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[歯肉炎と心疾患に遺伝的な関連性]

(HealthDay News 2009年5月26日)


歯肉炎(歯周病)と心疾患との間に遺伝的な関連のあることが、ドイツの
科学者らによって明らかにされ、ウィーンで開催された欧州人類遺伝学会
年次集会で発表された。

歯周炎と冠動脈心疾患(CHD)に関連があることは以前から知られていたが、
遺伝的な関連は確認されていなかった。

今回の研究で、ドイツ、キール大学のArne Schaefer博士らは、これら2つの
疾患で9番染色体に共通の遺伝的変異が認められることを明らかにした。


Schaefer氏らは、最も進行性の高い早期発症型の歯周病患者151例と心臓
発作の経験があるCHD患者1,097例を対象に、心筋梗塞と関連することが判明
している9番染色体p21.3領域の遺伝子座を調べた。
その結果、両方の疾患の臨床像に関連する遺伝的変異が同一であったという。

同氏らはさらに、別の歯周炎患者180例とCHD患者1,100例を対象に、この
遺伝的な関連について検証した。
同氏は「歯周病とCHDが関連することから、歯科医は歯周病を非常に真剣に
とらえ、早期診断・治療に努める必要がある」と述べ、喫煙や糖尿病、肥満
など、歯周病とCHDの危険因子が共通していることを指摘。

また、「歯周病とCHDに強い遺伝的な関連があることが明らかになった以上、
歯周病患者は危険因子を減らし、早期に予防策をとる必要がある。今回の
知見により疾患の早期診断が容易になり、今後、特有の病態生理に対する
理解が進み、疾患が確実になる前の有効な治療法につながって欲しい」とも
述べている。


http://www.healthdayjapan.com/






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[本当は怖い歯茎からの出血 ~守られた悪魔~]

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

O・Sさん(男性)/58歳 会社員

水道修理の会社に勤めるO・Sさんは、丁寧な仕事が評判ですが、自分の
事にはてんで無頓着。
お腹はぽっこり出ており、医者から注意されてもタバコもやめないまま。
さらに10年も前から歯を磨くたびに歯茎から出血しているのに、お構いなし
でした。
そんなある日、娘から口が臭いと言われてショックを受けたO・Sさん。
以来、毎食後きちんと歯を磨くようになったものの、すでに彼の体内では、
ある恐ろしい病が進行していました。


<症状>
(1)歯磨きすると歯茎から出血
(2)口が臭い
(3)胃のむかつき
(4)激しい胸の痛み


<病名>歯周病から心筋梗塞


<なぜ、歯茎の出血から心筋梗塞に?>
「心筋梗塞」とは、何らかの異変によって心臓に血液を送る血管が詰まり、
心臓の筋肉が壊死。
最悪の場合、命を失う恐ろしい病です。
主な原因は、動脈硬化。

O・Sさんも、長年の喫煙や高カロリーな食事などの生活習慣によって動脈
硬化を起こしていたと考えられます。


ところがO・Sさんの場合、詳しい検査の結果、血管の詰まった箇所から、
意外な菌が発見されました。
それが「歯周病菌」。

なぜ、口の中の細菌が、心臓の血管に潜んでいたのでしょうか?

そもそも、歯周病菌が引き起こす「歯周病」とは、歯と歯茎の間にある溝=
歯周ポケットで歯周病菌が繁殖、歯茎に炎症が起きる病。
日本人のおよそ7割がかかっていると考えられている国民病の1つです。


実は2007年11月、アメリカで発表された論文で、重度の歯周病を患って
いると心筋梗塞のリスクが高まる、という衝撃的な事実が判明しました。

そしてそこには歯周病菌の驚くべき働きが関わっていたのです。
歯磨き不足などがきっかけとなり、歯周ポケットに歯周病菌がたまり
始めると、その毒素で歯茎が破壊され、歯周ポケットは徐々に深くなり出血を
伴うようになります。
さらに、この状態を放置すると「口臭が発生する」などの症状となって現れ
ます。

