その光は餌入れと同じ銀の色をしていた。
麗奈の長い髪に見え隠れするそれは後ろからだと見えない物であり、女の子を綺麗に魅せる代物だった。銀の線が肩から鎖骨にかけて伸びると中心でハートの形を造り、輝いていた。
麗奈は俺の視線に気づいたらしく、慌てて言った。
「ああ、これ? この前貰ったのよ。誕生日でもないのにね。びっくりしたわよ」
「そうなのか。高そうなネックレスだな」
「うん。たぶん高いね。きっとブランド物じゃないのかな」
中心のハートを指で触りながら言う。
「今時の高校生女子ならブランドに詳しいんじゃないのか? ほらよく休み時間に女の子向け雑誌広げて、これ欲しいとかあれ欲しいとか友達と言い合うものだろう」
「んー。今時の高校生女子はそうなんだろうね。私は別にブランド物には興味ないし、それに……」
ネックレスから視線を逸らして言う麗奈。後に続く言葉を乾いた空気の中で探しているようだった。
「それに?」
「え? ああ……何でもないや」
麗奈にしてはどこか歯切れの悪い言い方だった。
「ふーん」
麗奈の首に飾られているネックレスを再度見た。
まあ、あまり人の色恋に口出しはしないほうがいいだろう。蚊帳の外にいる人間が何をしたって結局は当人同士で決めることだ。それこそエネルギーの無駄だと達観してしまう。
「どうかした?」
麗奈とは目を合わさず正面に向き直る。
いつの間にか黒猫は体を丸めて熟睡していた。体を丸めている様が何とも動物らしい。
いいよな。お前は。お前の世界は平和そうで、羨ましいぜ。
「いや。何でもない」
横顔に向けられる視線に目もくれず、言葉を発する。
「ふーん」
さっきの俺と同じ台詞を言う。
麗奈の長い髪に見え隠れするそれは後ろからだと見えない物であり、女の子を綺麗に魅せる代物だった。銀の線が肩から鎖骨にかけて伸びると中心でハートの形を造り、輝いていた。
麗奈は俺の視線に気づいたらしく、慌てて言った。
「ああ、これ? この前貰ったのよ。誕生日でもないのにね。びっくりしたわよ」
「そうなのか。高そうなネックレスだな」
「うん。たぶん高いね。きっとブランド物じゃないのかな」
中心のハートを指で触りながら言う。
「今時の高校生女子ならブランドに詳しいんじゃないのか? ほらよく休み時間に女の子向け雑誌広げて、これ欲しいとかあれ欲しいとか友達と言い合うものだろう」
「んー。今時の高校生女子はそうなんだろうね。私は別にブランド物には興味ないし、それに……」
ネックレスから視線を逸らして言う麗奈。後に続く言葉を乾いた空気の中で探しているようだった。
「それに?」
「え? ああ……何でもないや」
麗奈にしてはどこか歯切れの悪い言い方だった。
「ふーん」
麗奈の首に飾られているネックレスを再度見た。
まあ、あまり人の色恋に口出しはしないほうがいいだろう。蚊帳の外にいる人間が何をしたって結局は当人同士で決めることだ。それこそエネルギーの無駄だと達観してしまう。
「どうかした?」
麗奈とは目を合わさず正面に向き直る。
いつの間にか黒猫は体を丸めて熟睡していた。体を丸めている様が何とも動物らしい。
いいよな。お前は。お前の世界は平和そうで、羨ましいぜ。
「いや。何でもない」
横顔に向けられる視線に目もくれず、言葉を発する。
「ふーん」
さっきの俺と同じ台詞を言う。