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ROOM OF GOD

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・四方が真っ白の出入り口はない基本的には広い部屋が異空間にいくてもあってドアはなくてドバーッって壁から出入りする。スターゲイトみたいに。あの映画は嫌いだけど。

・モンスター(いわばボス。部屋を俳諧する。全部で三体。体内にキーを持つ。巨大で狂暴。死んでも一定時間経つと蘇生する)

・人間(複数で行動。部屋から出たい。過去の記憶を消されている。武装している)

・軍曹(主人公。別にマッチョではない。軍人でもない。あだ名)
・キー(モンスターの心臓の裏に埋め込まれている。殺して解体しないと取り出せない。三体の持つキー全てが揃うと部屋から脱出できる)

・モンスターの他にもそれを守護するザコモンスターが山のようにいて、どのモンスターも一匹倒すとその能力値が他のモンスターに平等に振り分けられる。つまり最後の一匹は過去全てのモンスターの能力を持っているのですげえ強い。

・レベルアップするとモンスターを仲間にできるようになる。仲間になったモンスターのステータスは敵に振り分けられることはない。モンスターは何匹でも仲間にできて同時に戦闘に参加する。

という内容のアクションゲームがあったらなあ。部屋中にモンスターがびっしり詰まっててその中で暴れまわるの。密室三国無双みたいに。

光り輝く嘘の中に吹く風が消す灯

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理解しがたい痛みが、事実、ボクを襲っている。よく分からないけど痛いことはよく分かるので余計よくわからない。
けどよく考えればなんてことはない。理由が分からないことには大抵、頭に理由があるのだ。ボクは頭を凍らせたゴーヤで叩いて星を飛ばしてついでに意識も飛ばして天応九朗に会いにいく。
天応九朗に対話とか相互理解は必要ない。ボクは凍ったゴーヤを持っているからそれで問題ない。ボクは天応九朗を見つけると逃げるのを追い掛けて後ろからゴーヤで殴って頭を割って「ぎょえー!!」なんつって大袈裟に天応九朗はわめいてよろよろバターン!って倒れて動かなくなったのでそれでボクはようやく眠れる。
やれやれ、はやく夏が終わって秋とか冬になれば奴も大人しくなるんだがなあ。

ジャカルタ・ロマンティック・ハイウェイ

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日本がきらいな日本人も、日本が好きな日本人も同じ日本人。つまり俺らは何があっても人間という大前提があるのでモラルも秩序も関係ない。そのことに誰がどんな反論をしようとも、そいつが人間である限り関係ない。そして俺はそいつを許す。人間は人間を裁く必要なんてない。つまり誰もが人間だからだ。
と、天応九朗は個人を尊重してんだかしてないんだかよく分からないことを言うけどボクは全然信用できない。なぜなら天応九朗はボクが知る限り、大統領の次にエセヒューマニストで自分の言ったことや、やったことをすぐに全部忘れるからだ。

ハリウッドA型

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天応九朗の拳銃の銃口がこめかみにあてられるともう撃たれたような気になる。拳銃を通してすでに僕は殺されることによって逆に安心感が沸いてくる。死ぬことははある意味安らぎだ。恐怖は殺されることではなく、自分に向けられる敵意によってもたらされる。あるいは、自分自身によって。あるいは、天応九朗によって。なにせあいつは僕が知る限りでは大統領の次にやばい。

レインボー反射率全開

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吐いて吐いてそれで喉を痛めて血まで混じってきてあれ?ボクはなんでこんなに吐かなくちゃいけないんだっけ?飲みすぎた?食中毒?ストレス?いつから吐いてるっけ?朝?昨日の朝?何を吐いてるんだっけ?固体?液体?うわっ、やばい、いつの間にか目が見えなくなってる。あれ?目なんて見えてたっけ?「誰か…」と言おうとして喋れないことに気付く。でも昨日は喋れたっけか?記憶と感覚がすべてにぶって、無に近付いている。吐くことは浄化に繋がって僕はなんでもないなにかになっていく意識がさらに朦朧として朦朧として自分が自分を意識してるのかそれとも意識が自分で自分とは無ででもそれは死ではなく無で無は無。

