ちょうど昨日、大阪ABCテレビのローカルニュース「newsおかえり」で取り上げられていた商店街まるごとホテルの現場を見に、私も先日、ホテルのある商店街界隈を散策してきたので、そのレポートをしたいと思います。


フロント&ロビー

「セカイホテル布施」(SEKAI HOTEL Fuse)のフロントロビーはこの商店街アーケードの一角にあります。

もとは婦人服店だった建物に入居していて、ファサードはあえて残したのだとか。

アルベルゴ・ディフーゾ(分散型ホテル)の形態を取っていて、客室は商店街内の別の建物をリノベーションして設置。こうすることで旅行者はチェックイン/アウトの際におのずとまちを歩き街区の活性化が期待できる…これがこのホテルの大きな特徴とされます。


「朝食会場」。

ホテルのフロントロビーから歩いて1〜2分の距離にあるのがホテルのモーニングを出すまちの喫茶店。

私もホテルのモーニングとやらを頂きに中に入ってみました。


ゲーム盤つきのテーブルまであって、壁の装飾やソファなどインテリアもなかなかレトロな雰囲気。


タマゴサンドのボリュームに圧倒!!!

ちなみに定価は500円、私はホットサンドとアイスカフェオレで追加料金を払いましたが620円でした!


「大浴場」。

ホテルの「大浴場」がわりには銭湯が使われます。

さきほどの「布施戎神社」近くにある戎湯。

まさに地元人の「日常」が旅行者の「非日常」に。


布施のまちなみ散策。

駅前商店街では自転車の乗り入れを規制しているところが多いですが、ここはその立て看板も見られず(私が見落としているだけかも…)、自転車に乗ったままの往来や店先の駐輪、そして商店街通路への商品陳列が多く、控えめに申しても整然とした印象は全く感じられません。それを含めて「昭和レトロ」と言えばそうなんでしょうかね?笑


銭湯「戎湯」の名の由来にもなっている、まちのシンボル「布施戎神社」も商店街アーケードを少し出たところにあります。


関西では恵比寿神のことを「えべっさん」と呼びますが、この像は日本一大きな「えべっさん」像とのこと。ホテル徒歩圏内にある貴重な散策スポットです。


まとめ

布施駅は近鉄奈良線と大阪線の分岐駅で急行までの電車と一部特急が停まる主要駅です。

JR大阪環状線と接する鶴橋駅までは3分、大阪難波までも9分。奈良公園近くの近鉄奈良駅やユニバーサル・スタジオ・ジャパンに至る乗換駅である西九条駅にも一本で繋がります。

「商店街体験」という基本スピリットは背骨にありながらも、このホテルのトラフィックの良さも宿泊客にとっては魅力なのではないでしょうか。



地域活性化がさかんに叫ばれていますが、外部資本による活性化では意味がなくて、やはり地域の商店主たちとの共存が一番大切であると考えます。セカイホテルではそういう地域の人たちとの密接なパートナーシップのもとで事業展開されていて、かつ、そういう事業が地域に受け容れられているというところに大きな可能性を感じます。一方で、非常に厳しい申し方を許していただけるならば、観光客を商店街全体で「もてなす」というところまでは進んでおらず、歩きやすさや安全性を含め、視覚・言語に至るまで、まち全体でセカイホテルの宿泊客を歓待する機運の醸成が必要であること、これが1点目。


2点目としては、布施の商店街の店舗数は最盛期から半分(780店→400店)に減ったとはいえ、拠点駅の駅前であり通行される方の数も多く、外から見た感じでは活気が損なわれているようには思いませんでした。このモデルを、たとえば空き店舗が半分を超えるような活気が失われてしまった商店街で実現していくようなビジネスモデルとして育てていく素地を見出したいものです。


「アルベルゴ・ディフーゾ」は究極の地方創生策ともいわれています。加えて「商店街」の活気にあまり触れる機会がなかった若い世代にとっては新鮮で、かつ将来的には「日本の日常」に触れたいというインバウンド客のニーズにも合致することでしょう。この商店街まるごとホテルの着想が、わが国における「究極の地方創生」に繋がっていくことに大きな期待を持っております。


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