ストリートエドゥケーター育成トレーニング(3日目)
こんにちは、フィリピン事務局やすえです![]()
先日からご紹介している、ストリートエドゥケーター育成トレーニング。
今回はその最終日、3日目のようすをご紹介したいと思います。
一日の始まりはアイスブレイクから!
さて、二日目、みんながプールに入りたいと言ったため、
終わらなかった話し合いが宿題になりました。
宿題はロールプレイを作ることです![]()
自分達がストリートエドゥケーターになったら、実際どんなことをするのか。
具体的に劇で表現しました。
物乞いをするこどもにインタビューをするストリートエドゥケーター
現在、TATAGではすでにたくさんのストリートチルドレンを支援してきていますが、まだまだその手の届いていないこども達もたくさんいます。
エドゥケーターは街へと出て行き、ストリートチルドレンと話をします。
その子がなぜ路上に出ているのか、どんな問題を抱えているのか、どうすれば改善できるのか。
ゆっくりと時間を考えながら一緒に考えていきます。
拾ったごみを売っているこどもにインタビューするエドゥケーター
はじめて出会うこどもに話をするときは、
言葉の選び方、質問の選び方等たくさんのことを意識しなければなりません。
こどもが心を開いてくれるためには、たくさんの訓練が必要です。
ストリートチルドレンの家庭訪問を行うエドゥケーター
こどもが抱える問題をより理解するために、エドゥケーターは家庭訪問も行います。
しかし、すべての家族が受け入れてくれ、話を聞いてくれるわけではありません。
時には、相手にされないことも、怒鳴られ追い返されることもあります。
インタビューの報告を行うエドゥケーター
どのグループの発表にも、必ずインタビューをした後に報告をするシーンが入っていました。
やりっぱなしではいけない、必ず何かをしたらフィードバックが必要だと学んだ参加者達。
早速劇の中でも忘れずに行っていました。
全グループの発表のあとは、全員で評価をしあいました。
「あの子の質問の仕方はすごくよかった。こどもも色々話してくれると思う。」
「あのときはこういう動きをするべきだよ。」
「これはしないほうがいいんじゃないかな。」
などなど、、
実際にエドゥケーターとして活動するときにどうするべきかを、劇を基に話し合いました。
代表ビルさんからのコメントで、印象的な言葉がありました。
「路上に出るときは、常にストリートエドゥケーターとして行動するんだよ。
悲しいことも、怖いことも、驚くこともあるかもしれない。
だけど、感情に動かされてはだめだよ。
自分自身ではなく、ストリートエドゥケーターになるんだ。
常に自信を持って話し、行動するんだよ。」
いつも明るく元気で、堂々として自信にあふれているストリートエドゥケーター。
こども達にとって憧れであり、目標でもある頼れるお兄さんとお姉さん。
しかし、素の顔は多くの悩みを抱えるひとりの大学生の男の子と女の子です。
彼等がなぜいつも強く元気でいられるのか、その秘密に少しだけ触れられたような気がしました。
さて、再びグループに分かれてディスカッションです![]()
エドゥケーターになるために必要なものについて、みんなで考え話し合いました。
エドゥケーターになるために必要な知識、技術、態度って?
みんなで出した意見を、知識、技術、態度に分けて考えてみました。
たくさんのアイディアが出ました!
「ここに出た全てを兼ね備えている人がストリートエドゥケーターです。ジョーク
」とビルさん。
一人前のストリートエドゥケーターになるには、勉強して知識を積み上げ、経験を重ねて技術を見につけ、そして自分自身の態度や振る舞いも意識しなければなりません。
また努力と我慢が特に重要だとビルさんは言います。
すると、意見の中に「PATIENCES」という言葉がありました。
実際には、我慢という意味の「PATIENCE」という単語には、複数形のSはつきません。
「そうだね。エドゥケーターはいっぱい我慢しなければいけない。これは正解だ!
でもテストでは減点されちゃうから気をつけてね。」と、ビルさん。
みんなが思わず笑いながらも大きくうなずいたところで、
いよいよ最後のディスカッションです!
「こどもの権利って?」「ストリートチルドレンのためにできることは?」など、トレーニングで学んだ事を全て活かして考えるテーマがそれぞれのグループに与えられました。
まだまだやれるよぉー![]()
中身の濃い内容をこなしてきた参加者ですが、まだまだ元気!!
