40代以上の世代の方ならアルミ弁当箱を使ったことが有ると思います。 子供の頃キャラクターの印刷されたアルミ弁当、私は仮面ライダーの弁当箱でした。 小学校低学年の頃は暖房が業務用の煙突が付いた石油ストーブで、弁当持参の頃にストーブに乗せて軽く温めて食べた記憶があります。

 もう20年以上前になりますが、会社でも事務のおばちゃんがアルミ弁当箱を使っていて、冬場はストーブで温めていたのを思い出します。 私はその頃といえば、プラスチックの弁当箱でしたから、温めたりはしていませんでした。 まぁ、今時なら電子レンジでチンとか、チョットこだわれば保温機能の付いたお弁当箱などもありますね。

 さてさて、懐かしい話はさておき、メスティンはそれこそアルミのお弁当箱です。 なので、ひょっとするとシングルバーナーの弱火にかければ温める事が出来るのではないかと実験してみました。

実験は簡単な弁当を作り、冷まします。 冷え切ったところでバーナーにかけて、試食してみるという方法で行いました。 まずは弁当作りから、メスティンでの1人用弁当はとても簡単です。 まずメスティンでご飯を炊きます。 蒸らしまで終わったらご飯を横によけておかずを詰めれば完成です。 実験用なのでおかずが簡単過ぎなのは見逃してください


 弁当をよく冷ましてから火にかけます。 今回は自宅での実験なのでシングルバーナーではなく、自宅のガスコンロを使いました。



焦げ付くのが怖いので軽く弱火で温めて温度を測ってみると34.6度Cでした。 その状態のお弁当をいただくと、ほんのり暖かくなっている感じでした。



 さすがに電子レンジで温めたようにはいきませんが、寒い季節に外でお弁当を食べる方なら直火での軽い温めはお弁当を美味しくする良い手段だと思います。

メスティンの活用法がまた一つ発見できました

 はなまるマーケットで紹介されていた大根カレー、水を使わないので山でのハイキング料理につかえるかも、行きは大根がちょっと重いかもしれませんが 水だと思えばまぁなんとか...とにかく、作ってみましょう。

 オリジナルレシピはカレー粉で風味をつける和風カレーのような感じですが、私はカレーフレークでしっかりとカレー味を楽しんでみようと思います。

材料:2人分
大根 中型1本、カレーフレーク、オリーブオイル 大1、醤油 大1程度、あらびきガーリック少々、粉末ジンジャー少々、ガラムマサラ 少々
機材:
ラージメスティン、おろし金、ナイフ(包丁)、かき混ぜるのにスプーンか小型のお玉



自宅での実験調理なので、包丁を使えば良いのですが、ちょっと気分を出してナイフを使って料理してみました。 まずは大根の皮をむきます。 豪快に小さいことは気にせずにせっせと剥いちゃいます。 ちなみにオリジナルレシピの大根は二人分で60gという分量でしたが、今回使った大根は購入時で880g、使えそうな部位の長さが25cmほどでした。 皮を剥いた写真↓の状態で760gと、レシピよりも20%ほど多くなっています。



皮を剥いた大根を1/3に切り分けます。 



2/3は大まかにカットします。 ちなみに我が家のビクトリノックス包丁はシャプトン 刃の黒幕#5000で仕上げていますので、まな板の上を軽く引くようにすると大根はスパッと気持ちよく切れちゃいます。 よく切れる刃物を使うと料理も楽しくなりますね。



 残り1/3は大根おろしにします。 カットした大根はラージメスティンの蓋に満載状態ですが、山での調理ならビニール袋に待避させておくと良いと思いました。 ラージメスティン本体の中へせっせと大根をすり下ろします。 このとき写真のようにおろし金の先端をメスティンにつけておろしていたら、メスティンの底が傷ついていました..おろし方には気をつけた方が良さそうです。



大根の準備ができたらオリーブオイルと醤油、ガーリックパウダー、ジンジャーパウダーなど、全ていれてかき混ぜて、カットした大根をのせます。 オリジナルではカレー粉も入れて火を入れますが、カレーフレークなのでここでは入れません。 材料全部入れで煮込むだけなんて、まるでダッチオーブン料理みたいですね

蓋をして沸騰するまでは強火で、沸騰したら弱火にして10分ほど炊きます。 我が家のラージメスティンはスタッキングなどで本体がゆがんでいるためか、沸騰しても蓋が持ち上がりませんでした。 隙間から湯気が出始めたら弱火にします。 ここで蓋が持ち上がるようなら水を入れたシェラカップなどを重しにすると良いと思います。


