜の骨を切り刻まなければならなかったかもしれない」とWerning氏は
述べている。


報告は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy
of Sciences(PNAS)」オンライン版に1月14日掲載された。



http://www.healthdayjapan.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[不穏下肢症候群が心血管疾患の原因に]

(HealthDay News  2008年1月1日)


不穏下肢症候群((RLS:レストレスレッグス症候群、むずむず脚症候群とも
いう)の患者は、この症状のない人に比べて脳卒中ないし心疾患のリスクが
2倍であることが、米ハーバード大学を中心とする研究によって示され、
医学誌「Neurology」1月1日号に掲載された。
症状が頻繁で重篤な人ほどリスクが高いという。


RLSは、脚にむずむず感が生じて動かさずにはいられない神経障害。
静止しているときに症状が出やすく、主に夜間に生じるため、睡眠を妨げる
こともある。
米国では成人の5~10%にこの障害があるという。

過去の研究でRLSと心血管疾患との関連が示されたが、懐疑的な見方も多く、
これまでほとんど研究されていなかった。

かつていびきが軽視され、睡眠時無呼吸のリスクが認識されるまでに数十年を
要したのと同じ状況だと、米エモリーEmory大学医学部(アトランタ)の
David Rye博士は指摘している。


今回の研究は、本来は睡眠呼吸障害の心血管への影響を調べるためデザイン
された「睡眠心臓健康調査(Sleep Heart Health Study)」に参加した
平均68歳の男女3,433人を対象としたもの。
全参加者が回答した質問表に基づき、女性の7%、男性の3.3%がRLSで
あると診断された。

RLSのある人は、心疾患または脳卒中になる比率が2倍以上であり、この
関連は症状が月に16回以上ある人および症状が重い人に特に強く認められた。

今回の研究からは因果関係は明確にされていないが、この関連が生理学的
意味をもつことも考えられる。

RLS患者の多くは、一晩に300回も断続的に脚を動かしており、この動きが
血圧および心拍数の増大に関わっていると著者らは述べている。
また、RLSによる睡眠不足も心血管疾患の原因となると指摘されている。


Rye博士は「この研究により、RLSには単なる症状を超えた重要な意味がある
ことが示された」と述べている。

一方、別の専門家は、結論を急がずにさらに研究を重ねる必要があると指摘
している。


これまで誰も気付いていなかったが、今後の研究では、RLSを治療することに
より心疾患および脳卒中のリスクが軽減するかどうかを検討する必要が
あると、Rye氏は述べている。



http://www.healthdayjapan.com/


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[閉経は進化の過程で獲得したヒト特有のもの]

(HealthDay News  2007年12月13日)


メスのチンパンジーには、ヒトとほぼ同じ年齢から生殖能力が衰える傾向は
あるものの、ヒトと同じような閉経は認められないことがわかった。

研究を行った米ハーバード大学のMelissa Emery Thompson氏によると、
特に健康な個体に着目した場合、40歳代ではヒトよりもチンパンジーの方が
高い生殖能力をもつようだという。
野生のチンパンジーでわかっている範囲での最高齢での出産例は推定55歳で、
この個体が63歳で死亡する直前にも生殖周期の再開が認められている。

研究チームは、野生のメスのチンパンジーを対象に出産率データを分析。
その結果、ヒトと同じようにチンパンジーも40歳以降で出産率が低下する
ことが判明し、ヒトの「出産可能年齢」という生物学的時計が進化の過程で
ある程度維持されてきたことが示された。
しかし、チンパンジーの生殖能力は、閉経があるヒトとは異なり、寿命に
近づくにつれて下降傾向を示すだけで、健康なメスでは、高齢になっても高い
出産率を維持している。

ヒトの閉経の適応的意義、つまりその後の余命の長さに関係があるのかに
ついては今も議論の対象だが、今回の研究によって、進化的な背景がさらに
強く示されたとThompson氏らは述べている。

このチンパンジーに関する知見のほか、野生のゴリラおよびオランウータンに
関する最新の知見からも、閉経はヒトの系統だけに生じた独特のものである
ことが示されているという。


この研究は、医学誌「Current Biology」12月18日号に掲載された。




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[食事でのビタミンAおよびC不足は喘息リスクと関連]

