今回は特別に海外王室からのゲストを迎えましたがこれまでは?ということで、歴史と過去の出席者を振り返ってみました。
チャールズ2世はチャールズ1世とヘンリエッタ・マリア王妃(フランス王アンリ4世の娘)の次男として生まれましたが兄は出生日に亡くなった為、実質的な嫡男でした。イングランド内戦の最高潮にあった1649年1月30日にホワイトホールでチャールズ1世が処刑された後、スコットランド議会は1649年2月5日にチャールズ2世を国王に宣言しましたが、イングランドは英国空位時代または英国連邦として知られる時代に入りました。 チャールズ2世は1651年ウースターの戦いでオリバー・クロムウェル率いる政府、クロムウェル軍に敗れるとヨーロッパ本土に逃亡しました。
ウースターの戦い後の逃亡中、チャールズ2世はスタッフォードシャーのボスコベルハウスの敷地内にある樫の木に隠れて命を救われたと言われています。
その後9年間、フランス、オランダ共和国、スペイン領ネーデルラントで亡命生活を過ごし、1658年のクロムウェルの死後に起こった政治的危機により王政が復活、1660 年5 月29日、30歳の誕生日にロンドンに入城し、イングランド王チャールズ2世となりました。
チャールズ2世の誕生日であり、即位日とされる5月29日は、チャールズ 2 世がクロムウェル軍から逃れるために樫の木に隠れたという歴史的な逸話にちなんで、オーク・アップル・デーとも呼ばれています。1660年、英国議会は「永久記念日感謝祭に関する法律」を可決し、「永久記念日を守るため、神への感謝の日を守るため、5月29日を祝日とする」と宣言しました。その後、1859年の記念日遵守法に基づいてこの祝日は廃止されましたが、チャールズ 2 世によって設立されたチェルシー王立病院では、この日を今でも創立者の日として祝い、チェルシーの年金受給者たちはチャールズ 2 世に敬意を表して王室メンバーによる視察のためにパレードを行います。
Founder's Dayは5月29日ですが、近年パレードが行われる日は6月以降の日程が多いようです。
ベルギー王室から出席されたマティルド王妃も樫の木の葉を意識したファッションでした。
チェルシー王立病院の庭園は、歴史公園および庭園登録簿にグレード II として登録されており、イギリス王室のメンバーも出席し、チェルシー・フラワー・ショーと呼ばれるグレート・スプリング・ショーの会場としても有名です。最初のグレート・スプリング・ショーは1862年にケンジントンのRHSガーデンで開催されましたが、1913年からチェルシー王立病院に会場が移されました。5月末に4日間開催されるフラワーショーと重なることを避けるためにFounder's Day パレードが5月29日当日ではなく、6月に開催されているのかもしれません。
来年のFounder's Day Paradeにはどなたが出席されるのでしょうか。まだキャサリン妃が出席されていないようなので、キャサリン妃の登場を期待しています。
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