■勝汰章の著作刊行本

 「笑顔になるための246のことば」

  悲しみを乗り越える時に・・・

夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/

2030年までの運勢鑑定付

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都内のスーパーの野菜売場では誰も買わなくなり、全国の大都市のスーパーも同じことが起こった。



「おい、何だか発見されそうだな?」


「大丈夫だよ。何も分かっちゃいない。スーパーでの野菜が売れなくなることは予想していたことだよ・・・ハハハ」


「外国産の野菜が売れないから国産野菜が高騰しているよ。大根が一本二千円だって?」


「それは金持ちだけだよ。貧乏人や飲食店では使うしかない。小さな飲食店では国産と言って俺たちを使っている。どんなに国内野菜が高騰しても外国産を使うしかない人もいるんだよ。それが狙いだよ。見てみろよ、田舎でも発症者が出始めている。金持ちはいいけど、貧乏人は無理だ。まぁ、当分は仲間がやって来るから面白いことが続く。原因が分かっていないのだから風評みたいなものだよ。ほら、都内の大手のスーパーでは外国産の野菜コーナーがなくなったから売り上げが落ちている。国内の農家へ直接買い付けに行っているが、農家も安くは出さない。明日からは大根一本が五千円になるぞ」


「俺たちは農家の味方かい?」


「それは違う。農家を助けるということはない。この国を助けるということだよ。早く、あの国からだと気づいてくれればいいが?」



この奇病は日本だけであるが原因は不明。


ただ、外国産の野菜が危ないという風評だけなのだ。何の根拠もない。


国内野菜は驚くほど高騰し、普通の人の口に入ることはなくなっていた。


全国の八百屋は、まるで高級ブランド品を扱う店へと変身していた。



ピーマン五個で五千円。ニンジンが二本で四千円。タマネギも三個で三千円。


それにともなって、全国の農家への襲撃も起きるようになっていた。



ある長野の農家は、夜中に襲撃されて一家皆殺しも起きた。


野菜だけではなく金品も強奪されたのだ。



全国の警察も担当部署を作り農家への巡回を強めるように警察庁から指示があった。



政府としては何とかして原因を突き止めることに全力を出していたが結局何も分からない。




「ほら見ろよ。食べ物がおかしくなると全ての機能が麻痺してしまう。殺人も起きて申し訳ないが仕方のないことだよ」


「そうだな。そこまでは考えていなかったよ。食べ物がおかしくなるとこんなことになるのか?」


「そういうことだな」


「俺たちの意思を無視した罰だ。仕方がないな・・・」


「それと、俺たちの仲間だけでいいのか?豆君は?」


「それはいい考えだ。連絡しておこう」


「形のある仲間だけではなくて果汁になっているのは?」


「それもいい考えだよ。飲料メーカーにいる仲間にも連絡してみる」


「ここまできたなら徹底的にやろう。これも罰だ・・・いい気味さ」


「でも、子供たちが可哀想だな?」


「何で?」


「俺の入っている主婦には子供がいるんだ。その子が野菜が好きなんだよ。肉野菜炒めだけど野菜がなくて肉炒めになっているんだ。少し可哀想だと思ってね」


「それは心が痛むが、将来を考えたなら仕方がない。今は、諦めてもらうしかないな」



その奇病のせいで日本中に不思議な現象が起きていた。



野菜が奇病の発生源という風評が消えることはなかった。



「いらっしゃい・・・何にしますか?当店は国産だけの野菜です」


「そうだね。トンカツ定食にします」


「ありがとうございます。トンカツ一丁・・・」


「これって?キャベツはないのですか?」


「ここにも書いてありますが、キャベツは別料金となります。とにかく野菜が高いので・・・」



キャベツのないトンカツ定食であり、さらに、味噌汁にも野菜は入っていなかった。



「キャベツのないトンカツ定食は初めてだよ。しかし、この国はどうなっているんだろうね?」


「そうなんですよ。こんなに野菜が高騰してしまうと、うちみたいな零細の飲食店では無理ですよ。キャベツも別料金としていますが、ここ何日も出たことはないです。キャベツだけのほうが高いのですから・・・」


「俺たちサラリーマンは大変なんだよ。昼のランチだけど、肉か魚料理しか食べられない。昼から高価な野菜の入っている料理は無理だよ。体の調子がおかしくなりそうだよ」



確かに、野菜不足の人が増えているのは事実だった。



数十万人が発症し、さらに増えているが原因は不明。



政府は、緊急で外国の野菜を輸入することを決めたのだが、国民の誰も買うことはなかった。



さらに、大手デパートでも不思議な現象が起きた。






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