毎週水曜日は、6~7つのグループに
分かれてランチをとることになっている。
まず、グループの代表となる社員が選ばれ、
次に、その社員と一緒に行きたいと思う社員が
集まるという形式である。
あるとき、ベテラン社員Tがグループの代表になった。
そこでTは、社員Mに自分のグループに
来るように誘った。
その際に、TはMに対して、
「コーヒーをみんなにごちそうするのもありだよ」
とメッセージを送った。
これを見たMは、Tのグループに参加し、
そのランチグループ全員にコーヒーをごちそうした
のである。
ここまで書くと、まるでTがMにコーヒー代を出すのを
迫ったかのように見えるかもしれないが、まったく違う。
実はTはMの上司であり、最近Mに対して、
人のために何かをするようにアドバイスしたばかり
だった。
そうすることで、仕事がうまくいくようになるものである。
しかし、急に「人のために」と言われてもなかなか
きっかけがつかめないものだ。
だからTはMを後押しする意味でコーヒーの話を出したのである。
実際にMは人のためにプラスになることを実行できた。
よい上司は、ただアドバイスするだけでなく、実際に
部下が行動するところまで後押しするものなのである。
以上
