■勝汰章の著作刊行本

 「笑顔になるための246のことば」

  悲しみを乗り越える時に・・・

夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/

2030年までの運勢鑑定付

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「俺はニン・・・安物の野菜は食べていないニン・・・金もあるしニン・・・国民とは違うニン」


「総理の会見は終わります」と、官房長官が言った。



総理は確かに国産の高級な野菜しか食べていないと思っていたのだが、昨夜、料亭に行き食べた野菜の中に、あの国の野菜が混じっていたのだ。



混じっていたというよりも、料亭に卸す業者が偽装していたのだ。



総理を含め、与党の幹事長や政調会長にも発症していた。




「総理官邸から横田総理の記者会見の模様をお送りしました。さて、今田記者・・・さきほどの話を続けて下さい。東大の今田さん・・・」


「はい、今田です。さきほどの話の続きですが、どうやら政府としても固まっていないようですが?」


「勝手なことを言うんじゃないジャガ。キャベツでしか結果はないジャガ・・・」


「今田さん・・・こちらで大変なことが起きていますので一旦中継を中断します」



中野教授の中継は中断された。というのは、総理の会見で逆に国民は不安になり、問合せの電話で放送局はパニックになっていたのだ。



中野教授にしても、あまりにも本当のことを言うので放送局としてよりも政府からの圧力で中継はなくなったのだ。




「おいおい、面白いことになったぞ。いくら有機の高級な野菜と言っても業者は金儲けのために偽装するということだ。この国も同じようなものだな?総理まで騙されるとは?」


「最近、裏ルートで出回っていたニンジン君だよ。食べた人全員が発症することはないから、裏のルートでは出回っていたんだよ。それを総理が食べたということだ」


「ハハハ・・・結局は食べたい人がいるということだよ。有機と嘘をついて少しだけ安い値段だと人は買う。安いから不安はあるが、まさか、こんなに大きなことになっているのだから、もう偽装はないと信じている。まったくバカな国民だよ」



この総理の会見放送で日本中は騒然としていた。



キャという語尾の人は先にワクチンが貰えるが、それ以外の人は開発すらされていないということが発覚したのだ。何というおそまつな会見なのだ。


政府としてはこの事態を収拾すべく緊急に翌朝会見を開くということになった。



総理は茫然自失なので官房長官が話すという。



この奇病のことで内閣支持率は十パーセント台にまで落ち込んでいた。



「官房長官の武藤です。国民の皆様にお知らせがあります。全ての言葉のワクチンを開発することになりました。安心して下さい。もう、時間の問題です。今の内閣でなければ不可能です。野党は何やかやと言っていますが、野党は所詮野党です。何も出来ません」


「官房長官。ニンもタマもピーも開発するという決定ですか?」


「そうです。国内の全ての製薬メーカーに依頼しました」


「しかし、元になる有機野菜の量は確保されているのですか?」


「大丈夫です。足りないものは作ります。全国の有機野菜農家にも連絡しています。とにかく、有機野菜はワクチン製造のために販売中止します」


「それは・・・とんでもないことですが?」


「何がだね?」


「そんなことをしたなら国内で野菜は売らないということですよね?」


「えっ・・・」


「今は有機野菜しか流通していないのですよ。そんなことをしたなら大変なことになります」


「仕方ない。野菜の代わりに他のものを食べてもらう。野菜の代わりに豆でもいいだろう?豆は豆腐になるし、豆で野菜の形を作ることも出来る。豆が嫌なら雑草でもいい。昔は雑草も食べていたんだ。それとシイタケやマツタケもある。色々とキノコもあるじゃないか?そうだ・・・肉も魚もある。野菜がなくても死にはしない・・・米やウドン・・・ソバもあるし果物もある」


「・・・確かに・・・」


「国民が団結して乗り切ることが大事なんだ。野党には出来ないことだ」


「官房長官・・・ワクチンはいつごろ出来るのですか?」


「それは、厚生労働大臣に聞いてくれ。これで私の会見は終わる」


「厚生労働大臣の益田です。ワクチンはニンを最初に作りますが、続いてキャ、タマ、ナス、ピーと続きます。もう安心です」


「大臣・・・キャからではないのですか?」


「・・・ニンからです」


「総理や幹事長、政調会長がニンだからですか?」


「・・・会見を終わります」



と、言い残して厚生労働大臣はその場から姿を消した。


結局、火に油を注いだ形になっていた。



総理がニンなので最初はニンになったのだろう。









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