黄色い彼を想う日々〜妄想保管庫〜 -2ページ目

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30Jan
- 末ズ推進委員会案件！！ヽ(´▽｀)/
  あ、テーマ"ジャにのちゃんねる"のままだ笑でも変えない末ズ推進委員会の皆さま、こんばんは( ・∇・)(そうでない方もこんばんは笑)みんな見た？！見たよね？！！(.ﾟーﾟ)「もしもし、ごめんね。大丈夫？」きゃーーーーーーーーっっ！！！(うるさい)あの甘えた声♡( *´艸`)私たち、何を見せられているのやら笑大好きなMJとの幸せな時間そうだよねー嬉しいよねーってか…(.ﾟーﾟ)「もしもし、ごめんね。大丈夫？」ノ`∀´ル「俺は大丈夫だよ。それよりニノは大丈夫か？躰キツいんじゃねぇ？」(.ﾟーﾟ)「えっと…////うん、大丈夫」ノ`∀´ル「昨日かなり無理させちゃったからなぁ。心配してたんだ」(.ﾟーﾟ)「ちょっとだけ手錠の痕が残っちゃったけど大丈夫よ」(；´‘▽‘｀)「ちょ、ニノさん！それダメです！」(；o´ω`o)「………」←全力でツッコミたいが、潤くん相手ではツッコめない〜take2〜(；´‘▽‘｀)「ニノさん、ちゃんと動画で上げられるやつでお願いしますよ？！」(.ﾟーﾟ)「…もしもし、ごめんね。大丈夫？いや…なんかね？山田が…あの、一緒にYouTubeやりたいってずっと言ってて…」(；´‘▽‘｀)「え、オレなの？！！」ε-(o´ω`o)←ﾎｯってことよね？( ・∇・)あー楽しい( *´艸`)日曜日は、正座で待機！！miu
27Jan
- 不機嫌姫と拗らせ王子 15《大宮》
  つづきです「ふふ、そうね」確かにソース風味の焼きそばパンじゃあ、甘いムードとはほど遠い。好きな人との初めてのキスの味がチョコチップメロンパンでよかったかもなんて、変に納得してしまった。「あ…まだ言ってなかった」「何を？」「ずっと、好きだった」「メロンパン？」「お前…分かって言ってるな？！」分かってるよ。うん。嬉しい。本当は。本音を言えば、色々と聞きたいことはあるけれど。今は…ね？潤んだ瞳で智を見上げると、彼は困ったように眉尻を下げた。「…焼きそばパン買って帰るか」「え、アナタ本気で言ってる？」「だって…こんな埃っぽいところでこれ以上は」「オレは構わないけど////」「おれはさ。かずを…お前を大事にするって決めてんだよ。ふかふかのベッドの上で抱くから、それまで待ってろ」「//////……ん。わかった。まだ残ってるかな、焼きそばパン」まさか、真っ直ぐに目を見て”抱く”宣言されるとは夢にも思わなくて。熱くなってきた頬を隠すように下を向くと、追いかけるように智の唇がその頬に触れた。あぁ、もう。バレないようにと思ったのに…見透かしたように微笑んでいるから智の腹に軽く猫パンチを食らわしてやった。智とふたり、夕暮れの校舎を並んで歩く。本当は手を繋ぎたかったけれど、お互い知り合いの多すぎるこの場所ではさすがに控えた。でも、制服姿のせいかそれとも気持ちが通じ合ったからか…彼と肩を並べることに、なんの違和感もなくて。ずっとこうしたかったんだなぁって胸の奥にじわりと温かい感情が広がっていくのを感じていた。結局、焼きそばパンは売り切れで。代わりに購入したのは、スパイスたっぷりのカレーパン。刺激的な香りのするキスを想像して…やっぱりオレの頬は赤く染まるのだった。　帰り道、智といろんな話をした。オレがまだランドセルを背負っている頃から、好きだったこと。当時は智自身も思春期の真っ只中で、性的な感情を抑えきれなくなりそうで怖かったと語った。それでも、オレを傷つけるようなことだけはするまいと、距離を置いたのだという。オレに向けることのできなかった欲情を…他の相手に向けたとも。髪を切ることをやめなかったのは、唯一、オレに触れても良い理由だったから。それだけは手放すことができなかったと。プロになれば…美容師になれば、この先もかずの近くで見守ることができると思ったんだよと少し照れくさそうにして、智は自分の頭をクシャクシャと掻いた。…オレが思うよりずっと、大切にされていた。それなのにオレは自分のことばっかりで、当てつけのように智を真似て…やっぱりオレは子どもだ。短絡的で、未熟で。「ごめん、ね」「なにが？」「アナタの気持ちも知らないで…」「いや、おれ自身…今になるまで年齢差を言い訳にして、気持ちを伝えようとしてこなかった。…怖かったんだよ。かずに拒絶されるのが。でも、その結果…かずに避けられてさ」結局は、おれも…子どもだったんだと、智は唇を噛み締めていた。つづくmiu
19Jan
- 不機嫌姫と拗らせ王子 14《大宮》
  |ω･` )ﾁﾗｯ隔週ペースすらアヤシクなってまいりました←どこまで話が進んだのやら本人思い出せない始末で笑笑お付き合いくださる方だけで良いですよー「ねぇ…嫌だったら避けてね？」緊張する手で智の制服の裾をギュッと握り、体ごと引き寄せるようにして唇を重ねる。本当に好きな人とのキスは、少し…震えていた所為だろうか？加減を間違えてしまったようで、ガチっと歯が当たった。なんともかっこ悪い口付けに…苦笑いする。固まり、驚いたように目を見開いている智に、畳み掛けるようにして胸の奥に支えていた言葉群をぶつける。「好き。智のこと。ずっと、手が届かないと思ってたの。だってアナタ…大人なんだもん。オレなんか相手にされるわけないじゃない。智の隣にいる女の子を見ては、早く別れればいいのにってずっとそんなことばかり考えてた」「かず…」何か言いたげな唇を、再び口で塞いだ。だって、反論なんて聞きたくないもの。黙って聞いてよ。なんて思ったのだが…最初のは『嫌なら避けて』と忠告したけれど、今度のはアウトかも。