ここまで来ると、歯周病菌の一部は、リンパ管を経てなんと血管の中に侵入
してしまいます。
もちろん血管に入った歯周病菌の大部分は、白血球によって退治されます。

ところが一部の歯周病菌は、白血球から逃れられる性質を持っているのです。
その性質とは、なんと血小板に入り込むというもの。
しかも歯周病菌が入り込むと、血小板は異常を起こし、互いに集まり固まり
やすくなるといいます。
つまり歯周病菌が入ることで血小板は、簡単に血栓を作ってしまうのです。


O・Sさんも長年歯周病を放置した結果、歯周病菌が入りこんだ血小板が
体内で増加。
全身の血管を巡り、最後に流れ着いた場所こそが心臓だったのです。

そして長年の悪い生活習慣から動脈硬化が起きていた場所に、血栓となって
次々と付着。
血管を完全に塞ぎ、心筋梗塞を引き起こしてしまったと考えられます。


しかしO・Sさんは、口臭を指摘されて以来、毎食後、欠かさず歯磨きをして
いたはず。
なぜこんな事態を招くほど、歯周病を悪化させてしまったのでしょうか?


歯周病菌は、歯周ポケットの浅いうちは歯磨きでもかき出せますが、ある程度
歯周ポケットが深くなると、歯ブラシが届かなくなってしまいます。
つまり歯周病が悪化したら、専門医の治療なしには治らないのです。

だからこそ、口臭や歯茎の出血に気付いたら、迷わず歯科医で歯周病の治療を
受けることが大切なのです。


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[口腔内の衛生改善で心疾患を撃退]

(HealthDayJapan 2008年9月18日)


アイルランドの研究グループが、口腔を通じて心疾患を治療する新しい方法の
開発を試みている。

「口腔内の細菌が心血管疾患をもたらす機序の理解を目指している」と、王立
外科医学院(ダブリン)のSteve Kerrigan氏は述べている。

この知見はダブリンで開催された総合微生物学会で発表された。


歯茎からの出血があるような口腔内の衛生状態が悪い人は700種類を超える
細菌に侵されており、細菌が血液中に入り込むと血小板との相互作用により
血栓が形成され、血管の閉塞を引き起こすことがあるという。


研究チームは、この相互作用を防ぐ新しい薬剤の開発を試みている。
「現在の治療法は積極的な抗生物質の使用だが、これには耐性菌の出現という
問題があり、抗生物質を使用しない方法が最善といえる。細菌が血小板の
凝集を引き起こす方法を突き止めることができれば、新たな治療標的となる
はずだ」とKerrigan氏は述べている。


口腔内によくみられる連鎖球菌の遺伝子分析から、細菌の血小板への付着を
促す複数のタンパクが特定されており、研究チームは現在、数種類を標的と
して研究を行っているという。


米国歯科医師会(ADA)の歯周病専門医Sally Cram氏は、「歯周病と心疾患
との明確な因果関係を示した研究はないが、口腔内の感染症と健康状態との
強い関連を示す研究はいくつもある。この関係は確証されているわけでは
ないが、患者には、1日5分のケアで歯周病を予防できるなら実行する価値は
あると話している」と述べている。
Cram氏は1日2回のブラッシング、1日1回のフロスによるケア、定期的な
歯科受診を推奨しており、特に心疾患や糖尿病の家族歴がある場合、歯周病
予防は常識だとしている。


米カロライナメディカルセンター(ノースカロライナ州)のPeter Lockhart
氏によると、咀嚼や歯磨きなどの日常的な行為により細菌は容易に血液中に
侵入するという。
同氏が今年(2008年)発表した研究では、歯科を受診した患者290人のうち、
血液中に細菌が検出されたのは歯磨き後で23%、抗生物質を使用後に抜歯した
場合で30%、抗生物質を使用しない場合で60%であったという。
同氏はこのことから、心臓の内膜や弁が感染を起こす(感染性)心内膜炎を
予防するためには、口腔内の衛生管理を重視する必要があると述べている。


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[心臓をいたわる(4) 歯周病菌でも心疾患に]

(読売新聞 2009年3月14日)


中高年が歯を失う1番の原因は歯周病だ。
歯と歯茎の間にたまった歯周病菌が毒素を出し、歯茎の腫れ、歯を支える骨の
破壊を引き起こし、最後は歯が抜けてしまう。

この歯周病菌が実は心臓病まで引き起こす可能性がある。
米国の研究では、歯周病がある人は、ない人に比べ、心筋梗塞や狭心症などの
「虚血性心疾患」を発症する危険性が1.2~1.5倍になることが分かった。


