とある夏休みの昼下り
暇をもてあましている弟君を連れて
兄君の個人懇談へと向かった
教室に着いて担任と挨拶を交わす
担任
「なぜ懇談を選ばれたのですか？」
私
「ん？と言いますと？」
担任
「希望される方が個人懇談をするカタチでして…」
私
「そうなんですねー！」
私（心の声）
『しなくてもよかったってことかーい！？』
担任
「（兄君）は生活面でも
成績の面でも全く問題ありません
むしろいろいろな面で
こちらは助けてもらってまして
人柄としても何も心配ないと言いますか…
何か心配なことでもおありですか？」
私（心の声）
『聞きたいことはあるんだから聞きますわよ』
私
「その…今後の進路についてですが…」
担任
「あー！そっちですか！どうぞ！」
私
「（兄君）の希望している『科』について
もう少し詳しく知りたいと思いまして…」
（１年生は総合的に学び、２年に上がる時に
自分の希望する『科』を専門的に学ぶシステム）
担任
「…お時間ありますか？」
私
「あります！」
担任
「（兄君の希望する科）の先生を呼んできます！」
というわけで
希望する科の先生 担任 私 兄君 弟君 の
５者面談wwwww
たぶん簡単に話をしてくれているのだろうと
思うのだけれど
なんせ難しい言葉が次々と…
頭の上に
？？？のマークが出ては飛び 出ては飛びw
私の目がくるくるしていたのだろうか
先生
「校内を案内しましょうか？」
と提案されて
私
「行きます！！！」と即答w
てなわけで
今度は校内探検開始www
高校の最上階の奥の方
薄暗い廊下の先に
厳重に閉められた扉があった
鍵を開けてガタガタと扉を開けると
つーんと薬品の匂い
そこからがまた専門用語の乱流www
お目々キラキラの兄君www
おおまかに分けて３種類の作業場を見せてもらい
それぞれの作業の説明を受けた
この中から更に専門を選ぶのか？と尋ねると
先生
「全〜部してもらいます」の一言w
す、すげぇ…
なんかもういろいろと圧倒されて
また教室へと戻ってきた
そこで学ぶこと
その次の道
そこで何をするのか
そんなことまでも説明をしてくれた
かなり特殊で難しくて厳しいものだろう
根気もいる 危険も伴う
担任
「いやぁ…すごい世界ですね…」←専門外
私
「あの…向いて無さそうなら向いてない、って
言ってください！私にはわかりません！」
先生
「性格的には向いていると思いますが
こればっかりはやってみないと…ねぇ」
私
「でもそれを２年生から学ぶんですよね？」
担任
「決定は９月ですw」
私
「あああああああああ…だってよ！兄君！」
兄君
「うん…すごく楽しそうだけど…
もう少し考えてから決めます！」
先生＆担任＆私
「うんうん うんうん」
そんなこんなで密着校内探検のお礼をして
先生には戻ってもらい
担任とまた話をする
担任
「ここの15、6の子たちとこないだ初めて
私も作業をさせてもらったのですが
ほんとにすごいことをしているなあと思いました」
私
「こんなことをした、とか教えてくれるんですが
本当に…すごいですよね…（語彙力無）」
担任
「求人の募集はものすごくたくさん来ているので
需要はあるものと思います。
もちろん（兄君）なら大学も大丈夫な学力です。
お母さんはどうお考えですか？
私
「私はこの子が楽しい！と思えることを見つけて
楽しく元気に生きていてくれたらいいです。
そりゃ何でも大変とは思いますけどね。」
こうして懇談予定時間を１時間以上越えて
じっくりと向き合ってくれたことが
すごく嬉しかった
明るい服を着たい！と
一緒に服選びをして
今日はこれ着よう〜どう？♡って
見せに来てくれたり
友達と遊びに行って
これこれが楽しかった〜って教えてくれたり
顔つきから全然違うほど
本当に明るくなった兄君
私と同様
たま〜に闇落ちはするけれどw
あの子の絵おもしろーい！はみ出してるwwwと
たくさん絵が貼り付けてある掲示板に近付いたら
兄君のだったwwwwwwwww
タイトル
「悩み」
暗闇から光への道
しかしそれで終わりではない
な〜んか私と同じようなことを
呟いてやがるwwww
抜けきらない厨二病wwww
そうよ！道は明るくなった！
次は自ら輝くんだよ兄君！！
兄君の評価？のところに
自我同一性の項目が『社会型』だった
はて？
自我同一性とは？と調べて
社会型とは？と調べていくと
これがまたおもしろいおもしろいw
兄君に説明するために
とりあえずまとめてみたけれど
もっと深く読み込むと
気付いたら数時間経っていたというwww
兄君
「へぇ〜」
