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[感染性心内膜炎]

(Wikipedia)


感染性心内膜炎は、心臓の内側に細菌が感染し、これによる心臓弁の穿孔等の
炎症性破壊と菌血症を起こす疾患。



<概念>
多くの場合、大動脈弁閉鎖不全症(AR)や僧帽弁閉鎖不全症(MR)、
あるいは心室中隔欠損症(VSD)や動脈管開存症(PDA)のように、
血流ジェットを生じる疾患を有することが素地となる。
また、弁置換後や、チアノーゼ性の複雑な先天性心疾患(ファロー四徴症
など)の患者も高リスク群とされている。

しばしば抜歯、あるいはカテーテル処置などにより、循環血液中に細菌が
侵入する(菌血症)ことが契機となる。
このとき、上記のような素地となる疾患によって血流ジェットが生じ、
心内膜が傷ついていた場合、ここに付着した細菌が感染巣(疣贅)を形成し、
感染性心内膜炎を引き起こすこととなる。

起炎菌としては、口腔内常在菌である緑色連鎖球菌や黄色ブドウ球菌が多く、
弁尖などを破壊することによる心不全がもっとも危険である。



<症状>
感染性心内膜炎の症状は、感染症状と心症状、塞栓症状に大別される。

(1)感染症状
   ・発熱
   ・頭痛
   ・全身倦怠感
   ・脾腫など

(2)心症状
   ・心雑音:疣贅や弁穿孔などによるもの
   ・心不全
   ・不整脈:刺激伝導系の特殊心筋に炎症が及ぶことによるもの

(3)塞栓症状
   ・血尿
   ・爪下線状出血
   ・眼底のロート斑:出血性梗塞により、中心部が白く見える
   ・ジェーンウェイ斑:手掌や足底に見られる無痛性紅斑
    直径5mm以下の小さく不規則な紅斑で圧迫すると消失する
   ・オスラー結節:指腹や指趾の先に見られる有痛性紅斑
   ・脳塞栓
   ・腎塞栓
   ・脾塞栓



<経過>
感染性心内膜炎は、原因菌によって、急性と亜急性の異なる経過をたどる。

(1)急性
黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など強毒菌によって引き起こされる場合、
多くは、数日から数週間の急激な経過をたどる。
高齢者に多く、健常な弁が侵される頻度が高い。
弁の破壊の程度は強く、また、敗血症に発展することも多い。
合併症としては、心筋炎や細菌塞栓が多く、死亡率は高い。
放置した場合、平均で4週間で死に至る。

(2)亜急性
緑色連鎖球菌や大腸菌など弱毒菌によって引き起こされる場合で、多くは、
数週間から数か月とやや緩慢な経過をたどる。
若年者に多く、全身の感染所見に乏しい。
死亡率は低く、放置した場合、平均で6か月で死に至る。



<治療>
治療としては、原因菌に感受性のある抗菌剤を4週間ほど静脈注射する。

弁疣贅が大きい場合は手術で切除することもある。

また、もっとも重要なことは、基礎疾患を有する患者に対しては、菌血症を
生じうる状況に先だって抗菌剤を投与して、発症を予防することである。








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[頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)]

(Wikipedia)


目の痛みや疲れ、風邪や花粉症などによる鼻の異常、虫歯や歯周病などが、
引き金になったり症状を増長させたりすることもある。



広義の頸肩腕症候群は、首(頸部)から肩・腕・背部などにかけての痛み・
異常感覚(しびれ感など)を訴える全ての症例を含む。

この中で、他の整形外科的疾患(たとえば変形性頸椎症、頸椎椎間板
ヘルニア、胸郭出口症候群など)を除外した、検査などで病因が確定できない
ものを(狭義の)頸肩腕症候群と呼ぶ。

狭義の頸肩腕症候群は座業労働やストレスを原因とする場合が多い。
かつてキーパンチャー病と呼ばれたものもこの一種であり、現在OA病
あるいはパソコン症候群と呼ばれる一連の症状もこの範疇に入る。
若年層から起こり、男性より女性のほうがかかりやすいとされている。



