最高の復讐は幸せに生きること
僕の好きな言葉に「最高の復讐は幸せに生きること」というものがある。誰が言った言葉で、何で知って、どういう文脈で引用されていたかについての記憶はもうない。ただ、「復讐」という言葉の持つネガティブでかつ暴力的な響きと、「幸せに生きる」という言葉の不確かでかつポジティブな面との妙なアンバランスさに惹きつけられている。
音楽で言うとPixiesのようなイメージだ。このバンド(というかヴォーカルのFrank Black)の少し滑稽で温かみのある外見と、攻撃的でかつハイテンションな音楽とのギャップが魅力的だ。はげたデブのおっさんが、シャウトしまくる姿は、本当に幸せに生きるために何かに復讐しようとしているかのように思える。かといって、うるさいだけのお馬鹿サウンドではなく、楽曲の構成は個性的ではあるものの、どこか知的な面も感じる。特に名盤「Doolittle」の冒頭の3曲での短く激しい曲をたたみかけるように浴びせかけてくるところがとても快感。デブだけどすばしっこい人のような変な切れ味の鋭さがある。
何度か書いたが、僕の父親は家族に多大な金銭的損害とそれ以上の精神的ダメージを残して死んでいった。今となっては本人に悪気がないことくらいは理解できている。ただ、どうしようもないくらい、頭が悪くかつ見栄っ張りで、現状認識能力が欠如していた(ひょっとすると多額の借金に精神的に少しおかしくなっていたのかもしれない)だけだ。しかし、悪気がなかったからといって許されるわけではなく、許すつもりもない。というわけで、父への復讐のために少しでも幸せになってやろうと思っている(幸せの定義は考え出すとキリがないし、自分の都合よく定義することがそれこそ「幸せ」の秘訣なような気がするのでここでは述べない)。勢いあまって、このお盆に父の仏壇へ「悔しかったら、妹弟を幸せにしてみろ」と饅頭を投げつけたらおかんと嫁さんにひどくおこられてしまった。
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ポケモン中毒
長男がポケモンにはまりだした。親友の男の子が昨年からポケモンカードを集め始めていたので、近いうちに来るだろうと予想していたが、ついにドはまり状態になった。一人で本を読んでは、ぶつぶつ「ディアルガが110」、「パルキアが90」とかつぶやいている。おそらく今長男の頭の中の8割はポケモンで占められている気がする(残り1割が「きかんしゃトーマス」、残りが食べ物や家族や弟とのけんかを含むその他の関心ごと)。
先日もいい天気なので海水浴に行こうとしたら、海よりもポケモンの映画がいいとダダをこね出した。おそらく2歳の次男は最後まで集中して映画を観ることができないので、経済的合理性を考えて(家族で映画を観ると1800円×2(僕と奥さん)+1000円(長男)=4600円がかかる上、飽きた次男を途中で館外に連れ出すため、大人のどちらかは映画を最後まで観ることはできない)、DVDを買ってから、海水浴に行くことにした。
ところが、これが大失敗。早くDVDを観たいために、海に着いたとたんに「帰りたい」と言い出した。仕方がないので、海辺の水族館に入りイルカショーやソフトクリームで興味をつないでなんとか、親たちの外出欲求を満たしてから帰宅。その後、1時間半にも及ぶ映画を2回見る生活が続いている。
ポケモンの映画は始めてみたが、CGのクオリティも高くストーリーもそれなりに面白い。ただ、毎日観せられるとさすがに飽きてくるし、テレビのチャンネル争いも熾烈になっている。妥協の産物として、僕のノートPCでDVDを観てもらって、親たちはテレビを観ているが、かなりの前のめり視聴なので、目が悪くならないか心配している。
今、このブログを書いている最中も「ドダイトスは160(いち、ろく、れー)で強いんだよ」と絡んできた。「おとうさんは何点」と聞くと「1点」と力強く答えが返ってきた。
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テント師匠 in 湘南
この週末に妻子、義父母と伊東に旅行して来た。旅行自体はホテルも快適で、城ヶ崎海岸の吊橋も迫力があり楽しかったが、道中がなかなか大変だった。ホテルには一度行ったことがあるということだったので、義父に運転をお任せしていたら、ナビ役の義母が道を間違え初日から車中は険悪なムード。帰路でも最速ルートについて義父母は口論。口論の末に義父が選んだコースは大渋滞。おまけに子どもたちが「お腹がすいた」と大合唱。二日間孫達に振り回された義父母の疲れもあって車内は一触即発の雰囲気になった。
そんな中、思わぬところから救世主が現れた。車内にたまたま笑福亭鶴瓶さんのラジオがかかっていたのだが、突然テント師匠の曲がかかった。前にも書いたことがあるが
、僕たち夫妻はテント師匠が大好きなので大喜び。一時はNTT西日本のCMで天海祐希さんと競演するまでプチブレイクをしたテント師匠も最近は大阪でもあまり名前を聞かなくなっていたので喜びもひとしお。まさか、湘南の海沿いでテント師匠の曲を聴くことができるとは予想もしなかった。その後も次々とテント師匠の曲がかかり(全部で5曲くらいかかっていた。今考えても関東地区の日曜夕方にかかる曲ではない。この番組のゆるさ加減もたいしたものだと思う。)、最後にAMAZONでこのCDを買うことができるという紹介もあった。渋滞で退屈していたので、即携帯からAMAZONで注文した。
「私たちの国では、咽が渇いたら、ぼた餅食べる(なんでやねん)」という歌詞で始まる「私たちの国では」や「男は自慢だけ、男は生駒山」と高らかに歌い上げる「猫背の男」など独特のゆるい世界観が満載。師匠の上岡龍太郎さんが持つ鋭い切れ味は微塵も感じられない。しかし、「若者はみんな悩んでいる」と軽快に歌う「行き先は若者」などで見せる人間に対する優しい視線はとても秀逸。当分疲れたときに愛聴することになりそうだ。
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