いざ伊豆! 峠と温泉編
舞台が終わって早速一泊二日で疲れを癒す旅行に行ってきました
二日間の車の総走行距離は463km
東京から京都まで行ける距離です(笑)
目的地は伊豆の温泉と動物園
海老名サービスエリアで昼ご飯を食べていたら野生のツバメを発見
意外な出会いにテンションも上がり、箱根の峠を越えて行くことにしました
到着したのは十国峠
富士山や相模湾、駿河湾を見渡せます
条件が揃うと100キロ離れたスカイツリーも見えるらしいです
ケーブルカーに乗って頂上へ
一緒に行った同じJAEの石井さんと記念撮影
本当は後ろに富士山がそびえ立ってるんですが、少し霞んでたので写真には映りませんでした
温泉旅行に男2人で行くなんて寂しいやつらと突っ込まれそうですが、そこは自分たちが一番わかってますのでそっとしておいてください
その後も車を走らせて到着した東伊豆町
たくさんある温泉を調べもせず、宿泊場所も何の予約もせず行き当たりばったりで行ったら当然急に泊まれるとこがすぐには見つからなかったのですが、なんとか赤沢温泉で宿を見つけることができました
広い温泉にゆっくり浸かり、美味しいものも食べて最高の1日でした
千秋楽と仲間
3月からのリハを含めて2ヶ月半にわたる滝沢演舞城2013が無事に千秋楽を終えました
早いものでこの作品に携わらせてもらってから6年目となりました
特に今年は久々の新橋演舞場での公演とあって懐かしさを感じつつ、前とは違う自分の力を発揮できるように挑戦したつもりです
最後まで無事にやり遂げることができたのも共演者のみんなや、影で支えてくださったスタッフさん、応援してくださったお客さんのおかげです
そして同じ楽屋で1ヶ月以上暮らしてきたJAEの仲間たち
左から自分、メンバー内最高の実力を持ちながら最高の調子乗り石井さん、新人ぶりっ子小笠原、三度の飯よりゲーム大好き細川、爆笑伝説隼斗。
写真にはいませんが裏方JAEメンバーを含め7名
こいつらのおかげで笑いの絶えない楽しい日々を過ごせました
毎年のことながら、この作品が終わるとやっと春が過ぎ去った気になります(笑)
さぁて次は6年目の参加となるブロードウェイミュージカル「ピーターパン」
暑い夏を駆け抜けます
休演日5と恐竜王国2012 物申す編
今日は最後の休演日
体もバキバキなので、もう出かけることは最初から諦めていたので、DVDをレンタルして家でまったり過ごそうと思ったのですが、駅前のレンタル屋が潰れてしまっていて計画は台無し
結局5回の休演日を全て有意義に過ごせませんでした
こうなったら舞台が終わってから思う存分はっちゃけようと思います
東武動物公園はホワイトタイガーの赤ちゃんの展示も始まったし、富士サファリはアジアゾウの親子の展示やナイトサファリも始まったし、去年リニューアルオープンしたiZooにも行きたいし
それを楽しみに残り5日の8公演を全力で無事に終われるように頑張ります
そして次の紹介はまた恐竜で、とっても今更で時期遅れとなりますが恐竜王国2012編です
昨年2012年7月21日から9月23日まで幕張メッセで開幕したかなり大規模の恐竜博で、定番のスター恐竜はもちろん、最新の学説や世界初展示の物もあり、見所満載
今後、各見所を順次紹介していきます
肉食と草食のVS仕様のラインナップがかっこいいです
左のアロサウルスVSステゴサウルスは尾のトゲが突き刺さる再現
右はティランノサウルスVSトリケラトプス
今回の恐竜王国の最大のテーマである大型ティランノサウルス類も羽毛を持っていた可能性があるという最新の学説から、フィギュアのティランノサウルスにも羽毛が再現されています
近年、中国から次々に貴重な化石や新種の恐竜が見つかっていて、恐竜王国の目玉展示にも含まれています
左はアジアで初めて発見された大型角竜のシノケラトプス
右はアジア最大級のティランノサウルスの仲間ズケンティランヌス
そして真ん中のユティランヌスこそ今回の恐竜王国最大の見所で世界初公開
大型のティランノサウルス類でありながら羽毛が確認された話題の恐竜です