自宅調理なので楽してガスのタイマーを10分にセットします。 アウトドアならストップウォッチで計測開始ですね。

10分たったら火を止めて蓋を開けて大根をかき混ぜます。 最初は水分がほとんどないように見えますが、少しかき混ぜてランダムカットした大根が潰れるにつれ水分が出て来ます。 ある程度かき混ぜて水分が出て来たらカレーフレークを投入します。 量は好みやカレーフレークにより調節してください。 私は大さじ3杯ほど入れました。

よくかき混ぜてカレーフレークを溶かしたら、弱火にかけてかき混ぜます。 とろみがついたら火を止めます。 それほど煮込む必要はありません。 仕上げにガラムマサラを振りかけましたが、これはお好みで。



二人分なので半分は別の容器に取り出し、空いたスペースへご飯をいれて完成です。



実食:
写真でも分かるかと思いますが、キーマカレーのようにドロドロとした仕上がりに見ますが、実はここが大根カレーのポイントで、口の中でざく切りにした大根からジュワ~~~っと旨味が飛び出てきて、ドロドロ感はなくなり、とてもサッパリとして、それでいて旨味を十分に感じられる驚きの味わいでした。 今回はオリジナルレシピにならって肉類は一切入れていませんが、それでも十分に美味い!です。

このままでももちろんOKですが、山でならチキンやポークの缶詰やウインナーなどもボリュームアップで合いそうです。 茹でるだけの真空パックハンバーグやお総菜のカツなどと組み合わせてもよいでしょうね。

山での問題はかさばる大根ですが、水と材料兼用だと思えばありかなと思います。 キャンプはもちろん、自宅でも簡単においしく作れるカレーとして、大根カレーカレー おすすめです。





 今回はメスティンをお弁当箱に使ってみたいと思います。 そもそも形そのものがお弁当箱のように見えるメスティンですが、ご飯を炊ける飯盒です。 なので、メスティンでご飯を炊いて、炊きあがったご飯を片側に寄せてスペースを作り、そのままおかずを詰めれば炊きたてご飯を使ったお弁当が簡単に作れます。

 おかずに関しては、今回はメスティンを使っていません。 炊飯のみメスティンです。 作るお弁当ですが、最近DVDで見た映画「キツツキと雨」の序盤で、役所広司氏が作るお弁当を再現してみました。




 スローテンポな映画ですが、私はとても好きな映画でした。 お弁当は奥さんを亡くした主人公が、仕事に持っていくため自分用に詰めるお弁当ですが、素朴で質実剛健と感じ取れる男が作るお弁当、だけど彩りも良く妙に美味しそうだと感じました。

 おかずは4品、焼き鮭、卵焼き2切れ、ほうれん草のおひたし、漬け物です。 思えば私も15年ほど前になりますか自分のためにお弁当を作っていた時期もありました。 料理は好きで時々作っていますが、お弁当は久し振りです。

ついでに妻の分も作っちゃいました。 一応レシピなど
■卵焼 玉子 3個、水 大さじ3、めんつゆ 大1/2、砂糖 小さじ1、塩 少々
玉子は混ぜすぎない程度に白身を切りながら混ぜます。 先に合わせておいた調味料を玉子に混ぜて、少し高めの温度のフライパンで焼いていきます。 焼いている最中玉子がぷくぷくと膨れるくらいの温度で焼きます。 温度に気をつけて焼けば軟らかい卵焼きが出来上がります。



■鮭 お弁当用 2切れ、酒 大さじ1
鮭は収まりが良いように普通の鮭ではなく鱒だと思われますがお弁当に入れやすい形の物を選択しました。 フライパンに油を引いて両面に焼き色をつけた後酒を振り入れてフタをし蒸し焼きにします。 蒸し焼きにすると身が柔らかく仕上がります。

■ほうれん草のおひたし ほうれんそう2株、めんつゆ 大さじ1/2程度
鍋にタップリのお湯を沸かし、良く洗ったほうれん草の株元を30秒ほど先に茹でて葉も入れて茹でます。 冷水に取り絞ってめんつゆと合わせて完成です めんつゆ使うとホント簡単です。

私は数年前から桃屋のつゆを愛用しております。 甘すぎず旨味タップリで色々な料理に使えます。 とてもお奨めです。


出来上がったおかずと漬け物を詰めて、自家製梅干しをのせれば完成です。 DVDを持っている方はどうぞ見比べてみて下さい。 それなりに再現できているのが判ると思います



