Summer Camp!!!!! 後篇
みなさま、こんばんは
フィリピン事務局のまきです
先日、久々に停電が起こり、一時事務所がサウナ状態に・・・
さらに、キッチンの蛇口が壊れ・・・
直そうと試みた結果、
水浸しになった私とマミセン(一緒に住んでいるフィリピン人のおばあちゃん)・・・。
いろんな人に助けてもらい、何とか直りましたが、
それにしても、蛇口が壊れるって・・・理解不能
(管の部分がさけて蛇口がとれ、滝のように水があふれ出ていきました)
フィリピンの七不思議に追加したいくらいです
さてさて、気を取り直して。。。
さっそく前回の記事に引き続き、サマーキャンプの後篇をお送りします
今回も印象に残ったプログラムを2つご紹介しますねー
まずはこれ↓
コミュニケーションスキルを身につけるためのアクティビティです
まず、チームごとに分かれ、各チーム2人代表者をだします
代表者2人以外のメンバーにはお題が配られます。
そして、代表者の2人のうち、1人が答えをあて、
もう1人がその答えを示す動作をします。
メンバーは答えを当てる人に向かってジャスチャ―でお題を表現します。
(答えを当てる人以外はしゃべってはいけません!)
答えを示す動作をする人たちはみんな目隠しをされているため、
答えを当てる人の声だけを頼りに、答えを示す動作をし続けます
お題を表現するメンバー
(お題は「本を読んでいるところと書きものをしているところ」)
必死に答えを当てるこども達(手前)と答えを示す動作をするこども達(後方)
(ちなみにお題は「料理をしながらトイレで頑張っているところ」)
↑そりゃ表現するのも難しいですね・・・
これが、やってみると結構難しいんです
答えを当てる人は必死なので、どんどんいろんな答えをいいますが、
答えを示す動作をする人はどの答えがあっているのか全くわかりません。
とりあえず、耳に入ってきた言葉をどんどん動作で表現していくのですが・・・
答えがよくわからず、表現に困ってしまう人もちらほら
答えを当てる人と答えを示す動作をする人は背中合わせになっているので、
答えを当てる人は動作をしている人に答えが伝わっているかどうかがわかりません
結局、このゲームは素晴らしい連携プレーを繰り広げた1つのチームが全勝しました
みなさんは、どのようにすればうまく答えが伝わると思いますか
あなたのコミュニケーション力がわかるかも
ぜひぜひ、トライしてみてくださーい笑
そしてそして、2日目の夜には・・・
キャンプ最後のこの夜はここ数年毎年恒例となっている
キャンドル・ナイトが行われました
キャンドル・ナイトとは・・・
まず、みんなで丸くなって座り、1人1人キャンドルを持ち、順番に火を灯していきます
そして、自分の大切な人に感謝したり、
自分の願いごとや思いを順番に話し、みんなと共有していくのです
まず最初はタタッグ代表のビルさんがこども達にいろんな話をしてくれました
「みんながいまこの場所にいられるのは誰のおかげかな?」
「両親、タタッグ、エデュケーター、同じ地域の仲間たち・・・いろんな人のサポートがあったね。」
「みんなはなんでこのサマーキャンプに参加したの?」
「ここで得たことをどう生かしていきたい?」
「みんなは各地域から選ばれてここにいるんだよ。
地域のみんなはきっとみんなのことを応援して送り出してくれたよね。
だから、今度はみんながここで経験したことを自分の仲間に伝えていかないとね。」
「今誰に感謝の気持ちを伝える?」
「大変なこともたくさんあるけど、楽しいことや嬉しいこともたくさんあるよね。」
クヤビルが話してくれている間、こども達はいろんなことを考え、
いろんなことを思い出し、いろんな思いが込み上げてきたこども達。
さあ、クヤビルが話し終わったら、次はこども達の番です
順番に今の想いを言葉にしていきます
「パパとママに感謝したいです。
どんなに貧しくても、両親は私を学校に通わせてくれています。
私だけじゃなくて、たくさんいる兄弟もみんな。
だから私は頑張って勉強して、いつか両親を助けたいです。」
「うちにパパがいないけど、
たとえパパがいなくてもその分までママが私とお姉ちゃんを愛してくれています。
いつもママに反抗してしまうけど、本当はとっても感謝してます。」
「私と妹弟を育ててくれているおばあちゃんに感謝したい。
それから、パパにも。
そして、いつか一度だけでもいいから、
たとえ1分でもいいからママにもう一度会いたい。ママと話がしたい。」
なんと、ほとんどの子が思いを話しながら号泣・・・
私もみんなの言葉を聞きながら、思わずもらい泣きしそうになりました
そして改めて、こども達が抱えているものの大きさを痛感したのでした。
普段、改まってこんなことを打ち明ける機会はほとんどないと思うので、
こうやって自分の思いや抱えていることを
口に出すことができる場はとても貴重なのかもしれません
みんなの抱えているものを引き受けることは到底できないけれど、
せめて、みんなが1回でも多く笑えるように、
みんなが1分でも長くうれしい気持ちや楽しい気持ちでいられるように、
私も今できることを精一杯頑張りたいと思います
最後はいろんな人への感謝の気持ち・自分の願いを込めて火を吹き消します
こうして、3日間のサマーキャンプはあっという間に終わりを迎えました
最終日の最後には、表彰式も
「リーダーシップがあったで賞」
「1番チームワークが良かったで賞」
「お互いを信じ合うことができたで賞」
「クリエイティブだったで賞」
・・・などなど、みんなさまざまな賞をもらったこども達
そして、3日間頑張ったみんなにエデュケーターたちからメダルのプレゼントも
この3日間の経験を、ぜひ今後の生活に活かしていってほしいですね
そして、みんな自分に自信を持って前に進んでいってほしいと思います
みんな、3日間本当にお疲れ様ー
フィリピン事務局
戸塚 真希
Summer Camp!!!!! 前篇
みなさま、こんにちは
フィリピン事務局のまきです
毎回のようにブログに書いていますが、
こちらフィリピンは現在、真夏っっっ
暑すぎるので、こども達はみんな夏休みの真っ最中です
