この投稿は、2015年に札幌市の手稲区に在住していた時のお話になります。
2008年位からわたしは9mm Parabellum Bulletのライブに通いつめており、
今回のライブのお話は相当通いつめた中でもかなり珍しい機会のお話として
後々読み返せるようにということで書いていたお話です。
今回はなかなか珍しい形態のライブハウスでのアコースティックライブでの、
普段の激しい9mmとはガラッと違うイメージのライブのお話です。
同年8月のライジングサンでの小さい舞台で行われたライブにもつながった
距離感皆無で、やんちゃな客の心配もしなくていい優しい舞台ってことで、
普段の9mmとの違いを実感いただけると嬉しく思います。
当時はTwitlongerと、mixiでの公開でした。
お暇つぶしにお読みいただければ幸いです。
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<<20150222 菅原卓郎 弾き語りツアー 2015@京都SOLE CAFE ライブレポ>>
今年初の9mmライブ鑑賞は卓郎さんのソロ弾き語りツアーになりました。
ちょっとセットリストを順番通りに覚えている自信がないので、演奏された曲のリストと
MCでのお話の雰囲気だけなんとなく察して頂ければ幸いです。
順番覚える意識が飛ぶくらいめっちゃ良いライブだったってことなんですがすみません;
いや、ほんとにそのくらい距離感ほぼ皆無で見入ってしまってたのですよ。
※はじめに注意※
2015ツアーは昨日のラママ公演で終ったのですが、あまり9mmでされてきていないような
新しい試みもあったりしたので、過剰なネタバレになりそうなこと(音の仕掛けとか)は
バッサリ割愛した仕様で書かせていただくことにします。
うっかりこの文章を読んだがために新しい試みへの驚きや楽しみが薄れてもいけないので
行った方が読んだら察して頂ける程度のなんとなくぼんやりした表現で書くことにします。
何卒ご了承頂けると幸いでございます・・・
では、いつも通り長文になりますがご容赦を。
まずはセトリ(順番あやふやですが)から。
01. The Revolutionary
02. 黒い森の旅人
03. Discommunication
04. Keyword
05. I WANT TO HOLD YOUR HEART(新曲)
06. カモメ
07. RIVER(10-FEETのほうをワンコーラスのあと、くるりのほうをフルコーラス)
08. Black Market Blues
09. どうにもとまらない
09. キャンドルの灯を
10. The World
[ENC]
11. 飾りじゃないのよ涙は(中森明菜カバー)
12. 新しい光
という感じです。1曲目・2曲目・本番ラストとアンコールはこの位置で合ってるのですが
あとの順番がだいたいこの辺だったようなという感じであやふやです。すみません。。。
【現場の雰囲気】
SOLE CAFEには随分昔に当時ご贔屓にしていた方を見に来たことがあったのですが、
この会場でまさかその時以上にご贔屓にしている卓郎さんが見られるとはってことで
チケットも必死で取りましたし、ほんとにライブの日がめちゃくちゃ心待ちでした。
モバイル抽選で外れて、一般発売の開始10秒くらいでエントリーして取れました。
やー、モバイル抽選の特別仕様のチケット欲しかったw 当日ご一緒だったお友達に
見せていただいたんですが、あのチケットが手元に残るのがほんとに羨ましい…。
まあ開始10秒で無事に取れただけでも相当ラッキーだったので贅沢なお話ですがw
たぶん初めてこの会場を聞いた方もいらっしゃると思うんで少しだけ書きますけど、
ここの会場、普段はほんとにカフェなんです、ライブハウスではなくて。
3階建て一軒家の1階部分が店舗で、2階が控室、3階がお住まい?という感じの作り。
週末とかの不定期にアコースティックライブをしているという仕様の営業をされていて、
一度くらいカフェ営業の時に行きたいなと宇治に住んでいた時から思ってたんですが
京都市の若干辺鄙な場所にあるのでなかなか行くこともなかったんですよね…。
9mmモバイルで卓郎さんが撮影なさっていたパスタがほんとに美味しそうでした。
(オクラと菠薐草とすりおろし蓮根のカルボナーラが喉にも良くて美味しそうでした。
今度作ってみようと思います。ああいうお写真が上がると試したくなりますねえ)
なので自分の中では一応ハコという認識なのですが、ハコとしては非常に小箱でして、
キャパは今回ギリギリまで入れてた感じで、70人くらいが椅子ありで入ってました。
スペースとしてはリビング12畳くらいに70人が寿司詰めでぎっちりと。
そんな感じの特殊な仕様のハコなので、アーティストのファンに混じってここのハコの
雰囲気がお好きで見に来たという方もいらっしゃってたようで。
会場の整理番号の順番待ちで後ろだったご婦人おふたりがまさにそんな感じで、
卓郎さんご本人はあまり存じ上げないけどSOLEで良いライブが有るみたいなんで
来たんですとおっしゃっていました。以前アジカンのゴッチさんの時もいらしたそう。
今回はその時以来の寿司詰めな感じがすると開演前にお話されてました。凄いな。
というハコなもんで、普段の9mmライブとはかなり雰囲気も違ってゆったりまったりで。
【ライブ始まりと距離感の感じ】
そして出てこられる時もいつものATARIの邪悪なドラムンベースに乗ってとかではなくて、
控室につながってる扉から普通に出てきはったんでちょっと店員さんっぽかったですw
どもどもーって感じでにっこりとすすっと出てこられたし、まじで距離感がなかったですw
お衣装もオフホワイトのフレンチリネンっぽいシャツにデニムだったんで素っぽかったし。
そしてやはりですが過去に9mmを見た中でも指折りのめちゃ小さめ・近いハコでしたので、
まあ卓郎さんが近いこと近いことw 私の居たところは最前列から4人目くらいでしたが、
お店の入り口のところで、おそらく卓郎さんまで10mもないくらいでしたかね、たぶん。
いやー、入れただけでも嬉しかったけど、最前列の方がほんとに羨ましかったですw
最前列はダイニングテーブルの対面くらいの距離。近いなんてもんじゃないですまじでw
目の前のテーブルで話すくらいの距離で卓郎さんが弾き語りなんて贅沢過ぎるよなあ。
私の位置からでも、みんな座席に座ってたんでめっちゃ近い上にお顔もよく見えたし、
いやー、「ほんと眼と耳が幸せすぎた」以外の言葉が見当たりませんw
当たり前っちゃ当たり前なんですが椅子ありなので近すぎても圧縮もないし超快適!
