■勝汰章の著作刊行本
「笑顔になるための246のことば」
悲しみを乗り越える時に・・・
夫婦/恋愛/会社、仕事/子供/家族/友情、信頼/お金/病気、事故/生と死/挫折/セックス/男と女/今/
2030年までの運勢鑑定付
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「そうです。時間に署長室へ行って下さい。それでは・・・」
「あのぅ、警察署はどこにあるのですか?」
「言い忘れました。駅のタクシーを使って下さい。料金はかかりませんので・・・では」
何だ、携帯電話のことではないのか?それにしても何だろう?
署長が何の用事なのだろう?
その夜も、寝つきの悪い日となった。
翌朝、駅のタクシーに乗り警察までと告げると、運転手は「何かやったのかい?」
と、聞く。
「いえ、署長さんに来いと言われて・・・だから」
「お客さん、それを早く言ってくれないと困るなぁ・・・あんたの名前は?」
「山田茂ですが?」
「山田、山田茂さん・・・あっ、これだ・・・」と、何やらノートを見ている。
そして「署長さんからだね。二階の部屋だから・・・それと、無料だよ」
タクシー運転手が僕のことを知っている。何なのだ?
「あのぅ・・・」
「警察に呼ばれている人は、毎日連絡があってね。それが普通なんだよ。あんたは新人だろう?署長からの呼び出しなら、いいことがあると思うよ。運のいい人だな」
運がいいとは何なのだろうか?
大通りを過ぎて、田園風景が続いている道を走る。途中に各学校が並んで建っていた。
そして大きな二階建の警察署が見えてきた。とても立派な作りだ。
こんな田舎警察の建物とは思えない。
タクシーから降りると受付に行き署長の部屋を尋ねた。七時五分前になっていた。
「署長さんから呼ばれているのですが?」
「山田さんですね。二階の奥になります」と、小奇麗な女が言う。
僕のことはすでに知っているのだろう。二階へと階段を上ると署長室と書かれていた。
ドアをノックすると中から、どうぞ・・・と署長の声がした。
「山田さんか・・・ご苦労。とりあえず座ってくれ。君を呼んだのは、君と美幸との結婚のことだ。美幸は問題ないと言っている。君も異論はないな?」
「えっ、いきなり結婚と言われても・・・僕にはそんな気持ちは・・・」
「ないというのか?」
「ないというよりも、あまりにも突然なので・・・」
「結婚というものは突然のことなのだよ。この街では当たり前のことだ。この街で暮らしていきたいのじゃないのか?それならば、結婚しなさい」
「しかし、急に言われても・・・美幸さんの気持ちは?」
「さっき言っただろう。美幸は結婚してもいいと言っている。何の問題もない」
「二日前に会っただけです。どういう人なのかも知りません」
「どういう人?俺がいいと言っているんだ。つべこべ言わずに結婚しろ」
「・・・考えさせてもらっても・・・」
「煮え切らない男だな。この街で暮らしていきたいのだろう?」
「結婚しないと暮らしていけないのですか?」
「いけないな・・・当たり前だ。この街には家族の日というものがある。それは知っているだろう。この街のルールなのだよ。家族の日というのは、逆の意味では早く結婚して家族を作り安定した生活を送るということだ。早ければ早いほうがいい。独身の奴らは早く結婚して家族を作る。そういうことだ。独身でいるとろくなことはない」
「どういう意味ですか?」
「教えてやろう。独身は住民税が異常に高いのだ」
「そうですか。でも、美幸さんは二十六才まで何で結婚しなかったのですか?」
「相手がいなかったということだ。この街の若い奴らは早く結婚するから、美幸の相手がいなかったということだ。それで、君に白羽の矢を立てた。結婚するな?」
「・・・一つ聞いてもいいですか?住民税が高いということですが、どれぐらい高いのですか?」
「君の場合は、六十万円の給料だ。とすると半分が住民税になる。つまり、色々と引いてみると手取りとしては二十万円以下になるだろう。結婚したなら、住民税は二万円だ。どうする?」
「えっ、そんな差になるのですか?」
「街のルールだ。考えることはないだろう。それと、結婚したなら男としての処理も問題ない。女も喜ぶ。街には風俗店というところはないし、女が売春をしたなら罰金が三千万円だ。さらに、相手の男も同じ額の罰金だ。そうすると、他の町に行って処理しようとする奴らがいるが、それが発覚したなら罰金五千万円だ。それと、そういうことをした奴らを告発すると街から褒賞金として一千万円が出る。まぁ、今まで一回もないが・・・ハハハ。つまり、そんなバカなことをする奴はいないということだ。欲望の処理のために、そんな罰金を払いたくないだろう?」
僕は、数日したら他の町の風俗に行って処理してもらおうかと思っていたのだ。
そんなルールがあったのだ。しかし、誰にも言わなければバレルことはない。
「署長さん、誰にも秘密で行けば?・・・」
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