フィギュアではシークレット扱いなので少し手に入りにくいレアな存在です
展示標本と合わせて今後紹介してきます
そして本格的に紹介する前に今回の恐竜王国2012について1つ苦言を呈します
それは恐竜の名前の表記です
さっきのフィギュアの紹介を読めば違和感を感じる人もいると思いますが、問題はティラノサウルスの名前です。
ティラノサウルスは誰でも知っている恐竜ですが恐竜王国2012ではティランノサウルスと表記されます。
恐竜の名はラテン語でつけられるのですが、アルファベット表記なので英語圏、フランス圏、ドイツ圏などによって発音が異なります。
昔はなんとかザウルスと呼ばれていたのはドイツ語読みが主流だったためで近年はサウルスという英語読みが主流になりました。
ティラノサウルスはTyrannosaurusと表記されるので、英語発音だとティランノサウルスと呼ぶのが正しいという研究者もいて統一されていないんです。
どちらも間違いではないので研究者がどう呼ぼうが関係ないのですが、自分が言いたいのは子供たちのことを考えてほしいってことです。
どういうことかというと、自分も恐竜少年だったんで恐竜少年の気持ちはわかるつもりなんですが、名前ってやっぱり重要で正確に覚えてることが大事だったりするんです。
それが統一されていないと子供たちの間でも派閥や喧嘩や混乱がおきるわけですよ。
ティラノサウルスほどのスター恐竜で名前も主流になっていればなおさらです。
「ティランノサウルス?お前間違ってるよ。ティラノサウルスでしょ。どの図鑑にもそう載ってるし」
「あれ?ティラノサウルスとティランノサウルスは別の生き物なのかな?」
「この図鑑間違ってる・・・。ティラノサウルスにンはつかないよー」
必ずこのような混乱が少年たちの間で起きていると思います。
実際自分は少年時代、プテラノドンがPの発音を発しないテラノドンという表記の図鑑を見て困惑した経験があります。
せめて図鑑に注釈としてそういった発音や表記についての解釈があればいいのですが、こんな専門的なことはまず書かれません。
今回の恐竜王国2012は子供向けのコーナーやイベントも多いだけに、会場やパンフレットにそういった注釈や説明の気遣いがなかったことが残念でした。
むしろティランノサウルスという呼び方がさも当然かのような堂々さが不快に感じました。
先程も言いましたが呼び方が間違っているわけではないので自分の怒りは筋違いかとも思うのですが、明らかにティラノサウルスの呼び方の主流さを分かっていながらの少数派の表記がどうも
国内の恐竜学が発展していく今、研究者の発言や図鑑の表記や再現図などの見解の違いが混乱を招かないように気をつけてほしいと思います。
ちなみに今回の恐竜王国2012の紹介にあたっては、先ほどのフィギュア紹介の時のように恐竜王国2012での表記に従って紹介します。
愚痴っぽい内容になってしまいました
さーて明日から滝沢演舞城ラストスパート頑張ります
空耳と鏡前
公演期間もあと一週間
ラストスパート全力で駆け抜けようと思うのですが、最近疲れのせいか変な空耳が
劇場内を移動してると、どこからともなく子供の泣き声が聞こえてきます
中盤は気分転換に地下でアップしてたのですが、誰もいないはずなのにたまに泣き声が聞こえてくるのでアップ場所を元に戻しました
気のせいだとは思うんですが何回も聞こえるので不思議です
楽屋にも無駄に私物が多くなってきてるのでそろそろ持って帰らないと
自分の鏡前です(笑)
ベジータは必須
今回はノコギリクワガタとティラノサウルスもいます
公演前に必ず飲むレッドブル
奥にはミュージカルピーターパンのチラシも常備してます
他にもストレッチ器具やマンガ、お湯をわかすティファール、音楽スピーカーなども
計画的に持って帰らないと千秋楽で大変なことになるので気をつけようと思います
明日頑張れば休演日
二回公演気合でぶっこみます
休演日4と福井県立恐竜博物館 生命の歴史編
今日は4回目の休演日
