=第182回= これまで観たヒッチコック作品をランキングしてみる 25位~11位 | 3110 - 映画研究会

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会長の3110です。

いやいやお久しぶり。何日ぶり? まあいいや。

 

おかげさまで、劇の方は無事に終了しました。

こういう運営とか経験なく、数々の準備不足と連絡不足でいろんな人に迷惑をかけてしまいました。

次にこのような機会があれば、もっとスムーズにやりたいですね。

 

更新速度の方は変わらなそうですので、月に何回か、思い出したらのぞいてください。

 

     ―=ΞΣ((( / ・ω・)/

 

 

今回は、これまで観たヒッチコック作品のランキングでもしていきたいと思います。

本当はヒッチコックの作品を全部観てからやるつもりだったのですが、当分先になりそうだったので、とりあえず観賞済の作品だけでやっていきます。

 

 

対象の作品一覧(公開年順)

・『ゆすり』(1929)

・『三十九夜』(1935)

・『間諜最後の日』(1936)

・『サボタージュ』(1936)

・『第3逃亡者』(1937)

・『バルカン超特急』(1938)

・『海外特派員』(1940)

・『逃走迷路』(1942)

・『疑惑の影』(1943)

・『救命艇』(1943)

・『ロープ』(1948)

・『舞台恐怖症』(1950)

・『見知らぬ乗客』(1951)

・『私は告白する』(1953)

・『ダイヤルMを廻せ!』(1954)

・『裏窓』(1954)

・『ハリーの災難』(1955)

・『知りすぎていた男』(1956)

・『めまい』(1958)

・『北北西に進路を取れ』(1959)

・『サイコ』(1960)

・『』(1963)

・『マーニー』(1964)

・『フレンジー』(1972)

・『ファミリー・プロット』(1976)

 

25作品か。思ったより少ないですね。

トーキー作品に限れば半分以上は観ていますが。

ランキングは完全に私の好みですのでご了承ください

 

 

25位 『マーニー』

  

  1964年 130分

初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリー主演ですが、ぶっちゃけまったく楽しめなかったです。

登場人物がみんな何考えてんのかよく分からなくて、展開が進むにつれて「?」が増えるばかり。

話自体は理解できないこともないのですが、「お前らは結局何がしたいの?」「なんでそうなるの?」という疑問が終始絶えない作品でした。

 

 

24位 『私は告白する』

  

  1953年 95分

教会で罪を告白し、神父を口留めするという発想は面白いと思ったのですが、魅力的な登場人物が一人も登場しないのがなぁ。

人物一人ひとりの行動にもツッコミどころが多く、「いやなんでこうしないの?」というシーンが多々ありました。

特に終盤の犯人の一連の行動。あれだけ計画的に犯行を隠しておきながら、あんな大勢の前で(ネタバレなの省略)。

 

 

23位 『間諜最後の日』

  

  1936年 87分

序盤はそれなりに楽しめたし、将軍もなかなか狂ってていいキャラだと思うのですが、話のツッコミどころの多いこと……。

お前らそんなんで諜報員務まるのか? そもそもなんで素人に国を左右するような任務を任せたのか?

いろいろと謎でした。

 

 

22位 『サボタージュ』

  

  1936年 76分

これは結構面白かったと思います。

非常に恐ろしいシーンをコミカルに描いた演出もなかなかよかったです。

でも後味はあまりよろしくないですよね。誰も救われないラストシーンは『ゆすり』に似ていますね。

 

 

21位 『疑惑の影』

  

  1943年 108分

ひたすら地味ーな作品ですよね。しかし、他の作品にはない魅力もあると思います。

主人公の心理描写が丁寧で、身近な人が実は殺人鬼だったという恐怖が巧み入力描かれていますね。

私は途中眠くなってしまい、1回視聴をやめてしまったんですけど笑。

 

 

20位 『逃走迷路』第140回

  

  1942年 109分

アメリカ版『三十九夜』を意識して製作された作品。

確かに大筋は『三十九夜』とほぼ同じなんですが、なんか展開がご都合主義の連続があまり好きになれませんでした。。

確かに『三十九夜』もご都合主義っぽい場面はあったのですが、それでも一応筋が通るようになっていたと思います。本作にはそれがほとんどなかったような気がします。

好きな登場人物は多いし、嫌いな作品ではないんですけどね。

 

 

19位 『第3逃亡者』第143回

  

  1937年 84分

ヒッチコックお得意の巻き込まれサスペンスです。

事件解決のために、移動→噂を聞いて情報を得る を繰り返すというRPGっぽい作品です。

サスペンスとしては好き嫌いが分かれそうな作品ですが、なかなか楽しめました。

ヒッチコックの作品は唐突な恋愛要素が登場することが多く、私はそれがすごく苦手なのですが、本作はその辺ちゃんとしていたような気がします。

 

 

18位 『救命艇』

  

