司法試験→pdf 

※追記:合格発表日程→pdf

予備試験→pdf

※追記:論文式・口述試験と合格発表の日程→pdf

 

法務省の中の人GJ!

とりあえず、約3か月後に(最初の)本試験という設定は、受験生の皆さんも“ちょうど良い”と感じられたのではないでしょうか。

いずれにせよ、記事「司法試験系・新型コロナとの二面戦争をどう戦うか」で書いたように、「最優先で延期にどう対応するかを考えて試験対策を練り直した上で、その時期に向けてベストを尽く」しましょう!

 

そこで、まずは上記記事に沿って、対策案を具体化してみます。

 

まず、現時点では残念ながら、日本全国(少なくとも試験地)が新型コロナについて“グリーンゾーン”化されていないので、

1.R2司法試験・予備試験が、(延期が中途半端な場合も含め)新型コロナに感染するリスクを無視できない時期に実施される場合

に当たる可能性が否定できません。

感染確認数が減ってきているのはおそらく良いニュースですが、検査数の問題もあり、統計としてどこまで“使える”のか微妙…

そのため今は、「延期がアナウンスされた後も新型コロナに感染するリスクが無視できるようになる時期まで」に当たるので、私が受験生なら、「上記1のように考えることになります。」

つまり、上記記事の

「(1)試験会場に行って受験すべきか?」

を考えておかねばならない。

 

ただ、これにYESならもちろんNOの場合でも、

「(2)上記(1)を踏まえて、今どうするか?」

は結局、

「まずは①新型コロナの感染リスクを最小限にするため、できる範囲で徹底的に、“あらゆる”手段を検討して対策を立て、実行します。

その上で、上記対策を阻害しない範囲で、“R2”司法試験・予備試験の実施時期に向けて対策を進めます(上記アを選んだ場合でも、R2司法試験・予備試験の問題を入手し次第“自主本試験”をやって、その時点での実力を測ることは、翌年以降の対策として何よりも重要!)。

と考えます。

 

そこで、R2司法・予備試験の実施時期である8月中旬に向けての対策は、記事「R2司法・予備試験の実施時期の無根拠予想」では予備試験についてだけ書きましたが、司法試験についても、

・短答対策の目処が立っていない方は短答対策
 (ex)短答全過去問潰し+α
・短答対策の目処が立っている方は論文対策
 (ex)論文全過去問と網羅的な論文式問題集潰し
をする…という方針に変わりはないでしょう。
あと、延期日程が公表された今は、持続化よりも対策のスピードをアップするよう、できる限り早期にモードチェンジをしたいですね。
 
なお、
(1) 短答式試験 令和2年8月16日(日) 
(2) 論文式試験 追って公表(令和2年10月頃を予定) 
 ※追記:10/24㈯・25㈰と公表されました!
(3) 口述試験 追って公表(令和3年1月又は2月頃を予定)
 ※追記:R3.1/30㈯・31㈰と公表されました!
という日程で実施され、かつ
・R3司法試験が例年どおり5月に実施された場合
「例年と比べて、予備試験合格から翌年の司法試験までの期間が短いから、十分な対策ができないのでは?」
等と不安になる方もいらっしゃると思います。
でもこれは、予備試験の全受験生にとっては平等な条件です。
確かに、司法試験対策に注力できるロー卒資格の司法試験受験生とは不平等な点もありますが、それを言うならロー生は、遅くともロー入学時から司法試験対策に注力しようと思えばできるわけですから(でも、予備試験を受験するロー生が増えてますよね)…上記の点が“不平等”だとしても、それはR2~3に特有の問題ではなく、これまでも大差なかったのでは?
 