ワンダーランド不思議公園

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どう見ても巣から落ちたヒナのようには見えない、ただの裸の男を天応九朗が「巣から落ちた鳥のヒナだ」と宣言して拾ってきた。「だって放っておけないだろう。親鳥にも見捨てられて」待てよ。そいつは鳥じゃないって「だって、こいつ自分のことカリメロって言ってたぞ」「うん!ぼくカリメロ!」喋ってるし!「オウムも九官鳥も喋るじゃん」そういうことじゃない…。
「まあ落ち着けよ」
と、カリメロがやけに落ち着き払って
「要はイメージさ。俺というリアルとイメージは直結してる。そこに他の雑念は入ってこれないんだ。人は意識的にも無意識的にも対象にイメージを植え付ける。つまり、彼にとって俺は鳥のイメージなんだ。俺はそういうスタイルをとる。もちろん俺とう中身は同じだがね」
馬鹿な。そんなことが。でもボクはお前と初対面なのに裸の男のイメージがすでに出来上がっている?
「自分を取り巻く環境、それまでの歴史の中でお前は自分のストーリーを自然に作っていて、そこに登場すべき俺のイメージはすでに出来ていたのさ。本当はストーリーなんてないのに物語の中にいるような気分になるから、余計な必然性や無駄なハッピーエンドを求めてるに過ぎないんだよ」
くそ、ボクが裸の男の登場を望んでいた?馬鹿な。本当に馬鹿みたいだ。

ご当地キティ争奪戦

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毎年夏と冬に山梨王に自分たちの町の名産や名物とキティを合体キャラにしてもう権利を得るためにと地方の豪族が壮絶な戦いを繰り広げる。しかしせっかく戦いを勝ち抜いて権利を獲得しても山梨王が気に入らなければすべてなかったことされるため、この戦いには運も必要になってくるのだ。キャラクター商品化への道は長く険しいってわけ!

タスマニアの隣はタンザニアでその隣はカザフスタン

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でそれぞれにデビルがいる。タスマニアデビルが一番有名だけどそれぞれの国の人はもちろん自国のデビルが一番だと思っているからおかげで紛争が絶えない。そんな歴史。

ギャロップビジターインセクター

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サーカスの団員の時津繁春は縄抜けの名人で、舞台の空中や水中や地中で縄から抜けては喝采を浴びる毎日。それは時津繁春の脂肪の少ないしなやかな筋肉と柔らかな関節のおかげなのに、ある日突然時津繁春は太り出して関節も固くなっていきはじめる。原因はひとつ。兄の時津苫小牧が目覚めたからだ。子供の時に時津苫小牧は事故で植物状態になって眠り続けるようになってその時から時津繁春は驚異的な身体能力を発揮するようになった。時津苫小牧が目覚めてしまったら繁春は自分の特異性、アイデンティティーを見失ってしまう。さらに時津苫小牧もまた、弟という存在によって真の能力を開花できずにいた。不完全な二人は己を補完するために戦いに明け暮れるのであった。

殲滅グレゴリー

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僕はサタンに放たれる天使の矢。ビーム。弾丸。当たっても当たらなくても帰ってくることはできなくて死ぬ。でもそれって普通?生まれたら何やっても死ぬし。じゃあ僕の何が悲惨かといえば僕が兵器としてしか生きられないということで、いや違う、悲惨な人生なんて多くの人が送っている。じゃあ、僕は兵器でオッケー?わざわざサタンを殺しに天使によって死にに行く?ちがう、一般論とか世間とか神とかサタンとかナントカの封印とか関係なく僕は、僕は僕は僕は僕で僕だから生きたいし、こんな僕の気持ちを無視して僕を死なせる天使や、その神に対して腹が立つ。僕と僕と僕と僕は数ある矢でありながらひとつの僕でしかもひとつひとつの矢もたしかに僕だ。僕は何度も死にながらサタンを傷付けまた生まれる。サタンを殺すことを神に誓わされ天使は僕らを手にする。アホか。僕には全然関係ない。僕が僕自身の矢であるならば神と天使を殺して自由になるのに。