少し前にカリフォルニア州が世界最大の動物横断路の建設を行うという記事を書きましたが、今、世界では動物横断路を視野に入れ開発を行ったり、その重要性に気づき建設を行ったりしているようです。

 

先ほど見た、ユタ州初の動物横断路を撮影した動画には、横断路を行き来するさまざまな動物種の姿が録画されていました。

 

 

大きな動物から小さな動物がこの横断路を使用しており、動物たちの命を守ることはもちろん、生態の保全に大きく貢献しているということです。

 

 

読んだ記事には、動物横断路(地下道も含む)を建設することで、大型の動物の死亡率は50~100%低くなっており、ヘラジカの死亡率はほぼゼロと書かれていました。

 

 

動物横断路については、ただ橋やトンネルを作ればいい、というものではなく、さまざまな動物種が使ってくれるよう、デザインをしなくてはいけないということで、さまざまな綿密な調査を行った上でどのように建設するか、専門家とともにデザインされているようです。たとえば、ほとんどの横断路はアーチ型のデザインになっています。ゆるやかな曲線の横断路は、そこを渡る野生動物たちに安全な谷のようだと思わせることができるのだそうです。

 

横断路を作るに、大量の降雪対策、車の騒音対策、トンネル内の採光などの対処しなければならないという課題もあるようですが、「動物たちのための横断路」というしっかりとした認識のもとに進められているのが本当にすばらしいなと思いますし、科学の重要性をとても感じます。

 

モンゴルや中国なども動物横断路に注目しており、モンゴルでは政府が野生動物に通路の提供を開発者に要求する新しい政策基準を承認したそうです。そして、中国ではすでに鉄道の上下33に野生動物横断路を建設し、チベットのカモシカの移動を支援しているそうです。

 

動物横断路を建設るすにさまざまな問題や課題もあるようですが、前向きに進められていることが自然環境や自然動植物への関心の高さや、それぞれの動物種の存在を大事にしていることをうかがい知ることができます。

 

日本は中国やアメリカなどと違い、小さな島国ですが、そのなかで自然環境や生態系を考え多様性を豊かにしていくことができるといいなと思います。ここの自然環境や生きものたちの現状を見ると、これ以上、ここの自然環境を破壊してはいけないです(今、すべきことは自然環境の保護と回復です)し、ここで生きる生き物たちを殺してはいけないです。

 

現在、わたしたちは地球温暖化やパンデミックなどとても大きな問題と直面しています。問題の原因は人間活動なので、わたしたちは今まで行ってきたことと同じことを続けていてはいけないということです。世界の動きをよく見て知ってほしいなと思います。

 

 

多くの個々の動物たちをすくい、人間もすくう動物横断路の必要性を強く感じます。

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