「ふぉい! ふぅふぅいほぉへぇふぉ!」
「何言ってるかわからないし、とにかくおとなしくしてなさいよね!」
マフラーは口から目へと移動していく。
「目がちくちくするからやめろ! その前に普通に貸してって言えばいいだろ! 」
「何か変な巻き方でもしてるの!? さっきからきついんだけどぉぉ! んぐぐ……」
俺の声を無視する乱暴娘。
今だにパニックから抜け出せない顔面にマフラーを巻いた男。
「本当に取れないわねぇぇ!」
お前が無理やり取ろうとするからそうなるんだよ!
マフラーは目元からおでこのあたりへ移動した。
「あ、頭まできたわ。あと一息ね!」
その笑顔が怖いと思ったのは土の中を掘っていた子供がようやく宝箱を発見した時にスコップを土に再び突き刺す瞬間の笑顔に似ていると思ったからだ。
「と、とりあえず渡すから無理やりとるなー!」
ドサッ。苦しみから解放された音だった。
「げっとぉ!」
俺は尻餅をついて麗奈を見上げる形になっていた。首に巻いてあったマフラーはすでに麗奈の手に渡っていたようだ。
「はあ……、いきなりすぎだろ! さっきも言ったけどな貸してって言えば良かったんだよ!」
麗奈は納得いかないような顏で、
「だって透が察しないからよ。それよりさあ? なんでこんなにややこしく巻いてるの? 普通の巻き方じゃないわよね。しかもちょっとこのマフラー長いし」
「……その巻き方だと暖かみがますんだよ」
眉を顰めながら、マフラーをほどいている。普通の巻き方じゃないと言っても麗奈にとったら簡単だろう。
するとその言葉通り、麗奈はほどいたマフラーを自分の首に巻きつける。
「えへへっ! 暖かいっ!」
やけに嬉しそうな笑顔がさきほどの怖い笑顔と同じ人間から生み出されているなんて考えたくなかった。そりゃ今の笑顔の方がいいさ。
「何言ってるかわからないし、とにかくおとなしくしてなさいよね!」
マフラーは口から目へと移動していく。
「目がちくちくするからやめろ! その前に普通に貸してって言えばいいだろ! 」
「何か変な巻き方でもしてるの!? さっきからきついんだけどぉぉ! んぐぐ……」
俺の声を無視する乱暴娘。
今だにパニックから抜け出せない顔面にマフラーを巻いた男。
「本当に取れないわねぇぇ!」
お前が無理やり取ろうとするからそうなるんだよ!
マフラーは目元からおでこのあたりへ移動した。
「あ、頭まできたわ。あと一息ね!」
その笑顔が怖いと思ったのは土の中を掘っていた子供がようやく宝箱を発見した時にスコップを土に再び突き刺す瞬間の笑顔に似ていると思ったからだ。
「と、とりあえず渡すから無理やりとるなー!」
ドサッ。苦しみから解放された音だった。
「げっとぉ!」
俺は尻餅をついて麗奈を見上げる形になっていた。首に巻いてあったマフラーはすでに麗奈の手に渡っていたようだ。
「はあ……、いきなりすぎだろ! さっきも言ったけどな貸してって言えば良かったんだよ!」
麗奈は納得いかないような顏で、
「だって透が察しないからよ。それよりさあ? なんでこんなにややこしく巻いてるの? 普通の巻き方じゃないわよね。しかもちょっとこのマフラー長いし」
「……その巻き方だと暖かみがますんだよ」
眉を顰めながら、マフラーをほどいている。普通の巻き方じゃないと言っても麗奈にとったら簡単だろう。
するとその言葉通り、麗奈はほどいたマフラーを自分の首に巻きつける。
「えへへっ! 暖かいっ!」
やけに嬉しそうな笑顔がさきほどの怖い笑顔と同じ人間から生み出されているなんて考えたくなかった。そりゃ今の笑顔の方がいいさ。