サンタリータ・オールド地域定例ミーティング
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
最近こちらのインターネットの接続環境が悪く、更新が滞ってしまい申し訳ありません。
4月も残り1週間となりましたが、こちらフィリピンはまだまだ気温が上がり続けています。
フィリピン事務局でも扇風機を常に回していますが、温かい空気が回ってきてしまい、あまり効果はありません
そのため、1日2~3回の水浴びで体を冷やす日々が続いています。
さて、今回は先日サンタリータ・オールド地域で行われた定例ミーティングの報告です。
TATAGが支援する貧困地域では、それぞれの地域で、親やこども達がグループを作って活動しています。
月に一度はメンバーが集まり、定例ミーティングを行います。
先月3月に行われたニニョス・タタッグキャンプでは、ここサンタリータ・オールド地域にECCD(Early Child Care and Development)センターを建設しました。
今回はそのキャンパーが建設作業を行った教室でミーティングを行いました
今回のミーティングの議題は、
・今年の奨学生の、卒業生や退学者等の人数の確認
・6月から始まるECCDについて
・地域内での資金集めと資金運営について
でした
終始笑顔の耐えないミーティング
とにかく明るいお母さん達がたくさんいるこの地域。
ミーティング中も常に誰かがジョークを言い、笑い声が耐えませんでした。
キャンプ中の人気者達
さて、キャンプが終わってもう1ヶ月。
すでにこども達の笑顔が恋しくなっている元キャンパーのみなさんへ、人気者達の笑顔をプレゼンします
ちょっぴりハスキーな声で「日本人のみんなは元気?」と聞いていましたよ!
かわいい笑顔が大人気だった彼。
どうやらこのTシャツがお気に入りのよう。
「日本人のお姉ちゃんとお兄ちゃんに見せて!」と言っていました。
ミーティングに、キャンプ中に彼の家にホームステイしたキャンパーが来ると思い、喜んでやってきた彼。
残念ながらキャンパーはいないことを知ると、「もうお家に帰ろう!」とお母さんにお願いしていました
「お兄ちゃんの写真待ってるよー!」by EJ
そんな彼も6月からはここの生徒です
そしてキャンパーにお馴染みのこちらの家族
「あの子は元気?あの子は元気?」とキャンパーのことを聞いていました。
「ティーヤ」や「たまたまたまー」など、キャンパーが教えた言葉も覚えていますよ。
この日はちょっぴり髪が伸びたNAも、とってもご機嫌でした
6月の新学期に向けて、ECCDの準備や生徒集めも、お母さん達が協力しながら行っています。
新学期には、たくさんのこども達の元気な声が教室に溢れるよう、今後も見守っていきたいと思います。
ECCDセンターカラックラン教室(海側)運営休止しました
こんにちは、フィリピン事務局やすえです。
こちらフィリピンは一年で一番暑い真夏に突入、日に日にどんどん暑くなっています
犬や猫もぐったりとした様子で、暑さに強いさすがのフィリピン人も音を上げ始めています
さて今回は、ACTIONの2007年9月ニニョス・タタッグキャンプで教室を建設した、TATAG運営のECCD(Early Child Care and Development)センターカラックラン教室(海側)の事実上の運営休止について報告いたします。
TATAGの活動するオロンガポ市内では、各地域に政府が運営している幼稚園や私立のものがあるのですが、毎月の授業料が支払えないために、通うことのできないこどもがたくさんいます。
ところが、幼稚園で学習したこどもと、しなかったこどもとでは、就学後の授業の理解度に差が開いてしまうそうです。
そのため、TATAGでは貧困地域で暮らす低所得の家族のこどもでも幼稚園で学習し、就学時に他の生徒と同じようにスタートがきれるようにと、無料で学習教室(ECCD)を開講しています。
しかしながら、現実には資金運営、講師の確保、必要な学習道具の確保等様々な面に頭を悩ませながらの運営が続いています。
実際2007年度開始時には4つの教室が開講されましたが、現在2つの教室が事実上休止しています。
講師の確保が出来ずにいるマバユアンオールド地域と、もう一つが今回報告をするカラックラン地域の教室です。
カラックランは低所得家族が多く暮らす貧困地域で、山と海に面しており、その中心には大きな道路が走っています。
そのため、こども達が横断する必要がないようにと、山側と海側の2ヶ所で教室を運営していました。
当初、両教室とも地域のメンバーの家の横に簡易の教室を設置していましたが、雨が降ると授業が中止になってしまい、計画された授業をうまく実施していくことができませんでした。
以前の海側の教室の様子
そこでTATAGや地域住民と協力し、ACTIONの2007年9月ニニョス・タタッグキャンプにて海側に教室を建設しました。
キャンプ参加者4名、引率2名の日本人計6名と地域のボランティアの方達とで、屋根と壁のついたセメント作りの教室を建設しました。
建設作業中の約1週間は授業をお休みし、完成後すぐに再開。こども達は完成したキレイな教室で喜んで勉強をしていました。
そして教室完成から1ヶ月もたたないうちに、生徒の出席率の向上や授業態度の改善など、担当の先生から様々な前向きな報告を受けていました。
完成した教室で学習するこども達
ところが、12月に入ったころから、突然教室の真向かえで暮らす、先生の祖母でもある土地の所有者から、教室の運営中止を求められるようになりました。
