奇天烈音楽館・別館 -3ページ目

はじめてのパクリ(上級編)

演歌も洋楽を参考にしながら作られているのでは?
という「都市伝説」はかなり昔から囁かれていました。

それが見事に証明される「事件」が
ほんの2、3年前年前に勃発しました。

坂本冬美さんといえば、いまや押しも押されぬ演歌界のスターです。
「また君に恋している」の大ヒットは記憶に新しいと思います。
もともとは兄弟フォークデュオ「ビリーバンバン」の曲なのですが、
焼酎のTVコマーシャルに採用されたこともあって、
大ヒットに結びつきました。

しかし、そこで黙っていなかったのが、
往年のプログレファン。
英国プログレの雄「King Crimson」の1st「クリムゾンキングの宮殿」収録曲「Moon Child」の「パクリ」ではないかということです。

確かに「また君に」のサビの部分と
「Moon Child」のイントロは酷似しています。
なにはともあれ、聴いてみてください。

紅白歌合戦で坂本冬美さんが「また君に」を歌い上げている最中、
ネットでは
「おー!演歌界のプログレ歌姫登場!」
「坂本冬美、ついにプログレへ転向か?」
などと大騒ぎになっていたことは記憶に新しいいところです。

実はこの名盤「クリムゾンキングの宮殿」は、
大衆演劇の大物女形にもパクられているのですが、
それは機会をあらためて…。


はじめてのKing Crimson

プログレを語るうえで避けては通れないのが大御所「King Crimson」。個人的には「YES」を先に経験していたので、意外にもすんなりと入り込むことができました。とは言っても、ガッツリと聴き込んでいるわけではないので、いわゆる「Crimson命」ということではないのです。作品によって好き嫌いも当然ありますし、すべての楽曲を聴き込んでいるわけではありません。

彼らの代表作といえば、あの大御所、梅沢富美男や坂本冬美も熱い視線を寄せる「クリムゾンキングの宮殿」。1969年のアルバムリリース当初、全英ヒットチャートでビートルズの「アビーロード」を抜いたことでも話題になりました。リーダー兼ギタリストのRobert Frippはあのジミヘンをして「彼のギターにはとうてい適わない」とまでいわしめたほどの腕前です。Robert Frippのジャズ的なアプローチが当時としては大変斬新だったわけです。
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オープニングの「21世紀の精神異常者」はもはや古典的とも言える彼らの代表曲で、CMバック曲としても何回も採用されています。ですから、プログレやCrimsonに馴染みがない人も一度は耳にしたことがあると思います。そんな「21世紀~」が何と「お笑い」にまで影響を与えているのです。百聞は一見にしかず。これをご覧ください。中川家・礼二さんは天才ではないかと思います♪




由紀さおりさん快挙!

『夜明けのスキャット』『手紙』などで知られる由紀さおりさん。
鍵盤楽器奏者トーマス・ローダーデールを中心としたオーケストラグループ「ピンク・マルティーニ」とタッグを組んだアルバム『1969』が快進撃を続けています。
ここにきて一般紙でも報道されているように、iTunesジャズチャートで全米1位に輝いたほか(11月2日)、カナダiTunesワールドミュージックでも1位を獲得。ほか欧州圏、アジア圏でも好評を博しているとか。
日本人歌手が全米ヒットチャートで1位に輝いたのは、坂本九さん『SUKIYAKI』(上を向いて歩こう)が3週連続でビルボード1位に輝いて以来の快挙です。
レコードと配信音源というメディアの違いもあり、また時代背景も違うので単純比較はできないと思いますが、素晴らしいことであることには違いありません。

また、10月17日には、ロンドン「ロイヤル・アルバート・ホール」で開催されるピンク・マルティーニのコンサートに由紀さおりがヴォーカリストとして参加、『夜明けのスキャット』を歌い上げた由紀さんに対して万雷の拍手とスタンディングオベーションが巻き起こったといいます。

かつて親日家で知られるトランペット奏者、ニニ・ロッソが由紀さんの歌を聴いて
「こんな素晴らしい才能をもった歌手を日本に埋もれさせておくのは勿体ない」
と言ったらしいのですが、ニニ・ロッソに指摘されなくても由紀さんの歌唱力の素晴らしさは誰でも認めるところです。

アルバムタイトル『1969』は『夜明けのスキャット』が発売された1969年から来ていますが、
その前後に世に出た曲を由紀さんがカバーするという内容です。
選曲の素晴らしさはもちろん、変幻自在とも言える由紀さんの歌唱力にはあらためて感動しました。

1969/由紀さおり

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(  )内はオリジナル歌唱アーティスト
1. ブルー・ライト・ヨコハマ(いしだあゆみ)
2. 真夜中のボサ・ノバ (ヒデとロザンナ)
3. さらば夏の日 [Du soleil plein les yeux](フランシス・レイ)
4. パフ [Puff, The Magin Dragon](ピーター・ポール&マリー)
5. いいじゃないの幸せならば(佐良直美)
6. 夕月(黛ジュン)
7. 夜明けのスキャット(由紀さおり)
8. マシュケナダ [Mas Que Nada](日本語版:アストラッド・ジルベルト)
9. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ? [Is That All There Is?](ペギー・リー)
10. 私もあなたと泣いていい? (兼田みえ子)
11. わすれたいのに / 原曲[I Love How You Love Me](モコ・ビーバー・オリーブ)
12. 季節の足音 [bonus track]

というわけで『夜明けのスキャット』をどうぞ♪


ついでに『手紙』もどうぞ♪