小学校のときから大学生並みに休みが長いフィリピンのこども達・・・
そう、4月と5月はまるまるお休みです
学校があるときの生活リズムを忘れ去ってしまいそうですね
さてさて、そんな夏休みのメインイベントである、タタッグのサマーキャンプ
今年も4月11日~13日の3日間で行われましたー
サマーキャンプというのは、
タタッグが支援する各地域のこども達や路上で働くこども達の中で、
特に積極的に活動に参加している子やリーダーとなる素質のある子が
各地域や路上の代表としてサマーキャンプの参加者に選ばれ、
3日間さまざまなプログラムを通して、
コミュニケーションスキルやリーダーとしてのスキルを身につけたり、
チームビルディングや人を信じることの大切さなどを学ぶ、
タタッグのこども向けのトレーニングの1つです
今回、私は2日間参加させてもらったのですが、
2日間だけでも、こども達がたくさんのことを吸収して
ぐんぐん成長していくのが感じられました
たくさんあったプログラムの中でも
私が特におもしろかったなー、
日本のこども達にも体験してみてもらいたいなーと思ったプログラムを
ここで2つご紹介したいと思います
まずはこれ↓
どんなアクティビティかというと・・・
まず、こども達は4グループに分かれます。
そして、各グループに15枚ほどのカードが配られました
(各グループとも同じ内容のカードです)
各カードには、
「きれいな水」
「栄養のある食べ物」
「テレビを毎日見られる」
「安心して住める家」
「暴力や虐待から守られる」
「自由に遊ぶ」
「宗教を選ぶことができる」
「ゲームやコンピュータ」
「勉強することができる」
・
・
・
などなど、が書かれています。
とここで・・・
「なんと、突然の不況
カードに書いてあるものすべてを持ち続けることはできなくなりました
この中から、こども達のために絶対になくてはならないものを考えて、
優先順位が低いと思う4つのカードを捨ててください」
というアナウンスが入ります。
こども達はグループごとに
カードとにらめっこしながら、相談します
これを3回続け、最後は7枚までカードを絞りました。
カードを選び終えた後は、チームごとにどのカードを残したかを発表
もちろん、なんでそれが大切だと思ったのか、理由も説明します
「健康でいられるためには栄養のある食べ物が必要」
「人は水や空気がなければ生きていけないから絶対に必要」
「いろんな知識を身につけたり、きちんとした仕事に就くために勉強は大切」
などなど、たくさんの意見を聞くことができました
そして、このアクティビティが終わったあと、
エデュケーター(タタッグでトレーニングを受けた若手のボランティアスタッフたち)が
「どんなところが難しくて、どんなところが簡単だった?」
と質問すると・・・
「最初にカードを減らしたときは簡単だった。
テレビやゲームなど別になくても大丈夫なものもたくさんあったから。
でも、最後にカードを減らすときはすごく大変だった。
どれも必要なものばかりで、選ぶのが難しかった。」
「最後にカードを減らすときはみんなの意見を1つにするのが大変だった。」
「難しかったけど、みんなで協力して最後まで選ぶことができた。」
という感想がこども達からあがりましたー
このアクティビティのミソは、
「こども達に何が本当に必要なものなのかを考えてもらうこと、
さらに、ただ考えるのではなく、
自分以外の人と議論しながら考え、知っていくことが大事」ということでした
次は、これ↓
なんと、エイリアンの卵が発見されました
エイリアンのこどもが生まれてくる前に、地球の外に卵を追い出そう
というゲームです。
ここでは3グループにわかれ、条件が与えられます
グループ1・・・「目が見える、声を出せない、その場では動けるが歩けない」
グループ2・・・「目が見えない、声を出せる、歩ける」
グループ3・・・「目が見える、声を出せる、動けないし歩けない」
全部のグループで協力して、エイリアンの卵を地球から追い出します
歩くことができるのはグループ2の子たちだけ
そこで、グループ2の子たちをグループ1・3の子たちで
エイリアンの卵がある場所まで導き、指定された場所に卵を移動させ、
スタート地点に戻るところまで案内します。
ちょっとわかりづらいですが、左から順にグループ1・2・3です
最初はグループ3の子たちが目で見て、声を使ってリードしていたのですが、
だんだん興奮してきたのか、みんな立ち上がって声を出し始めてしまいました
が、しかし・・・
そう、グループ1の子たちは動いてはいけないんです・・・
3回めにルール違反をしたところで、エデュケーターからイエローカード
なんと、これ以降、グループ3はゲームに参加できなくなってしまいました
残されたグループ1と2の子たちだけで
なんとか全部の卵を移動させようと試みましたが、
最後は時間切れとなってしまい、全部を移動させることはできませんでした。
とっても悔しそうなこども達・・・
でも、これもすごくいい勉強です
ルールを守ることもそうですが、
みんなで協力して1つのことをやり遂げることの難しさや
うまくいったときの嬉しさや達成感、協力し合うことの大切さ・・・
などなど様々なことを学ぶことができたのではないかなーと思います
アクティビティを振り返り、感じたことや気づいたことを発表するこども達
サマーキャンプのプログラムは、
タタッグのエデュケーターたちがこども達に学んでもらいたいことを考え、
それに合うような遊びやゲームを組み合わせて実施しています
いつものことながら、彼らの素晴らしいリードぶりには、
終始脱帽しっぱなしでしたー
ちなみに今回ご紹介した1つめのアクティビティは「意志決定」について、
2つめのアクティビティは「チームビルディング」について学ぶためのプログラムでした
プログラムの合間にはみんなで海にも入りましたー気持ちよさそう
さてさて、このほかにもたくさんのプログラムが行われましたが、
1回では載せきれないため、続きは後篇でお送りしますねー
後篇もどうぞお楽しみに―
フィリピン事務局
戸塚 真希
フィリピンからこども達のメッセージをお届け★
みなさま、こんばんは

