動物の安楽死について考えてみた(4) | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

一般家庭で暮らしている動物の
安楽死について考えるシリーズの
4回目です。
 
シリーズ1回目 こちら (1)
シリーズ2回目 こちら (2)
シリーズ3回目 こちら (3)
 
前回までは文献からの引用がメインでしたが、
今回は自分の経験を書きます。
 
 
わんわん  にゃー  わんわん  にゃー  わんわん
 
 

3月年前に猫のみなみが光の世界に還って行きましたキラキラ

 
 
愛しい愛しいみなみですハート
 
 
 
みなみは、ある日突然 動脈血栓栓塞症になりました。
 
血の塊が動脈に詰まって、血液が流れなくなる病気です。
 
足の付け根の動脈が詰まることが多く、
とても強い痛みがあるそうです。
 
みなみは突然大きな声で鳴き始め
急に立てなくなりました。
 
すぐに西洋医学の動脈病院に
連れて行って入院させたのですが
みなみの状態は悪くなる一方でした。
 
少しでも血行を改善させるために
鍼やマッサージも行いました。
 
それでも、血液の行き渡らない足は
みなみが生きているのに
腐り始めて来ました。
 
思い切って断脚手術をしようかという
話にもなったのですが、
血栓が詰まったのは
足だけではありませんでした。
 
肺、肝臓、腎臓などの細い血管にも
血栓が詰まっていたようです。
 
とても手術できる状態ではありませんでした。
 
足の腐敗はどんどん進行していきました。
 
肝不全になって黄疸になり、
呼吸も苦しくなりました。
 
ご飯も食べなくなりました。
 
酸素室を借りて過ごさせましたが、
とても苦しそうでした。
 
生きながら体が腐っていくなんて
どれだけ苦しかったことでしょう。
 
でも、家族が撫でたりすると、
少し穏やかな表情になりました。
 
大勢の方が元気玉を送ってくださったり、
遠隔ヒーリングしてくださいました。
 
発症から2週間後、私の腕の中で
みなみは旅立って行きました。
 
ちょうど息子も家にいたので、
二人で見送りました。
 
猫の動脈血栓栓塞症は
とても痛くて苦しがる上に
死亡率が50%とも70%とも言われる病気です。
 
再発率も高い病気です。
 
欧米人だったら、発症した時点で
安楽死(慈悲殺)を選択するかもしれません。
 
でも、私はみなみに慈悲殺の処置を
することは考えられませんでした。
 
ただひたすらに寄り添って
みなみの生き様を見届けました。
 
みなみがどう思っていたのか分かりませんが、
安楽死して欲しいとは思っていなかったと思います。
 
苦しくて辛いけど、その状況を受けいれ
ひたすらに生きていたように思います。
 
私には、寄り添うことしかできませんでした涙
 
 
この時の様子はみなみ闘病というテーマで
2015年8月に書いています。
 
お時間のある方はみなみの頑張りを
見てやってくださいおじぎ
 
 
ライン  ライン  ライン  ライン  ライン  ライン
 
 
今回、安楽死について考える記事に対して
多くの方がコメントやメッセージをくださいました。
 
それぞれの方が、魂のこもったコメントを
くださっています。
 
お時間のある方は、シリーズの
コメントもお読みいただけると
考えが深まるかもしれません。
 
 
 
次回は自分の治療経験から
考えたことを書こうと思います。
 
今しばらくお付き合いくださいおじぎ
 
 

 

 

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