頸肩腕症候群首筋は、肩腕症候群、頸腕症候群などともいう。









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[腎症と病巣感染]

(財団法人 宮城県成人病予防協会)


我が国の慢性腎臓病による透析患者数は、2008年末で28万2,622名。

透析の主要原疾患は、2008年末で糖尿病が43.2%で第1位、慢性糸球体
腎炎が第2位で23%ですが、20年前は糖尿病が23.4%、慢性糸球体腎炎が
49.9%と逆転していました。



扁桃摘出術+ステロイドパルス療法で「IgA腎症」の治療を行ない、透析
患者数の減少に効果を上げている「IgA腎症根治治療ネットワーク代表」
(前仙台社会保険病院腎センター長)の堀田修医師は、「IgA腎症や
ネフローゼ症候群をはじめとする多くの腎炎、関節リュウマチ、クローン病、
潰瘍性大腸炎、膠原病、掌蹠膿疱症などの慢性的な免疫病(慢性免疫病)の
多くは『病巣感染』である。特にIgA腎症においては歯科感染は、扁桃炎、
鼻咽腔炎に次いで3番目の頻度の病巣感染で、歯科治療まで行わないと寛解に
ならない症例も考えておかなければならない」と述べています。


また、仙台赤十字病院小児科部長の永野千代子医師は、10年程前、自分の担当
する11歳の男子の腎炎の治療の際、歯の根の先端に慢性炎症を抱えている
ことが分かり、腎炎の治療と合わせ虫歯の治療を行ったところ血尿が治まった
と述べています。

永野医師はこの結果から病巣感染に興味を持ち、「ヘノッホ・シェーンライン
紫斑病」と診断した40人について調査しました。
それは、28名に虫歯や根尖性歯周炎が見られ、耳鼻科治療等必要な治療の
ほか、口内の洗浄や歯磨き、食事指導を含めた歯科治療をおこない、その
結果、31名が治癒、他の9名も扁桃の摘出やアデノイドの除去手術+
ステロイドパルス療法で治癒し、その後の再発も見られないと言う結果を
得たと言うものです。
(2008年10月27日付「河北新報」)



扁桃炎や鼻咽腔炎などの耳鼻科疾患や歯周病、根尖性歯周炎(根尖病巣)
などの歯科疾患があったとしても、大部分は体に備わった免疫力により細菌は
貪食され毒素は解毒されると考えられます。
しかし、免疫システムの異常や衰えによって仕掛爆弾のようにいつでも発症
します。
口腔の不衛生、口呼吸、ストレス、睡眠不足、喫煙などの誤った生活習慣、
化学物質による汚染、空気の汚染などを改善し、発症を予防することが1番と
言うことになります。

歯科に関しては、歯の神経を取る(抜髄)ことにならないように虫歯の予防を
しっかりすること(初発防止)、仮に虫歯になったとしても抜髄に至る前に
治療し(早期発見早期治療)、再び虫歯にならない努力をする(再発防止)
こと、不幸にして抜髄をしてしまった場合は体全体の免疫力を高める(自然
良能の賦活)ことが重要になります。
特に、自然治癒の期待できない虫歯の場合は予防がきわめて重要と言えます。

今回、拙文をご紹介させて頂いたのは、全身疾患を予防するうえでの歯科の
重要性をご一考いただき、罹る必要のない病気からご自身を守る一助として
いただきたいと言う願いからです。


是非、ジョージ・マイニー博士による『虫歯から始まる全身の病気 隠されて
きた「歯原病」の実態』(NPO法人恒志会訳 農文協)のご一読をお勧め
するものです。


http://www.mygsji.or.jp/twobirds/h21_4aut/01_02.html





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[口腔内細菌が脳卒中を引き起こす:阪大などが解明]

(マイコミジャーナル  2011年9月30日)


大阪大学の和田孝一郎博士、横浜市立大学の中島淳教授らの研究グループは、
ある特殊な口の中の細菌(口腔内細菌)が脳卒中の発症に強く関係している
ことを明らかにした。