フィリピン事務局のまきです

今日は、過去キャンパーのみなさんに耳よりなお知らせが

来月13日(日)にフィリピンと日本をスカイプでつないで、
海を越えた現地スタッフの報告会を開催することになりましたー

今回のテーマはズバリ

「フィリピンからこども達のメッセージを届けよう!」
ということで、最近のこども達の様子をムービーでたっぷりお届けしつつ、
私たち現地で活動するスタッフの活動報告もできればなーと思っています

こども達のことが気になってしょうがないあなた

ぜひぜひ報告会にいらしてくださーい

以下、日本事務局から届いた報告会の詳細です




みなさん、最近「アクション」してますか?
過去にアクションを通じてフィリピンへ行ったことのある方に、
ぜひご参加いただきたいイベントを企画しました^^
ジャイラ・タタッグ・ニニョスのこども達の
現在の様子をお伝えする「報告会」を開催します。
スピーカーは、現地スタッフの戸塚真希(通称:まきちゃん)と
小池涼子(通称:りょうちん)のふたりです

○ワークキャンプ期間以外に子どもたちがどのように過ごしているのか?
○こどもたちのバックグラウンド、普段の生活は・・・?
…などを、今、現地でこども達をサポートする二人からご報告させていただきます。
とっても楽しい内容になっているので、詳細は下記をご覧ください♪
☆*。。。*☆*。。。*☆*。。*☆*。。。*☆*。。。*☆

・子どもたちからのメッセージを見よう!(ムービー)
・子どもたちのバックグラウンド、普段の生活を知ろう!(現地スタッフより)
・自分たちが「アクション」できることを企画してみよう♪♪♪
※一部、変更の可能性あり


東京メトロ日比谷線 広尾駅3番出口 徒歩1分
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html




件名を「報告会参加」としてosada@actionman.jpもしくは
matsushita@actionman.jpまで、下記を明記のうえご連絡ください。
①お名前
②参加キャンプ・スタツア名
③メールアドレス
④電話番号
☆*。。。*☆*。。。*☆*。。*☆*。。。*☆*。。。*☆
定員になり次第、締め切りとさせていただきます^^
みなさんからのご連絡、おまちしてます!



以上です

定員間近なので、お早めに

みなさま、お誘いあわせの上、ぜひぜひご参加ください

スカイプでお会いできるのを楽しみにしていまーす


ニニョスっ子最新画像


夏休みのため、一時帰宅するこども達もちらほら

みんな、素敵なバケーションをー

フィリピン事務局
戸塚 真希