ソフトバンク発行"べるまが信州"に我家が掲載されました
平成12年7月30日発行ソフトバンク"べるまが信州"P12に我家が掲載されました。
とっておきの小さな宿 民宿マル七の夕食は自家栽培の米や野菜を囲炉裏端でいただく
白馬村神城内山。"ふるさと"の原風景ともいうべきこの地区に、一軒の宿がある。宿の名前は民宿マル七。畑を目の前にして建つ茅葺き屋根の母屋は、昔話の世界から抜け出てきたような、風情たっぷりの建物だ。大正9年築の2階建て。茅葺き屋根、囲炉裏が健在という民宿は、白馬村ではここが唯一だそうである。親戚のおじいちゃん、おばあちゃんのような気さくさで迎えてくれるのは、伊藤馨さんと郁さんのご夫婦。「お客さんもみんな家族同様ですね」と馨さん。実際訪ねてみても、宿に泊まりに来たというよりは「田舎に遊びに来た」という感覚で、実にリラックスした気分にさせてくれるのだ。昔の農家では、囲炉裏が来客の接待や一家団らんなどの場であったように、ここでも宿の中心は囲炉裏。囲炉裏には年中火が入れられる。燻すことによって、茅葺き屋根を虫や湿気から守るという意味があるのだ、夕食は、囲炉裏を囲んで伊藤さんと一緒にいただく。そして食事をいただいた後も、囲炉裏端で伊藤さん夫妻との会話を楽しんだりしながら、ゆっくりゆっくり、ふるさとの夜は更けていくのだ。本当の田舎暮らしに触れてみたいという向きには、ぜひおすすめの宿である。
夕餉の食卓の主役はもちろん、前の畑で採れた新鮮野菜だ。煮物に鍋物、漬物などなど、手作りのおかずがいっぱい。ご飯も自家産米使用。ついつい箸がすすむ。
民宿マル七半農半宿である。宿を取り囲むのは、年間40俵分ほどを収穫する田んぼと、各種の野菜を栽培する畑だ。この自家農園の収穫物を用いる料理も宿の魅力のひとつであるが、マル七の"味"の中でも宿泊客に特に好評を博しているのが、野沢菜漬けだ。そこで、郁さんの後について野沢菜漬け作りの様子をのぞかせてもらった。まずは畑で野沢菜の収穫。ピンと張った立派な株を根元から刈る。刈った葉は、手押し車に乗せて母屋へ運搬。ここから漬け込み作業開始だ。信州では各家庭に独自の野沢菜漬けの味があるが、マル七の野沢菜漬けも郁さんがお母さんから教わったという伝統の方法で漬け込まれる。容器の底に焼酎と昆布を入れ、野沢菜、塩、唐辛子、さらにアク消しのために玉砂糖も投入。容器からあふれんばかりに重ねたら、押し蓋の下に再び昆布を入れ、重石を置いて完了だ。1~3週間程後には、おいしい野沢菜漬けが出来あがる。ちなみにこの野沢菜漬け、無添加だから当然季節限定。野沢菜目当てならば、12月から翌3月までの間に宿泊を。










