確かに彼に告白するつもりではあったが、一方的に捲し立て、無理やりキスをするなんて…勢いでしてしまったが、よく考えたらあまりにも勝手な行為だ。こういうところが未熟なのだと、急に恥ずかしくなる。唇をそっと離すとふたりの間に微かなリップが鳴った。「…えっと、あの…それだけ伝えたかったの」ダメだ。ドキドキして胸が詰まる。告白するって…こんなにも大変なのね。それでも、自らの目標は達成したからか胸の奥に支えていたものを吐き出したからかほんの少し…肩から荷がおりたような気がした。用は済んだと智を残して教室を出ようとしたところで、手を掴まれ引き戻された。「かず、おれの話がまだなんだけど」引っ張られた勢いで智の胸の中に倒れ込む。そんなに変わらない体格なのに、オレの体重を軽々と受け止められたのがちょっと悔しくて。少し不機嫌そうに視線を向けたオレを、丸ごと全部…受け入れたかのように柔らかく笑った。「勝手に終わらせんなよ。おれがどれだけ我慢してたと思ってんだ？」髪におでこに鼻先に…いくつも、キスが落ちてくる。……もしかして勘違いじゃなかったの？熱を孕んだあなたの瞳に、オレが…映っていたこと。下りてきた唇が、口にそっと触れたからオレは…薄く唇を開いた。触れて離れてまた触れて角度が深くなった唇の間から、熱い舌が差し込まれる。応えるように自分の舌先を絡めると、吐息とともに雫が溢れた。首筋へと流れ落ちた雫を、唇が追ってくる。唇と舌先とでなぞられ…ゾワゾワと感じたことのない感覚が迫り上がってきた。「ｱｯ////ﾝﾝ…」なんて自分でも聞いたことのない声に、自分でも驚いて妙に冷静になる。甘いキス………ほんと甘い、な。ほんのりバターの風味にチョコの香ばしさが混じるキスは、記憶の片隅にあった。「………角のパン屋のチョコチップメロンパン…？」「高校んとき、よく買い食いしたんだよ。懐かしくて、さっき食っちゃった」「ムードもへったくれもないよね」「でも、焼きそばパンじゃなくて良かっただろ？」この人、なんでドヤ顔なんだろう？笑…なんか、緊張して損したわ。つづくmiu
05Jan
- 不機嫌姫と拗らせ王子13《大宮》
  新年とっくにあけましておめでとうございます( ・∇・)2025年も、どうぞよろしくお願いいたします傾き始めた日が淡いオレンジ色を纏って、窓から差し込んでいた。使われていなかった社会科準備室は、久しぶりの来客を喜んでいるかのように細かな埃を巻き上げている。その小さな塵に反射して、まるでスマホの画面にエフェクトをかけたようにキラキラと光の粒が舞っていた。振り返った横顔が、静かに微笑んだ。「おう」「智…」在校生のオレたちにさえ、その存在が知られていないようなマイナーな場所。今では年に数回しか人の出入りは無いように思われる特別室棟の奥の奥。でも…卒業生であれば、その当時には出入りしていた可能性はある。自分と同じ制服に身を包んだ彼は、驚くほどにこの場所に馴染んでいた。「この部屋、鍵壊れてんだよ」「その壊れた鍵は、あなたが卒業した後…直される可能性は考えなかったの？」「おれがいた頃から壊れっぱなしで直されてなかったんだから、今さらだろう？」「そもそもさ、なんでこんな場所知ってんのよ」そう言って…彼の答えを想像して胸の奥が苦しくなった。時々、いるんだよね。学校内で、その…行為をしている奴らが。さすがに堂々と教室でっていうのは聞かないけれど、ここのように普段は使われていない空き教室で声を聞いたり使用済みのゴムが落ちていたりなんていうのは聞いたことはある。もしかしたら、ここも誰か…智がそういう目的で使っていたのではないかと思ったからだ。「ここ、いいだろう？昼寝するのに静かな場所探してて見つけた」「昼寝って……ふふっ」その言い分があまりに智らしくて毒気を抜かれてしまった。重苦しかった胸のつかえが取れたように軽くなる。ふぅ、と息を吐き出して彼に視線を戻すと、智と目が合ってしまった。っ………なんで、そんな目でオレを見ているの？甘やかな愛おしい相手に向けるような瞳で。カァッと頬が熱くなる。おそらくは…真っ赤になっているであろう顔を見られたくなくて、話を変える。「べ…別に、卒業生が母校に遊びにくるのに、そんな…制服着てくる必要なかったんじゃない？」「うん。そうなんだけどさ」思わぬタイミングではあったものの、オレは今日彼に告白するつもりだった。素直になろうって決めたはずなのに、いざ本人を前にすると天邪鬼が顔を出す。ずっと隠し続けてきた想いは、すでに自分では制御できないほどに育ってしまったのだろう。そんな自分が情けなくて…智から顔を逸らした。ふわりと空気が動き、ゆっくりと影が近づく。「おれが」思っていたよりも近くで声がして驚いて顔を上げると、ちょうど傾いた太陽が智と重なり、目に入る。逆光が眩しくて目を細めた。彼の表情がよく見えない。…けれど、耳元で響く彼の声が、とても優しいことはわかった。「自分が、かずと同じ制服を着ているところを見たかったんだ」「…え？」「…おれとお前は、中学も高校もずっとすれ違いで。まぁ、３歳差なんだからそんなの当たり前なんだけどさ。でも…こうやって昔の制服引っ張り出して着てみたけど、意外と違和感なくてさ。えっと…つまり何が言いたいかっていうと…」思うように言葉が出ないのだろうか。頭をグシャグシャとかき、唇を尖らせている。…こんな智、初めて見た。いつも落ち着き払っていて、大人の余裕で…焦ったり狼狽える姿を見たことはなかった。その彼が、オレの目の前で困ったように目を泳がせ、オロオロとしている。( なんか可愛い ) なんて…これまで、智に対して抱いたことのない感情が胸に広がっていく。「…似合ってる」「うん？」「高校生でもイケるんじゃない？似合ってるよ」ずっと…追いかけても追いかけても決して縮まらなかったふたりの距離が今なら、手を伸ばせば届くような気がして。オレは一歩、踏み出した。つづくmiu