いずれにせよ、試験対策の環境については、他の受験生と比べても仕方ないことが多いでしょう…1人1人の環境(を変える手もありますが、そのリスク・リターンの衡量は怠らぬよう…)下で、ベストを尽くす以外にないのです。
 
じゃあ“ベスト”とは?
…まず私は例年、予備論文を“受験”して再現答案作成後の予備口述対策の“一般論”として、
「3.民法・民訴法、刑法・刑訴法の予備(・司法)論文過去問等を見る<読む<解く(答案を書くことまでは不要)。
4.民法・民訴法、刑法・刑訴法の短答過去問をくり返し解く。
ことをオススメしてきました(cf.記事「予備論文受験~合格発表の間にやること」の①-3.)。
このうち、
・「民法・民訴法、刑法・刑訴法の司法論文過去問等を見る<読む<解く(答案を書くことまでは不要)」
 ※「等」=網羅的な論文式問題集(ex.論文解法パターンテキスト)など
・「民法、刑法の短答過去問をくり返し解く
ことの優先順位・比重をアップするだけだと思います。
(ex)民法・民訴法、刑法・刑訴法の司法論文過去問の優先順位を第2位にランクアップ。
(ex)見る・読むのでは足りないから解く(できれば答案まで書く)。
 
で、今のところ来年1~2月1/30㈯・31㈰に予定されている予備口述を“受験”し口述再現を作成後に、
1.最優先で選択科目対策!
2.公法系と商法の司法論文過去問等潰し
3.憲法の短答過去問潰し
等をする。
 
…これなら、なんとかギリギリ間に合うのでは?
いや、間に合わない…という方は、予備論文受験前に司法論文過去問を解くことも考えられますが、予備論文対策としてはオーバースペックであることは否めません。
予備論文対策として優先順位がそれより上の対策(cf.記事「手を広げる?」)を疎かにして、
本末転倒
二兎を追う者は一兎をも得ず
虻蜂取らず
となってしまわないように!
 
繁忙期等のご都合で間に合わない方もいらっしゃるとは思いますが、現実的に、そのような環境を変えられない限りは、その環境下で優先順位の上の方からやっていくしかありません。
自分の弱点も含めた個性・環境の中で、現実的にできる範囲で、優先順位の上の方から潰していく。
私は、これこそが“ベスト”だと考えています。
 
 
…今は、誰もが多かれ少なかれ難しい環境にあると思います。
それでも、いや…だからこそ!
この司法試験系という“点取りゲーム”を、少しでもenjoyしてほしいです!!

1つ前の記事「司法論文過去問の民法等改正対応」に続きまして。

予備試験・司法試験 論文過去問分析講義 テキストデータ』のうち、予備論文過去問について、民法改正に対応したアップデートが完了しました。

 

全科目を一応チェックしましたが、修正を要したのは民法・商法・民訴法と法律実務基礎科目(民事)だけでした(修正点には、太めのアンダーライン二重取り消し線が引いてあります)。

 

大なり小なりの修正を要した科目・年度は、以下のとおりです。

 

[民法]H23~29
[商法]H24
[民訴法]H24・25 ※H26は改正と無関係な修正をしました。


[法律実務基礎科目(民事)]サンプル、H23~27

 

民法の問題はやはり、(テキストデータとして提供している~H29の範囲の)全年度で修正を要しました。

司法論文過去問と異なり、商法は少なかったですね。

法律実務基礎科目(民事)は、修正を要した年度こそ多かったですが、H23以外は微修正にとどまりました。

記事「予備試験・司法試験の論文過去問分析講義について」の末尾でお知らせしていたように、『予備試験・司法試験 論文過去問分析講義 テキストデータ』のうち、まず司法論文過去問について、民法等(民執法も)の改正に対応したアップデートが完了しました。

 

公法系・刑事系で民法を使っていた論文過去問もあったので一応チェックしましたが、修正を要したのは民事系だけでした(修正点には、太めのアンダーライン二重取り消し線が引いてあります)。

 

大なり小なりの修正を要した年度・問題番号は、以下のとおり。

 

サンプル-1
プレテスト-1

H18-1・2

H19-2

H20-1・2

H21-1・2

H22-2

H23-1~3

H24-1
H25-1~3
H26-1・2
H27-1・3
H28-1
H29-1

 

民法の問題は、(テキストデータとして提供している~H29の範囲の)全年度で修正を要しました。

あと、会社法の問題で思いのほか修正を要し、しかも修正点がだいたい同じ条文だったので、“過去問信者”の私もさすがに辟易…

 

では、予備論文過去問の改正対応に進みます!