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「調査の結果。豆は、あの国からのものだと断定された。それと、国産の豆からの抽出成分で治療出来るということも確認された。野党で発症した諸君も安心してほしい。しかし、あの国だとは・・・明日、臨時総会を与党に提案する。一応、奇病の対策金の使途についての質問ということだ。このことは明日まで秘密にしておいてほしい。明日、総理と対決して何を隠しているのかということを質問する。それと、各放送局に中継するように伝えておいてほしい。決戦は明日だ」



ということで、政府与党と野党の緊急総会が開かれることになった。



総理には、奇病対策金の使途についての質問だけが伝えられた。



政府与党も、額の中豆という文字については不思議な問題として調査をしようとしていた矢先のことであった。



緊急総会の議場を特別番組として中継することになった。



では、緊急総会を行います・・・と議長の声が響いた。




「党首の大沢さんニン・・・その額は何だニン・・・ハハハニン・・・」


「総理も人のことは言えないでしょう。そんな言葉なんですから・・・それはいいとして、今日は、国民も注目している総会ですから何も隠すこともないように願います。それでは、まず、議題の奇病対策費については後ほど質問するとして、野菜によっての奇病発症と輸入国について伺いたい?私の額の中豆という文字を調べてみたところ、あの巨大な国から輸入された豆によって発症したことが分かりました。野党としては国内の有機豆から抽出してワクチンを作ることにしていますが、野菜はどこの国から輸入したものですか?」


「・・・そんな質問だとは聞いていないニン?・・・」


「いえ、この質問に答えていただく責任が総理にはあります。国民の不安を早く取り除くことこそが総理の責任です。野菜もあの国から輸入されたものですか?」


「・・・それは分からないニン・・・調査中ニン・・・」


「総理・・・証拠はありますよ。東大に対抗して京大でも秘密裏に調査していたのです。そうしたなら、あの国からの野菜にウイルスがあったのです。これをどう説明しますか?」


「厚生労働大臣ニン・・・どういうことだニン?」


「総理に聞いているのです。総理が答えて下さい・・・国民が知りたいことです」


「それはニン・・・調査中だニン・・・」


「それならば私が言いましょう。政府は秘密で野菜のウイルスを調べ、その結果、あの国から輸入されたものだと断定したはずです。ある与党の国会議員が話してくれましたよ。奇病の原因はあの国から輸入された野菜です。総理、本当のことを言わないと国民は納得しません。この後に及んでも嘘をつくというのですか?」


「うちの議員ニン?証拠はニン?」


「証人もいるのですよ。東大の中野教授。議長、証人の喚問を依頼します」



議長もあわてふためいていた。この時のテレビ視聴率は八十パーセントにもなっていた。



議長も観念したのだろうか、証人喚問に応じることになった。



「中野教授に伺いますが、ウイルスの原因は、あの国からのものですか?嘘は駄目です。嘘をつくと偽証罪となります」


「・・・本当ジャガ・・・もう隠せないジャガ・・・学者として嘘はつけないジャガ」


「間違いないということですね?」


「はいジャガ」



会議場は騒然となり、総理は何も出来ずに議場を出ていってしまった。



各放送局は特別番組を開始し、国内は大混乱になった。


この様子は、あの国にも伝わり、外交問題に発展した。



政府としては、この混乱を収拾するために一時的に自衛隊の出動を要請し、まるで、戦時中の戒厳令下の様相になった。






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「総理、あの国から輸入した野菜が原因だと判明しました。これからどうしますか?」


と、厚生労働大臣が言う。



「困ったニン・・・相手が悪いニン・・・あの国には何も言えないから、どうするかだニン。何か良い意見はないかニン。外務大臣はどう思うニン?」


「外交問題になります。いくら我が国がウイルスについて見解を述べても、まず、否定されて昔の戦争時代の問題を持ち出すことは必死です。我が国だけしか発症していないので、こちらとしても弱いのです。本当に困りました。あの国に意見を言える大国に話してみますか?」


「それもまずいニン。あの国を刺激することは避けたいニン。ワクチン製造を急いで行うしかないニン。いずれ国民も忘れるニン。今はワクチン製造で国民の目をワクチンに向けるしかないと思うニン・・・あの国はまずいニン」


総理の一言で、このウイルスのことは隠蔽することになった。



専門対策チームの全員にも緘口令がしかれた。



「おいおい。この国も俺たちの国と同じだ。情けないな」


「あぁ、こんな展開になるとは思っていなかったよ。結局、隠蔽体質ということだ。国民に知られると騒ぎになり、政府の責任も問われることになる。そうすると支持率も落ちて解散総選挙になる。それを恐れているということだよ」


