韓国映画 人質 韓国トップスター誘拐事件 (2021年) 公開中!! | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

NEWNEWNEW9月23日、公開スタートですNEWNEWNEW

 

空気殺人 TOXIC

 

 

映画 『空気殺人~TOXIC~』 オフィシャルサイト

 

「殺人の追憶」のキム・サンギョンが主演を務め、韓国で実際に起きた加湿器殺菌剤事件を題材に描いた社会派ドラマ。

 

出演はキム・サンギョンさん、イ・ソンビンさん、ユン・ギョンホさん、ソ・ヨンヒさん…監督は『君に泳げ!』(2013年)のチョ・ヨンソン監督…。

 

私としては、韓国のこれ系の社会告発映画…きっと「イイ」と予測します。

公開の規模も小さくないので是非…ビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 


みなさん、前代未聞の緊急重大ニュースです!

韓国のトップスター、
ファン・ジョンミンさんが
誘拐されました。

 

 

 

 

 

人質 韓国トップスター誘拐事件

 

 

映画 『人質 韓国トップスター誘拐事件』 オフィシャルサイト

 

BluRay&DVD

2023年4月4日に発売ですNEWNEWNEW

 

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうございます…キスマーク

 

そんなわけでこの映画を観に行ってきました…カチンコ

 

韓国映画を観る人でファン・ジョンミンさん知らない人はいないと思いますが、あの中居正広さんも大好きなファン・ジョンミンさん…もちろん私も大好きですビックリマーク


そんなジョンミンさんの最新作『人質 韓国トップスター誘拐事件』は、題名からも分かるようにクライム・サスペンスなのだが、耳を疑うようなサプライズの設定が施されている。主演ファン・ジョンミンにして、主人公ファン・ジョンミン。韓国映画界を牽引する大物俳優が、誘拐事件の人質となるトップスターを実名で演じた前代未聞の“リアル”サスペンス・アクション。

まさに映画そのものが、SNS時代の世間を騒がす“緊急重大ニュース”なのだ!

と、鼻息荒く公式サイトさんもかなりの興奮状態ですが、確かにそういう映画なんですよね。

 

公開中の作品なので「ドンッネタバレ厳禁ドンッ」で書かせてもらいますが、何も知りたくない方はご注意ください…(゚∀゚ )

 

 

なぜ、ジョンミンさんが実名の「ファン・ジョンミン」で映画に主演したのか、それについては最初は面白がってそんな映画が企画されたのかと思ったんですが、伝え聞くところによると、この『人質』は2015年の中国映画、丁 晟(ディン・シェン)監督の『誘拐捜査』のリメイクなんですよね。

 

驚いたことに、この『誘拐捜査』は2004年2月に現実に発生した中国の演技派俳優ウー・ルオプー(呉若甫)氏の誘拐事件に基づく映画なんですよ。

 

つまり『人質』は間接的には実話の映画とも言えるわけですね。

 

 

 

 

 

 

『誘拐捜査』ではアンディ・ラウが誘拐された大物俳優役を演じ、また当事者であるウー・ルオプー氏も出演しています。

 

と、書くとある種のネタバレが発生してしまうんですが…汗

 

私は『誘拐捜査』のタイトルは知っていたんですが観ていなくって…順番は逆になるけど、『人質』を観たあとで観ようと考えています。

 

ちなみに、まだ観ていない『誘拐捜査』ですが、映画化にあたり、創作的な要素を加えてあるとのこと…。

 

 

うちの感想では物語には一切触れませんが ―― 物語としてはぜんぜん難解なものではなく、誘拐事件についての映画としては基本的であり、また究極的です。

 

映画としての色合いは、極めてシリアスで、怖く、不気味で、ハラハラさせられるものです。

しかしかすかに、笑いもあります。

笑うためには少しの知識が必要ですが。

 

映画としてはそのまま観てもらえるんですけど、ジョンミンさんの主演作品として、また現実のジョンミンさんの設定を使った映画として、ジョンミンさんのこれまでの経歴や出演作を知っていた方が絶対に面白いですね。

 

『新しき世界』(2013年)はもちろんのこと、『生き残るための3つの取引』(2010年)、それから『ベテラン』(2015年)も観ていた方が絶対に楽しめるでしょう。