あの距離感を知ってしまったら9mmのデカいハコのライブが遠く感じそうですw
【セトリ雑感】
今回はMTVアンプラグドの仕様とも違ってほんとにギター1本と少々のパーカッションと
ハーモニカがあったくらいで、全てが初めて聞くアレンジの演奏で新鮮そのものでした。
1曲目はどうやらハーモニカを使うようで、取り付ける金具をいじる様子も見入ってしまい。
どの曲で使うとかも全然知らなかったんで何の曲が来るのかなと思ったら1曲目はレボ。
後からモバイルに別の会場で演奏されてた時の動画が上がってたのを見たのですが、
なるべく初めて見聞きしたいと思ってたんで当日まで一切見てなかったので驚きました。
MTVアンプラグドでは滝くんが担当されたハーモニカの箇所を卓郎さんがされてました。
BPMはMTVアンプラグドの演奏からはだいぶゆっくりに落としていたかな。
あちらもかっこよかったけど、今回のソロアレンジのほうがゆったりしてて好きです。
、ということをその後全部の曲で思うくらい弾き語り仕様の卓郎さんはよく嵌っていました。
いや元々激しい曲調よりも優し目の曲のほうが映えるような感じのお声だったんだけど、
改めてそれを体感したような感じがしました。んでやっぱり優しいお声をしてるんだよなあ。
黒い森の弾き語りバージョンは以前にラジオ出演されている時に聞いていたんですが、
テンポ落として2つか3つくらいキー下げてたのが非常に挽歌っぽいアレンジでした。
死者に贈るような歌詞の曲じゃなかったはずなんですが完全にPVの印象の影響。
新しい試みはディスコミとキャンドル(キャンドル遭遇率が高いんですがまただ!)にて。
最初おもむろにアコギのボディをノックしはったからどうしたんだと思ってしまったw
モバイルにSOLEでのディスコミが上がっているので会員の方はそちらで察してください。
なるほど、こういう使い方でひとりでも出来るんだなあと発見したのでした。
意外な選曲としてはKeywordかな。原曲もかっこよくてめちゃめちゃ好きなんですが、
キー下げアコギ演奏だと最初何の曲が来るのかが全く読めなくて、イントロの歌いだしで
ようやく察して「うわあ、久しぶりに聞けたし弾き語りやし…!」と思って思わず唸りました。
アコースティックの定番めの曲としてはカモメとThe World、BMBあたりでしょうか。
カモメとThe Worldはもう綺麗すぎて痺れましたねえ。ぐっと聴き入っていました。
BMBは滝くんのギターリフ部分をお客さんに歌わせる手法を採用されててw
ちょっとここでのレクチャーが音楽の授業をやってるようで面白かったですねえ。
最初に卓郎さんがお手本で歌ってらして(ひずんだ歌い方をされてて可笑しかったw)、
お客さんに一回歌ってもらった後、さらにオク上のキーの練習の時間までありましたw
女子は上のキーで、男子は下のキーで、って音楽の先生っぽい指導も入りつつw
ただし2番のサビ後のギターソロまでは手が回らなかったようでここは卓郎さんがひとりで
頑張って歌ってらっしゃいましたw ここも練習あったらみんなで歌ってたと思うw
あと手拍子の練習がなかったので、いつもライブでやってるように「汚れた手を叩いて」と
最後の大サビ前の「Black Market Bluesでお前を」の手拍子を控えめにやっていたら、
卓郎さんがばっちり見つけてくださっておおっという表情をされてしまいましたw
ここで手拍子がいつも通りに入るの予想してなかったのかしらw
そんな感じだったのでBMB終わりに卓郎さんから「ナーイスです!」のお声を戴いてw
この時間ほんとに楽しかったですねえ、距離感の激近も相まって一体感がでかかったです。
それとカバー曲をちらほら。今回は京都でのライブということで10-FEETをちょこっと歌って、
そのあとくるりのほうをフルコーラスで歌われていました。RIVERという同名の曲2曲。
SOLEの所在地近くの北大路バスターミナルから市バスで来てよかったとついにんまりでした。
確か北大路バスターミナルがくるっとしてるからくるり、というバンド名の由来だったはず。
どうにもとまらないとアンコールでの飾りじゃないのよ涙ははアコギだとなんとも昭和感。