「これからどうする?」


「野党の代表にでも・・・」


「どうやって?」


「あの代表は豆が好物らしい?豆君にお願いしてみるかい?」


「豆君は何が出来るのかい?」


「特殊な才能があるんだよ」


「あっ、あのことか?」


「そうだよ。あれなら国民に知らせることは出来るだろう?」


「しかし、豆なら、かなりの食品として使われているから、また、大騒ぎになるぞ。それでもいいのかい?」


「仕方ない・・・」


キャベツたちは豆君にテレパシーで連絡を取り、協力をお願いした。


あの国からの野菜の輸入は禁止されていたが豆については何の制限も規制もなかった。



野党の代表が集まっての会議の場のことだ。野党第一党の党首が口を開いた。



「与党は、奇病対策といいながらワクチンを製造しているが、国民にとっては不満足なことばかりだ。野党としても、このまま見過ごすことは出来ない。野党としてもワクチン製造を外国にお願いしようと思っている。国民のために何が出来るかということだ。国内製造だけでは間に合わないのだ。同盟国にお願いしようと思っているが?」


「意義なし。政府与党の動きは遅い。官僚も遅い。本当に国民のことを考えているのか?」


「そうだ・・・そうだ・・・ここで野党の支持率を上げよう」


「野党党首の皆さん、意見は一緒ということでいいですね?私も野菜を食べたいが、こんな情勢なら、いつになったなら食べることが出来るのか?俺は、豆料理が好きだから毎日豆を食べて栄養を補給しているが、豆にも飽きてきた。俺も国民も苛立ちは最高になっている。政府に対する不信感や与党の支持率も急降下している。今が一番のチャンスだ。野党の存在をアピールすることが政権を取る近道だ。ワクチンの製造を・・・何か変だ?俺の額に何かないか?」


「・・・大沢党首・・・額に変な文字が浮き出ていますが?」


「党首・・・どうしましたか?変な文字です。ちょっと見せて下さい」


「何だ?手で触っても何の感触もないが、額が熱く感じる・・・」


「大沢党首・・・大変です。豆という文字です。その文字の前に中という漢字のようなものもあります。何でしょうか?」


「中豆か?」


「チュウマメかナカマメ?・・・」


「何でしょうか?」


「医者だ。医者を呼べ・・・」



野党の大沢党首に異変が起きていた。



「おいおい。豆君がやってくれたよ。これで分かるな?」


「そうだな。しかし、豆君もたいしたもんだよ。野党の議員だけという、裏技を出してきた」


「中豆・・・これなら分かる。どうやら、豆の成分分析に入るらしい。そうするとウイルスだと分かる。楽しくなってきた・・・ハハハ・・・」


野党の議員は豆という文字で、あの国から輸入した豆についての分析をした。


京都大学の大江教授によるものであった。



「これだ・・・キャベツやニンジンと同じようなウイルスがある。ウイルスの形は中豆という文字に似ている・・・これが額に浮き出たということか?今度は言葉できなくて額に・・・それと、この豆は、あの国から輸入したものだ。ディーエヌエーが一致した。しかし、野党の国会議員だけということは不思議だ?皆はどう思う?」


「まるで分かりません。野菜では言葉。豆では額・・・しかし、野菜はどこの国から輸入したのかは発表されていません?この豆は間違いなく、あの大きな国からのものです」


「野菜は未発表だ。何かあるのか?発表できない何かが?」


この京大の教授からの報告で野党の議員は驚きの声を上げた。



早速、野党の秘密会談が召集された。








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「おいおい。やっと分かったようだな?今までは隠れていたが、ここまでしてやったなら分かるさ・・・」


「そうだね、あの国の文字なら分かるよ・・・これで決定的になるのかい?」


「多分?ウイルスの形で発する言葉が違う。ここまできたならどんなバカでも分かるさ。ただ、この国の政府が何と言うかだ。あの国に対して何も言えないからな。今度もそうかもしれないよ」


「証拠隠しかい?あり得るな・・・」


「ワクチンが発明されたから、何もなかったかのような対応をするかもしれない?」


「突然変異として?」


「そうだよ。何かの突然変異で奇病が発症した。それだけで終わらせるかもしれない」


「会議が始まるようだ・・・」




専門チームは会議場に集まっていた。

中野教授は、大きなスクリーンにその文字に似たウイルスを映し出した。


会場は一瞬静まりかえり、その後大きなどよめきが起こった。




「あっ、あっ・・・あの文字だぁ・・・」


「一つのウイルスが、あの国の文字になっている。何ということだ・・・」


「教授・・・これは?」


「ニンの言葉のウイルスジャガ。これがニンなのですジャガ。つまり、ニン、こっちはキャのウイルスですジャガ。全く違う形をしていますジャガ。タマもピーもそういうことですジャガ」


