休演日4と福井県立恐竜博物館 生命の歴史編
今日は4回目の休演日
今度こそ有意義に過ごそうかと思いましたが前回よりも疲労が大きくて、歩き回る動物園は断念
結局部屋の掃除とマッサージで終わってしまいました
一昨日は一人で焼肉に行き、昨日はJAEメンバーと焼肉に行き、食でストレス発散してます
舞台もそろそろ後半戦
体もキツくなってきましたが気合で乗り越えようと思います
そして今日は福井県立恐竜博物館の紹介も最後
恐竜以外の化石や標本が展示されている「生命の歴史」エリアからいくつか紹介します
左に首長竜のエラスモサウルス、右は古代の海亀のプロトステガ、中央下にアンモナイト、そして注目すべきは中央上の超巨大海亀アーケロン
全長4メートルを超える現在知られている最大のウミガメです
しかしこんなに大きくてもヒレをちぎられて捕食された痕の化石が見つかることから、敵は多かったようで古代の海がいかに恐ろしいかが伺えます
ちなみこのアーケロンの骨格標本は2年前から展示された新入りです
ただの犬と思うかもしれませんがなんとこいつはクジラの祖先
少し前にクジラの進化や分類においてひと騒動起こしたやつです(笑)
クジラは耳の骨が特殊な形をしてるのですが、こいつにも当てはまることが分かったんですね
足には蹄があることからカバなどの偶蹄目に近縁であるとされるため、最近の動物図鑑ではカバやキリンなどの偶蹄目とクジラなどの鯨類を一緒にして「鯨偶蹄目」なんて表記もされます
分類学は研究者によって見解が違って、資料によって内容も違うので注意が必要です
アンモナイトと聞くときれいに渦を巻いた形が有名なのですが、実は形から大きさまで種類が豊富なんです
その中でも変わった形のニッポニテスで別名を「異常巻きアンモナイト」
発見当初は奇形とされ、同種が見つかってからも進化の限界に達して奇形になったといわれましたが、実は規則性があり、アンモナイトが様々な環境に適応していた証拠にもなってます
ちなみにアンモナイトの殻以外の部分はタコやイカのような軟組織であるため化石に残ることがほとんどなく、触手の本数すらも分かっていません
図鑑などのイラストは現生のタコやイカを参考に完全に想像によるものです
次はヘリコプリオン
恐竜が生息してた時代よりも古い時代のサメの一種なのですがとても変わった歯を持っています
普通サメの歯は新しい歯が生えると古い歯は抜け落ちるベルトコンベア式なのですが、こいつの歯は抜け落ちず巻き込まれてチェーンソーのようになります(笑)
サメは軟骨魚といって骨が軟骨でできているために化石として残ることがほとんどない一方で、硬質の歯は一生のうちに何度も生え変わるために大量に化石として残ります
そのため全体像は完全に想像によるもので、ヘリコプリオンの歯にいたっては下顎か上顎か、どの位置についていたかもよく分かっていないんです
続いてこちらも恐竜の時代より古い生物ディメトロドンです
古代生物の中でも割と有名で、背中に帆を持った恐竜と言われますがこいつは恐竜ではありません
それどころか哺乳類型爬虫類と呼ばれる哺乳類の祖先にあたる生物です
恐竜は地球上に現れてすぐに生態の主導権をにぎったと思われがちですが、その地位にいたるまでにこの哺乳類型爬虫類との生存競争があったとされています
最後にギガンテスオオツノジカとケナガマンモスです
こいつらは1万年前ぐらいまで生息していたとされる氷河期を代表する生物です
これぐらいの時代になるとヒトの狩猟の影響も受けているとの説も
こうやって博物館で地球史上の生物の歴史を学ぶと、年月の重みと進化の奇跡を感じる一方で、人類という存在の神秘と恐怖を感じます
地球が誕生してから現在までを1年と換算する表現が用いられますが、史上最も繁栄した恐竜でさえ12月中旬から末ほどの期間だし、人間にいたってはホモサピエンス誕生が大晦日の夜の11時37分ほど。
縄文時代にいたっては年が変わる1分ほど前にすぎません。
そんな地球史の新参者が生態を変えるほどの知恵を持つことが良かったのか悪かったのか。
答えは今後の人類史次第
ということで福井県立恐竜博物館編は終了です
国内最大の恐竜博物館、お勧めです