寒い季節ですからねぇ、今日はインスタントの味噌汁とシェラカップ、シェラカップのフタを一緒に持っていきます。



ビニールに味噌汁セットを入れてシェラカップに入れフタをして持っていきます。 シェラカップだと水を入れてバーナーに掛ければ直接お湯を沸かせるので便利ですね。



メスティン弁当はいつも蒸らしに使っているお弁当ケースがそのまま使えます。 マイ箸も忘れずに持って行ってます。



お昼時、人気の少ない公園や駐車場があればお湯を沸かすくらい簡単です。 お味噌汁を作って美味しくいただきました。 

メスティンでの料理を紹介しておりますが、本来メスティンはご飯を炊く飯盒という位置づけの調理器具です。 なので、今回はご飯を炊いてみましょう

ご飯を炊くには米を洗って水に浸水します。 メスティンで炊くという事は少量のお米を炊く事が多いと思いますので、普通のボールなどでは大きすぎて洗いにくいかと思います。

ここで、米を洗う事についてですが、以前は米を洗う事を「米を研ぐ」と、いっていました。 もちろん今でもそう言っている方も多いと思います。 米を研ぐ、米同士をシッカリとこすり合わせて表面を研磨します。 しかし、精米機の技術進歩により、今時売られている米は「研ぐ」というほどの作業は必要ないらしいです。 逆に力を入れ過ぎて米を割ったりすると「不味くなる」原因になります。

ちなみに、今時の料理本なら「米を洗う」と、表記されていると思います。 実際の作業も洗うという言葉通り、力を掛けすぎずに洗いますが、少量のお米を洗いやすくするには小さめのボールを使うと良いです。

下の写真は米を浸水するまで使っている道具です。 左からお米の量を計るスケール、ザル、取っ手付きのボールの取っ手を曲げてシェラカップに似せた物



このシェラカップに似せたボールこそ、とても使い勝手の良いボールです。 100円均一で購入した物ですが、薄いので軽く、自宅でミニボールとして使ったり、キャンプではボールや食器として活躍しています。 シェラカップとこの大型シェラカップもどきがあれば、殆どの食事の食器はこれで賄えてしまうほどです。 少なめの丼物やうどん、シチュー、豚汁などに最適なサイズです。

とても気に入ったので、余分に買い置きしています。 錆びにくいし壊れにくいので、一生分はキープできていると思います。

では、炊飯の手順に入ります。 メスティンでの炊爨は既定の最大量よりも2割程度少なめを上限に炊いた方が良いと思います。 なので通常サイズのメスティンなら1.5合を目安に、ラージメスティンなら3合以下がお奨めです。

1)米を量る
 少量炊くときほど誤差が出来上がりに響きやすいので、お米はデジタルスケールでキチンと計量しています。 ちなみに1人分だと炊きやすい分量で生米100gで炊く事が多いです。 我が家は夫婦2人なのでキャンプの時は1合=150g炊きます。 キャンプに行くときは事前に米を量って袋に入れて行ってます。


2)米を洗う
 1合程度ならザルの中に米を入れてボールカップを持って洗っています。 最初は水を入れて直ぐに水を捨てます。 ザルを持ち上げるだけで排水できるので楽です。 水を捨てたら優しく握るというか指でつまんで擦るようにお米を洗います。 何度か擦り合わせたら水を入れてかき混ぜ排水、初回のみそのまま水を入れてかき混ぜて排水と、最初は米の白い汁が沢山出るので、米に吸わせないために2度洗いします。

 以降、握り洗いと水を入れてかき混ぜ排水を4~5回繰り返します。 ある程度水が濁らなくなったら米洗い完了です

3)浸水
 暖かい時期なら30分、冬場なら40分~1時間程度 水につけておきます。 このときもザルごとボールカップに入れておきます。

4)ザル上げ
 水を捨てて、米の余分な水分を切ります。 排水してザルのままボールカップに置いておくだけです。 急ぐときは軽くザルを振って水切りします。 ざるとボールカップの間はそれなりに空いているので、水はその隙間に溜まります。 ほんと、便利なセットです。

5)メスティンに米と水を入れます
 水の分量ですが、メスティンはかなり水が吹きこぼれるのでやや多めがお奨めです。 炊きやすい分量として生米100gなら水160cc、米1合=150gなら230ccで炊いています。 自宅なら米をセットしたメスティンをデジタルスケールに乗せて風袋引きし、水を分量だけ入れています。 キャンプの時は計量カップやチタンシェラカップと大さじを使って計っていましたが、最近キャンプ用に携帯型のデジタルスケールを買ったので、次回からは楽に正確に計量できそうです。

6)炊飯
 私がメスティンやダッチオーブンでお米を炊くときは沸騰までの時間をはかり、沸騰後の炊飯時間を決めています。 どちらかというと、オコゲが出来るほど炊きません。 本来の炊きあがりよりも早めに火を止めて、蒸らしでお米に水分を吸わせる感じで炊いています。