これまで虫歯菌や、歯槽膿漏の原因菌が心臓病などを起こすことが知られて
いたが、今回の発見により、口腔内細菌が原因となる疾病がさらに増える
可能性があり、研究グループでも口腔内細菌が脳卒中以外の全身疾患、
大腸炎や、肝炎などを起こすのかどうかの研究を進めているという。


現在、すでに阪大ほか国内の他施設共同研究で横浜市大消化器内科の米田正人
助教らが中心となり非アルコール性脂肪肝炎の発症に歯周病菌が関係している
ことを突き止めており、治療に関しても歯周病の治療により肝炎がよくなる
ことなどを、横浜市大口腔外科の藤内教授らと共同で明らかにしている。


また、若年者に多い難病である潰瘍性大腸炎の原因として特殊な虫歯菌が関係
していることを横浜市大消化器内科の日暮琢磨氏らが横浜市民病院との共同
研究で解明を行っており、これらの取り組みから得られた成果は、当該患者の
治療などに活用されることが期待されるという。


http://journal.mycom.co.jp/news/2011/09/30/057/






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[スティーブ・ジョブズ氏の死因“神経内分泌癌(がん)”について専門医が語る]

(HelathDay News  2011年10月5日)


米アップルの創業者で、パソコンをはじめiPod、iPhoneおよびiPadを世に
送り出してきたスティーブ・ジョブズ氏が10月5日、56歳で死去した。
同氏は2004年に膵癌(がん)の手術、2009年には肝移植を受け、8月にCEO
(最高経営責任者)を辞任するまでに療養のため3回休職していた。


ジョブズ氏は、2004年から神経内分泌癌と呼ばれる稀な形態の膵癌で闘病を
続けており、米モンテフィオーレ・アインシュタイン癌治療センター
(ニューヨーク)の Steven Libutti博士は、この癌が同氏の死因であったと
推測している。
「手術で腫瘍を切除した患者に癌が再発する場合、多くは肝臓に生じる。
ジョブズ氏が肝移植を受けたのも、おそらくそのためである」とLibutti氏は
述べている。


膵癌の専門家である米ノースショアLIJヘルスシステム(ニューヨーク州)の
Craig Devoe博士によると、神経内分泌癌は米国で年間2,000~3,000例しか
みられない珍しい癌であり、膵臓を侵すものはさらに少なく年間1,000例に
満たないという。

米マイアミ大学ミラー医学部臨床外科教授のDavid M. Levi氏は、この癌に
ついて「移植がある程度まで有効な数少ない癌の1つでもある」と述べる。
ジョブズ氏の場合、癌は膵臓で始まり、肝臓に転移したことから肝移植が治療
オプションとなった。
よくみられるタイプの膵癌では、患者の余命が一般に診断から1年未満である
のに対し、神経内分泌癌の予後は比較的良好だが、最終的には再発することも
多く、再発患者の多くは死亡する。
肝移植を受けると免疫抑制薬が必要となり、癌患者にとってはその作用が
問題にもなるという。


神経内分泌癌の原因はまだ明らかではない。米食品医薬品局(FDA)は昨年
(2010年)、スニチニブ(商品名:スーテント)およびエベロリムス
(サーティカン)の2薬を同疾患治療薬として承認している。


ジョブズ氏は、2005年に米スタンフォード大学の卒業生に向けたスピーチで
次のように語っていた。
「誰も死にたくはない。天国へ行きたい人でも、そこへ行くために死にたくは
ない。だが、死はすべての人の到達地である。死から逃れた人は1人も
いない。」


http://www.healthdayjapan.com/







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[ご存じですか  金属のアレルギー性接触皮膚炎]

(あなたの健康百科)


<ピアスやベルトのバックルで><赤み、はれ、水疱>
金属によるアレルギー性接触皮膚炎が増えている。
原因となる金属の代表例はニッケルだが、クロムやコバルト、金などでも
起こる。
金属に触れている皮膚が赤くなるような場合は、皮膚科の専門医に診て
もらった方がよい。



<原因に気付きにくい>
金属によるアレルギー性接触皮膚炎は、金属に長く接触している部分に、
アレルギー反応が生じ、紅斑や、腫れ、小さな水疱といった症状が表れて、
かゆみを伴う。