こういうアレンジも素敵だったっすねえ。ちょいと居酒屋で弾き語ってるような感じで。
飾りじゃないのよ涙はのほうでは演奏後のMCでサビの歌詞を情感込めてセリフみたいに
「飾りじゃないのよ、涙は…」「好きだと言ってるじゃないの…」「真珠じゃないのよ涙は…」
となんか場末のスナックのママさんっぽい語りをしてらっしゃいましたw めっちゃ似合うw
というか曲名紹介を9mmの曲ではしなくてカバーでだけしていたのはなんでなんだろうw
それからお初で聞けた新曲も良かったですね。後々9mmの曲としてリリースされるという
お話をMCでおっしゃってたんですが、弾き語りをするために作ったのは初めてらしくて、
歌詞もいつもと違って後から曲調に合わせて書くのではなく歌詞から先導して書いたそう。
曲名は現在仮タイトルで、今回のツアーTシャツと缶バッジのハートのイラストの文字が
その題名だそうです。9mmの曲として出るときにはもっとバッキバキの音になっていて、
タイトルも別物になっていると思います、というお話でした。貴重なのを聞けたなあ。
歌詞は確か「真冬の冷たい雨」という歌い出しだったかなと思います。
この日ちょうど雨が降っていたので、真冬で雨が降っている外の音がSEに入ってるような
そんな感じで聞いていました。ドア付近ならではの雨音のSE+卓郎さんの演奏で良かった。
【MCのおはなし】
最初のMCではとにかく「近い」ってのをおっしゃってましたw 3回くらい言ってた気がw
あとほんとにぎっちり座っていたので「みんな肩寄せ合って…頬寄せ合って…」とか、
頬寄せあってって何だいって思わずツッコミたくなりましたw
あとはいつも一緒に音楽をやっている9mmメンバーのお話とか、仲の良いミュージシャンの
方のお話もちらほら。滝くんがやっと骨折から骨がつながったという話に拍手がありました。
うちの母もほぼ同時期に足首を骨折して昨日帰省した時につながってった話を聞いてたんで
ほんとにふたりとも良くなって良かったとしみじみお話を聞いていました。
「滝、もうドラム叩いてるけどね」っていうお話にはびっくりしましたけどもww
「安静にしないからなーw」と卓郎さんはにこやかにお話されてましたよw
骨くっついたところでドラムとかほんと安静にしなすぎだよねえw
あとは元スパルタローカルズの安倍さんご兄弟のお話から、お父さんが漫画家さんって話も。
作品名をちょっと忘れてしまったんですが、かなり著名な漫画家さんらしくって。
うわー、音楽好きでクイズ好きなのにその話全く知らんかったー、そうなのかーって思って
「へぇー」って思わず地を這うような低っい声でつい唸ってしまったら場内の何人かも
同じような反応してたようで卓郎さんに様子を気づかれまして「あれ、知らなかった?」と。
「こんなところでコウセイさんのところのご家族のお話を教えるってねえw」って自分で
おっしゃってたけど、私もまさか卓郎さんから新しい音楽クイズ知識を知るとはでしたw
それと、弾き語りツアーやって良かったっていうお話もありました。
また是非やりますということもお話されてて、またあったら何が何でも自分も行きますよと
心の中で思いながら聞いていました。出来れば次の機会も今回みたいな小箱がいいなあ。
チケットものすごい取りづらいのは承知なんだけど、この距離感と空間は保って欲しいです。
いや、ほんとに、ずっとご贔屓にしている方のほぼ生声にも近い、最低限のマイク音量での
弾き語りのライブが、こんな至近距離で見られるってめちゃくちゃ幸せだったんですもの。
今までにも9mmのライブで、この距離以上に近い距離で見てきたことも何回かあったんですが
その時とも違って、こんな近さでのんびり腰を落ち着けてじっくり見聞けたっていうのがね。
自分にとってはきっと一生忘れられない記憶になるなあと思いました。
ぜひ、出来れば近いうちにまたツアーして欲しいですね。出来れば今度は札幌の小箱でw
SOLEみたいなとこがあるかどうかわからないけど、同じくらいの近さで見たいと思いました。
そんなところで、京都SOLE CAFEでのツアーライブのレポでございました。
ほんとに、帰省して見に行って良かったです。最高に幸せな空間でした。