31Dec
- 今年最後のご挨拶♪
  |ω･)])彡ｻｯ|ω･)ﾁﾗｯというわけで(どんなわけ？)こんばんは( ・∇・)絶賛ブログ放置中でごめんください←いやー…忙しいねぇ！！平日は仕事に行き、土日は娘が孫を連れて泊まりに来る生活。同じ部屋で寝てるので、授乳時間には私も夜中に起きるわけですよ。自分が子育てしている時は、当たり前に出来ていたことなのですが、さすがに50をとっくに超え…体力の衰えを感じずにはいられない笑笑眠いし、疲れは取れないし( ；∀；)そんな中、資格試験もあって、そちらクリスマス前に受けてきました。どうか合格してますように( 人˘ω˘ )やっと昨日、仕事納めをしてきました。今日は朝から大掃除の残りとお正月準備とでバタバタですわ。それでもなんとか…無事にお正月を迎えられそうですお話については、本当にすいませんの世界です。貼ってて懐かしい笑笑ラストまで書き上げてからupするっていうのが出来ない人なんだよね。(そうすると途中で止まり永遠に書かなくなる←)なので、このスタイルは今後も変わらないと思いますが、余裕のある時に書くつもりではいますので、気長に待ってくださると嬉しく思います。お気に召さない方は、フォローも外していただいて結構ですのでね。さてさて2024年も終わりますね。1年間、本当にありがとうござました┏○ﾍﾟｺｯ感謝をこめて(♡´³`)ﾉ...💋 ちゅさぁ！もうすぐ2025年がやってくる！！ドキドキわくわく期待しかない2025年本当に今からドキドキしてる笑笑(動悸息切れ)にのちゃんに会えるように、今から徳を積んでおなきゃねヽ(´▽｀)/では、みなさま良いお年をお迎えくださいませ。miu
12Dec
- 不機嫌姫と拗らせ王子 12《大宮》
  つづきです智からの返信はないまま、あまり軽くはない足取りで、オレは本校舎から特別室棟へと続く外廊下を歩いていた。授業中？それともバイト中とか？避けられている…わけじゃないよね。普段なら、意に介さない告白なんて表情ひとつ変えずに断るんだけれど。今は…数時間後には自分が告白する側だという事実が、相手に対し少しばかりの同情を抱かせていた。できるならば…傷つけずにすみますように。階段を一段上るたびはぁ、とため息をひとつ吐き出した。3階にたどり着くと、そこには静寂が広がっていた。ひとつ下の階には視聴覚室やパソコン室などがあるため、多少なりとも人の気配があったのだが、十数階段を上っただけでガラリとその様相が変わっていた。階段脇にある各階の案内図に視線を向ける。…なるほど、地学講義室や生物講義室、その実験室や準備室などの専門課程教室が配置されているこの階は、使用頻度は他に比べて格段に低いのだろう。その中でも社会科講義室は北側に配されていた。準備室はその奥だ。廊下を歩きながら、通り過ぎる教室のドアに触れてみたが、どこも鍵がかかっていた。そりゃあそうだよね。こんな所を開けておいたら生徒がサボる格好の場所になってしまう。角を曲がり、社会科講義室の札を確認した。数歩進んで…準備室のドアに手をかける。少し力を入れるとゆっくりとドアがスライドし隙間が開いた。ごめんね。オレは、断るためにここに来たんだ。あなたと出会うべき人は、別にいるはず。だから…深呼吸して、ドアをいっぱいに開いた。……え？制服を着た相手は、想像と違っていた。勝手に女子だと思っていたのだけれど、その人はオレと同じ制服を身に纏っていた。まさかの展開に頭が真っ白になる。ヤバい。告白どころか…もしかして、生意気だって呼び出された？ボコられるのか？！オレは、自分の貧相な体に視線を落とした。自慢じゃないが腕なんて細いし白いし、女子並みの筋力しかないのは自覚している。…でも、逃げ足だけは速いかも。身構え、そっと…その場を離れようと後退りを始めるとオレの気配に気づいたのかゆっくりと振り返った横顔にオレは言葉を失った。つづくmiu
08Dec
- 不機嫌姫と拗らせ王子 11《大宮》
  つづきです「カズ、ちょっといいか？」「うん？」教室の隅へと連れて行かれ、神妙な面持ちで顔を近づけてくる潤くん。何事かと身構えていると「お前に伝言をあずかったんだけど」って。？…あぁ、そういうことか。彼の言葉の意味を理解した。女子から呼び出されるのはそんなに珍しいことじゃないけれど、今は誰の告白も受けるつもりはない。自分の…智へ気持ちを伝えることで手一杯で余裕がないからだ。でもさ？オレと同じように、悩んで迷って。それでも勇気を持って告白することを選択した相手を無碍にはできない。…なんて、ちょっと良い人ムーブを出してみたけれど、勇気を出して告白を決意したのに、その機会すら与えてもらえないなんてキツすぎる。マジで心折れるよね。告白した結果、自分の方を向いてもらえなかったのは仕方ないけれど、これまでの想いを無かったことにされたくないもの。オレを呼び出した相手が誰かは知らないけれど、変な仲間意識が芽生えてしまった。願わくば…オレも自分の気持ちを智に伝えられますように。「放課後、特別室棟の3階の…社会科講義室の隣の準備室に来て欲しいって」「特別室棟の？」オレは首を捻った。そんな教室あったんだ？社会科講義室なんて、授業では使ったことはないし、もちろんその隣の準備室も然りだ。大体、特別室棟なんて高校入ってから今日までの間でも、2階にある視聴覚室くらいしか使ったことないんじゃないだろうか。まぁ…とりあえず3階に行けば分かるだろう。「ふーん、わかった」これまで潤くんはオレの恋愛事情にはノータッチだったから、彼を介しての伝言というのにちょっとだけ違和感を感じたが…男女問わず友人の多い彼のことだ。きっと、何か理由があって断りきれなかったのかもしれない。自分の席へと戻り、頬杖をついて窓の外を眺める。ゆっくりと流れていく雲の隙間から太陽が顔を覗かせ、柔らかな光が差し込んでいた。オレも…腹括んなきゃな。まだ誰とも知らぬ相手に背中を押されスマホを取り出し、智の名前に触れる。"あなた今日の夜ってバイトあるの？"ふぅ…細く息を吐き出しまだ少し震える指先で送信した。つづくmiu