今度こそ有意義に過ごそうかと思いましたが前回よりも疲労が大きくて、歩き回る動物園は断念
結局部屋の掃除とマッサージで終わってしまいました
一昨日は一人で焼肉に行き、昨日はJAEメンバーと焼肉に行き、食でストレス発散してます
舞台もそろそろ後半戦
体もキツくなってきましたが気合で乗り越えようと思います
そして今日は福井県立恐竜博物館の紹介も最後
恐竜以外の化石や標本が展示されている「生命の歴史」エリアからいくつか紹介します
左に首長竜のエラスモサウルス、右は古代の海亀のプロトステガ、中央下にアンモナイト、そして注目すべきは中央上の超巨大海亀アーケロン
全長4メートルを超える現在知られている最大のウミガメです
しかしこんなに大きくてもヒレをちぎられて捕食された痕の化石が見つかることから、敵は多かったようで古代の海がいかに恐ろしいかが伺えます
ちなみこのアーケロンの骨格標本は2年前から展示された新入りです
ただの犬と思うかもしれませんがなんとこいつはクジラの祖先
少し前にクジラの進化や分類においてひと騒動起こしたやつです(笑)
クジラは耳の骨が特殊な形をしてるのですが、こいつにも当てはまることが分かったんですね
足には蹄があることからカバなどの偶蹄目に近縁であるとされるため、最近の動物図鑑ではカバやキリンなどの偶蹄目とクジラなどの鯨類を一緒にして「鯨偶蹄目」なんて表記もされます
分類学は研究者によって見解が違って、資料によって内容も違うので注意が必要です
アンモナイトと聞くときれいに渦を巻いた形が有名なのですが、実は形から大きさまで種類が豊富なんです
その中でも変わった形のニッポニテスで別名を「異常巻きアンモナイト」
発見当初は奇形とされ、同種が見つかってからも進化の限界に達して奇形になったといわれましたが、実は規則性があり、アンモナイトが様々な環境に適応していた証拠にもなってます
ちなみにアンモナイトの殻以外の部分はタコやイカのような軟組織であるため化石に残ることがほとんどなく、触手の本数すらも分かっていません
図鑑などのイラストは現生のタコやイカを参考に完全に想像によるものです
次はヘリコプリオン
恐竜が生息してた時代よりも古い時代のサメの一種なのですがとても変わった歯を持っています
普通サメの歯は新しい歯が生えると古い歯は抜け落ちるベルトコンベア式なのですが、こいつの歯は抜け落ちず巻き込まれてチェーンソーのようになります(笑)
サメは軟骨魚といって骨が軟骨でできているために化石として残ることがほとんどない一方で、硬質の歯は一生のうちに何度も生え変わるために大量に化石として残ります
そのため全体像は完全に想像によるもので、ヘリコプリオンの歯にいたっては下顎か上顎か、どの位置についていたかもよく分かっていないんです
続いてこちらも恐竜の時代より古い生物ディメトロドンです
古代生物の中でも割と有名で、背中に帆を持った恐竜と言われますがこいつは恐竜ではありません
それどころか哺乳類型爬虫類と呼ばれる哺乳類の祖先にあたる生物です
恐竜は地球上に現れてすぐに生態の主導権をにぎったと思われがちですが、その地位にいたるまでにこの哺乳類型爬虫類との生存競争があったとされています
最後にギガンテスオオツノジカとケナガマンモスです
こいつらは1万年前ぐらいまで生息していたとされる氷河期を代表する生物です
これぐらいの時代になるとヒトの狩猟の影響も受けているとの説も
こうやって博物館で地球史上の生物の歴史を学ぶと、年月の重みと進化の奇跡を感じる一方で、人類という存在の神秘と恐怖を感じます
地球が誕生してから現在までを1年と換算する表現が用いられますが、史上最も繁栄した恐竜でさえ12月中旬から末ほどの期間だし、人間にいたってはホモサピエンス誕生が大晦日の夜の11時37分ほど。
縄文時代にいたっては年が変わる1分ほど前にすぎません。
そんな地球史の新参者が生態を変えるほどの知恵を持つことが良かったのか悪かったのか。
答えは今後の人類史次第
ということで福井県立恐竜博物館編は終了です
国内最大の恐竜博物館、お勧めです