難問奇問とザコ問 文章理解4問
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文章整序:ア~オを、正しい順序に並べ替えてください。
<ア>
先生T:一方、酒や牛乳が飲めなかったり、花粉症だったりすると、
くやしがったり、ぼやくことになるでしょ。
生徒S:それは、ガブガブ飲める人や、対策なしでも平気な人がいて、
それらの恵まれた人と比べて格差を感じてしまうからでしょうね。
先生T:つまり、みんなができないことは、できなくても困らないのよ。
生徒S:みんなができることさえできれば、それで足りるんですね。
<イ>
生徒S:ありますよ。 大半の人が、1度くらいはあると思いますよ。
先生T:でも、「空を飛べねえとは、不運な体質に生まれたもんだ」とか、
「テレポートを使えない私は能無しだ」とまでは、思わないわよね。
生徒S:それは、やっぱり、空を飛べる人や、テレポートを使える人が、
いなくて、だれもできない以上、比べる対象がないからでしょうね。
<ウ>
生徒S:難問奇問とザコ問、どっちを重視すべきですか?
先生T:配点しだいよ。 一律なら、「費用対効果」で考えれば、ザコ問ね。
生徒S:学校時代の、国語や算数の問題は、単純な漢字や計算とかより、
複雑な問題(文章題等)のほうが、配点が高かったと思いますけど。
先生T:そうだけど、そうじゃない試験も、あるでしょ。 宅建試験とか。
<エ>
生徒S:相撲でも、懸賞等は別として、横綱戦も平幕戦も1勝は1勝ですね。
先生T:それに、難問奇問が不正解でも、ライバルと大差はつかないけど…
生徒S:ザコ問を取りこぼすと、大半のライバルに1歩リードされますね。
先生T:ところで、「空を飛べたらいいな」とか、
「テレポートを使えたらいいな」とか、思ったことは、あるかしら?
<オ>
生徒S:宅建試験は、50問すべて4肢択一式で、一律に、1問1点ですね。
先生T:配点が一律ということは、< 20字程度 >ということでしょ。
生徒S:ザコ問を解ければ、難問奇問と同じ得点を得られますね。
先生T:だから、難問奇問よりも、ザコ問を確実に倒すことが大切なのよ。
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文章整序の解答
ウ・オ・エ・イ・ア の順
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空欄補充:空欄に当てはまる記述(20字程度)は?
ヒント
難問奇問は何点? ザコ問は何点?
解答例 19字
レベルと配点が、必ずしも一致していない
難易度と配点が比例しているわけではない
難問奇問もザコ問も、得られる得点は同じ
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内容把握:バッテリーは、二死2・3塁(4番の打順)のピンチの場合で、
4番打者は好調または相性が悪いが5番打者は不調または相性がいいときは、
オの考え方によれば、どうするのが得策か?(理由とともに40字程度で)
ヒント
●●打者でも●●打者でも●●は●●なので、●●打者を●●して●●打者と●●する。
●●または●●もしくは●●にかかわらず、●●●も1●●●である以上、●●は●●。
解答例 40字
4番打者でも5番打者でも一死は一死なので、4番打者を敬遠して5番打者と勝負する。
打順または調子もしくは相性にかかわらず、だれでも1アウトである以上、4番は敬遠。
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下線部説明(どちらもひらがな約10字)
「難問奇問」や「ザコ問」を言い換えている部分(ひらがなで10字程度)は?
ヒント
「ひらがな」がヒントになるはずです。
解答
難問奇問:みんなができないこと
ザコ問:みんなができること
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他の受験生はライバル? 文章理解4問
宅建試験の概要
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文章整序:ア~オを、正しい順序に並べ替えてください。
<ア>
先生T:可能性はあるわ。 もっとも、気持ちではなくルール次第だけどね。
たとえば、行政庁の代表例や原則は、知ってるわよね。
生徒S:都道府県知事や市町村長ですね。 原則として、独任制ですね。
先生T:つまり、知事選や市長選では、勝つ(当選できる)のは?
生徒S:何人出馬しても、必然的に、そのうちの1人だけですね。
<イ>
先生T:配点が同一なら、難問奇問よりザコ問を重視すべきよ。
生徒S:難問奇問を正解しても、ザコ問と同じ点しかもらえませんからね。
先生T:難問奇問は、多くの受験生が解けないから、
不正解でも、ライバル(他の受験生)と大差はつかないでしょ。
生徒S:ザコ問を取りこぼすと、大半のライバルに1歩リードされますね。
<ウ>
先生T:そういうルールだと、必然的に、全員がライバル同士になるでしょ。
生徒S:トマス・ホッブズの主張どおり、万人の万人に対する闘争ですね。
先生T:少なくとも、他者を応援する気持ちには、なりにくいわよね。
生徒S:一方、宅建や行政書士などの試験では、他の人が合格しても・・・
先生T:それによってただちに自分が不利や敗退になるわけではないでしょ。
<エ>
先生T:まあ、試験中は、ライバルを意識する余裕すら、ないだろうけどね。
生徒S:それにしても、他の受験生が全員敵同士というのは、あまりにも…
先生T:たしかに身もフタもないけど、現実は競争社会だからね。
生徒S:同じ目標をもつ< A >や< B >には、なれないんですかね?
<オ>
生徒S:合格基準点さえクリアできれば、一緒に合格できますからね。
先生T:だから、受験生相互間での応援や協力は、発生・成立しうるはずよ。
生徒S:SASUKE出場者の皆さんの共感・応援・協力は好印象でしたね。
先生T:それらが成立するのも、ある意味ではルールのおかげだろうね。
生徒S:出場者同士が対戦するルールには、なってほしくないですね。
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文章整序の解答
イ・エ・ア・ウ・オ の順
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空欄補充:空欄A・Bに当てはまる語句(漢字2字)は?
ヒント
応援や協力ができるのは?
解答例(順序は問いません)
同志 戦友 仲間 学友
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下線部説明:下線部の(ルール上の)理由は、要するに?(40字程度)
ヒント
●●●vs●●●●●●という構図になっていて、●●●●●は●●べき●●はないため。
●●●●●が●●するルールではなく、●●●が●●●●はあくまでも各●●●●だから。
解答例 41字
出場者vsSASUKEという構図になっていて、他の出場者は倒すべき敵ではないため。
出場者同士が対戦するルールではなく、出場者が戦う相手はあくまでも各ステージだから。
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内容把握:ホッブズの主張どおりになりやすい(と考えられる)のは、
たとえば、どんなルール(場合)でしょうか?(具体例を40字以内で)
ヒント
知事選や市長選に似たケースは?
解答例 30~36字
国内大会で1位になった者だけが世界大会への出場権を得られる。
地区予選出場者100名のうち、上位3名にのみ、全国大会出場権を与える。
映画やミュージカルの主演(1名のみ)を、オーディションで決める。
投票で1位になった芸人(1人または1組)を新番組にレギュラーで起用する。
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