TATAG、土地の所有者とその家族、そしてACTIONとで十分に話し合いを行い、全員が合意の上で建設を決定し、作業を開始したのですが、
敷地内に急激に人の出入りが増えたことや、長時間に渡ってこども達の声が響き渡ること等を理由に教室運営の継続を反対されるようになりました。
土地の所有者と家族とTATAGとでも何度も話し合いが行われましたが、状況は改善されませんでした。
それどころか、反対の気持ちは治まらず、授業を妨害し始めたり、それを怖がって授業に来なくなるこどもも出てきました。
そこで対策として、海側の教室は一時休止し、すべての生徒を山側の教室に移動させ、学習を継続できるようにしました。
しかし、山側の教室は小さく、生徒が溢れてしまい、また簡易に設置した教室であるため、授業は天候等に左右されているままの状況でした。
そういった状況は再びこどもの学習意欲を低下させ、海側の教室のこどものみならず、以前から山側の教室で学習していたこども達へも影響が出るようになりました。
山側の教室の外観①
山側の教室の外観②
その後も、再び教室として利用することを承諾してもらえるよう話し合いが続きましたが、土地の所有者の気持ちは変わることはありませんでした。
その間にもこども達への混乱は続き、話し合いを続けながらも、それ以外の選択肢も探すことになりました。
そこで、山側に両教室のこども達が学習できる教室を建設するという解決策が提案されたのですが、教室を新築するための予算がないため、海側の教室の一部を移転して建築するという案が出されました。
なんとか他に方法はないかと話し合いを繰り返し、また土地の所有者との話し合いも継続されましたが、進展せず、苦渋の選択ではありますが、こども達のことを第一に考え、これ以上混乱を与え続けるわけにはいかないという結論に至りました。
そして、1月下旬より新しい教室の建築作業を開始することになりました。
教室の建築作業は、ボランティアのストリートエドゥケーターや、2007年9月キャンプにキャンパーと一緒に作業をしたお父さん達によって行われました。
建築作業中は以前からの簡易教室で授業を続け、2月の前半にようやく新しい教室が完成し、すべてのこども達がそこで学習することになりました。
新しく完成した教室で勉強するこども達
色々と混乱が続き、両教室合わせて30人以上いた生徒達は残念ながら14名へと減ってしまいました。
しかしながら、教室の完成後は再び落ち着いて授業ができるようになり、在籍しているこども達はキレイな教室で喜んで勉強するようになりました。
また、2月末にはACTIONのスタディーツアー参加者、3月にはニニョス・タタッグキャンプ参加者が訪問し、授業の見学やこども達と交流をしました。
一緒にゲームを楽しむこども達と日本人キャンパー
そして、3月14日金曜日無事に卒業式を迎えることができました。
マバユアン・ニューとカラックランの両教室合わせて全26名のうち、14名が晴れて卒業。
6月からは新一年生として小学校で勉強を始めることになります。
こども達は思いっきりおめかしし、卒業と修了の晴れ舞台に立ちました!
フィリピンの学校は6月に新学期が始まります。
TATAGでは、地域住民と協力して、たくさんのこども達がしっかり学習できるように、新学期にむけて準備を進めています。
カラックラン地域では来年度も海側の教室の運営を休止、山側での教室のみを開講する予定です。
しかし、カラックラン地域には就学前のこども達がまだまだたくさんいます。
また、こども達にとって、大きな道路の横断という危険も解決されていません。
今後もTATAGでは家族と協力し、一日も早い海側での教室再開を願い話し合いを続けていく予定です。
キャンプ参加者の皆様の様々な思いやご協力を受けて完成することができた教室ですが、このような残念な状況にありますことを深くお詫びいたします。
今後もこども達のよりよい環境づくりをめざし、TATAGや地域住民と協力し、十分な話し合いと慎重な選択の上、地域支援プロジェクトを実施していけるよう、努力してまいります。
何卒皆様のご理解とご協力をいただけますよう、お願い申し上げます。
2月スタツア参加者からお手紙が届きました!
こんにちは、フィリピン事務局やすえです
更新が遅くなってしまい、申し訳ありません
こちらフィリピン事務局では、スタディーツアーやキャンプが全て終わり一段落。
と思いきや、資料作りなど早速次のキャンプの準備が少しずつ始まっています。
さて、今回2月のスタディーツアー参加者からホームステイ先へお手紙が届きました。
今回のホームステイ先は、2007年夏ニニョス・タタッグキャンプのワーク・ホームステイ先でもあったカラックラン地域です。
ひさしぶりの日本人の訪問に大喜びの家族。
特にこども達は夜遅くまで参加者と一緒にゲームをしたりして楽しんだそうです
今回2月のスタツア参加者から早速ホストファミリーへお手紙と写真が届きました。
先日家族へ渡してきました。
家族全員大喜び
一通りみんなで見終わった後も「今度はひとりで見たい!」と家族全員で列を作って手紙や写真を見ていました!
小さなお店で野菜やパンを売っている家族なのですが、お店に来たお客さんも
「おー、こないだの日本人かい?」と声をかけていました。
スタディーツアーやワークキャンプでのホームステイは、日本人参加者にとっても忘れることのない思い出になりますが、ホストファミリーにとっても、とても素敵な思い出としてずっと心に残っています。
手紙と写真を送ってくださったみなさん、家族のみなさんに代わって本当にありがとうございます!