07Dec
- 天城雪彦降臨！！
  12月6日のニノさんの画像を貼っております。回避される方はお戻りください。数ヶ月ぶりの再会…( ；∀；)あんなにも儚く、美しかった天城先生はすっかり二宮和也100%になっておりました( ・∇・)笑笑(そんなあなたが大好き♡)miu
26Nov
- ベルルッティ！
  こんばんは( ・∇・)高級感あふれるブランドのお仕事…これって"初めてのお仕事"で合ってる？たとえ、中のおぱんつがヨレヨレでも！！見えなければ大丈夫だし、私的には萌える♡笑笑基本、庶民派のにのちゃんだけどやっぱりこういうのも似合うよね♪で、ベルルッティってどこかで聞いた覚えがあるなぁ？って思ったんだけど…これだった！2015年の嵐にしやがれだった。この時は翔ちゃんがベルルッティをゲットしたんだよね。当時のしやがれの録画が残ってなかったので、文字のみでごめんだけど。めっちゃ懐かしいわ笑たしか一生モノの靴って言ってた記憶がある。こちらとはご縁があったんだね。本当に誇らしいわ！( *´艸`)新しいCMの情報もいっぱいで嬉しい限りです！それにしても…にのちゃんの未発表のお仕事っていくつあるの？！答え合わせする前に忘れちゃいそうだわ笑miu
- 不機嫌姫と拗らせ王子 10《大宮》
  つづきですあの日、かずから向けられた冷たい視線。明らかな拒絶をうけ、おれはすっかり塞ぎ込んでいた。もう…髪を切るという口実さえも、通用しない。…潮時、なのだろうか。かずだって、道端でひとり泣いていたような幼い子どもではない。おれが守ってやらなくちゃなんて、それこそ余計なお世話だろう。それでも…かずに必要とされなくなった自分自身が、この先どこに向かえば良いのか、いくら考えても答えが出なくて。ただの幼馴染の兄などという、中途半端で微妙な立ち位置が恨めしくもある。かずからの着信が表示されることのないスマホを眺めては、今日も盛大なため息をついていた。「ただいま」「あ…潤、おかえり」「あれ？いたんだ。バイトは？」「…これから行くよ」「ふーん？なんだか辛気臭い顔して。智もさ…グズグスしてないでカズに電話でもすればいいじゃん」「そんな…簡単なことじゃねえんだよ」「そう？俺には簡単なことにしか思えないんだけど」「………」制服姿の潤を見上げた。しっかりと筋肉もつき、身長も伸びた。俺がいうのもなんだけど、整った顔立ちで心根も真っ直ぐ。すごく良い男に育ったと思う。かずも潤も…おれの後ろを追いかけてきたガキの頃とは違うのだと、しみじみと思う。「なんか…今の智、かっこ悪いな」ため息混じりにそう言うと、潤は踵を返して背中を向けた。……その背中に、ランドセルはもうない。身に纏っているのは、少し前までおれが着ていたのと同じ制服だ。３つの歳の差。それは決して縮まることはないけれど、今のおれたちにとっては…そんなに大きなものか？高校2年のかずと、専門学校生のおれ。大人と表現するにはまだ未熟かもしれないが、学生生活の中で、お互いそれなりの経験値を得たと思う。かずももう…自分自身で判断ができるだろう。そもそも、髪を切るなんてのは口実であって、本当はかずの側にいたかっただけ、なんて…おれが気持ちを伝えたら、あいつはどんな顔をするだろう？これまでにも何人も彼女がいたみたいだし、男からの告白なんて嬉しいはずもないだろうが。あいつの態度を見る限り…もうすでに嫌われているんだから、これ以上嫌われたところで痛くも痒くもない。「……潤、頼みがあるんだけど」ずっと胸の奥に広がっていた重い鉛のようなモヤモヤは嘘のように消えこれまでにないないほど、思考がクリアになっていた。つづくmiu
18Nov
- 神がきた！！
  ﾋｯ(°д° )!!え('ﾛ'('ﾛ'('ﾛ'('ﾛ' ；)!!!ｺﾛｺﾛ(˙o˙)(o:)(.o.)(:o)=͟͟͞͞ '-' )=͟͟͞͞('o')･;ﾞ.:';、ﾀﾞﾊﾞｧｧｧｧｱ取り乱しましてごめんください。miuです。私、月曜日の出勤の車の中で、前日のベイストをタイムフリーで聴くことが多いのですが。今日も朝の出勤途中、聞こえてきたのは…(.ﾟーﾟ)「ペンネーム"子守唄はマイガールのmiuさん"からいただきました」(OvO)ん？今なんと？！危うく、急ブレーキ踏みそうになったわ笑笑いやーびっくりした！！いや、本当に私ゴトなのですがね。孫が生まれたんですよ♡先月くらいからバタバタしていた理由は、ズバリこれでして。いつか、私とにの担の娘と孫と…親子3世代でにのちゃんを推せる日を楽しみに孫の成長を見守りたいと思いますってメッセージをベイストに送りました。それがにのちゃんに読まれて…もう感無量でございます( ；∀；)( ；∀；)( ；∀；)今年は生にのちゃんに会うことはできなかったけど、でっかいプレゼントをもらった気分ですmiu
17Nov
- 不機嫌姫と拗らせ王子 9《大宮》
