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夜汽車の明日は…「北斗星」の旅路・後記⑦

(続き)地元企業に出資を仰ぐことで、郷土を代表する列車という意識が高まれば、地元の人も利用も増えるだろう。

世界のトヨタだってのってくるかもしれない。

『北海道までは快適な「北斗星」で、北海道に着いたら、便利なトヨタのレンタカーで道内を走ろう!これぞエコ旅!(全然エコではないが)』

…ちょっと脱線しすぎた。

カネがないから改善しないのではなく、カネは作ればよい。

そうまでして新車を投入する以上、最大限投資効果を大きくしなければならない。つまり、乗ってもらわなければならない。

「カシオペア」のような金持ち専用列車ではなく、誰もが気軽に快適に乗れる夜行列車だ。

北海道に向かうブルートレイン以外、電化された架線の下を走る列車ばかりだから、当然新しい車両は電車しかない。

バスや座席夜行はあくまで仮眠だから、体力のある若者でも次の日はキツい。豪華列車は単に走行時間が長いから夜行になっているだけで、移動のための夜行ではない。

車内で一夜を快適に過ごすためには、まず横になれることが必要だ。

特別料金をとらない夜行快速以外、指定席は「眠れる」カーペット車を、「寝れる」寝台車は個室を基本にすべきだ。(続く)

夜汽車の明日は…「北斗星」の旅路・後記⑥

(続き)だが、今のように手をこまねいているだけでは、日本の線路から夜行列車が姿を消してしまう。

現行のまま、夜行列車を再生する方法はないのか?

まずは新しい車両が必要だが、聞けば個室寝台車1両で2億円くらいするらしい。

「北斗星」なら12両編成だから、1往復分で24億、予備車も必要だから30億円くらいかかる。

JRはあくまで民間会社なのだから、この負担は大きい。スポンサーを募ればどうか?

「北斗星」なら、たとえばフジテレビ。と言っても、「サンヨーオールスターゲーム」みたいに「フジテレビ北斗星」にする必要はない。

フジテレビで北海道へ走る列車ときたら、あの「北の国から」しかないだろう。

発車時の車内放送のメロディはもちろん、さだまさしの「アーアーアアアアアアー」をフルコーラス(正式な曲名は「遥かなる北の大地」)。

車内のビデオ放送の合間には、もちろんフジの番宣。フジが出資するなら、テレビにも取り上げてくれるだろう。

ライブドアに出資するよりは、メリットはあるはずだ。

北海道の会社も積極的に募ればよい。東京の人間にアピールするチャンスだ。帰りにお土産を買ってくれる可能性も高い。(続く)

夜汽車の明日は…「北斗星」の旅路・後記⑤

(続き)車両の老朽化も、夜行列車の改善を妨げている。

ブルートレインの場合、客車だけでなく、客車を牽引する機関車も老朽化している。

国鉄時代なら、機関車を貨物列車にも使えたが、今のJR旅客会社の場合、高価な機関車を新造しても、ブルートレインにしか使えない。

そのブルートレインの乗車率が芳しくなければ、当然機関車の新造など無理だ。

機関車や客車は、列車の始発終着駅近くに配置するのが効率的だが、前述のような理由で、東日本、四国、九州のJRが車両を担当しても、維持費がかかるうえ配分される収入が少ないから、当然企業としての投資効果は少ない。

かと言って、配分の多い東海や西日本が車両を持っても、その車両を長距離回送しなければならず、非効率的だ。

実はこの問題、国鉄分割民営化の際にすでに危惧されていた問題だ。

まず分割民営化ありきで、このような問題を放置したまま20年が経過し、もはや夜行列車は風前の灯だ。

唯一、全国ネットワークを維持するJR貨物にブルートレインを担当させるという妙案もあるが、JR貨物は20年前の発足以来、人間を運んだことがない。

それに、線路を貸す旅客会社との軋轢も心配だ。(続く)