 火加減は自宅のガスコンロなら中弱程度の弱めの火、アルコールバーナーなら火加減調節せず最大火力で炊いています。 ここでは普段炊く事の多いアルコールバーナーでの炊飯について書いています。 ちなみにアルコールバーナーの火力を落として炊いた事もありますが、どちらかというと全開火力の方が美味しいと思いますので、今は全開火力で炊飯しています。

●アルコールバーナーにほぼ満タンの燃料を入れて火をつけます。
●ボンッと最大火力で燃焼しだしたらメスティンを火にかけます。
●同時にストップウォッチで計測開始します。 これ大事!
●炊き始めは沸騰が判りやすいようにフタには重しを乗せません
●アウトドアでも暖かい時期なら5分、寒い時期なら10分程度で沸騰すると思います。 アウトドアでは気温と標高で沸騰時間が変わります。
●沸騰したらまずは重しを乗せます。

いつもこんな感じで米洗いに使ったボールカップに水を入れて乗せています。 中に水分が有るときは重しにしているボールカップの取っ手を触ると振動を感じます。 炊きあがると振動を感じなくなるので炊きあがり目安にもなります。



●沸騰までに掛かった時間をチェックし、炊きあげまでの時間を決めます。 詳細は以下の通り、あくまでトランギア アルコールバーナー全開火力での時間ですが、家庭のガスコンロでも中弱程度の弱めの火で最初から最後まで火力調節せずに炊けば同様の時間で大丈夫です。 どのような熱源でも途中で火力調節した場合は下記の時間は当てはまらなくなります。

沸騰までの時間:炊きあげ時間
5分:5分
6分:6分
7分:7分
8分以上:8分
火力調節している場合は最長10分を目安にすると良いと思います。

6)蒸らす
 時期や周辺温度にも寄りますが、蒸らすときはメスティンが熱しやすく冷めやすいアルミ素材なので、内側に銀マットのついたお弁当入れにいれて蒸らすと良いです。
蒸らし時間は最低10分、出来れば15分がお奨めです

7)混ぜる
 余分な水分を飛ばし、全体を均一なご飯に仕上げるべくスプーンやシャモジなどで上下を切るように混ぜます。

8)食べる
 これで、間違いなく美味しいご飯が炊きあがります。 暖かい内に美味しくいただきましょう!

 メスティンで炊いたご飯は少量で炊いたご飯と思えないほど美味しいです。 以前は丸飯ごうを使っていたのですが、1合とかそれよりも少ないと、あまり美味しいと思えなかったのですが、メスティンで炊いた少量ご飯はとても美味しいです。 なので丸飯ごうは一切使わなくなりました。 今では飯ごう炊爨はメスティンなしでは考えられないです。


サバの水煮缶を使って簡単で美味しいカレーを作ります 調理時間も10分程度とスピーディーです。 スタンダードメスティンでご飯を炊いて蒸らしている間に作れます。

■材料
鯖の水煮缶、タマネギ 半個、カレーフレーク、水 缶1杯程度、ローリエ、ラージメスティン、オリーブオイル 大1程度

タマネギはクシ切りに、薄めに切ると火の通りが早くて良いです。


大さじ1程度のチョット多めのオリーブオイルでタマネギを炒めます。 時間を掛けるほど美味しくなりますが、アウトドア前提に考えて、それなりに透明になれば良しとします。 メスティンに少しこげ付きを感じるかもしれませんが、あとで水を入れたら取れるので大丈夫です。

炒め終わったらサバ缶を汁ごと入れてしまいます。

さらに空き缶一杯程度の水をいれます

ローリエを入れて3分ほど煮込みます

蓋をずらして乗せておくと良いです



タマネギが好みの程度に軟らかくなったら火を止めて、カレーフレークを入れます。 分量はお好みになりますが、今回はスプーン2杯程度入れました。 フレークだと溶けやすいので便利です。 混ぜて溶かしたら再び火にかけます。



とろみが付いたら完成です。 



今回の分量だとおよそ2杯分出来上がると思いますが、カレー多めの方が好きな方には多めの1人前という感じでしょうか、脂がのった鯖がカレーと良く合います。 また、カレーのおかげで臭みも気にならず美味しく頂けます。



辛さ調節にお奨めなのはこれ、ハバネロタバスコです。 通常のタバスコよりも酸味が少なく、一味唐辛子って感じの辛さです。 カレーやパスタはもちろん、うどんなどでも美味しい辛みをプラスできます




スーパーでは見かけなくなってます、ネットならまだ購入可能なようです
ハバネロソース