(HealthDay News  2009年4月16日)


食事で抗酸化物質のビタミンAやCを十分に摂取していない人は、喘息
リスクが増大する可能性のあることが、英国の研究者らによって示された。


英ノッティンガム大学疫学・公衆衛生学のJo Leonardi-Bee博士らは、
1980~2007年に実施された40件の研究の集積結果をレビュー。
その結果、喘息患者は非患者に比べてビタミンAの食事摂取量が有意に少ない
ことが判明。
ビタミンAの平均摂取量は1日182 mgであり、1日の推奨摂取量の4分の1
から3分の1であった。

また、重症喘息患者は軽症喘息患者に比べて、ビタミンCの摂取量が有意に
少なかった(1日の推奨摂取量の約半分)。
血中ビタミンC濃度は低く、ビタミンCを含む食品の摂取量が少ない場合、
喘息リスクは12%増大していた。

ビタミンE摂取と喘息リスクとの関連性はなかったが、重症喘息患者の血中
ビタミンE濃度は軽症患者に比べてはるかに低く、摂取量は平均2mg/日で
あり、1日の推奨量よりも20%少なかった。


研究結果は、医学誌「Thorax(胸郭)」オンライン版に掲載された。


同氏らは「今回の知見で両者の因果関係が証明されたわけではないが、昨年
(2008年)発表された抗酸化物質と喘息リスクに関連性のないことを示した
研究に異論を唱えるものである。システマティック・レビューならびに
メタアナリシス(分析)では、ビタミンCやビタミンAの摂取量が少ない
場合、臨床的に関連する程度に常に喘息リスクと関連していることが
示された」と述べている。



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[マルチビタミンで寿命が延びる可能性]

(HealthDay News  2009年5月18日)


マルチビタミンは、染色体の末端部分であるテロメアの短縮予防に有用で
あり、結果として女性の寿命が延びる可能性があることが、新しい研究に
よって明らかにされた。


テロメアは染色体を損傷から保護している。
細胞が分裂するとテロメアがわずかに短縮することから、米国立環境衛生科学
研究所(NIEHS)のHonglei Chen博士らは、この短縮を予防すれば、新しい
細胞を保護することができ、加齢の影響が低減する可能性があると推測した。

米国立衛生研 究所(NIH)の資金援助を受けて実施した今回の研究で、
同氏らは、乳癌(がん)患者で姉妹には癌が認められない女性を対象とした
姉妹研究の被験者586人のデータを分析。
研究の一部として、被験者に12年間のビタミンサプリメントの使用状況を
尋ねた。
また、血液検体を採取し、 DNA検査も実施した。

研究の結果、マルチビタミンを1日1回摂取していた女性は摂取していない
女性に比べて、白血球テロメア長が平均 5.1%長かった。
これは、約9.8年の加齢によるテロメア長短縮に相当するという。
Chen氏は「食事によるビタミンCやEの摂取も、より長いテロメア 長と関連
していた」としている。

同氏は「マルチビタミンを摂取する女性のほうが、白血球テロメアが長いと
いう疫学的エビデンス(根拠)が 示されたのは今回が初めて。ただし、
ビタミンがテロメア長を維持し、実際に寿命を延ばすかどうかは不明である。
健康なライフスタイルによる可能性も排除で きない。マルチビタミンの
使用が加齢の過程を遅らせると結論づけるのは時期尚早である」としている。


米エール大学医学部(コネチカット 州)予防研究センター所長のDavid Katz
博士は「ビタミン摂取の価値については様々な意見があり、確固たる
エビデンスが得られるまで、摂取するかどうかは個人の選択である」として
いる。
同氏はまた、今回の研究はビタミンの使用を割り付けて行ったものではなく、
観察的なものである点も指摘している。


研究報告は、米医学誌「American Journal of Clinical Nutrition(臨床栄養
学)」6月号に掲載された。




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 [パニック障害は実は心臓の病気かも?!
  心臓病の危険性は47%高く、心臓発作の危険性も36%高くなっている]

(Medエッジ  2015年6月30日)