駿河台小林診療所(東京都)皮膚科の矢島純医長は、こうした症状が出る
のは、ニッケル製品を使った場合、最短で7日、長い場合は数十年後と
さまざまだという。

「この皮膚炎の特徴は、症状が出ても、これまで使っていて異常がなかった
金属製品が原因だとは気付きにくい点です。そのため、単なる湿疹だろうと
市販の薬などに頼ることが多いのです。しかし、原因となる金属製品を
取り除かない限り、症状は悪化する一方です」と矢島医長。


この皮膚炎の原因の中で、最も多いのがニッケルで、ピアスをはじめとする
アクセサリーや、眼鏡のフレーム、ベルトのバックル、さらに100円硬貨
などで使われている。

「ピアスをしている人は、5人に1人はこの皮膚炎を起こすという報告が
あります。ピアスは、耳の穴の部分で、皮膚の組織液に触れた金属が溶け
やすくなり、かぶれが生じるのです」



<暑い季節に多い>
この皮膚炎は、季節を問わず見られるが、特に汗をかきやすい季節に多い。

中には、ズボンのポケットに入れていた硬貨が原因になった人もいる。


診断は、皮膚に原因と疑われる金属あるいは金属イオンを付けた1センチ四方
ぐらいの布を、24~48時間皮膚に張り付けて、反応を調べるパッチテストを
行う。

「パッチテストの結果、原因となっている金属が分かれば、その金属との
接触を避けることが治療の基本になります」

ニッケルが原因と分かれば、すべてのニッケル製品に触れないようにする
必要がある。
ニッケル製の眼鏡フレームを用いている場合は、フレームをビニールで
コーティングするか、チタンなど他の素材に変えなければならない。
こうした対応が、再発予防にもつながる。


http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/200005051.html






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[「死んでたまるか!」掌蹠膿疱症性骨関節炎]

(奈美悦子 - @nifty)
(発売日: 2005年4月、出版社: 主婦と生活社)



「私を殺して!」
あまりの激痛に自殺まで望む、これまで不治の難病とされてきた「掌蹠
膿疱症性骨関節炎」の闘病生活を克明に綴った、女優の奈美悦子の著書
「死んでたまるか!」(主婦と生活社刊)が発売された。


この聞きなれない「掌蹠膿疱症性骨関節炎」という病気は、手のひら(掌)と
足の裏(蹠)に、ニキビのような膿を持った膿疱が現れ、見るのもおぞましい
ほど、手と足全体に広がるのが特徴だ。
さらに、恐ろしいのは症状が進行すると全身の骨が石灰化し破壊が進み、
ナイフが突き刺さるような激痛が身体中を襲ってくること。
そのまま、有効な治療をしないまま放置してしまうと、ついには首から骨盤
まで背骨が竹の節ように関節が固まってしまい、骨は棒のように曲げることも
伸ばすこともできず、最終的には車椅子の生活になってしまう恐ろしい病
なのだ。


奈美さんは、昨年の1月に手のひらの膿疱に気付き、それから1ヶ月足らずで
原因不明の激痛に襲われたという。
「朝ベッドで起きたら、突然鎖骨に鋭利なナイフが突き刺ささったような
激痛が走ったんです。本当にナイフが刺さっていると思って手で胸の周囲を
まさぐり探したほどでした」と、当時の激痛を生々しく語る。
あまりの激痛に、救急外来へ飛び込むが、痛みの原因は不明のまま不安を
抱えて帰宅してきた。
一過性の痛みだったかと思っていた奈美さんだったが、その願いも空しく、
それからというもの痛みは全身に広がり、痛みの強さも日増しになって
いった。
「以前、自宅の階段から足を踏み外して背骨を骨折しても仕事をキャンセル
しなかった私が、この病気になって初めてキャンセルする屈辱を味わったん
です。それほど、限界を超える痛みが24時間毎日毎日続いていました」


