日本を代表する映画脚本家のおひとりで、数々の名作の脚本を手掛けられた橋本忍さんが、昨7月19日に亡くなられた。享年100歳。ご冥福をお祈りしたい。
70本を超える橋本忍脚本作品のうち、私が観ているものは以下の11本のみである:
①「羅生門」(1950)
②「生きる」(1952)
③「七人の侍」(1954)
④「蜘蛛巣城」(1957)
⑤「隠し砦の三悪人」(1958)
⑥「侍」(1965)
⑦「上意討ち 拝領妻始末」(1967)
⑧「どですかでん」(1970)
⑨「日本沈没」(1973)
⑩「砂の器」(1974)
⑪「八甲田山」(1977)
①:黒澤明と共同。
②、③、⑧:黒澤明、小國英雄と共同。
④、⑤:黒澤明、小國英雄、菊島隆三と共同
⑩:山田洋次と共同。
それ以外は、単独。
ちなみに上記11作品の監督は次のとおり:
①~⑤、⑧ 黒澤明
⑥ 岡本喜八
⑦ 小林正樹
⑨、⑪ 森谷司郎
⑩ 野村芳太郎
橋本忍さんが亡くなられた昨日、私は池袋の新文芸坐で、橋本さん脚本の「侍」と「上意討ち 拝領妻始末」を観ていた。偶然とは言え、何か因縁めいたものを感じる。
橋本忍さんの脚本作品で、まだ観ていない作品は多数あるが、その中でも以下の錯誤は、機会あれば是非観たいものである:
黒澤明監督:「生きものの記録」(1955)・「悪い奴ほどよく眠る」(1960)
野村芳太郎監督:「ゼロの焦点」(1961)・「影の車」(1970)・「八つ墓村」(1977)
小林正樹監督:「切腹」(1962)
山田洋次監督:「霧の旗」(1965)
岡本喜八監督:「大菩薩峠」(1966)・「日本の一番長い日」(1967)
森谷司郎監督:「首」(1968)
稲垣浩監督:「風林火山」(1969)
五社英雄監督:「人斬り」(1969)