「今まで何故発見されなかったのですか?」


「俺はジャガばかり出てしまうジャガ。助手の小林君が説明するジャガ」


「小林です。中野教授の代わりに説明します。何故発見されなかったと言われても・・・突然、現れたのです。本当に突然なのです・・・」


「何人の患者を調査したのですか?」


「各言葉を話す患者は百人です。皆、このウイルスが発見されました。もしかしたなら、時間とともにウイルスが姿を現すのかもしれません?」


「胃液で溶けないのか?」


「溶けません。胃液の中で生きているのです。胃液の中で生きているということと言葉を発するという因果関係は不明です。このウイルスが脳の中に入っているということは確認出来ません。一般的には、左脳の大脳皮質の中の言語野が言語の元と言われています。しかし、この変な文字のようなウイルスが人の言葉を左右しているということです。信じられないことですが?」


「ある意味において大発見だ。それと、ニンジンのディーエヌエーとはどうですか?」


「ニンジンのディーエヌエーは同一に近いのですが、国産品とは違います。しかし、あの国から輸入したニンジンのディーエヌエーとは一致したのです。あの国からのものに間違いないと思います。ウイルスは増殖したりすることはないようです。常に一定の数が胃液の中にいます。それも不思議なことなのです。皆さんの意見をお願いします?」


「あの国からだと断定してもいいのですか?」


「断定できます・・・間違いはありません」




会議は騒然となった。あの国から輸入した野菜が原因なのだ。




「しかし、あの国には奇病の報告はありません。日本だけです。それの説明は?」


「不明です。世界で日本だけなのは間違いありません。不思議なことです。このウイルスは突然変異したと思われますから、日本に入ってきて変化したと考えられます。日本の気候風土に関係しているかもしれません?」


「そうですか。それと、このウイルスの除去は、やはり有機野菜から抽出したワクチンの効果があると考えていますか?」


「はい、それしかないと思います。早急にワクチン開発します。ウイルスの発生源を調べることも大事ですが、今は患者の救済が一番です」




この会議の内容は政府に伝えられた。政府は緊急閣議を開いた。









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こうしているうちに、日本の政治や金融情勢は益々悪化の一途になり、奇病を発症した人に仕事の意欲がなくなり会社を休む人が増大していった。


それは厚生労働省が余計なことを発表したからであった。


それは、奇病を発症した人は生活保護レベルの保障を行うということだ。


奇病と認定されたなら所得税や住民税も無料となり偽装した奇病患者が増えていた。



奇病認定カードというものを発行してカードを見せたなら遊園地等では優先的にアトラクションに入ることが出来る。奇病カードを持つことは誰よりも優先的になるという変な形になった。



この政府の決定が逆に国内の混乱を大きくさせていたのだ。




仕事をしなくても最低限の所得の保障がある。若者や老人は外に出ることが多くなっていた。



「おいおい。何だか変な国になったぞ。こんな予想はしていなかった?」


「奇病患者のほうが裕福になっている。もう、一千万人を超えたらしい。その中には偽装患者も多いぞ。こんなことになるなんて?」


「あぁ、それが本来の人間の姿だよ。言葉の語尾ぐらいでは何とも思わなくなったということだよ。死ぬことはないし国が面倒をみてくれる。会話をしなくても携帯のメールで何とでもなる」


「しかし、野菜がないことで困るとは思わないのか?」


「昔から健康のために野菜を・・・と言ってはいるが、野菜がなくても病気にならないのなら関係ないのだよ。便秘になっても便秘の薬もあるし、今のところは困っていない人が多いということだよ。肉や魚介も国内産だけでは無理だから闇のルートで買っている。つまり、ニンやピーになったとしても、それ以上のことがない限りは心配していないということだよ。さて、次のステップに移るとするかい?」


「例のあれかい?」


「これで最後だよ。俺たちの逆襲は半分は成功したが半分は失敗だった。あの国からの野菜派危険だということまでは知らせることが出来なかった。これから知らせてやるさ・・・ハハハ」