この病気の激痛は、この病にかかった人でなければわからないと言われる
ほど、その痛みは極限に達する。
しかも、1年365日、24時間激痛に襲われる。
少しの寝返りでも激痛が襲うため睡眠障害にも悩まされ、多くの患者が
精神的にも肉体的にも極限状態に追い詰められるのだ。
実際、この病気に悩む大半の人が自殺か安楽死を考えたことがあり、不幸にも
自らの命を絶ってしまった人も珍しくない。


「私の場合、自殺は考えられなかったけど、あんなに怖かった飛行機が全然
怖くなくなったんです。だって、飛行機で墜落したら楽に死ねる、と思える
くらい日々の激痛が過酷でした。毎日、死ねば楽になれると思いましたから」


また、この掌蹠膿疱症性骨関節炎の膿疱が手足のみならず、胴体や性器へ
飛び火するケースもあり、それが原因で離婚する夫婦もある。
「夫にいくら自分は浮気などしていないと言っても、性器のおできを見て、
絶対に変な病気をうつされたと言って聞き入れてもらえず、一方的に離婚
させられました」(30代女性)という悲劇を招く例も少なくないのだ。



これほど、患者にとって重篤な症状がありながら、驚くことに「掌蹠膿疱
症性骨関節炎」という病名すら知らない、医療関係者が多いのが、さらに
この病気の悲劇を増大させている。
「今回、この病気になって通った全国の病院や診療所は診察券でトランプが
できるほどの数です。整形外科、循環器科、内科、心療内科、ペイン
クリニック、耳鼻咽喉科、脳神経科、皮膚科、歯科等々どこへ行っても、
全身の痛みと手足の膿疱の原因は『わかりません』『原因が考えられない』と
いう返事で挙句の果てに『どうしてでしょうかね』と患者の私の聞く無知な
医者も1人や2人ではなくて唖然としました」と、憤りを超して呆れ果てる
奈美さん。
これまで、医師が虎の巻としてきた医療辞典には、掌蹠膿疱症性骨関節炎の
原因は扁桃腺炎、または金歯などの金属アレルギーが原因とされ、治療は対処
療法のステロイド剤の塗り薬が一般的で、 “根治”は困難とされてきた。


ところが、この掌蹠膿疱症性骨関節炎に対して、全国でただ1人だけ
免疫学的な側面から研究を重ねて、代謝異常によって発病するメカニズムを
発見した医師が秋田県の本荘市にいたのだ。
現在、本荘第一病院の免疫内科に勤務する前橋賢医師がその人で、奈美さんの
主治医でもある。
「前橋先生に巡り会えなかったら、いま芸能界で仕事を続けていられなかった
かもしれない」と、奈美さんが言う。
全国の掌蹠膿疱症性骨関節炎で苦しむ患者にとって、前橋医師は救世主と
言っても過言ではないだろう。
「この『掌蹠膿疱症性骨関節炎』は体内のビオチン(ビタミンH)の欠乏に
よる代謝異常によって発症する病気だということを発見しました。これは、
日本の食生活の西洋化とも密接に関係しています。つまり、あらたな生活
習慣病として若い世代にも増加傾向にあります」と、前橋医師は警告する。
日本の食生活は、戦後急速に動物性の油脂を多用するメニューを美徳として
きた。
「その結果、体内の脂肪酸の代謝に障害が生じ免疫機能に異常を起こし
掌蹠膿疱症性骨関節炎を発症しているのです。欧米諸国に多い乾癬も同じ
原因で発症します」と、キッパリ。


今年1月、前橋医師の治療の甲斐あって、1年ぶりに快癒に向かった奈美
さんが、カミングアウトの記者会見をした直後から、秋田の前橋医師を訪れる
患者が爆発的に急増している。
1日に100人を超える新患申し込みが殺到し、急きょ本荘第一病院では、
月・火曜日のみ新患受付となっている。

ところが、ひとり診療に孤軍奮闘してきた前橋医師が過労のため緊急入院と
なってしまった。
現在のところ6月には診療を再開する予定になっている。


前橋医師の説明では、一般的に1,000に1人の発症率と言われていた掌蹠
膿疱症性骨関節炎だったが、最近の調査結果から、日本人の200~300人に
1人の高い割合で発症していることがわかってきている。
まさに、年齢を超えた新たな“生活習慣病”としてクローズアップされている
恐ろしい病気といえる。


「今回の本を書いた理由は、原因不明と言われて苦しんでいる人たちに、必ず
治ることを伝えたかった」と完全快癒を前に奈美さんは語る。


詳細は、
http://homepage2.nifty.com/taisuke/namietsuko.html








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[掌蹠膿疱症を治す方法は?]

