夜汽車の明日は…「北斗星」の旅路・後記⑤ | Little Friends

夜汽車の明日は…「北斗星」の旅路・後記⑤

(続き)車両の老朽化も、夜行列車の改善を妨げている。

ブルートレインの場合、客車だけでなく、客車を牽引する機関車も老朽化している。

国鉄時代なら、機関車を貨物列車にも使えたが、今のJR旅客会社の場合、高価な機関車を新造しても、ブルートレインにしか使えない。

そのブルートレインの乗車率が芳しくなければ、当然機関車の新造など無理だ。

機関車や客車は、列車の始発終着駅近くに配置するのが効率的だが、前述のような理由で、東日本、四国、九州のJRが車両を担当しても、維持費がかかるうえ配分される収入が少ないから、当然企業としての投資効果は少ない。

かと言って、配分の多い東海や西日本が車両を持っても、その車両を長距離回送しなければならず、非効率的だ。

実はこの問題、国鉄分割民営化の際にすでに危惧されていた問題だ。

まず分割民営化ありきで、このような問題を放置したまま20年が経過し、もはや夜行列車は風前の灯だ。

唯一、全国ネットワークを維持するJR貨物にブルートレインを担当させるという妙案もあるが、JR貨物は20年前の発足以来、人間を運んだことがない。

それに、線路を貸す旅客会社との軋轢も心配だ。(続く)