 

そう、『人質』は中国映画のリメイクでありながら、十分に韓国映画で、ファン・ジョンミンの主演作そのものです。

 

 

ジョンミンさんの出演作を私が初めて観たのは、2014年の4月、『甘い人生』でしたけど、その時にはまだジョンミンさんを認識できてませんでしたが、次に観たのが『爆烈野球団!』(2002年)…そして怖い怖い『黒い家』(2007年)を観て、SF映画の『天軍』(2005年)。

それから感動的なラブストーリー、『ユア・マイ・サンシャイン』(2005年)ですね。

 

初めて劇場で出演作を見たのが2015年5月、『国際市場で逢いましょう』(2014年)でした。

以後、ジョンミンさんが出演する映画は欠かさず劇場で観てきましたよ。

いや~、振り返ってホントに素晴らしい映画を観てきたものです。

 

観てきて思うのはジョンミンさんは本当に素晴らしい俳優で、出演作は必ず傑作だったってことですね。

 

あらためて1作、1作を語りたいほどです。

 

『人質 韓国トップスター誘拐事件』は近年のジョンミンさんの主演作の中では一時間半程度で「小ぶり」にも感じたんですが、作品としてはその分、緊張感の持続がハンパねえワケです。

ジョンミンさんの主演作でこういった、よーいドン爆弾で一気にラストまでブッ飛ばす映画はこの前に『ただ悪より救いたまえ』(2020年)もあるけど、『人質』はさらにタイトでしたね。

 

ジョンミンさんの今後の映画だけど…『ハント Hunt』(2022年)、『クロス 크로스』(2022年)そして『ソウルの春 서울의 봄』(2022年)と続くわけですが、さらにその先も決まってるでしょう。

や~、なんか休みなしって感じで心配になってきてしまうけど、トム・クルーズと一緒で仕事が大好きなんでしょうね~。

天職ですわ。

 

ちなみにジョンミンさんが「ファン・ジョンミン」という役名で出演した作品は他にオム・ジョンファと共演した傑作、『ダンシング・クィーン』(2012年)もおますなあ。

 

 

脚本も担当されているピル・ガムソン監督は、2000年、映画『MUSA -武士-』(2001年)の中国現地撮影を担当することで映画界でのキャリアをスタートしたそうで…この『人質』が長編第1作だそうですが、過去に短編映画を監督されてますな。

 

Room 211 2002年

 

武器の色合い 무기의 그늘 2007年 ※ ファン・ソクヨンの

長編小説の映画化の監督に抜擢されたそうですが映画は製作中止になったようです。

 

ある約束 어떤 약속 You Promised Me 2011年 30分

 

ピル・ガムソン監督がジョンミンさんの新しい一面を引き出そうと企てたのと同じように、ジョンミンさんも新人監督の優れた素質を引き出そうと考えられたのではないかな。

映画を観てそう感じましたし、ピル・ガムソン監督の圧倒的なサスペンス演出は、監督の次作を私たちに強く期待させるものです。

 

キャストについて語ると、若干、ネタバレ気味になると思うので、いろいろ隠しつつ書かせてもらいますね。

 

 

犯人役については私は馴染みのないキャストで、それゆえに不気味さが凄いんですよね。

 

それがこの映画の素晴らしさの一つでしょう。

 

リーダー役のキム・ジェボムは2018年の『デジャブ』に出てたんですね…。

 

キム・ジェボム
1979年12月生まれ。
韓国ミュージカル界では18年という長いキャリアを持つトップスターだが、映画などの出演は少ない。本作では目的のためなら手段も方法も選ばない極悪非道な誘拐犯を演じ、そのリアルな演技が話題となった。ミュージカル「キム・ジョンウクを探して」「兄弟は勇敢だった」「ファンレター」などで主演を務める彼だが、本作の出演には競争率1000倍のオーディションを勝ち抜いてこの役を手に入れた。ジェボムは「今後も映画やドラマも機会があればどんどん出演したい」と語っており、今後の活躍が期待される。

 

キム・ジェボムが演じたチェ・キワンが活躍するシーンも多くって中でもカー・チェイスのシーンが興奮でした…。

 

リュ・ギョンスくんは『ベイビー・ブローカー』(2022年)もありましたけど、ビックリするほどぜっんぜん違いますから!!

