ここはいいところ

ここはいいところ

「ここはいいところ」の「ここ」は私が行った場所であり、人生の一場面でもあります。
人生という旅のなかで、自分がよかったと思ったところやことを記録し、人に伝わればいいなと思います。
1か月に2~3回は新しいブログを書きたいと思います。

 昨年7月に誕生日が来て古稀になりました。3年前に前立腺がん、2年前に鼠径ヘルニア、そして、昨年、難病の好酸球性多発性肉芽腫症になりました。70歳を過ぎて元気というのはすばらしいことで、羨ましい限りです。

 

 その7月、NHKのラジオ深夜便で、脳科学者が書くことは脳を活性化させると話していました。そこで、毎日ステロイドを多く飲んでいましたが(今も少なくなりましたが飲んでいます)、自分を祝って大好きな筆記具を買いました。とはいえ、まだ治るのか不安な状況であり、安くて書き味のよいものを探しました。

 

 その結果が写真です。

 中央がパイロットのLIGHTIVEです。透明で軽くて、書き味が柔らかく、値段以上の買物だなと思いました。インクは黒です。その後、長さが短く、ブルーブラックを入れるものもほしいと思って買ったのが左のパイロットPLERAです。インクがいろいろあるということで、購入したインクが終わったら「深海」か「月夜」か「紺碧」にしようかと思っています。両方ともパイロットですが、プラチナのPLAISIRも候補でした。フランス語で「楽しみ、慰み、喜び」という意味でたいへん惹かれていたのですが、銀色の部分が多いデザインが好きになれず、候補から落ちました。

 また、以上の2本を買うさいに、パイロットのホームページを何度も見ましたが、愛用しているフリクションの派生形があることを知りました。それが写真右の「フリクションシナジーノック03」で、0.3ミリの黒で、細く、固く、消すこともできて、手帳を中心に、毎日使っています。

 1月になって川崎大師へ行く機会があり、「病気平癒」という祈祷があることを思い出しましたが、私にとっては、筆記具が御守りのようです。

 

 1月12日、所属している麦の会の新年句会が北区王子の「北とぴあ」でありました。

 

 事前投句で私が出した2句はただの一人も選句していただけませんでした、と思っていたら、最後に対馬会長が並選で採ってくれました。その句です。

   初日の出胸に沁み入る宇宙線

 

 一昨年の12月は胃痛が続きクリニックを受診しましたが、1月1日に地元の大病院の緊急外来に行ったところ、12月に受診した地元のクリニックの言う通りにしなさいと言われ、1月14日にクリニックで胃カメラの結果が出て「はい、きれいな胃です。異常なし」と言われ、「痛くてたまらないのでこのクリニックに来て、今も痛いので大きな病院を紹介してほしい」と頼み、15日に別の大きな病院に行き(地元の大病院は空きは15日先までないと言われ)、即日入院になりました。

 この句は宇宙線を胸に浴びている、快癒の方向に向かっている喜びの句なのです。現在、好酸球性多発性肉芽腫症の治療は外来診療継続中で、まだ数種類の薬を飲んでいますが、ステロイド薬は1日5mgになりました。昨年3月の飲み始めは1日60mgだったので、感慨の思いがあります。

 

 当日の投句も行い、会長の選はいただけませんでしたが、二人の方から特選をいただき、プレゼントをいただきました。その句です。

  ノアの船地球回して初日の出

 今頃、どこかでノアの船が準備されているかもしれません。もしかすると、もう大海原か空に浮かんでいるのかもしれません。

 

 私のプレゼントは気に入った句を特選に採って、喜んでお渡ししました。1週間前に新橋で句会があったときに、「せとうち旬彩館」で購入した大好きなしょうゆ豆と昆布の極細刻みの佃煮です。自分がもらったら嬉しいなというものを選びました。

 

 北とぴあの楽しみは眺望です。17階に展望ロビーがありますが、写真は14階からの眺望です。

 西です。富士山も見えます(2枚目の左側)。鳥が群れで飛んでいます。

 南側です。下にはJR線、飛鳥山公園が見えます。東京タワーが右の方に見えているように思うのですが、確信は持てません。

 右の方を拡大します。


 東南です。スカイツリーが見えます。

 句会後はこの下の左手の方で有志の懇親会に行きました。句会の後に皆さんと懇親会に行ったのは1年以上ぶりです。

 付き合いが悪いと思われようと、少しずつ、少しずつです。

 

 

 2025年12月に印刷物等に掲載された私の俳句の一部です。

 

■『麦』2026年1・2月号(麦の会 2026年1月1日発行…12月  下旬発行)

「地熱集」対馬康子会長選(7句まで出し5句まで選)

   孤独とか自分探しとか蛇穴に   …1

   何もかも人ごとの人猫じゃらし

   秋深し足りないものは何ですか

   多数決ならば死にます秋の蟬

   竈馬迷子になっていない振り

「踏生集」(同人の自薦欄5句)