東京医科歯科大外科・血管外科講師の井上芳徳さんによると、次のような
仕組みだ。
歯周病菌は血液の流れに乗って、心筋に酸素などを送る冠動脈に届く。
菌は血管壁に潜り込んで、炎症を引き起こす。
硬く変化した血管壁が破れると、たまっていた脂肪分が血管内に流出し、
血液の塊ができて心筋梗塞などを引き起こす。

歯の病気が心臓にまで及ぶとは何とも怖い話だが、歯周病を防げば心臓病に
なる危険度は低下する。
井上さんは「歯肉が赤くなったり、腫れたりしていないか、毎日、鏡を見て、
チェックを」と注意を促す。


怖い話にはまだ続きがある。
心臓に悪さをするのは歯周病菌だけではないのだ。
米国の研究者が、
  (1)肺炎の原因となるサイトメガロウイルス
  (2)同じく肺炎を起こすクラミジア
  (3)胃炎などを起こすピロリ菌
  (4)口唇ヘルペスなどを起こす単純ヘルペスウイルス1型
  (5)A型肝炎ウイルス
の5病原体の感染と、虚血性心疾患の発症率の関係を調べた。
すると、感染が0~1種類の場合の発症率を1とすると、2~3種類なら
約2倍、4~5種類なら約4倍という結果が出た。


心臓はこのように様々な脅威にさらされながら働き続ける。
そんな心臓に感謝し、いたわってあげましょう。

(坂上博)


http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/plus/20090316-OYT8T00420.htm






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[虫歯治療受けられず黒人少年死亡]

(Sankei WEB 2007年3月13日)


米国のデーモンド・ドライバー君は2007年1月、ひどい歯痛を母親に
訴えた。

病院に運ばれたとき虫歯の原因菌が脳に回っていた。

2度手術を受けたが死亡した。

一家はホームレスで、公的医療保険に加入していたものの、失効していた。





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[歯磨きでがんリスク3割減 1日2回以上が効果的]

(共同通信 2009年9月27日)


1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、1回の人より
3割低いとの研究結果を、愛知県がんセンター研究所(名古屋市)が
まとめた。
全く磨かない人の危険性は、1回の人の1.8倍だった。


約3,800人を対象とした疫学調査の結果で、歯磨き習慣と発がんの関連を示す
報告は国内初という。
横浜市で10 月1日から開催される日本癌学会で発表する。


同研究所疫学予防部の松尾恵太郎室長は「口やのどには発がん物質とされる
アセトアルデヒドを作る細菌がいる。歯磨きで細菌や発がん物質が洗い
流されるので、少なくとも朝と夜に磨けば、がん予防に役立つ」と話して
いる。


同センターを受診した人の中から、口の中やのど等の頭頸部がんと食道がんの
患者計961人と、がんでない2,883人に、歯磨きや喫煙、飲酒などの習慣を
聞いた。
年齢は20~79歳で平均は61歳。

解析した結果、2回以上磨く人は1回の人に比べ、がんになる危険性が約29%
低く、全く磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2.5倍だった。

喫煙や飲酒をする人だけの解析でも同様の結果で、歯磨き習慣がないことが、
ほかの危険因子と関係なく、独立したがんの危険因子であることを強く示す
ものだという。


http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009092701000276.html






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最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

『本当は怖い虫歯~悪魔の下り坂~』

Y・Yさん(女性)/42歳(発症当時)  広告会社勤務
小さな広告会社に勤め、忙しい日々を送っていたY・Yさん。
彼女は1年前に離婚し、2人の子供を持つシングルマザーになったばかり。
そんな彼女の悩みは、虫歯。
いつの間にか右の奥歯に虫歯が出来てしまい、熱いものを飲むとひどく痛むの
です。
時間ができた時にキチンと治そうと、虫歯を放置してしまった彼女ですが、
やがてさらなる異変が現れます。


<症状>
(1)虫歯
(2)アゴの腫れ
(3)のどの痛み
(4)倦怠感
(5)息を吸うと胸が痛む


<病名>下降性壊死性縦隔炎(かこうせい えしせい じゅうかくえん)