  つづきですあれから、オレは彼女とは別れ以前のように、男友達や潤くんとつるむようになっていた。「なんか、こっちの方がカズらしいよな」「…そう？」長い付き合いの潤くんが言うのだから、きっとそうなのだろう。今までも別に無理をしていたつもりはなかったけれど、どちらが楽しいかといえば、今の方が確実に楽しい。変に気をつかう必要もないし、なんというか…穏やかだ。潤くんは潤くんで、彼も当然モテるんだけど、恋愛に興味がないのか今のところ彼女を作る素振りはみせない。きっと、"自分"をしっかりと持っているからなんだろう。…オレのように、誰かさんに当てつけるようなことはしない。強い心を持つ幼馴染を、羨ましく思った。「…なぁ、カズ。そろそろ電話でもしてやってくれない？」「え？」「うちのおじさん…わかりやすく落ち込んでるんだけど」「……自分の元カノがオレと付き合ってたから？」あの日、オレは智を突き放しすようにして帰ってきてしまった。彼にとって、自分が…その他大勢と同じ存在だったことにショックを受けたからだ。そんなの、とうの昔に分かっていたはずなのにね。どこかで…自分はまだ、智にとっての特別なんだと思いたかったのかもしれない。オレにとってのあなたは唯一無二の存在なのに。智のあの手は、オレの…オレだけのものであって欲しかった。諦めきれなかった想いは時を経て歪み形を変え少しでも彼に爪痕を残そうと、あなたへの言葉に棘を纏わせてしまった。本当に…あまりにも自分勝手だよね。こんなオレ、あなたに好きになってもらえるはずないじゃない。「…元カノとか知らないけどさ。俺が言いたいのは、なんて言うのかな…ふたりの間に誤解があるというか、ボタンがかけ違っているというか。だから、お前ら互いにちゃんと話をしろよ」「潤くんには分からないよ！」潤くんは何も悪くない。もちろん智だって。…これは八つ当たりだ。悪いのは…智への想いを、いつまでも引きずっているオレだよ。「…違う、ごめんね。うん…考えておくよ」もう少しだけ、智への想いを整理する時間をちょうだい？そうしたら、普通に…笑って、あの人の隣に立てるようになるから。オレは過去の思い出に縋るようにギュッと…手を握った。そう決心したものの、もう何年もぐずぐずと燻り続けてきた想いは、そう簡単には消えなかった。それでも智に連絡をしてみようかとスマホの画面を開いては、そのまま閉じる日々が続いていた。昼休み。気分転換に外の風にでもあたろうかと、玄関ホールから特別室棟へと抜ける外廊下に足を向けた。ふぅと息を吐き出し、眩しい日差しに目を細める。そこから中庭へと続く通路に差し掛かったところで聞き覚えのある声に気づいた。「気持ちは嬉しいけど、ごめん。今は付き合うとかそういう気持ちにならないんだ」そっと覗いてみれば、告白シーンの真っ最中。同じクラスの女子と潤くんだった。彼女は薄っすらと涙を浮かべながらも「わかった。でも友達ではいてくれる？」と気丈に振る舞っている。潤くんみたいに芯の強いかっこいい男に惚れる女子っていうのは、その子自身も潔くてかっこいいんだなと思った。…それに引きかえオレは？玉砕する覚悟もないくせに、恨みつらみだけは一人前。ほんと…かっこ悪い。(ふ、あはは…)込み上げた乾いた笑いを飲み込むと雲一つない、キレイに澄んだ空を見上げた。つづくmiu
10Nov
- 不機嫌姫と拗らせ王子 8《大宮》
  つづきです美容師の専門学校に通い始めると、そこは想像以上に忙しかった。授業はもちろん、校内ショーやコンテストへの参加、各種研修などでスケジュールはびっしり。ただでさえ慣れない環境で必死だった。それでも数ヶ月が経ち、やっと落ち着いたところで…かずからの連絡が途絶えていたことに、今更ながら気づいた。…え、最後に髪を切ったのはいつだっけ？4月には…切ったよな。その後は？慌ててスマホを開き「次はいつ髪切る？」と、かずにメッセージを送ってみたが、既読になることはなかった。電話も…呼び出し音はするものの、それだけ。偶然会えないかとマンションのエントランスでウロウロしてみたが、あまりにも不審だったようで母親にやめろと叱られた。直接かずの家に行ってみようか…そう悩んでいたところに潤が帰ってきた。「ただいまー」「あ、潤！あのさ…かずはどうしてる？メッセージ送っても返信なくて」「あー…あいつ、彼女ができたからかなぁ？最近付き合い悪いんだよ」「……へぇ、そう」よく考えれば分かることだった。いわゆる男らしいというタイプではないが、かずのようなキレイな顔立ちを好む女の子は多いだろう。そっか。彼女ができて、おしゃれにも気をつかうようになった？以前とは違い、服や髪にも金をかけるようになったのだろうか。唯一だった、自分の存在価値を見失って…おれは目の前が真っ暗になった。それまで必死に学んでいた専門学校だったが、この件以来…張り詰めていた糸が切れてしまったように身が入らなくなった。とはいえ、決して安くない入学金や授業料を出してくれた親に今更やめるとも言えない。まぁ…資格は持っていて邪魔にならないから、できれば美容師資格だけはとっておきたいとは思う。抜け殻のようになりながらも、必要最低限の授業だけは出席していた。ただ、やはり今までほどの熱心さはなくなり、積極的に参加していたショーやコンテストには参加しなくなった。技術を磨くという意味では有益だが、実際の資格取得には関係ないからだ。おれは少しの暇を持て余すようになり、その時間をバイトに費やすようになっていった。そんな日々の中、バイト先のカラオケ店で懐かしさすらある少し高い声が響いた。ずっと…聞きたかった声。顔は見えなかったが、間違いない。かずだ。おれは、注文された軽食をトレーに乗せると急いで部屋に向かった。ドアの前で深呼吸する。…変に緊張している自分が、なんだかおかしかった。ノックして、ドアを開けると…少しばかり身じろぎをした彼と目が合った。かずに絡みつくように寄り添っている女の子も、続けてこちらに視線を向ける。「かず？」思わず疑問系になってしまったのは、髪色が随分と変わっていたから。明るい茶色は彼の琥珀色の瞳とも良く合ってる。カットも…おれがしていた時とは違い、流行りの形だ。「あれ？智くん？！やだ久しぶり♪なになに？ふたり知り合いなんだ！！」突然名前を呼ばれ、視線を向けた。…ん？どこかで見たことあるような。かずに絡みつく蛇のようなその姿に、朧げな記憶が蘇った。