終わってしまうのが残念そうに、最後のアクティビティに真剣に取り組んでいました。
たくさんのディスカッションと発表を経験した参加者達。
最初は人前で上手に話せなかった参加者も、最後には堂々と発表できるようになりました!
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「ストリートチルドレンのための青少年委員会」発足![]()
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学びっぱなしではいけないと、早速その場で役員が選出され、行動を起こしていくための委員会が発足されました!
これからは彼らが、路上や各地域内でこども達のための活動を展開していきます。
一人前のストリートエドゥケーターをめざしてがんばれー![]()
彼らの活躍に期待したいと思います。
ストリートエドゥケーター育成トレーニング(出し物発表)
こんにちは、フィリピン事務局やすえです![]()
ストリートエドゥケーター育成トレーニング、2日目の夜には出し物を発表しあうパーティーが開催されました。
今回はそちらのパーティーについてご紹介したいと思います![]()
5グループの発表と、いくつかのスペシャルナンバーがありました!
さて、ここからはスペシャルナンバーの発表です![]()
ボランティアとエドゥケーターによるリコーダー演奏![]()
2人できよしこの夜を演奏しました!
ストリートエドゥケーターのデュエット披露![]()
自慢の歌声が会場中に響き渡っていました!
デュエットにあわせて突然踊り始めた2人。
2人の踊りやストーリー展開に会場は爆笑に包まれました!
ストリートエドゥケーター脚本&監督、劇発表![]()
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演劇好きのシータ脚本&監督による劇の発表がありました。
主人公、バロット(アヒルの卵)売り、強盗、警察が出てくるという設定です。
監督が「ドラマ」「ラブストーリー」「コメディ」と指定すると、それに合わせて演技を変えるというものです。
劇の1シーン![]()
監督に「もっと大げさに!」と支持され、それに素直に応じる役者達。
アヒルの卵がこんなに大きくなってしまいました!!
ぶっつけ本番というものの相当完成度の高い劇となりました。
代表ビルさんも「この子達はみんな才能にあふれている!やるときはやるんだ!!」と大絶賛でした
コミュニティオーガナイザーによるダンスの披露![]()
トレーニング中、みんなの食事を用意してくれたコミュニティオーガナイザー、お母さん達によるダンスの発表です。
ストリートエドゥケーターによる歌の披露![]()
こちらも音楽が大好きな2人。常にギターを抱えています。
いつも以上に気合の入った歌とギターに会場は大喜びでした!
一瞬しかない準備時間で、かなり完成度の高い発表を用意した参加者。
本当にみんなの才能を実感させられるパーティーでした![]()
エドゥケーション:車椅子の女の子が義足を装着!
こんばんは!フィリピン事務局やすえです![]()
今日はとっても嬉しいニュースがあります![]()
最近のキャンプやストリートエドゥケーションにはお馴染みの車椅子の女の子、
ロディーナが義足を装着しました!!
恥ずかしそうに、嬉しそうに歩いてエドゥケーションにやってきました![]()
これまで彼女は車椅子に乗って生活をしていました。
放課後や週末にオロンガポ市のマーケットへ行くと、
いつも元気に兄妹と遊んだり、家族の店の仕事のお手伝いをしている彼女に出会いました。
とっても元気で明るい彼女。
日本人の訪問者が来ると、積極的に名前を聞き、仲良くなっていました。
普段のエドゥケーションでも、車椅子を上手に乗りこなしてゲームに参加したり、
時には車椅子から飛び降り、とびはねながら動き回っていました。
9月キャンプ訪問時、日本人キャンパーとアイスブレイキングを楽しみました![]()
彼女は、骨の病気のため、足が完全ではない状態で生まれてきたそうです。
今回、親戚の叔父さんの支援によって、義足を装着できるようになったそうです。
先日マニラへ行き義足を装着し、今日、初めて歩いてエドゥケーションへとやってきました。
家族の人に支えられながら、ゆっくり、ゆっくり、自分の足で歩いてきました。
1ヶ月ほどはバランスがうまく取れなかったり、義足と本人の足の装着部分に痛みが生じたりもするそうです。
ゆっくりと、自分の力で歩く練習をしていきます。
なんだかいつもより大人びて見える彼女。
エドゥケーションで、
彼女が元気に歌って踊り、走りまわる姿を見れる日も近いでしょう!
とっても楽しみです![]()

