<なぜ、虫歯から下降性壊死性縦隔炎に?>
「下降性壊死性縦隔炎」とは、左右2つの肺を隔てている「縦隔」と呼ばれる
筋肉の壁に急速に細菌の感染が広がり、最悪の場合、死に至る恐ろしい病
です。

ではY・Yさんは、一体どこから細菌に感染してしまったのでしょうか?
それは、あの放っておいてしまった虫歯でした。


虫歯を放置してしまうと、エナメル質などを侵食し、歯の根っこまで通じる
穴ができてしまいます。
そもそも口の中は、およそ700種類もの細菌やウィルス、アメーバなどが
棲みついている、バイ菌天国。
そのため、様々なバイ菌が虫歯の穴から侵入し、歯の付け根にまで到達して
しまうのです。

しかし通常、バイ菌が侵入すれば、免疫機能が一斉に攻撃を開始。
この時点でバイ菌を退治してくれるため、炎症は起きるものの、大事に至る
ことはありません。

ところが、Y・Yさんのように、仕事などに追われて免疫力が大幅に低下して
いる時に、バイ菌が侵入すると、免疫機能はバイ菌を退治することができず、
その急激な増殖を許してしまうのです。


そして、ごくまれに、増殖を繰り返したバイ菌は、とんでもない事態を引き
起こします。
なんと、歯の根っこから、アゴの骨を突き破り、筋膜に入り込んでしまうの
です。
さらに、その下にある組織の間へと急速に拡がり始めるのです。
これこそが、下降性壊死性縦隔炎の始まり。
こうなるとわずか24時間という驚異的な速さで、バイ菌が体を蝕み尽くし
ます。

あのアゴの腫れ、のどの痛み、息を吸った時の胸の痛みは、アゴから下へと
降りていくバイ菌が通った証。
バイ菌の拡がりに合わせ、体内の炎症も下降していたのです。
こうなってしまうと、もはや、バイ菌の増殖を止めることは不可能。
Y・Yさんは敗血症と多臓器不全を起こし、帰らぬ人となりました。


下降性壊死性縦隔炎に、正確なデータはまだありません。
しかし、年間数百人はこの病気を発症していると考えられているのです。

虫歯の穴からバイ菌が体内に入り、病を引き起こす例は他にもあります。
しかし、これはたった1本の虫歯から死に至る、もっとも恐ろしい病なの
です。


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[脳腫瘍]

(Wikipedia)


脳腫瘍とは、脳の疾病のひとつで、頭蓋内組織に発生する新生物(腫瘍)の
ことを意味する。
すなわち、脳腫瘍は脳細胞だけでなく、硬膜、クモ膜、頭蓋内の血管や末梢
神経、その他の頭蓋内に存在するあらゆる組織から発生する。

発生頻度は毎年約100,000人に12人の割合であるとされている。


疫学的には「齲歯の未治療期間」との相関性が指摘されているが、具体的な
発生要因は明らかではない。







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[本当は怖い虫歯 ~虫歯がもたらす最悪の結末~]

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K・Gさん(男性)/48歳(当時)  会社員

K・Gさんは、会社ではうだつの上がらない、いわゆるダメ社員。
ところが、夜になると仕事のうさを晴らすかのように毎晩はしご酒。
不摂生がたたったのか、すっかり中年太りの体型になっていましたが、
ある日、左の奥歯が痛み出しました。
1ヶ月後、相変わらず奥歯は痛むものの、一時的な痛みのため放っていた
K・Gさんでしたが、翌朝から更なる異変が起こり始めます。


<症状>
(1)虫歯
(2)頭頂部を針で刺すような頭痛
(3)嘔吐


<病名>脳静脈血栓症


<なぜ、虫歯から脳静脈血栓症に?>
「脳静脈血栓症」とは、脳梗塞の一種で、脳の静脈に血栓が詰まることで脳が
壊死し、最悪の場合、死に至ることもある恐ろしい病。

では、K・Gさんの脳静脈はなぜ詰まってしまったのでしょうか?