   「共感する動物達」

   八月の橋を畏れる蚊食鳥

   老犬は忘却できず涎を垂らす

   暮の秋喧嘩の前に負ける犬

   楢山の深沢七郎蛇の声

   「鮫肌で顔も怖くてすみません」

「句会報」 麦の会12月例会 互選

   こだわりを脱いで落葉と露天風呂

「踏生秀句20句選(11月号より)  五十嵐秀山選」

   意味のない日々は安楽山桜桃

   五十嵐様、ありがとうございます。 

 

■『楽園』第5巻第1号

(楽園俳句会2025年12月10日…実際は2005年5月5日)

「個個集」堀田季何主宰選(6句まで出し5句まで選)

   AIの生まれが透けるヒヤシンス

   分かれる川どちらへ行くか春の草

   わが肺の夜の闇から亀の声

   わたくしがどこかの穴から漏れてゆく

「球体集」堀田季何主宰選 お題「古典」しばり

   出せず

     

■『神奈川県現代俳句協会会報』第170号(現代俳句協会 2025年12月発行)

インターネット句会 8、9、10月

 8月 秋の色バクに食べさす夢がない

 

*1 

 この句は麦の会対馬会長の句評欄「地熱深耕」に取り上げていただき、句評をいただきました。ありがとうございます。

 

 写真は10年前の2015年10月11日、18時台の高知県室戸市元の奈良師の浜からの夕焼けです。海に突き出た台地は行当岬です。 この写真を撮ったあと、「シレスト室戸」で海洋深層水の温水プールで水中ウオーキングをして、海洋深層水の風呂にも入りました。

 

 10月に高知県室戸市の元の職場の周年事業に行く途中に寄った伊賀市第2弾です。第1弾の芭蕉翁生家から1km弱、上野城跡の上野公園内に芭蕉記念館があります。芭蕉は何度もこの道を通ってお城へ行ったのでしょう。

 「ふるさと伊賀へ。」というリーフレットによると、記念館は1959(昭和34)年、間組社長であった神部満之助氏の篤志寄付により芭蕉翁を顕彰する事業の一環として建てられたそうです。

 伊賀市の芭蕉翁生家 | ここはいいところ

 上野公園内にあった案内の幟旗です。「芭蕉、時雨に生きる」の特別展の案内です。

 玄関を入ったところです。右側が展示室ですが、展示室内は撮影禁止です。展示室は1箇所だけで、広くはありません。特別展はこのなかです。

 しかし、この博物館には芭蕉文庫という芭蕉直筆のいろいろな文物から連歌俳諧に関する貴重な資料が保存されており、そこから特別展に合わせて資料が展示されます。特別展では宗房時代の短冊や更科紀行の草稿も展示されていました。なお、芭蕉の忌日は時雨忌と呼ばれています。

 その左側です。事務室が見えます。

 展示室の外側に年表があります。

 記念館を出て、上野城へ向かう途中に「俳聖殿」がありました。門です。

 俳聖殿です。1942(昭和17)年、伊東忠太の指導により建てられた、国指定重要文化財の建物です。

 説明パネルです。

 中には芭蕉翁が設置されています。伊賀焼で作られているそうです。

 上野公園には、復刻された上野城、伊賀流忍者博物館があります。

 12月も半ばを過ぎました。年の暮れです。芭蕉の句。

   古里や臍のをに泣くとしのくれ

 

  昨年は休みましたが、第4回鈴木六林男賞に応募して、落選しました。 

 

  わかれしわれは       ・・・・・・・・・※

 

  夏の夜の懐疑論者の蛇の夢

  昼寝覚人面豚に舐められて

  夕焼を背にする気弱な荒夷

  何もかも一瞬のこと旱星

  頭蓋に呪いは響く時鳥

  老いぼれた海馬は歩く天の川

  わが夢は知られず見られず失せること

  朽ちてゆく人や言葉や秋の風

  われという夢の終わりの芒原

  人全て無縁となるや秋の宵

  人生の代行頼む秋の暮

  秋の夜海馬溺れる狂気の沼

  ひとごとの人たちの国狗尾草

  流れ星すべて頭のなかのこと

  冬ざれの言語野を行くノマドわれ

  われわれとわかれしわれはわれのなか

  わがペルソナ 眼裏にいて我を見る

  われという朧のなかにわれは居ず

  「われ」という眼差しの元 朧なり

  わが死後にいつもと変わらぬ朧月

 

 

※「わかれしわれは」は鈴木六林男の句「われわれとわかれしわれにいなびかり」からとりました。

 

 2022年の第1回はブログに掲載していました。

 私の俳句:2023年3月補足‐鈴木六林男賞落選 | ここはいいところ

 鈴木六林男は好きです。

 本『鈴木六林男の百句』 | ここはいいところ

 

 寒くなってきました。写真は10月に行った山梨県北杜市の、ラジウム温泉で有名な増富温泉のホテルの部屋から見た橋です。寒くなると、あの温泉にまた行きたいなと思います。