お盆休みに、あまり後先考えずに軽いノリで、色んな人にからんでいくシリーズの第3弾?

 

伊藤たける先生と「同姓同名の個人アカウント」=『たけるbot』が今、予備H30論文憲法についての議論でなかなかアツい!

例えば、同問の予備校解答速報を「クソ答案」呼ばわりする↓

https://twitter.com/bexa930/status/1029179975457329153

確かに、判例単位の解法における“完全解”としては「先例があることを前提に、どうやってそれを利用し、どうやってハードルを回避するかという攻防戦」を書きたいところでしょう。

しかし、“速報”段階でそこまで書けるのかな~という点で、かなり疑問があります。

このような批判をする方は、批判対象の“速報”と同時期に答案を作成・公表しなければ、“速報”と同じ土俵には乗れないのでは…というのは厳しすぎる見方でしょうか。

 

で、ここから本記事のタイトルについての話です。

https://twitter.com/bexa930/status/1029393003167678465

のように、新進気鋭の実務家・学者様方ですら、予備H30論文憲法で使うべきだと考える判例に、ズレが生じている

…それでもまあ確かに、上記tweetにおけるズレくらいなら、合格答案エリアにとどまるような気もします(つまり、どちらの筋で書いても合格ラインを超えられそう)。

しかし、極度の緊張や1科目当たり70分という制限時間に追い込まれる受験生(判例単位の解法を全科目で貫くなら、脳内に、憲法だけでなく全科目の無数の朧げな判例情報が渦巻いています)が、判例単位の解法を使った場合、さらにそのズレが拡大されることは容易に想像できませんか?

 

このような方法論に、自分の“確実な合格”を委ねられますか?

 

要するに私は、判例単位の解法について、

1.

どのような場面でどのような判例を使うのかが主観的・不明確

2.

仮に、各判例につきどのような場面で使うのかが明確化できたとしても、さらに情報量が増えることになるので、全科目の主要判例(百選掲載範囲?)ですら、使いこなせるようになれるか不明

…という2点を克服してくれないと、とても採用できない方法論だと思っています。

 

ちなみに上記1・2は、“判例”という言葉を“論点”に変えても成り立つし、そういう知識のパーツ=“点”を現場で組み合わせる系の方法論全ての弱点だと思います。

(cf)記事『「論証パターン」再考』…もう10年以上経ってるのに全然克服されてない…

 

私が最初に司法書士という仕事を知ったのは、中学受験時!

面接対策の本か何かで、「将来なりたい仕事は?」と問われたときに「司法書士」と答えることが推奨されていたので、実際に中学受験塾の模擬面接?でそのように答えてみたら、面接官役の先生が、「あー司法書士か~司法書士ね…(次の質問)」って感じで。

なるほど、大人にもよく分からない難しい仕事なんだなあ、面接官のツッコミを避けるための技としては使えるなあ…と思いました(本番ではそういう系の質問がなかったため、実際には使わず)。

 

さて、司法書士試験について私は、受けたこともないし、分析研究したこともないので、はっきりしたことは分かりません。

ただ、旧司受験生時代に、司法書士試験の勉強をしていた友人がやっていた商業・不動産登記法の短答過去問を、モスバーガーの向かい席で見て以来、「細かすぎる…こんな勉強よくできるなあ」と尊敬の念を抱き続けています。

 

少なくとも今の私が、仕事と並行して司法書士試験に合格できる自信は全くありません。まず現実的に、あんなに細かい勉強を、仕事と並行して始める気力が出ないという根本的問題が…。

もし今の私が専業受験生になれたら、楽に合格できる方法を徹底的に分析研究するでしょうけれども、どうなのかなあ…限界はあるでしょうから、結局、“コツコツ型”では全くない私には、分が悪い試験のような気もします。

 

他方、司法書士試験の合格者・受験経験者の方が、4A系講座・講義を受講してくださることも結構あるのですが、そのような方が共通しておっしゃるのが、司法論文の自由度の高さです。

これに戸惑う方もいらっしゃいますが、4Aを使って論文式問題を解いていくうちに、徐々に“カタさ”がとれていくようです。

 

以上を踏まえると、司法試験系から司法書士試験への転向がうまくいくかどうかは、結局、人によるとしかいえないと思います…司法書士試験に向いている人はうまくいきやすいでしょうが、向いていない人はうまくいきにくい。

それを見極めるためにも、まず第一に、司法試験系の敗因分析をすべきだと思います(昨年の動画↓の21分17秒あたり~等でもお話しているように、「もう司法試験系なんて絶対受けない!」と思っている方にも、毎年オススメしています)。

例えば、司法試験系で、継続的に勉強を続けるのが苦手というのが敗因になった人は、司法書士試験ではなおさらうまくいきにくいと思うのです…少なくとも、司法試験系の方が勝算が立ちやすい。

 

あと、司法書士試験の過去問を解いてみて、その感触を探るのも必須かと思います。

をアップします。

 

書けた答案の分量は、昨年の合計7ページ弱と同じくらいかな~でも、刑実に時間を割きすぎ、稼ぎどころの民実ラストの事実認定問題が実質途中になってしまった昨年の反省から、民実の特に事実認定問題に時間を割いて、残り時間で刑実を書くという戦略で臨んだところ、概ねうまくいったと思う。

まあ、そんなに答案の分量を要するような問題でもなかったしね。

 

いずれにせよ、制限時間内で得点効率を最大化することを目指し、得点効率が悪いと判断したことはガンガン無視し(ようとし)て書いた答案です。

特に未受験の方には、私のもがき苦しむ様を是非読み取っていただきたいと思います。

ちなみに後日、そのもがき苦しむプロセスを収録・編集した動画もアップする予定です(cf.記事「H30予備論文ガチ書き企画」)。

お楽しみに!ヾ(@^▽^@)ノ

 

まず問題文とその加工(答案構成を少し含む:4A図は書くまでもない感じだった)から。

 

答案は、上記のとおり、概ね民事→刑事の順に書いた。

 

設問1小問(1)は、仮差押えの効力についての知識の記憶があやふやだったので、15~16行目を書いた上で、1ページ目ラスト6行分を空けておいて後回しにした。でも刑事の答案を書いている途中で諦めて、確実な知識のみを18~22行目に書いた記憶。

 

設問3の論述内容に迷いがあったので、先に点数の稼ぎどころの設問4を書いた。設問文に“答案用紙1頁程度”という指定があるので、1.5ページくらいあれば書き切れるだろう…と思って54行目から書き出したが、微妙に足りなくなってしまった。気合入れすぎ。

 

設問3が簡単そうに見えたけど、解いてみるとよく分からなくなったので、多数派受験生に合わせて“普通”に設問1から書き出した。

設問1は、まず問題文で誘導されているW2は必須として、当時は“氏名不詳”の共犯者もついでに書いた。余裕があれば物証も書きたかったが、予想以上に答案と消費時間が長くなったし、ほとんどの受験生が書けないだろうと想像して、カットした。

とはいえ、設問3~5がほぼ思いつき1発の加点事由にとどまりそうだったので、ほぼ設問1・2勝負だと思って、これでも比較的気合入れて書いてはいる。

 

設問4(1)も勝負所かなあと思って、比較的気合入れて書いた。

あとは思いつきが当たってるかどうか…設問5は実質途中だが、やっぱ昨年のように民事ラストの事実認定問題が実質途中になるよりも、全然ダメージが小さいね。