街灯が消える 此の街の何処か
さ迷うは 孤独の白い吐息(イキ)

速度(スピード)に負けて 無意識に揺蕩う
月が見える私では 瞳孔が眠れない

泡の嬰児に 居もしない誰かと交わす横文字

訝って居る訳でもないのに
自然な空虚を放った
混乱を覚えるスキーマ
護っている

要は雑草が喉を埋め尽くした
時間や距離の哀しみを
識らない互いのコンフリクト
銃口よ 嗤ってみて

真夜中の闇路 夜空さえ
ずっと眩しくて 紫に覆われば眠れない

罠に掛かって居る芝居か 隠したナイフの裏顔

電球が動き始める前に
夢に出逢わないといけない
陸橋を越えれば
慮外さが映っている

要は全く感覚ない
私が掴んだ誤りを逃がす
たった一瞬の事の様に
脆い害虫に何て
期待する気も更々ない
余韻には浸って置きたい

詰まらない事に
浅はかだ、と嫌ってしまう

漸く真っ黒い渦の真底へ
攫われる
奇妙だなあ‥
何処にも目眩く元素が
消えていってしまったのさ
褪せた思いは今も未だ
馳せた思いは今も未だ

或いは一種の焦燥
或いは異種の思想

夢に見るような新世界は
もうずっと未来の産物

君が生むのはもっときっと綺麗だと良い

失せた、思いはもう既に
荒んだ、思いはもう既に

或いは一種のエゴイスム
或いは異種のニヒリスム

僕の濁った声はたったひとつ狂気に叫ぶ

白昼夢の中でヒステリックに嗤えばいい

無効な時間を両の手であたためて、かえらないことを知る
従順な記憶に感情を託して、わたしは眠ろう
砕けた言葉は伝う温度を誤っただけ
伸ばした手はすれ違うことすら知らなかっただけ
感情は呼吸さえ覚束ないまま、熱を失ってしまっただけ

すべて許容しよう、すべて受諾してわたしは眠ろう

それでも、こいねがわくは、うつくしい眩暈がわたしに取り憑く前に
健全な記憶だけは土に還るように
何にも奪われることなく、何も奪うことなく、
感化されぬまま朽ちてゆきますように

そして、いつか、
無に還りますように。
ウインドウ越しに見遣る景色
僕は煙草を燻らし珈琲を飲む
様々な表情の人々が通り過ぎてゆく
僕も、あの中のひとりなのだ
ゆっくりと流れる時間に耳を澄まし
ふと、そんなことを考える

ねぇ、大人になったと感じるのは
どんな時?
もう、あの頃と違うんだなと溜息を
着くのはどんな時?

飲み込まれてゆく、たくさんのものに

ふと、白い雲を見上げながら
「あいつは自由でいいな」と呟いてみた

穏やかなきみは重ね
狂ったきみは掘り起こし
優しいきみは誰ぞを抱き
清らかなきみは汝を愛し

幾重にも連ねる記憶の園で
もう黄昏い夢を膨らませ

泣かなくてもいいよ
悲しい事なんてもう何一つない

正しくきみは培い
朗らかにきみは閉じ込めて
激しくきみは誰ぞに抱かれ
疚しくきみは汝を愛し

幾重にも連ねる記憶のその手
もう旧い夢を乞う

泣いたっていいよ
ここにはもうたった二人ぎり

きらきら星に
揺りかごは揺られて
どこか遠くへ、愛を宿す


(きらきらあなた きらきらわたし ひかるのは星)