級数法(減価償却)・・・ | ゆっくり走る会計士の仕訳日記帳

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きょうは一日雨。


時折、風も強く荒れ模様の天気だったようだ。


明日は回復するようなので少しはジョギングなどできるかな、


と思っている。



それはさておき、


きょうは減価償却の級数法のはなし。


級数法というのは、固定資産の耐用期間中、毎期一定の額を算術級数的に逓減した減価償却費を計上する方法。


なんだかよくわからない。


例えば耐用年数5年の固定資産があったとする。


各年度における固定資産の償却度数を、


一年目は5、二年目は4、三年目は3・・・・


といったように毎期逓減していき、


当年度の償却度数  /  総償却度数


で、償却率を定める方法ということ。


なので、一年目の償却率は


5 / (5+4+3+2+1) となる。



わかりにくいので、具体例で考える。


期首に取得価額600,000千円、耐用年数5年、残存価額0 の資産を取得した。


・級数法による減価償却費の計算


600,000千円 × 5 / 15 = 200,000千円


(仕訳) 


減価償却費 200,000千円  /  減価償却累計額 200,000千円



・2年目の減価償却費の計算


600,000千円 × 4 / 15 =160,000千円


(仕訳)


減価償却費 160,000千円  /  減価償却累計額 160,000千円



と、こんな感じで毎期減っていくことになる。


定率法ほどは初期のほうには偏らないけど、


定額法のように毎期一定ではない。


まぁ、この間をとったということだろうか。


因みに分母の計算は耐用年数に1を足してもとの数にかけて2で割ると


簡単に求められる。


式にすると


耐用年数×(耐用年数+1)÷2


例えば耐用年数を6年とすると


6×7÷2で21が分母となる。


もちろん6+5+4+3+2+1と計算してもよい。



この級数法の問題は期首の取得ならいいけど、


期中の取得だと結構面倒くさいことになる。


とりあえず箱を書いて練習するしかないと思っている。



だけど、級数法なんて実務で使っているところってあるのかな?


なんだか試験のための計算法という気がしないでもない。


一応、企業会計原則の注解には残っているけれども、


いい加減、見直したらどうなんだろうか。


なんてことをここで嘆いてもしょうがないけどね。



さて、明日は木曜日。


そろそろ今月の仕事も押してきた感じだ。


なので明日も朝から働こうと思っている。


てことで、


きょうはおしまい。