(毎日新聞  2007年9月8日)


<からだと心相談室>
20年ほど前から、両足の裏が皮膚病になりました。
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」と診断され、病院を3回ほど
変えましたが、いまだに治りません。
一生治らないという先生もいます。
何とか治す方法はないのでしょうか。
(70代・女性)



<歯科金属や扁桃炎が原因のことも>
「掌蹠膿疱症」は手のひら(掌)と、足の裏(蹠)に無菌性膿疱がたくさん
できる、なかなか治りにくい病気です。
多少かゆいこともあり、皮膚が切れて痛いために歩けないこともあります。
手のひらは親指と小指の下、足の裏は「土踏まず」の部分によくできます。
春から夏にかけて悪化し、よく水虫と間違われます。

膿疱性乾癬と似た疾患で、ひざやひじの外側に乾燥した湿疹、爪の陥凹が
みられることもあります。

胸骨、鎖骨の関節炎のために胸の痛みを訴える患者さんもいます。



病気の原因としては、扁桃腺にすみ着いた溶連菌に対するアレルギー反応が
考えられます。
体の中の細菌やウイルスがアレルギーの原因になっているわけです。

また、異常な腸内細菌、蓄膿症、歯槽膿漏、虫歯なども原因の可能性があり
ます。

扁桃炎の場合は、とりあえず、採血してみてください。
このタイプの治療となると、扁桃腺を摘出するなどの手術、抗生剤の内服が
必要となります。
効果はさまざまで、内服の場合は改善されても、いったんやめると、悪化する
傾向があります。


歯科金属のアレルギーも、「掌蹠膿疱症」に関係します。
歯科金属に含まれるコバルト、ニッケル、クロム、水銀などの金属が体内に
入ると、発疹ができます。
金属のパッチテストでアレルギーの有無を判定します。

治療としては義歯をアレルギーが起こりにくいものに替えます。
ただし、結構費用がかかるうえに、金属が体内に蓄積していると、必ず改善
するとは限りません。


ステロイドやビタミンDなどの外用剤が使われますが、それだけでよくなる
ほどの効果はありません。

内服剤としては、抗生剤のほかにエトレチネート(ビタミンA誘導体)や
シクロスポリン(免疫抑制剤)などが有効です。


難治性であり、ストレスでも悪化しますので、そのうち改善するという
気持ちでのんびり病気と向き合ってください。


(遠藤アレルギークリニック院長・遠藤薫先生:皮膚科)


http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/QandA/news/20070908ddf012070010000c.html





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最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学


『本当は怖い発疹~しっかり者の落とし穴~』

M・Yさん(女性)/52歳(発症当時)  専業主婦

花粉症やハウスダストのアレルギーがひどいため、日頃からこまめな掃除を
心がけていたM・Yさん。
ある日、風呂上がりに、右足の土踏まずのあたりに小さな発疹を見つけた
彼女は、夫の水虫がうつったと思い込み、夫の薬を借りて治療することに
しました。
以来、毎日薬を塗り続けたM・Yさん。
しかし、一向に良くなる気配がありません。
ただ、痛みもかゆみもほとんどないため、病院に行くのも恥ずかしいと様子を
みていましたが、新たな異変に見舞われます。


<症状>
(1)足裏の発疹
(2)発疹が増える
(3)手のひらの発疹
(4)胸の激痛


<病名>掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)


<発疹から、なぜ掌蹠膿疱症に?>
「掌蹠膿疱症」とは、小さな水ぶくれが手のひらや足の裏にでき、皮膚が
荒れてしまうだけでなく、放っておくと、胸や首、腰などの骨や関節が激しい
炎症を起こし、激痛をもたらすこともある恐ろしい病。
原因が不明だったため、これまで中高年の女性を中心に多くの患者を苦しめて
きました。