このころになると、家庭で野菜を作る人も多くなっていた。庭のある人は庭で。ベランダのある人はベランダに土を入れて栽培していた。



土地を持っている人は土地のない人に貸したりしていた。



逆に食べ物に対して感謝の気持ちを持つ人が増え、無駄な廃棄食品もなくなっていた。



野原や山に行けば色々な食べられる雑草もあるし、取れない人は近所の人から貰うことも出来る。



人として人に対する優しい気持ちが蘇ってきたと思われた。



長い間、この国が忘れていたことなのであった。




ホームレスの人は公園を開墾して野菜を作り、それを近所の人に配る。


近所の人はホームレスに温かい飲み物等を配る。



昔のような人との付合いが復活したような光景が全国で見られるようになった。



休耕地は野菜作りのために無料で貸し出され、若者は農業のありがたさというものを実感した。



肉や魚介の値段も落ち着きを取り戻し、さらに大手の飲食チェーンの姿もなくなっていた。



町には昔ながらの定食屋のような店が増えていた。



「中野教授・・・これを・・・これを見て下さい。何か変なものが?・・・」


「何だジャガ?」


「発症者の胃液の中の成分ですが、電子顕微鏡に映っているのです。何かの文字のように見えますが?こんなウイルスは見たことがありません」



中野教授は顕微鏡を覗いた。



「何ジャガ?・・・何だこれは?こんな形のウイルスは見たことがないジャガ・・・ウイルスを画像処理して拡大してくれないかジャガ?」



数分後拡大されたウイルスの写真を見た。


「ウイルスじゃないジャガ。ウイルスのようだが、どこかの国の文字ジャガ。あっ、あの国の文字だジャガ。これがニンという言葉の原因かもしれないジャガ?他のニン患者の胃液も確認してくれジャガ」


五人のニン患者には共通した文字のウイルスのようなものが発見された。


キャという言葉の患者も同じであった。タマもピーもナス・・・も共通の文字のように見える。




中野教授は緊急の会議を数日後に招集した。


ワクチンの製造は進んでいたのであるが、あまりにも多い奇病患者のために時間がかかる。



ニンの患者だけでも半年はかかるという見通しだった。









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「俺はニン・・・安物の野菜は食べていないニン・・・金もあるしニン・・・国民とは違うニン」


「総理の会見は終わります」と、官房長官が言った。



総理は確かに国産の高級な野菜しか食べていないと思っていたのだが、昨夜、料亭に行き食べた野菜の中に、あの国の野菜が混じっていたのだ。



混じっていたというよりも、料亭に卸す業者が偽装していたのだ。



総理を含め、与党の幹事長や政調会長にも発症していた。




「総理官邸から横田総理の記者会見の模様をお送りしました。さて、今田記者・・・さきほどの話を続けて下さい。東大の今田さん・・・」


「はい、今田です。さきほどの話の続きですが、どうやら政府としても固まっていないようですが?」


「勝手なことを言うんじゃないジャガ。キャベツでしか結果はないジャガ・・・」


「今田さん・・・こちらで大変なことが起きていますので一旦中継を中断します」



中野教授の中継は中断された。というのは、総理の会見で逆に国民は不安になり、問合せの電話で放送局はパニックになっていたのだ。



中野教授にしても、あまりにも本当のことを言うので放送局としてよりも政府からの圧力で中継はなくなったのだ。




「おいおい、面白いことになったぞ。いくら有機の高級な野菜と言っても業者は金儲けのために偽装するということだ。この国も同じようなものだな?総理まで騙されるとは?」


「最近、裏ルートで出回っていたニンジン君だよ。食べた人全員が発症することはないから、裏のルートでは出回っていたんだよ。それを総理が食べたということだ」


「ハハハ・・・結局は食べたい人がいるということだよ。有機と嘘をついて少しだけ安い値段だと人は買う。安いから不安はあるが、まさか、こんなに大きなことになっているのだから、もう偽装はないと信じている。まったくバカな国民だよ」



この総理の会見放送で日本中は騒然としていた。



キャという語尾の人は先にワクチンが貰えるが、それ以外の人は開発すらされていないということが発覚したのだ。何というおそまつな会見なのだ。


政府としてはこの事態を収拾すべく緊急に翌朝会見を開くということになった。



総理は茫然自失なので官房長官が話すという。



この奇病のことで内閣支持率は十パーセント台にまで落ち込んでいた。



「官房長官の武藤です。国民の皆様にお知らせがあります。全ての言葉のワクチンを開発することになりました。安心して下さい。もう、時間の問題です。今の内閣でなければ不可能です。野党は何やかやと言っていますが、野党は所詮野党です。何も出来ません」


「官房長官。ニンもタマもピーも開発するという決定ですか?」


「そうです。国内の全ての製薬メーカーに依頼しました」


「しかし、元になる有機野菜の量は確保されているのですか?」


「大丈夫です。足りないものは作ります。全国の有機野菜農家にも連絡しています。とにかく、有機野菜はワクチン製造のために販売中止します」


「それは・・・とんでもないことですが?」


「何がだね?」


「そんなことをしたなら国内で野菜は売らないということですよね?」


「えっ・・・」


「今は有機野菜しか流通していないのですよ。そんなことをしたなら大変なことになります」


「仕方ない。野菜の代わりに他のものを食べてもらう。野菜の代わりに豆でもいいだろう?豆は豆腐になるし、豆で野菜の形を作ることも出来る。豆が嫌なら雑草でもいい。昔は雑草も食べていたんだ。それとシイタケやマツタケもある。色々とキノコもあるじゃないか?そうだ・・・肉も魚もある。野菜がなくても死にはしない・・・米やウドン・・・ソバもあるし果物もある」