<100万人を対象とした分析の結果、
             約5万8000の冠動脈疾患事例を含む12の研究>
パニック障害は実は心臓の病気かもしれないという見方が出ているようだ。
心臓病の危険性は47%高く、心臓発作の危険性も36%高いという結果が
出ている。

精神の病気というよりは、むしろ心臓の病気を精神の病気と受け取っている
可能性さえあるのかもしれない。


オーストラリアのアデレード大学の研究グループが、精神医学の専門誌である
サイコロジカル・メディシン誌のオンライン版に2015年6月1日に報告
した。



<心疾患のリスクが47%増加>
厚生労働省によると、パニック障害とは、「突然理由もなく、動悸やめまい、
発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に
支障が出ている状態」と言う。

心臓の血流を供給する冠動脈が狭くなったり、詰まったりする冠動脈疾患との
関係は良く分かっていないところもある。


今回、研究グループはパニック障害と冠動脈疾患との間の関係を検証した。



<12の研究を検討している>
研究グループは12の研究についてレビューを行った。
対象は約5万8000人の心臓の病気となった人を含む100万人以上の人である。

研究グループによれば、パニック発作と心臓の病気の関連性については、
胸の痛み、動悸、息切れなどの症状が重複。
一部の人々ではパニック発作の症状は誤診された心臓の病気である可能性も
否定できないと見られているという。

今回のレビューは、心臓に対するパニック発作の影響を検証するために
さらなる研究が必要と示しているという。



<パニック発作があれば心臓検査も>
調査によると、パニック障害があると、心臓病の危険性を47%、心臓発作の
危険性を36%高めると分かった。

研究グループは、パニック障害があるときに、心臓の症状が精神の問題
ばかりと考えるのは問題と指摘。
そのほかの心臓の原因を探るのは大切と見る。

一方で、パニック障害で心臓の症状に苦しんでいる人の中で、心臓の病気が
潜んでいる可能性もあると推定。
心臓の問題を探る意義は大きいと考えている。

精神の問題があるときに、精神的な病気ばかりに目が言っているとすれば、
少し気にした方が良いのかもしれない。




http://www.mededge.jp/a/psyc/15162

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[50歳のレーシック手術体験記(その6)]

(朝日新聞  2010年11月8日)

町医者だから言いたい! 長尾和宏


<理想の眼鏡との出会い>
ある日、「老眼でお悩みの貴方に」という広告が目にとまりました。
何度も目にしていたであろう、そんな広告に思わず目を奪われるくらい
困り果てていました。

休日を利用してその眼鏡屋さんを訪ねました。
何冊か眼鏡に関する本を書いている社長さんが対応してくれました。
その本には、冒頭に「近視は宝!」と書かれていました。

近視は年を取れば治る、生理現象。
近視は宝、遠視は病気。
貴方は、その宝を売り飛ばしたんだ!と怒られました。

聞いているうちに、なんだか情けなくなりました。
その社長さんが作成した眼鏡は、シックリきました。
なんと、眼鏡をかけたまま、生活ができるのです。

近くも遠くもOK、という点が大変気に入りました。
さっそく、少々高いその眼鏡を購入しました。
その日から、気分が少し落ち着きました。

その社長さんに、思いっきり笑われました。
「あんた、医者やのに、そんなことも知らんとそんな手術を受けたのか?」
と。
たしかに。

私のような変なオヤジが、何人か相談に来たようです。
しかし、3時間も話し込んだ最後に、さすがに可哀そうに
思ったのかひとつだけ私を慰めるような話をしてくれました。
「昔から大きな仕事を成し遂げた偉人は、みな遠視だったんだ」何人のも
偉人の実名を挙げて、少し慰めてくれました。
その老社長の言葉には、少し元気をもらいました。


あれ以来、新聞をあまり読まなくなりました。
正確には、細かい字が読めなくなりました。
見出しや、小見出しだけで流すようになりました。

おかげで新聞がとても早く読めるようになりました。
小さな文字の本を買わなくなり、文庫本が減りました。
滅茶苦茶大きい活字の本を出版して、顰蹙をかいました。

眼鏡に関しては、本当に貴重な経験をし、知識が増えました。
さて、指示通り眼科の定期検診を、また受けに行きました。
(続く)





https://aspara.asahi.com/blog/machiisya/entry/6GvgsATcPz