こんにちはー、科学者兼カウンセラーの無憂です。
また質問をいただきましたので、お答えします。
ハンス•アビングの著書『金(かね)と芸術、なぜアーティストは貧乏なのか』(原著2002年)、
という本の中に、(美学の題材:The Social Economy of Art, Are the Arts Becoming Less Exclusive? (2019))なぜ、アーチストは慢性的に貧困になるのか、の理由がここに挙げられています。「アーティスト志望者は、他の職業に向いていないと“思い込むため”、芸術活動に固執する傾向がある。」「アーチストは生存に必要な職業のための時間以外は、なるべく多くの時間を 芸術活動に投入しようとする。」
さて、以上のように、ここでも「思い込み」が出てきます。つまり、
• 才能のあるアーチストが、思い込むと、芸術活動を続け、芸術界にとっては傑作作品が生まれます。
思い込まないと、芸術の世界から足を洗って去って行き、芸術的汚点となります。
• 才能のないアーチストが、思い込むと、芸術界にとって駄作作品が大量にが生まれ社会が混乱します。思い込まないと、彼は他の職業に向かい、社会復帰ができて、世のため人のために働きます。
結論は、
アーチストは「思い込む」ことで成り立っています。「思い込み」を手放すと、アーチストは活動できないのです。これでも「思い込みを手放す」ことは必要でしょうか?
この質問、
感情ストレスの背後には思い込みがあります。
なので思い込みを手放せば感情ストレスは消えます。
という考え方、今や心理学(認知行動療法)でも王道、スピでも王道の考え方に対して、
思い込みを手放したらやっていけない仕事があるじゃないですか!
と言うものです。
これもちょっと前の質問「思い込みを手放したらヤバいことになるんじゃないんですか!!!」と同じで、
質問をする根っこのところには
- 思い込みを手放す、というのは、やったことがない
- 思い込みを手放す、というのは、ともかくやりたくない
という思い、抵抗があるような気がします。
ですので、
やりたくなければ
別にやんなきゃいいじゃん
ということを最初に申し上げておきます。
その代償として、
思い込みが作り出す様々な問題はずうっとついて回りますよ、
そのテーマについては気付きや学び、成長はありませんよ、
とは申し上げますが。
いやいや、自分は気付き、学び、成長とか間に合ってるんで。
とおっしゃるのであれば、何をか言わんや、です。
という前提でこの質問を考えてみましょう。
山田五郎さんのYouTubeチャンネルご存知でしょうか?
タモリ倶楽部に昔出ていたので顔を名前は知ってましたが
こんなに美術に詳しい人だというのは知りませんでした。
色んな作品や画家について超わかりやすく解説してくれています。
例えば日本でも超人気のゴッホ。
大芸術家として知られていますが
生前はほとんど作品が売れなかったわけです。
精神病院のお世話にもなっています。
• 才能のあるアーチストが、思い込むと、芸術活動を続け、芸術界にとっては傑作作品が生まれます。
思い込まないと、芸術の世界から足を洗って去って行き、芸術的汚点となります。
これで言うと、彼はとても才能があった、という評価になっているわけですが、
売れてなかったわけですから、当時は自分では才能があるかどうか分からなかったはずです。
彼の芸術活動を支えていたのは
自分は画家でしかやっていけない、という思い込みだったのかもしれません。
仮に、彼が精神の不安を訴えて申し込んできたらどうなっていただろうか?
ということは、この動画を見たときも考えました。
おこがましい、と思われる方もおられるかもしれませんが、
彼の悩みが本人の思い込みから来ていたのであれば
ガラっと改善、したのではないか?
と思います。
それくらい安定して成果が出ていますので。
そうやってメンタルが入れ替わると
作風に間違いなく影響が出ますね。
ゴッホ本人が精神的なバランスを取り戻すことによって
私達が親しんでいるゴッホの名画はもしかしたら失われたかもしれません。
それはもしかしたら人類にとっては大きな喪失かもしれません。
さて、画家という職業についてはどうでしょうか?
これはゴッホ自身が
「もう画家やめようかと悩んでるんですけど」
と相談してくるかどうかですね。
この画家を科学者に置き換えても同じような話は成立します。
私も科学研究の世界は自分に合っていると自覚していますし
- 私の業績では一流研究機関の教授になるのはほぼ無理
- 一流誌に掲載されるような研究ができない
右側の陽には、これらにバランスをもたらす答えとして、
- 一独立起業の長として大勢の社会人や子供たちを導く為にはじゅうぶんな業績
- 一流誌に掲載されてもそれで人を導くことは出来んよ
良すぎる
と判断しておりまして、
これをより多くの人へ届けるべく
本業として活動したいと思って
準備を始めております。
導くというのがキーワードになっていたんですが
それがどうもやりたいことらしいです。
そしてサイエンスの世界で、
たとえ逆転満塁ホームランを放って
夢がかなって
研究室を構えても
そこで定年までに導ける相手というのは
数えるほどしかいません。
最高の夢が実現したとしてもこうなので、
もうそこには自分が一番欲しいものは無いと分かってしまったのです。
これまでにフレーズクラウドセラピーを受けてくださった皆さんからも
もっともっと多くの方へ届けてくださいと
こちらが恐縮するほど熱烈なる応援を受けておりまして、
じゅうぶんにその声にお答えできていないのが申し訳無いのですが
いろいろ手を打ってはおりますので
お時間をください。
それにしても20数年に及ぶキャリアに
わずか二言で終止符を打つとは、
フレーズクラウドセラピー恐るべし
人生変わっちゃいます
もとの質問へ返ると、
私にはこの仕事しかない、という思い込みを外したらこうなる
という一例でした。
要はご本人が何を一番やりたいか、だと思います。
生き甲斐と言ってもよし、
天命と言ってもよし。
絵を描きたいなら描けばよいし、
もっとやりたいことが他に見つかればそれをしたらどうですか?
っていうごく普通のことです。
絵を描くという道しか自分には無いのだと思って
それがもし苦しみを生んでいるのであれば
思い込みを手放すことで別の道が見つかる可能性は高いでしょう。
よろしけば、いいね!をくださいな。
- 不安、イライラ、恐怖、怒り、悲しみ、罪悪感、憎しみ、分かり合えない気持ち、苦しみなどのネガティブ感情を入り口として、
- その正反対の方向に、ポジティブなギフト、すなわち、あなたの人生へ用意された特別な贈り物(本当の自分に近づくための気づき)を新たに発見し、
- それによってもたらされるバランスにより、ネガティブ・ポジティブという二元性を超えて、心の平安(つまり、まんなか)に到達し、
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