あぁ、少しの間付き合ったような気がする。あまりにもしつこく誘ってきたから、嫌気がさして別れたんだ。「相変わらずだな」思わず本音が口をつく。本当に変わっていない…というか、成長しないのだろうか。確か…おれよりも二つ年下だったよな？同じ高校だったから、今はかずの一学年上ってことか。付き合っていた頃は、おれの好みに合わせてショートカットにしていた髪だったが、今ではすっかり伸びている。こうやって並んでいるところを見れば、かずと彼女…似ているところなんて何一つなかった。それでも、かずが恋人に選んだ彼女にはおれにはわからない魅力があるんだろうか？ふたりの姿を見ているのが辛くて…おれは、この部屋を立ち去った。しばらくすると、かずが受付の前を横切った。え？何で…不思議に思ったが、ここで逃してしまうと次はいつ会えるかわからない。何とか、約束をとりつけられないだろうか？自動ドアが開きかけたところで彼の手を取り、そのまま壁に押し付けた。「かず…今は、どこで髪切ってんだ？」そうじゃないだろ。そんなことが聞きたい訳じゃない。「別にどこだっていいじゃない」「やっぱりプロは上手いよな。おれも…もっと頑張るから。だから、そうしたら…」「意味わかんないんだけど」キッと睨まれ…"おれのところに戻ってきてくれないか？"そう言いかけた言葉を、飲み込んだ。つづくmiu
03Nov
- お祝いの言葉♡
  嵐デビュー25周年おめでとう！！！！！本音を言えばもう、彼らの姿を見ることは叶わないかもしれないと思っていたでも…5人でいる空気感があまりにも変わらなくて過去だと思っていた日々が今この時も、普通に存在していてなんかもう…"ありがとう" という言葉しかでない。彼らが彼らである限り私たちの想いも途絶えることはないんだねずっと、5人が幸せでありますようにmiu
02Nov
- 不機嫌姫と拗らせ王子 7《大宮》
  つづきです「ほら、見て！智！」「あぁ…ふたりとも似合ってるよ」やがて、小学校を卒業し中学の制服に身を包み、クルクルと踊るようにそれを見せびらかしてくるかずは、まだ幼さが残るものの、とても可愛いかった。先月までは自分も同じ制服を着ていたのに。もうすでに自分のものではなくなった制服を、少しだけ恨めしく眺める。…少しだけ近づいたと思っても、同じ分だけ離れていく。時間は止まってはくれなくて。なぜ…おれたちは同じ年じゃないんだろう？なんて。考えてもどうしようもないと分かっていながらも、ぶつけどころのない想いを日々押し殺していたおれは、新しい環境で、かずへの想いを断ち切るように告白してきた相手を受け入れた。身長はおれより少し低い色白で…髪の短い女の子。……自分でも笑ってしまった。結局、おれが求めるのはかずなんだな。その子とは、何度か…躰を重ねたけれど、それだけだった。可愛いとは思ったが、それもどこかかずに似た容姿をしていたからだろう。最低な男だと自分でも思う。彼女は、やがて幻滅したように離れていった。その頃からおれの頭の中は…かずとの唯一の繋がりである自分のポジションを、いかにして守るかということばかり考えるようになっていた。もっと上手くなって…かずにずっと「髪は智に任せる」と言って欲しかったから。「大野くん、好きなの。彼女にしてほしい」「……髪切らせてくれるならいいよ」「え？」年上年下問わず、告白されることは多かった。相変わらず恋愛に興味は持てなかったが、かずに似た線の細い色白の子からの告白であれば断らなかった。付き合うかわりに、カットモデルをしてくれることを条件にして。…もちろん、無理強いはしない。本人の承諾を得てのことだ。やがて、それ以上のことを期待されるようになるのだが…おれにその気がないことを知ると、みんな呆れたように離れていった。やがて、進路を決める頃には、おれの心はすっかり決まっていた。ちゃんとした技術を身につけたい。たとえ、かずの専属の美容師という立ち位置でも構わない。そうすれば、ずっと…あいつの側にいられるとそう信じていたんだ。つづくmiu
27Oct
- 不機嫌姫と拗らせ王子 6《大宮》
  つづきです智くん視点に変わります( ・∇・)久しぶりに会ったかずは…元々とても可愛かったのだけれど、さらに透明感を増してキレイになっていた。その隣に、彼女を置いて。…そりゃあそうだよな。整った顔立ちに、人当たりの良い性格。身長も決して高くはないが、おれと目線が同じになっていた。去年から随分と伸びたように思う。あんなの、周りが放っておかないだろう。高校生、か。おれは、触れた手に残るかずの温もりを確かめるように…唇に押し当てた。弟の潤と同じ年。おれの後をちょこちょことついてくるかずのことも、もう一人の弟のように思っていたはずだったのに。…何かが違うと思い始めたのは、おれが中学の制服に身を包んでから、少し経った頃だと記憶している。かずには潤に対するものとは違う…純粋でキレイだけでは片付けられない、どこか歪な想いが混じっていることに気づいてしまった。３歳年下。屈託なく笑うかずは、まだランドセルを背負っているのに。同級生の友だちは、女の子に興味を持ち始めていた。誰が可愛いとか、胸が大きいとか。だから何？おれに話をふるなよ。そんなのどうでもいい。興味ないんだ。でも…そんなのは、上っ面だけの感情で。大野は好きな子いないのか？と聞かれれば、思い浮かぶのはかずの顔だったし、学年が上がるにつれ、ポツポツと経験者も現れる。裸の男女が絡み合う動画が回ってきたり、その手の話は次第に過激に卑猥になっていった。そんな話を聞きながら…おれは同級生の女の子でもセクシー女優の躰でもなくかずの服の下を想像しその身体に触れた時に感じた、怪しい熱の正体に気づき始めていたんだ。…だから、少しずつ距離を置くようになった。いつか…自分の欲に負け、万が一にもかずを傷つけてしまうことが無いようにと。それでも、完全に関係を断ってしまうのはどうしても耐えられなくてかずの髪を切るという、その役割だけは手放すことができなかったんだ。つづくmiu