 

 

ホント、誘拐グループは不気味で怖かったなあ(;゚Д゚)

 

仲間内でも力関係があって、危なっかしいのが怖いですね。

 

 

観終えてから気づいたんですけどね、セッピョルを演じたイ・ホジョン…何と、『ミッドナイト・ランナー』(2017年)では誘拐される女子高生の役だったんですよ~ビックリマーク∑(゜∀゜)

女優さんですよね~。

あの、パク・ソジュンくんとカン・ハヌルくんの間で取り合いになるほどの清純な女子校生が~!!

 

でも、セッピョル、私は好きでしたよ、キャラ的に…。

 

 

誘拐事件の被害者、パン・ソヨン役は、アジア国籍の女優としては初となる「第74回プライムタイム・エミー賞」ドラマシリーズ部門の女優ゲスト賞を受賞したイ・ユミ。

慌て方、怖がり方、そして必死さが素晴らしい演技でした。

 

「ファン・ジョンミン」が彼女を助けようとする心意気がまた泣けまんな。

 

この映画では警察の方もなかなか頼もしく、特に捜査にあたる二人の刑事さんたちがかっこいいです。

 

なかなか解決には至りませんが、刑事さんたちもやれるだけのことはやってはる。

 

あと…有名俳優がまさしく「友情出演」してるのもホントに楽しいのでお楽しみに…(≧∇≦)

そこ、この映画で唯一、笑えまっせ。

 

 

映画としてはホントにムカムカきて腹が立ってきました~。

 

誘拐って犯罪そのものに対して激怒を覚えましたよね。

何でこんな目に遭わにゃならん!!むかっとね…ヽ(`Д´)ノ

 

犯人グループについては、ちょっと話は通じないような、ケダモンのような怖さ、不気味さがあった。

で、直感的に嫌悪してしまいますよね。

 

でも、映画上はそうですけど、誘拐事件自体が最近は日本でも取り沙汰にされるほど発生しておらず、この映画のオリジナルが製作された中国での実態はわかりませんが、こんな事件が本当にあったら怖すぎますよね。

 

でも、映画以前の話ですけど、やっぱりそこに前提として貧富の差があり、それが根本だと思いますので、もちろん犯罪そのものは間違っても許せませんが、でも、実際の事件は止むにやまれぬ心境の果てに発生していくんだと思います。

ですので犯罪を憎む気持ちは大事だけど、犯罪者がなぜそこまで大それたことをやってしまったのかは考慮すべきだと思います。

 

でないと犯罪なんか、なくなりませんよ。

 

誘拐のような犯罪は発生した時点でなんぼ正義感を主張しても取り返しがつかないでしょ。

犯罪を抑止するためには、やっぱり誰しもが普段から他の人々を思いやり、お互いに配慮しつつ悪に走らんよう注意し合うことじゃないですか。

 

また、人が目先のことしか考えない欲望に走るのも資本主義社会の成れの果てじゃないですか。

金持ちが当たり前のように威張って、豊かではない人をバカにするような社会では、大人が子どもたちの手本になってないもの。

口先だけでなんぼ正義を気取ってても底が浅いんだって。

 

と、誘拐犯罪に対する怒りがあんまり高まってしまったので、そんなことも私は考えました。

 

映画を観ることで得られる自分への戒めですな。

 


Story


ソウルで新作映画の記者会見に出席したファン・ジョンミンが、その夜、自宅前で突然拉致された。

パイプ椅子に縛りつけられた状態で意識を取り戻したジョンミンは、自分が高額の身代金目当ての一味に誘拐されたことを知る。しかもゲームを楽しむように彼を誘拐した若者5人は、ソウルを震撼させている猟奇殺人事件を起こした凶悪集団だった。

情け容赦ない脅迫に屈して身代金5億ウォンの支払いを約束したジョンミンは、同じ部屋に監禁されている女性ソヨンを励ましながら、必死に脱出策を模索する。しかし冷酷なギワン率いる誘拐グループは、大規模な捜査を繰り広げる警察を翻弄して暴走また暴走。

やがて渾身の“熱演”で一か八かの賭けに打って出たジョンミンは、誰も想像できない“クライマックス”になだれ込んでいくのだった……。




パンフレットは800円(税込)でした。

 