「・・・確かに・・・」


「国民が団結して乗り切ることが大事なんだ。野党には出来ないことだ」


「官房長官・・・ワクチンはいつごろ出来るのですか?」


「それは、厚生労働大臣に聞いてくれ。これで私の会見は終わる」


「厚生労働大臣の益田です。ワクチンはニンを最初に作りますが、続いてキャ、タマ、ナス、ピーと続きます。もう安心です」


「大臣・・・キャからではないのですか?」


「・・・ニンからです」


「総理や幹事長、政調会長がニンだからですか?」


「・・・会見を終わります」



と、言い残して厚生労働大臣はその場から姿を消した。


結局、火に油を注いだ形になっていた。



総理がニンなので最初はニンになったのだろう。









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三章 戦いの始まり

「おいおい、とうとう発見されたな。どうする?」


「たいしたことはない。有機野菜からの抽出だけだよ。俺たちには奥の手もある」


「それはそうだけど・・・あれまでやるのか?」


「様子を見てから決めよう。どちらにしてもワクチンを作るのには時間がかかる。数百万人分のワクチンだ。とにかく楽しむことが一番だ。この国には有機野菜は少ない。これから作るとしても時間がかかる。しばらく様子をみよう」



研究結果は政府に報告された。



政府としても、このワクチンに頼るしかないということで、最初はキャベツから始まることになった。このワクチンで治るなら?



「七時のニュースです。今夜は時間を延長してお送りします。奇病のワクチンが開発されたということです。東大の中野教授が開発者です。今田記者が東大の中野教授の研究室に行っています。今田さん・・・お願いします」


「はい、今田です。今日は中野教授にお話を伺います。やっとワクチンが開発されたということですが、開発のきっかけは何でしょうか?」


「子供ジャガ・・・子供がヒントをくれたのですジャガ・・・語尾は野菜の名前の一部ジャガ。それがヒントになっていたジャガ」


「ということは、教授はジャガイモということになるのですか?」


「そうジャガ・・・私はキャベツを研究して開発することが出来ジャガ。有機キャベツの成分を抽出したジャガ」


「有機だけと言うことですか?農薬を使った国産野菜は駄目ということですか?」


「有機だけジャガ・・・農薬の野菜は全て無理ジャガ」


「なるほど。しかし、キャベツだけというのはどういうことですか?他の野菜ではワクチンを作らないとうことですか?」


「まずキャベツジャガ・・・それから順次他の野菜にいく予定ジャガ」


「次は何の野菜なのですか??」


「それは知らないジャガ・・・」


「今田さん、総理からの発表の時間になりました。総理官邸の山根記者を呼んでみます。総理官邸の山根さん・・・」


「はい、総理官邸の山根です。これから、総理からの重大な発表があるということです。横田総理が会見場に現れました・・・」


「横田です。国民の皆様によい報告があります。奇病のワクチンが開発されました。安心してください。順次、ワクチン開発に着手します。まず、キャベツからです。もう奇病で悩むことはありません。国民のことを考えてワクチンを開発したのです。このことは歴史に残る偉業だと思っております。私の内閣だからこそ出来たのです。関係各大臣の尽力のたまものです。安心して下さい。私は国民の生活が第一と考えております。もうすぐです・・・」


「総理・・・キャベツからということですが、次は何の野菜ですか?国民は知りたがっています」


「・・・官房長官?次は何だ?」


「・・・総理・・・決まっておりません。そのことは決まっておりません。まず、キャベツから・・・」


「うん・・・決まっていないということだ。だが、心配はいらない。多分、タマネギやナスだと・・・いや、ニンジンか?ピーマンになるかもしれない」


「総理、それでは国民は安心できません。キャベツもいいのですが、どの言葉が一番多いとかのデータはないのですか?一番多い言葉から始めるという考えはないのですか?」


「いや、キャベツだ。キャベツの実験結果しかない・・・」


「それならば、国民の皆が安心することはないかと?」


「とにかくキャベツなのニン・・・えっニン・・・俺もニン・・・ニンジンニン・・・ああニン」


「総理・・・どうしました?総理も・・・奇病に?」


「そんなバカニン・・・俺は国産の高い野菜しか食べていないニン・・・俺がかかるはずはないニン・・・どうしてニン?・・・」



総理は完全に自分を見失っていた。記者会見場は大騒ぎになっていた。









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政府の担当官が総理に伝え、それが専門チームの中野教授にも報告された。