23Oct
- 不機嫌姫と拗らせ王子 5《大宮》
  つづきです明かりの消えた家に帰ると、部屋のドアを閉めた。制服を脱いで乱雑にハンガーにかけ、ベッドに突っ伏した。枕に顔を押し付け、深く息を吐き出す。…これまで、オレが一方的に避けていたこともあるが、智が通っている専門学校は随分と忙しいらしいと潤くんに聞いていた。去年…入学したての頃は、授業やバイトをする暇もないとボヤいていたようだが、あの場所でバイトをしていたということは、2年生になり少しは余裕ができたのかもしれない。オレも高校2年になった。もう一年以上会っていなかったというのに、あまりにも普通に接してきた彼に、自分でも八つ当たりだとは分かっているが怒りが込み上げる。女の子…おそらくは自分の元カノと一緒にいたというのに、気にする様子も見せないなんて。智にとっては、オレなんてその程度の存在なのだと思い知らされる。…悔しい。「…何だよっ！智のバカっ！！」握った拳を布団に振り下ろした。何度も何度も。「少しは気にしろよ…」そのうち殴り疲れて…ゴロリとベッドの上で横になった。少し伸びた前髪が目にかかり、指でつまむとさっきの…智とのやり取りをを思い出した。壁に押し付けられた身体。智に触れられたところから、熱が全身へと広がっていく。躰が疼き、甘い痺れを放った。指先が、自然とその場所へ誘われる。…これまでにも、彼を想って自身を慰めたことは何度もあった。ただ欲を吐き出すだけとは違う…決して報われることのない苦しいほどの恋情。こんな、独りよがりの行為は虚しいだけなのに智の手を…指先を想い、熱の集まるその場所に触れた。「はぁ…っ、」握った手を上下に動かすと、胸の奥が軋むように痛んだ。腰も…重く痺れている。…全然気持ちよくなんてない。それなのに、この手を止めることができないのはなぜ？心では智を拒否しているのにこの躰が彼を求めてやまない。やがて…抗うことに疲れ、目を閉じると膨れ上がった劣情は、堰を切ったように勢いを増して、あっという間にこの躰を支配する。射精感を堪えきれず…「…っ、智…」彼の顔を思い浮かべ放った飛沫は自分自身の手を濡らし気づけば…頬も、涙で慣れていた。つづくmiu
20Oct
- 不機嫌姫と拗らせ王子4《大宮》
  つづきですそれから、オレは潤くんの家に行くことをやめ母親が使っている美容院に行くようになりあの頃の智を真似るように…自分に言い寄ってくる女の子と関係を持つようになった。適当に遊び適当に寝てもみたけれど全然…満たされなくて。…当たり前だよね。だって、オレは好きでもなんでもないんだもん。まぁ、恋愛感情なんてなくてもセックスはできるんだってことはよくわかった。相手からの一方的な想いに応えられるほどオレは大人でもないから結局「もう無理。付き合えない」って…最終的に、オレが振られる体で終わるんだけどね。「…なんか、疲れたなぁ」「二宮くん、どうしたの？」「んー？なんでもない」この人は何人目だっけ？年上。同じ学校の3年生だってことは知っている。…もう数えるのもやめた相手と、並んで歩く。思いついたようにカラオケに行きたいとか言い出したから、駅の近くのカラオケ店に入った。ちょっと腹が減っていたのでピザを頼み、適当に何曲か選ぶ。聞き慣れたイントロが始まり…マイクに手を伸ばそうとしたところで、彼女が上に乗ってきた。「二宮くんは歌ってていいよ♪」「いや…別にオレはそんなに歌いたい訳じゃないんだけど」一応、カラオケに来た以上、歌わないのももったいないと思ったから選曲したけれど。この手慣れた感じから察するに、そういうことをする目的でこの場所を選んだ…ということか。するりと下着の中に忍び込んでくる手に、呆れながらも任せていた。曲だけが流れる室内。コンコンとノックされ、扉に視線を向ける。それでもこの場にそぐわない行為を咎められてはと、彼女から少し身体を離した。「…かず？」「え、」久しぶりに聞いたよく響く声は当たり前のようにオレの全身を駆け抜けた。過去に置いてきたはずの感情が、静かに蓋を開ける。「あれ？智くん？！やだ久しぶり♪なになに？ふたり知り合いなんだ！！」チラリと彼女に視線を向けた智は、少々のため息を吐き出しながらテーブルの上にドリンクとピザを置いた。「相変わらずだな」その苦笑いに…ふたりの関係を察した。かつての…何人かいた彼女のうちの一人なのだろう。「ごゆっくりどうぞ」と静かに閉められたドア。その言葉に別の意図を感じ、酷くイラついた。続きをしようとヘビのように絡みついてくる女の手を掴み、引き剥がした。「智と穴兄弟とか最悪なんだけど」ぼそっと呟くと彼女はキョトンとした表情を見せ、そして…嬉しそうに笑った。「え、もしかして嫉妬してくれてるの？！告白したら…智くんが髪を切らせてくれるなら付き合っても良いって言ったからさ。それからも、何度かカットさせたけど。それだけだから。彼とはエッチはしてないから、気にすることないのよ？」「髪を…？」やっぱり、もうずっと前から智にとって髪を切るという行為は、単に美容師になるための経験値稼ぎだったってことがショックだった。オレもこの人も、カットモデルだったってこと。それ以上でもそれ以下でもなくて、オレが勝手に違う意味を持たせていただけだと思い知らされて…ムカつくを通り越して泣きたくなってしまった。「だから、ね？」「…気分じゃなくなった」「え？二宮くん？！」「オレ帰るわ」「ちょっと…何よもうっ！」財布から適当に千円札を数枚抜き取り、テーブルの上に置いて部屋を出る。自動ドアが開く直前に、手を掴まれ…身体を壁へと押し付けられた。彼のしなやかな指先が、前髪に触れる。「かず…今は、どこで髪切ってんだ？」「別にどこだっていいじゃない」「やっぱりプロは上手いよな。おれも…もっと頑張るから。だから、そうしたら…」「意味わかんないんだけど」キッと睨みつけると、智の手が弛んだからその手を振り切るようにして…オレはその場を後にした。つづくmiu