・ イントロダクション

・ ストーリー

・ キャスト

・ ファン・ジョンミン インタビュー

・ ファン・ジョンミン プロフィール

・ コラム まるで舞台『ファン・ジョンミン』という作品を見ている感覚 古家正亨(韓国大衆文化ジャーナリスト)

・ 監督 ピル・カムソン インタビュー

・ プロダクション・ノート

・ コラム 芸能大国のアナーキーな荒野 深町秋生(ミステリ作家)

・ 作品データ

 

…『さかなの子』(2022年)のパンフレットがあんまり素晴らしかったので若干、見劣りしてしまいますけど、そこは日本映画と海外の映画の差ですかね。

でも、『人質』のパンフレットもジョンミンさんや監督のインタビュー、そして古家先生と深町先生のコラムがあり、読みごたえがあります。

 

『人質 韓国トップスター誘拐事件』についての他の方のレビューもご紹介させていただきます。

 

※ お二人とも内容に触れられてます。特にチルさんはネタバレ上等あせる

 

ファン・ジョンミン主演『人質』が残念だったという話。

 

「冷やしえいがゾンビ」のチルさんはかなり手厳しい評価。

そう来ましたか…って感じです(;´∀`)

 

『人質 韓国トップスター誘拐事件』

 

「映★画太郎の MOVIE CRADLE」の映★画太郎さんも言うべきことはキッチリ言われてる厳しめの評価(≧∇≦)

 

韓国映画となると無条件降伏で色めき立ってしまう私とはまた違うご感想ですが、読ませてもらって、なるほど…と納得します。

是非、読んでください…ひらめき電球

 

最近、パンクと言わず1970年代のロック・ミュージック全般に熱中している私ですが、『人質』のエンディング・ロールで流れるのがイギー・ポップの「The Passenger」音譜

これもまた、そう来たか、って感じで嬉しかったです。

 

この映画はとにかく、誘拐スリラー、サスペンスの怖さ、ドキドキを愛でられる方々向きの映画だと思います。

劇場で私もエキサイトしましたよ~ヾ(*´∀`*)ノ

 

韓国のこれ系は一味違うぞビックリマーク

 

是非、映画館でどうぞ!!

 

今日もおおきに、ありがとうさんです☆⌒(*^-゜)v

 



人質 韓国トップスター誘拐事件
原題:인질
英語題:Hostage: Missing Celebrity

2021年製作/94分/G/韓国
日本公開:2022年9月9日
配給:ツイン

PD:イ・ジュンギュ (P.G.K)
監督・脚本ピル・ガムソン [第1作]
助監督:チェ・チャウォン
撮影:チェ・ヨンファン (C.G.K)
照明:キム・ホソン
編集:キム・チャンジュ(スタジオ コーナーストーン)
音楽:キム・テソン
美術:チェ・ギョンソン、ソ・ジュヨン
武術:ユ・サンソプ(ソウルアクションスクール)

出演
ファン・ジョンミン → ファン・ジョンミン
キム・ジェボム → チェ・キワン
イ・ユミ → パン・ソヨン
リュ・ギョンス → ヨム・ドンフン
チョン・ジェウォン → ヨンテ
イ・ギュウォン → コ・ヨンノク
イ・ホジョン → セッピョル
チョ・ギョンヒョン → ファン・ジョンミンのマネジャー
シン・ヒョンジョン → 広域捜査隊 カク チーム長
ペク・チュヒ → 広域捜査隊 オ刑事
ハン・ギュウォン → 広域捜査隊 チャン刑事
チ・ナミョク → 広域捜査隊 ク刑事
リュ・ソンヒョン → ピョンテク(平澤)西部警察署 パク班長
キム・ジェチョル → ピョンテク(平澤)西部警察署 イ刑事
イム・ヒョンテ → シンソン里 老人
カン・ドクチュン → コンビニ アルバイト
キム・ジュヒ → カフェ社長
イム・チョルス → パンガ
ユン・サンファ → 刑務官

特別出演
パク・ソンウン

友情出演
パク・キョンニム
リュ・スンボム
ユ・ヘジン
イ・ソンミン
チョン・ドヨン
チュ・ジフン

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。