「教授、子供のたわごとかもしれませんが何となく?」


「野菜の名前の一部を言っているというのか?確かに、今までの言葉は、全てが野菜の名前の一部だ。しかし、そんなことがあるのか?理論上でも理解できないし・・・もし、それが本当だとしたなら大変なことだ。キャベツを食べた人はキャという言葉を発することになる?」


「そうです。しかし、人によっては何種類もの野菜を食べていたと思いますが、どうして一種類の野菜の名前だけを言うのでしょうか?もしそうなら何種類もの言葉になってもいいと思っていますが?教授はどう思われますか?」


「とにかく、一度チームで検討してみよう。至急、召集してくれないか?」


ということで、緊急に特別専門チームが対策本部に集められた。



国内の一流学者や識者、さらに外国の学者も招聘された。



「子供の意見なのですが、一笑にふすことかもしれません。しかし、こういう状況ですので緊急会議を開催したいと思いまして皆様にご足労をおかけしました。私どもの調査でも言葉の語尾は確かに野菜の名前の一部と一致しております。それについて忌憚のない意見をお願いしたいと思っております」


「確かに野菜の名前の一部ということは理解出来るが、その言葉を発する人がその野菜を多く食べたという立証はできているのですか?」


「えぇ、その立証をしてみましたが、キャとかタマとか言う人がキャベツやタマネギを他の野菜よりも多く摂取したということはありませんでした」


「それならば、このことは何の意味もないと思いますが?」


「意味のないことはないでしょう。この場で何らかの発見があればいいと思っています。そんなに簡単に片付けてもらっては集まった意味がない。もう少し意見を出してほしいのです」


「だから、食べた野菜の名前を言うということと何の関係があるのかと聞いているのです。もう少し、理論的に説明してもらわないと話にならん」


「理論?理論が分かれば解決しているでしょう。何も分からないのに理論ということは意味のないことです。世界初の奇病なんですよ。今までの常識を覆す奇病です。今までの常識や理論は忘れて議論してほしい。何かのヒントがほしいのです。皆さんの意見の中に大きな解決のヒントがあるかもしれません。だから、議論してほしいのです」



学者というものは理屈や理論外については何も言えないのだろうか?



非常識なことが起こっている、しかし、非常識であるからこそ簡単に片付けることなく議論してほしいと中野教授は言うのであった。



「私は中国人です。日本にいる中国人も中国語の語尾にキャとかニンとかピーになるのです。普通ならば、中国語で野菜の名前を言うと思います。しかし、日本語を話せない中国人も日本語のピーとかなんです。つまり、この奇妙な語尾の言葉は世界共通ではないですか?」


「私はアメリカ人ですが、確かに英語の語尾もピーとかになります。しかし、世界共通というのには無理がある。それは、この奇病は日本だけで発症しているということです」


「そうですね。世界中で日本だけ。これは共通語ではないと思います。本来の日本語ということで決定してもいいと思います。そうなると、この国においてどの国籍の人であったとしても日本語を話す・・・不思議なことです」


「それは何の解決にもならない。事実を言っているだけだ」



と、議論は熱くなったのであるが、結局何も解決の道はなかった。



ただ、キャとかにニンとかタマ・・・は日本語だと断定されただけであった。









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さらに、大手デパートでも不思議な現象が起きた。



「いらっしゃいませ。何かお探しでしょうか?」


「エルメスのバッグなんだけど?女房に買ってやろうと思ってね」


「エルメスですね?一階の店舗になります」


「初めて来たので分からないが?」


「一階です。ここをまっすぐに行って下さい。そうしたらあります」


「案内はしてくれないのか?」


「この場所から離れられないのです。ご面倒ですが・・・」


「エルメスのバーキンを買うと言っているのだぞ」


「はぁ・・・お得意様でしょうか?」


「だから初めてだと言っているだろう」


「・・・」


「埼玉から来たんだぞ。もっと親切にしてもいいんじゃないか?農家なんだが・・・」


「農家?農業をされているんですか?」


「そうだ。野菜とか作っている」


「大変失礼いたしました。私がご案内させていただきます。大変失礼いたしました」


「農家と言えばいいのか?」


「早くおっしゃっていただけたなら・・・さっ、こちらになります」



農家だということで、どんな高級な店でも対応はビップとなっていた。


また、農家の人たちには、ブラックカードという支払い上限のないカードが取得できた。



高級外車のディーラーでも農家の人たちは競って車を買い、そして豪邸を建てる人もかなりの数になっていた。建築業界は農家をターゲットとして高級な注文住宅を販売していた。