17Oct
- 不機嫌姫と拗らせ王子 3《大宮》
  つづきです昔から智の手が好きだった。しなやかな指先温かな手のひら爪の形自分のぽよぽよの…クリームパンみたいな手とは明らかに違うそれに、憧れてすらいたのだろう。頭を撫でられるのも手を繋がれるのも好きだったのだけれど幼い日の憧憬はいつしかその形を変え彼の手が触れるたび胸の奥が苦しいような…むず痒いような嬉しいのに悲しくて、泣きたくなって。この、言いようのないぐしゃぐしゃな感情にずっと…心をかき乱されていた。智の手に握られたハサミが音を立てパラパラと髪が落ちていく。視線を上げれば、目の前の大きな鏡の中にはまるで恋する乙女のような表情の自分の姿が映っていて何度も…何度も何度も自分の中で否定してきた、この気持ちの正体を今日も思い知らされる。髪はカットされ、頭が軽くなったはずなのに…オレの心は重く沈んでいった。それから…秋が過ぎ冬が過ぎてそして、春が来た。中学校を卒業しオレは新しい制服に身を包んだけれど智が通った高校にはもう…彼はいない。オレたちとは入れ替わりで卒業し、今はどこかの専門学校に通っているらしい。気になってはいたのだが、ずっと聞けずにいた。「ねぇ…潤くん、智どこの専門学校いってるの？」「あぁ、あのひと美容師になりたいらしいよ」「…え…？」それを聞いて…オレの中で、何かが音を立てて壊れた。オレだけのものだと思っていた彼の手はとっくに、そうではなくなっていたんだ。ギュッと握りしめた手には爪が食い込み、指先は血液が通っていないかのように白く冷たくなっている。「カズ？どうした？」「え、あ…ううん、何でもない…」分かってる。智は悪くない。ちょっとでも特別なんじゃないかって…そんなの、全部オレの自分勝手な思い込みだってこと。それでも、酷く裏切られたような気持ちになって、自分の中から智を消すことに決めた。つづくmiu
14Oct
- 不機嫌姫と拗らせ王子 2《大宮》
  つづきですいつものように潤くんの家で宿題をし、少しゲームで遊んだ後、「お邪魔しました」とおばさんに挨拶をして靴を履いた。「あら、和くんご飯食べていかないの？」「今日は家で食べるって母さんに連絡したから」「そう？じゃあ、これ持って行って？」おばさんはタッパーに肉じゃがを詰めると、それを袋にいれてくれた。ありがとうと礼を言い、受け取ろうと手を伸ばしたところで、背後のドアが静かに開いた。吹き込んだ風が髪を揺らし少し伸びていたオレの襟足に、冷たい指先が…触れた。それが誰のものなのかはわかっているのだが、あまりに突然のことに驚き、手が袋から離れた。ゴトっと音を立てて落ちたタッパーは、幸いなことにしっかり蓋がしまっていたようで、中身は無事だった。「もう、智が急にドアを開けるからびっくりしたじゃない。和くん大丈夫？」「あ…うん。落としちゃってごめんなさい。肉じゃがが無事で良かった」「…髪伸びてきたな。かず、そろそろ切るか？」想定外の智との遭遇。ぼそっと耳元で囁かれた声に、胸が跳ねた。智に触れられた首すじは熱を放ち、あっという間に全身に広がっていく。あぁ、もう。いつだって、オレの心をかき乱すのはあなたなのよ。顔を上げると、ほのかに…いつもの智とは違う香りが鼻について、すっ…と熱が引いていくのを感じた。「うん、そのうちお願いするわ。でも…今日はもう帰る。またね？智」「…そっか」さっきまで知らない女と一緒にいたあなたに今は…触れられたくないのよ。…これは、オレの精一杯の強がりだった。智は昔から手先が器用で、自分で自分の髪を切っていた。まぁ、最初はもらった床屋代を使い込んでしまったために、苦肉の策として自分で切ったらしいけれど。それが、意外にも悪くなかったようで、その後も自分で髪を切るようになったらしい。それを聞いたオレも、床屋代を浮かせてこづかいを増やそうと、智に髪を切って欲しいと頼み込んだのが始まり。それから、もう何年経つのだろう。もうずっと…この髪は智のものだった。「さすがに邪魔だよなぁ…」この間、意地を張ったせいで髪を切ってもらうタイミングを逃してしまってから、さらに２週間ほどが経っていた。さすがに前髪が目にかかるようになり、鬱陶しい。自分でも我慢できなくなってきた。不在ならば、また出直せば良いかと約束もなく智を訪ねると、眠たそうな顔をした彼がのろのろと扉を開けた。「潤なら出かけてるけど？」「あー…今日はあなたに用があって。そろそろ髪切って欲しいなーなんて。…忙しいなら後でもいいし」「ん、大丈夫。入れよ」「お邪魔します」いつものように上がり込む。髪を切ってもらうのは、智の家のバスルームだ。ケープなんてオシャレなものもない。風呂の椅子に座ってゴミ袋に穴を開けて頭を出しただけの…側から見れば、なんとも恥ずかしい格好だ。最初こそ、オレと同じように潤くんも智に髪を切ってもらっていたのだが、この姿に耐えかねて早々に離脱していた。何度かブラシで髪を梳かれ、ドライカットよろしくハサミで整えていく。チョキチョキチョキ…もう慣れたもので、何も言わなくても毎回同じように仕上がる。なんなら、この1〜2年で格段に技術が上がっている気さえするのだから大したものだ。特に何か言葉を交わすでもなくただ…静寂が流れていく。この、ふたりだけの時間これだけは…一緒に遊ばなくなってからも変わらなかった。幼馴染と言うには、あまりにも遠くなってしまった智とオレの…唯一の繋がりだったんだ。つづくmiu