検査の結果、血栓が詰まった所から驚くべきものが発見されました。
それは「虫歯菌」。
そう、この虫歯菌こそがK・Gさんを死に至らしめた犯人だったのです。


では一体なぜ虫歯菌が脳静脈に存在したのでしょうか?
K・Gさんが放っておいた虫歯は、すっかり奥まで穴が開いていました。
こうなると、その穴は血管にまで到達していることが少なくありません。
つまりK・Gさんの口の中にあった虫歯菌は、その穴から血液へと侵入して
しまったのです。

通常なら、虫歯菌は免疫細胞によって退治されてしまいます。
しかしK・Gさんの場合、不摂生な生活のせいで疲労がたまり、免疫力が
落ちていました。
こうして生き延びた虫歯菌が行き着いた先、それが脳静脈だったのです。
脳静脈に張り付いた虫歯菌は炎症を引き起こし、血管を狭くしてしまい
ました。

さらにK・Gさんの場合、酒やタバコ、脂っこいものを多く摂る生活習慣に
よって、いわゆる濃縮型血液になっていたのです。
そのため、血液の流れはますます悪化。


あの頭痛や嘔吐といった症状は、脳静脈の血液の流れが悪くなり、脳内の
圧力が増したために起こったものでした。
そして、虫歯菌によって血管が狭くなった部分に血栓が溜まり始め、ついには
完全に詰まってしまったのです。

病院に着いた時には、すでに脳の半分以上の機能が停止。
K・Gさんは死に至ったのです。


たかが虫歯とあなどってはいけません。
虫歯菌は、このような脳障害だけでなく、心臓の血管にも影響を及ぼし、
最悪の事態を招いてしまうこともあるのです。


「脳静脈血栓症にならないためには?」
(1)口の中を清潔に保つことが大切
(2)虫歯や歯周病などは早めに治療
(3)脂もの中心の偏った食生活、過度の飲酒、喫煙、ストレスなど濃縮型
   血液の危険因子は避けましょう。
(4)もしちょっとでも体に違和感を覚えたら、迷わず病院で検診される
   ことをおすすめします。


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「本当は怖い虫歯 ~忙しさの代償~」


K・Kさん(男性)/41歳(当時)  会社員(旅行会社勤務)

2人の中学生の子どもを抱え、かさみだした教育費。
子どもたちの将来を考え、日々の激務に耐え働いていたK・Kさん。
そんな彼は1年前から少しずつ痛み出した「虫歯」が気になっていた。
しかし、忙しさにかまけて放っておいたために、今や歯の中心に大きな穴が
あいてしまいました。
ほどなく、K・Kさんに様々な症状が現れてきました。


<症状>
(1)虫歯
(2)歯茎から出血
(3)発熱
(4)高熱
(5)長期間、熱が続く
(6)指先に赤黒い斑点


<病名>脳梗塞


<なぜ、虫歯から脳梗塞に?>
「脳梗塞」とは脳の血管が血栓などでつまり、血流が行き渡らなくなることで
脳の組織が壊死してしまう病気。

しかし、脳の病気と虫歯とは一体どんな関係があるのでしょうか?
そこには、「感染性心内膜炎」という恐ろしい病気が隠されていました。

「感染性心内膜炎」とは心臓の内部になんらかの細菌が侵入し、心臓の一部を
腐らせてしまう病。

K・Kさんの場合、放置していた虫歯の歯茎から出血したその時、細菌が
血液中に侵入したのです。

健康な人の場合、大抵の細菌は血液中に入っても白血球が退治してくれます。
しかしK・Kさんの場合、日頃の激務とストレスの蓄積によって体力が低下。
免疫力が大幅にダウンしていたため、細菌がそのまま血管の中を進み、
大動脈へ血液を送り出している弁にとりついてしまったのです。
謎の発熱は細菌に冒された心臓が炎症を起こしたためでした。

心臓の弁に巣食った細菌は増殖、弁を腐らせ、ついに病巣はイボ状に成長して
しまいました。
そのカケラがはがれ、血流に乗って全身へ回った結果が、あの指先にできた
赤黒い斑点。
指の末梢血管にイボのかけらが詰まったことが原因でした。

そして弁から最も大きなイボ状の病巣がはがれ、動脈内を猛スピードで移動。
そのかけらによって脳の血管が塞がれ、K・Kさんは脳梗塞を起こしたの
です。

全ての始まりは、あの虫歯。
たかが虫歯とたかをくくり、放っておいたがために起こった悲劇でした。


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