  1943年 97分

巻き込まれ型と同様、密室劇も得意とするヒッチコックですが、本作はその中でもかなり個性的な作品ですね。

ドイツ軍の攻撃により沈没した客船。その乗客が救命艇に集まるシーンから始まり、最後には客船を攻撃したドイツ兵が引き上げられます。

舞台がずっとボートの上であるため、絵面も展開も非常に地味な作品ですが、だからこそ心理描写が効いてきますね。

 

 

17位 『めまい』

  

  1958年 130分

本作はあまり好きじゃないとこのブログでは何回も書いてきましたが、実を言うとたまに観たくなってしまうんですよねぇ。決して嫌いな作品ではありません。

サスペンスというよりどちらかというとミステリー寄りで、恋愛要素も他のヒッチコック作品より比重大きめです。

多分私があまり好きじゃない理由はこの恋愛要素の大きさと、それがかなりドロドロしているからだと思います。

この頃の作品ともなると演出も熟してきた感じがして、視覚的に非常に楽しめる作品だと思います。特に、後年様々な映画に引用されるめまいカットは有名ですね。

 

 

16位 『海外特派員』

  

  1940年 120分

『レベッカ』と同じ年=ヒッチコックのアメリカ進出の年に製作された作品。

戦争を題材にした作品で、アメリカの新聞記者がヨーロッパで渦巻く陰謀に立ち向かう様を描きます。

後半は失速気味だった気もしますが、娯楽作としては申し分ない出来じゃないかなと思います。

公開年は20年近く離れていますが、『北北西に進路を取れ』と同じような匂いがする作品です。

個人的には「HOTEL EUROPE」の電飾が切れて「HOT EUROPE」(一触即発のヨーロッパ)になるところがツボでした。

 

 

15位 『北北西に進路を取れ』第147回

  

  1959年 136分

非常に人気のある作品ですね。

ケイリー・グラントも別に悪いとは思いませんが、これはジェームズ・スチュアートで観たかったなぁ……。スチュアート本人はやりたかったそうなんですが、ヒッチコックが断っちゃったんですよもったいない。

私としてはちょっと長すぎるかなぁ、と思うのですが、その分これまでの作品にないくらい壮大な出来になっています。

まさに巻き込まれ型サスペンスの決定版って感じですね。

 

 

14位 『ゆすり』第104回

  

  1929年 83分

ヒッチコック初のトーキー映画ということで、音を使った表現が非常に巧みに使われています。音声の演出に関しては、これまで観たヒッチコック作品の中で一番だと思います。

途中まではサイレント映画として制作されていたらしく(というかサイレント版もある)、随所にサイレント映画ならではの演出も使われています。ヒッチコックはこれより前にサイレント映画も多数製作しているので、そっち側の演出も申し分なしの出来ですね。

トーキーとサイレントのいいとこどりの素晴らしい演出のおかげで、視覚的にも聴覚的にも新しさを感じる作品です。すげーな90年前の作品なのに。

言うまでもなくシナリオの方も面白いので、おすすめの作品ですよ。

 

 

13位 『知りすぎていた男』第151回

  

  1956年 120分

ヒッチコックが自分の作品である『暗殺者の家』をセルフリメイクした作品。

地味な作品ではありますが、序盤の雰囲気作りと伏線張りはとてもよくできていると思います。

本作はヒッチコックには珍しく誘拐事件を扱った作品で、一般人である夫婦が奮闘します。

ヒッチコックとしては珍しいタイプの作品ですが、サスペンスとしては王道なので、特筆すべき点があまりないのが残念。

 

 

12位 『ロープ』第26回

  

  1948年 80分

ヒッチコック初のカラー映画にして、ノーカット(に見せた撮影)という実験的な作品。

物語は最初から最後までアパートの一室で広げられ、台所や居間、廊下を行ったり来たりしながら話が進んでいきます。

殺人のシーンから始まり、観ている側からすると犯人が誰かわかって

ので、犯人やその他の登場人物の会話がとても面白く見られます。恋愛関係や殺人に関する自論とかね。

登場人物がみんな人間くさくていいですね。

好き嫌いが分かれる作品だと思います。

 

 

11位 『裏窓』第136回

  

  1954年 115分

足をけがして動けない主人公が、向かいのアパートをのぞき見するお話。こう書いただけで面白そうですね。

ヒッチコックの作品はどれも独特な演出で楽しませてくれますが、私は本作の視覚的演出が特に好きです。

物語の中心となる人物は少ないですが、みんな個性的かつ物語における役割もしっかりしているのがいいですね。

 

 

     ―=ΞΣ((( / ・ω・)/

 

久しぶりの更新でしたが、いかがだったでしょうか。

私は疲れました。

 

ベスト10はすぐには更新できないとは思いますが、1カ月以上ほっとくことはないと思うのでよろしくお願いします。

 

 

続く……映画も最近観てないような