しかし最近、この病を引き起こすひとつの要因が明らかになったのです。
それが「歯科金属アレルギー」。


そもそも金属アレルギーとは、ピアスやネックレスなどの金属製品に対して、
体がアレルギー反応を起こし、かぶれなどの症状が出ること。
そして歯科金属アレルギーとは、読んで字のごとく、歯の治療で使われた
金属が原因で起こるアレルギーなのです。


M・Yさんの場合、その原因と考えられる金属は、中学生のとき、虫歯治療で
詰めた「水銀アマルガム」でした。
彼女が治療を受けた60年代から70年代にかけて、虫歯治療の詰め物として、
もっとも頻繁に使われていた金属です。

M・Yさんの口の中では、長い時間をかけ、この水銀アマルガムから微量の
水銀が溶け出し、結果、免疫機能が暴走。
水銀を攻撃したため、手のひらや足の裏に発疹が現れたと考えられます。


この病の恐ろしいところはその発疹が水虫と非常に似ているため、多くの人が
勘違いしてしまうこと。


その結果、M・Yさんは、ついに胸の骨にまで炎症が及び、あの激痛に
襲われたのです。
事実、彼女は原因と考えられた水銀アマルガムを口の中から取り除くことで、
病が完治。
今は元気に暮らしています。


歯科金属アレルギーは、水銀アマルガムがあるからといって、すべての人が
発症するわけではありません。
ただ、M・Yさんのように、花粉症などアレルギー体質の人は、発症
しやすいといわれています。
だからこそ、日頃から自分の体質を知っておくことが何より大切なのです。



http://asahi.co.jp/hospital/






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[女性と病気 痔(切れ痔):5 生活習慣見直すことから]

(朝日新聞  2011年9月12日)


切れ痔の痛みに悩んできた大阪府の主婦(49)は、薬局や通信販売で買った
薬で治そうとしてきたものの、約20年間、症状は一進一退の繰り返しだった。

ようやく2010年春ごろ診療所で受診。
ところが、医師に意外なことを言われた。
「切れてませんよ」
2~3回通院して「本当に痛いんです」と訴えても、医師は「大丈夫」としか
言わない。
「よく診てほしいのに」


セカンドオピニオンを求めて、友人に紹介された大阪府吹田市ののざき
クリニックを受診した。
野﨑元子院長は肛門鏡という特殊な機器を使って、肛門の中を診察した。
「切れてますね」。
肛門の奥に、縦5ミリほどの裂けめがあった。

消炎用軟膏、鎮痛剤のほかに整腸剤も処方された。
「まずは腸を整え、スムーズな排便を目指しましょう」
便秘も下痢も、痔を悪化させる原因になるからだ。


切れ痔は、原因となっている生活習慣と排便などを改善して、自然に治るのを
待つのが一般的。

この主婦の場合、下痢が大きな原因となっていた。
下痢になり、体調が悪いと運動不足になって血行が悪くなり、切れ痔も
悪化し、痛みと排便への恐怖がストレスになり、下痢がさらに悪化・・・と
続く悪循環をストップしなければならなかった。


治療を半年続けたところ、便通も整うようになり、痛みは和らいできた。
しかし、強い痛みを感じるときがある。
実は、肛門に数ミリの「いぼ」があった。

切れ痔で何度も切れた部分が引きつれていぼ状になることがある。
「見張りいぼ」だ。
強い痛みがなければ、治療する必要はないが、主婦はこれが痛んでいたため、
切除することにした。

12月に手術。
20分足らずで終わった。
翌日からお風呂もOK。

傷口が回復すると、おしりの痛みが消えた。
「これからは痛みを忘れて生活できる」
うれしかった。

体が冷えたり、運動不足だったりするのは悪い生活習慣、下痢を治し排便
習慣を整えることが必要——など、専門医から説明を聞くことで初めて
わかった。
「自分で何とかしようと思っていたけれど、もっと早く受診すればよかった」


http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201109110090.html