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「MRSA」と「とびひ」

 次男の皮膚の具合がよくならない。毎晩「痛い、痛い」と泣くのでいたたまれない。皮膚科で検査してもらったところ、「MRSAと判定されます」ということらしい。ほとんど知識がないので「MRSA」でググって見ると、Wikipediaの「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」 がトップに表示された。「抗生物質「メチシリン」に対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌の意味であるが、実際は多くの抗生物質に耐性を示す多剤耐性菌である。」とのこと。記事を読み進むと「院内感染」とか「感染症」など、穏やかでない記述が出ている。

 少し不安になって、「MRSA」、「皮膚」でググると、「伝染性膿痂疹(とびひ)と MRSA 」 というPDFファイルが出てきた。少し近づいた気がするがこのファイルにある写真を見る限り、うちの息子はここまではひどくない気がする。

 「MRSA」、「とびひ」で検索すると、「とびひ(伝染性膿痂疹)、MRSA、治らない時はどう治療すればいい?」 というページが表示された。まとめページを見ると「手のひら、指先、爪の洗浄/アルコール消毒」とか「やすりで爪を削る」とかがある。今やっている治療が間違っていないと安心するとともに、特効薬がないことに少しがっかりする

 一番わかりやすかったのはこのページMRSAは、抗生物質が効く「MSSAに比べると病原性や毒力は逆に弱く、健康な人に感染し発症することは少ない」ことや、「MRSAが臨床上で問題になるのは、手術後の患者さんや免疫不全状態の患者さん」だということがわかり、さらに安心した。相談している方の症例もうちの子の状態とよく似ている。

 このことを説明するとうちの奥さんもかなり安心していた。MRSAと言う言葉が独り歩きしている感もあるので、医師の方々はもう少し丁寧に説明いただければと思う。肌が痒いだけでもかわいそうなのに、あらぬ誤解で友達と遊べなくなってはもっとかわいそうだ。



田上 八朗
皮膚の医学―肌荒れからアトピー性皮膚炎まで

春愁

桜も随分散ってきた。汗っかきの身としてはこれから暑くなると思うと少しうんざりするが、だんだん日差しも強くなり、草木の色合いがくっきりしてきて気分は高揚してくる。

一方、桜の散る様子を見て人生の無常を感じて少し物悲しい気分になることがある。季語ではこのような感情を「春愁」と言うらしいがなかなかいい言葉だと思う。秋に心と書く「愁う」という言葉もいい。秋の落ち葉を見て、桜が散るのと同じような気持ちになることを指していると思うのだが、なんとなく春の愁いの方が格上なような気がする。周りの気分が高揚している中での落ち込みはより一層つらいものであろう。逆に、まわりが高揚しているからこそ自分の「愁い」にどっぷり浸れる面もあるかもしれない。

春愁が似合うアーチストは、やはりスピッツだと思う。「ロビンソン」、「チェリー」といった大ヒット曲が春にリリースされたこともあるが、カラフルでありながらどこか切ないメロディーに、どこか儚げでつかみ所のない歌詞が春愁に浸るにはぴったりだ。特に、「ロビンソン」は、父と弟が結核で入院していたときにラジオからよく流れていて、聴きながら車で見舞いに行っていたので、今でもこの曲を聴くと少し切ない気分になる。

日本人を特別視することは極力避けたいと思っているが、春愁という感情は欧米の人たちには理解されにくい気がする。冬が長いヨーロッパの人は待ちに待った春に愁う暇はないだろうし、かなりの偏見だが、アメリカ人には「愁う」という感情すらないかもしれない。そういう意味でもスピッツは、すごく日本的なバンドだと思う。

桜は散ったがセレッソ大阪は今の調子を続けて勝ち続けて欲しい。愁うのは日常生活だけで十分なので、せめてスポーツ観戦するときくらいは、春らしく気分を高揚させて欲しい(結局これを言いたかっただけです)。


スピッツ, 草野正宗, 笹路正徳
ハチミツ
スピッツ, 草野正宗, 笹路正徳
インディゴ地平線


リュック受難

 最近リュックサックに対する風当たりが強い。鉄道会社の中には、車内ではリュックを前で持つようにとのキャンペーンを実施しているところもある。確かにでかい荷物をぶつけられた経験のある人のお怒りはごもっともだと思う。しかし、普通のショルダーバックでも体にぶつかることはあるわけだし、リュックだけを目の敵にするのはフェアじゃない。特に、最近車輪付のキャリーカートを持っている人が増えているが、すねにぶつけられたことが何度かある僕としてはせめてカートにも同じような注意喚起をして欲しい。

 リュックを擁護するのには当然訳があって、僕は通勤にリュックを使っている。一応、気を使って黒や紺色のものを使っているが、特に転勤などで部署が代わると頭の固い人からはよく皮肉を言われる。ノーネクタイや茶髪がこれだけ定着しているのに、リュックぐらいでがたがた言うのは人間としての器が小さいと思う。当然無視する。そうしていると、そういうキャラクターの人だと認知してもらえて、やがて文句は言われなくなる。

 リュックを愛用する理由は、どこに行くにも荷物が重いから。根が臆病なためか、ついついあれもこれも必要かもと大目に荷物を持っていってしまう。そうすると、ショルダーバックだと片方の肩のみに力がかかり、背中をどうしても痛めてしまう。もう一つの理由は、ショルダーバックだと体をゆすりすぎると肩から荷物が落ちてしまうから。

 ある日、家で仕事をするために持ち帰っていたPC(10kg近くあった)をかばんに入れて通勤していた。すごくいい天気で気分がよかったので、トラッシュ・キャン・シナトラズの” Obscurity Knocks”を聴きながら乗りのりで歩いていたところ、かばんが肩からずり落ちてしまった。幸いハードディスクは損傷していなかったが、PCに大きなひびが入ってしまった。どんだけ乗りのりかという話だが、それ以来リュック通勤を続けている。


トラッシュ・キャン・シナトラズ
ケーキ(+6)