野菜の高騰で世の中のシステムが大きく変化し、農業富裕層という言葉まで出たのだ。



最初の発症から半年が経過し、政府としては打つ手なしという悲壮感が漂っていた。



対策専門チームにも諦めの色が強くなっていた時のことであった。

一人の子供が政府にメールを送っていた。



横田総理大臣へ

僕のお父さんも変な病気にかかっています。言葉の最後がタマです。

叔母さんは、言葉の最後がピーです。

従兄は、キャです。皆が集まると大変です。

僕も早く野菜を食べたいのです。

キャベツとタマネギが特に好きです。

肉や魚は、もういいです。

友達の家もそうです。野菜が食べられないので困ります。

僕はこの病気で思ったことがあります。

キャとかタマとかピーは野菜の名前だと思います。

調べてほしいのです。




以上が要約したメールの内容であった。










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都内のスーパーの野菜売場では誰も買わなくなり、全国の大都市のスーパーも同じことが起こった。



「おい、何だか発見されそうだな?」


「大丈夫だよ。何も分かっちゃいない。スーパーでの野菜が売れなくなることは予想していたことだよ・・・ハハハ」


「外国産の野菜が売れないから国産野菜が高騰しているよ。大根が一本二千円だって?」


「それは金持ちだけだよ。貧乏人や飲食店では使うしかない。小さな飲食店では国産と言って俺たちを使っている。どんなに国内野菜が高騰しても外国産を使うしかない人もいるんだよ。それが狙いだよ。見てみろよ、田舎でも発症者が出始めている。金持ちはいいけど、貧乏人は無理だ。まぁ、当分は仲間がやって来るから面白いことが続く。原因が分かっていないのだから風評みたいなものだよ。ほら、都内の大手のスーパーでは外国産の野菜コーナーがなくなったから売り上げが落ちている。国内の農家へ直接買い付けに行っているが、農家も安くは出さない。明日からは大根一本が五千円になるぞ」


「俺たちは農家の味方かい?」


「それは違う。農家を助けるということはない。この国を助けるということだよ。早く、あの国からだと気づいてくれればいいが?」



この奇病は日本だけであるが原因は不明。



ただ、外国産の野菜が危ないという風評だけなのだ。何の根拠もない。


国内野菜は驚くほど高騰し、普通の人の口に入ることはなくなっていた。


全国の八百屋は、まるで高級ブランド品を扱う店へと変身していた。


ピーマン五個で五千円。ニンジンが二本で四千円。タマネギも三個で三千円。

それにともなって、全国の農家への襲撃も起きるようになっていた。



ある長野の農家は、夜中に襲撃されて一家皆殺しも起きた。



野菜だけではなく金品も強奪されたのだ。



全国の警察も担当部署を作り農家への巡回を強めるように警察庁から指示があった。



政府としては何とかして原因を突き止めることに全力を出していたが結局何も分からない。



「ほら見ろよ。食べ物がおかしくなると全ての機能が麻痺してしまう。殺人も起きて申し訳ないが仕方のないことだよ」


「そうだな。そこまでは考えていなかったよ。食べ物がおかしくなるとこんなことになるのか?」


「そういうことだ」


「俺たちの意思を無視した罰だ。仕方がない・・・」


「それと、俺たちの仲間だけでいいのか?豆君は?」


「それはいい考えだ。連絡しておこう」


「形のある仲間だけではなくて果汁になっているのは?」


「それもいい考えだよ。飲料メーカーにいる仲間にも連絡してみる」


「ここまできたなら徹底的にやろう。これも罰だ・・・いい気味さ」


「でも、子供たちが可哀想だな?」

「何で?」


「俺の入っている主婦には子供がいるんだ。その子が野菜が好きなんだよ。肉野菜炒めだけど野菜がなくて肉炒めになっているんだ。少し可哀想だと思ってね」


「それは心が痛むが、将来を考えたなら仕方がない。今は、諦めてもらうしかないな」




その奇病のせいで日本中に不思議な現象が起きていた。


野菜が奇病の発生源という風評が消えることはなかった。



「いらっしゃい・・・何にしますか?当店は国産だけの野菜です」


「そうだね。トンカツ定食にします」


「ありがとうございます。トンカツ一丁・・・」


「これって?キャベツはないのですか?」


「ここにも書いてありますが、キャベツは別料金となります。とにかく野菜が高いので・・・」


キャベツのないトンカツ定食であり、さらに、味噌汁にも野菜は入っていなかった。



「キャベツのないトンカツ定食は初めてだよ。しかし、この国はどうなっているんだろうね?」


「そうなんですよ。こんなに野菜が高騰してしまうと、うちみたいな零細の飲食店では無理ですよ。キャベツも別料金としていますが、ここ何日も出たことはないです。キャベツだけのほうが高いのですから・・・」


「俺たちサラリーマンは大変なんだよ。昼のランチだけど、肉か魚料理しか食べられない。昼から高価な野菜の入っている料理は無理だよ。体の調子がおかしくなりそうだよ」



確かに、野菜不足の人が増えているのは事実だった。



数十万人が発症し、さらに増えているが原因は不明。



政府は、緊急で外国の野菜を輸入することを決めたのだが、国民の誰も買うことはなかった。









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「おい、何だか発見されそうだな?」


「大丈夫だよ。何も分かっちゃいない。スーパーでの野菜が売れなくなることは予想していたことだよ・・・ハハハ」


「外国産の野菜が売れないから国産野菜が高騰しているよ。大根が一本二千円だって?」


「それは金持ちだけだよ。貧乏人や飲食店では使うしかない。小さな飲食店では国産と言って俺たちを使っている。どんなに国内野菜が高騰しても外国産を使うしかない人もいるんだよ。それが狙いだよ。見てみろよ、田舎でも発症者が出始めている。金持ちはいいけど、貧乏人は無理だ。まぁ、当分は仲間がやって来るから面白いことが続く。原因が分かっていないのだから風評みたいなものだよ。ほら、都内の大手のスーパーでは外国産の野菜コーナーがなくなったから売り上げが落ちている。国内の農家へ直接買い付けに行っているが、農家も安くは出さない。明日からは大根一本が五千円になるぞ」


「俺たちは農家の味方かい?」


「それは違う。農家を助けるということはない。この国を助けるということだよ。早く、あの国からだと気づいてくれればいいが?」



この奇病は日本だけであるが原因は不明。


ただ、外国産の野菜が危ないという風評だけなのだ。何の根拠もない。


国内野菜は驚くほど高騰し、普通の人の口に入ることはなくなっていた。


全国の八百屋は、まるで高級ブランド品を扱う店へと変身していた。



ピーマン五個で五千円。ニンジンが二本で四千円。タマネギも三個で三千円。


それにともなって、全国の農家への襲撃も起きるようになっていた。



ある長野の農家は、夜中に襲撃されて一家皆殺しも起きた。


野菜だけではなく金品も強奪されたのだ。



全国の警察も担当部署を作り農家への巡回を強めるように警察庁から指示があった。



政府としては何とかして原因を突き止めることに全力を出していたが結局何も分からない。




「ほら見ろよ。食べ物がおかしくなると全ての機能が麻痺してしまう。殺人も起きて申し訳ないが仕方のないことだよ」


「そうだな。そこまでは考えていなかったよ。食べ物がおかしくなるとこんなことになるのか?」


「そういうことだな」


「俺たちの意思を無視した罰だ。仕方がないな・・・」


「それと、俺たちの仲間だけでいいのか?豆君は?」


「それはいい考えだ。連絡しておこう」


「形のある仲間だけではなくて果汁になっているのは?」


「それもいい考えだよ。飲料メーカーにいる仲間にも連絡してみる」


「ここまできたなら徹底的にやろう。これも罰だ・・・いい気味さ」


「でも、子供たちが可哀想だな?」


「何で?」


「俺の入っている主婦には子供がいるんだ。その子が野菜が好きなんだよ。肉野菜炒めだけど野菜がなくて肉炒めになっているんだ。少し可哀想だと思ってね」


「それは心が痛むが、将来を考えたなら仕方がない。今は、諦めてもらうしかないな」



その奇病のせいで日本中に不思議な現象が起きていた。



野菜が奇病の発生源という風評が消えることはなかった。



「いらっしゃい・・・何にしますか?当店は国産だけの野菜です」


「そうだね。トンカツ定食にします」


「ありがとうございます。トンカツ一丁・・・」


「これって?キャベツはないのですか?」


「ここにも書いてありますが、キャベツは別料金となります。とにかく野菜が高いので・・・」



キャベツのないトンカツ定食であり、さらに、味噌汁にも野菜は入っていなかった。



「キャベツのないトンカツ定食は初めてだよ。しかし、この国はどうなっているんだろうね?」


「そうなんですよ。こんなに野菜が高騰してしまうと、うちみたいな零細の飲食店では無理ですよ。キャベツも別料金としていますが、ここ何日も出たことはないです。キャベツだけのほうが高いのですから・・・」


「俺たちサラリーマンは大変なんだよ。昼のランチだけど、肉か魚料理しか食べられない。昼から高価な野菜の入っている料理は無理だよ。体の調子がおかしくなりそうだよ」



確かに、野菜不足の人が増えているのは事実だった。



数十万人が発症し、さらに増えているが原因は不明。



政府は、緊急で外国の野菜を輸入することを決めたのだが、国民の誰も買うことはなかった。



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